810 / 996
814話 面接・お掃除スタッフ
しおりを挟む
土曜日、もうすぐ午後2時だ。
6階の休憩室には、大勢のナースやお掃除スタッフ、看護助手希望者が集まっているらしい。
今日は人数が多いので、医局の事務・桐谷美穂子さんにサポートをお願いした。
ここではインカムで連絡をすれば、桐谷さんが6階から7階の会議室までの案内係を引き受けてくれる。
他にも、制服のサイズ表などに記入をお願いした。
フリードリンクは自由に飲んでいただいて構わないと伝えてある。
最初はお掃除スタッフ3人の面接なので、3人を7階の会議室へ連れてきてもらうよう、山野チーフにお願いをした。
ドアがノックされた。
「どうぞ、お入りください」
山野さんと面接を受ける3人が入ってきた。
「どうぞ、こちらにおかけください」
理事が声をかけ、4人に椅子に座ってもらう。
「はじめまして。私が院長の北原春樹です。順にご紹介します。奥から、宮本看護主任、山科看護部長、花井医局部長、そしてこちらが浅田理事です。本日はよろしくお願いします」
理事が口を開く。
「まず、一人ずつ自己紹介と、応募の動機をお聞かせください。では、瀬川トミさん、68歳。パート勤務希望ですね。お願いします」
「はじめまして、瀬川トミです。こちらには家族でお世話になっています。親しみのあるところなので、少しでも近くにいられたらと思って応募しました。よろしくお願いします」
理事「ありがとうございます。次に、常勤勤務希望の大森由紀江さん、56歳ですね。お願いします」
「はじめまして、大森由紀江です。前からインスタを見ていて、こちらの募集を知りました。ぜひお仲間に入れていただきたいと思いました。どうぞよろしくお願いします」
理事「はい、ありがとうございます。では次に、常勤勤務希望の藤堂梨沙さん、43歳ですね。お願いします」
「はじめまして、藤堂梨沙です。私もインスタで拝見していて、そこで募集を知りました。勤務条件も良く、ぜひ働かせていただきたいと思っております。よろしくお願いします」
ここは笑顔が大事だね。
「はい、皆さん、ありがとうございました。お掃除の仕事も、思っているより範囲が広くて大変かと思いますが、まずは1か月の試用期間、頑張ってみてください。もし少しでも『合わないかも』と感じたら、1日でも3日でも、いつでも構いませんので、遠慮なくキャンセルしてください。無理はなさらないでくださいね」
院長「お掃除スタッフの管理は、山野チーフと、こちらにいる浅田理事が担当します。困ったことがあったら、チーフにご相談ください。
それから、クリニックのポリシーについてですが、これは前回ナースの面接のときにもお話しした内容です。クリニック全体に通じる大切な考え方なので、お掃除の方にもぜひ聞いていただきたいと思います」
院長「3分ほどで終わる内容です。6階の休憩室に戻った際にご案内しますので、ぜひ聞いてください。
あとは、山野チーフに館内の案内や、仕事の説明をお願いしています。ちなみに、制服のサイズはご記入いただけましたか?」
「はい。書きました」3人とも頷いた。
「では、制服が届いたら仕事開始になります。改めてご連絡しますので、どうぞよろしくお願いします。
この後は、山野チーフの指示に従ってください。面接は以上です。お疲れさまでした」
「山野チーフ、後はよろしくお願いします。解散のタイミングはお任せしますね」
「はい、承知しました」
あとは山野チーフに全振りだ。
6階の休憩室には、大勢のナースやお掃除スタッフ、看護助手希望者が集まっているらしい。
今日は人数が多いので、医局の事務・桐谷美穂子さんにサポートをお願いした。
ここではインカムで連絡をすれば、桐谷さんが6階から7階の会議室までの案内係を引き受けてくれる。
他にも、制服のサイズ表などに記入をお願いした。
フリードリンクは自由に飲んでいただいて構わないと伝えてある。
最初はお掃除スタッフ3人の面接なので、3人を7階の会議室へ連れてきてもらうよう、山野チーフにお願いをした。
ドアがノックされた。
「どうぞ、お入りください」
山野さんと面接を受ける3人が入ってきた。
「どうぞ、こちらにおかけください」
理事が声をかけ、4人に椅子に座ってもらう。
「はじめまして。私が院長の北原春樹です。順にご紹介します。奥から、宮本看護主任、山科看護部長、花井医局部長、そしてこちらが浅田理事です。本日はよろしくお願いします」
理事が口を開く。
「まず、一人ずつ自己紹介と、応募の動機をお聞かせください。では、瀬川トミさん、68歳。パート勤務希望ですね。お願いします」
「はじめまして、瀬川トミです。こちらには家族でお世話になっています。親しみのあるところなので、少しでも近くにいられたらと思って応募しました。よろしくお願いします」
理事「ありがとうございます。次に、常勤勤務希望の大森由紀江さん、56歳ですね。お願いします」
「はじめまして、大森由紀江です。前からインスタを見ていて、こちらの募集を知りました。ぜひお仲間に入れていただきたいと思いました。どうぞよろしくお願いします」
理事「はい、ありがとうございます。では次に、常勤勤務希望の藤堂梨沙さん、43歳ですね。お願いします」
「はじめまして、藤堂梨沙です。私もインスタで拝見していて、そこで募集を知りました。勤務条件も良く、ぜひ働かせていただきたいと思っております。よろしくお願いします」
ここは笑顔が大事だね。
「はい、皆さん、ありがとうございました。お掃除の仕事も、思っているより範囲が広くて大変かと思いますが、まずは1か月の試用期間、頑張ってみてください。もし少しでも『合わないかも』と感じたら、1日でも3日でも、いつでも構いませんので、遠慮なくキャンセルしてください。無理はなさらないでくださいね」
院長「お掃除スタッフの管理は、山野チーフと、こちらにいる浅田理事が担当します。困ったことがあったら、チーフにご相談ください。
それから、クリニックのポリシーについてですが、これは前回ナースの面接のときにもお話しした内容です。クリニック全体に通じる大切な考え方なので、お掃除の方にもぜひ聞いていただきたいと思います」
院長「3分ほどで終わる内容です。6階の休憩室に戻った際にご案内しますので、ぜひ聞いてください。
あとは、山野チーフに館内の案内や、仕事の説明をお願いしています。ちなみに、制服のサイズはご記入いただけましたか?」
「はい。書きました」3人とも頷いた。
「では、制服が届いたら仕事開始になります。改めてご連絡しますので、どうぞよろしくお願いします。
この後は、山野チーフの指示に従ってください。面接は以上です。お疲れさまでした」
「山野チーフ、後はよろしくお願いします。解散のタイミングはお任せしますね」
「はい、承知しました」
あとは山野チーフに全振りだ。
5
あなたにおすすめの小説
診察室の午後<菜の花の丘編>その1
スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。
そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。
「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。
時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。
多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。
この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。
※医学描写はすべて架空です。
甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
月弥総合病院
僕君☾☾
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?
すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。
お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」
その母は・・迎えにくることは無かった。
代わりに迎えに来た『父』と『兄』。
私の引き取り先は『本当の家』だった。
お父さん「鈴の家だよ?」
鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」
新しい家で始まる生活。
でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。
鈴「うぁ・・・・。」
兄「鈴!?」
倒れることが多くなっていく日々・・・。
そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。
『もう・・妹にみれない・・・。』
『お兄ちゃん・・・。』
「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」
「ーーーーっ!」
※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。
※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。
※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)
【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)
かのん
恋愛
気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。
わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・
これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。
あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ!
本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。
完結しておりますので、安心してお読みください。
幼馴染みのメッセージに打ち間違い返信したらとんでもないことに
家紋武範
恋愛
となりに住む、幼馴染みの夕夏のことが好きだが、その思いを伝えられずにいた。
ある日、夕夏のメッセージに返信しようとしたら、間違ってとんでもない言葉を送ってしまったのだった。
極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です
朝陽七彩
恋愛
私は。
「夕鶴、こっちにおいで」
現役の高校生だけど。
「ずっと夕鶴とこうしていたい」
担任の先生と。
「夕鶴を誰にも渡したくない」
付き合っています。
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
神城夕鶴(かみしろ ゆづる)
軽音楽部の絶対的エース
飛鷹隼理(ひだか しゅんり)
アイドル的存在の超イケメン先生
♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡
彼の名前は飛鷹隼理くん。
隼理くんは。
「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」
そう言って……。
「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」
そして隼理くんは……。
……‼
しゅっ……隼理くん……っ。
そんなことをされたら……。
隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。
……だけど……。
え……。
誰……?
誰なの……?
その人はいったい誰なの、隼理くん。
ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。
その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。
でも。
でも訊けない。
隼理くんに直接訊くことなんて。
私にはできない。
私は。
私は、これから先、一体どうすればいいの……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる