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880話 院内でフリーマーケット
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土曜日だから、すべての患者さんが帰らないと、1階のロビーや待合室には洋服を広げられない。
それまでは、みんな休憩室で待機というか、お弁当タイムのようだった。
開始時間は14時にした。
みんな労働のあとだからね、ちゃんと食べてからにしてほしいと思ったんだよ。
もちろん俺たち自身のためでもあるさ(笑)
桐生君も他の男子スタッフも手伝うそうで、実は掲示板で呼びかけておいたんだよね。
うまくいった! 笑っちゃう。あれは若くないと無理だよ。
作業は13時半から開始だ。
うちの4階の玄関の外とエレベーター前にも、すでにコンビ台車に荷物が積んである。
それから廊下にも段ボールがずらっと並んでいて、台車で往復しないとダメなんだ。
うちは若手がたくさんいるからさ。ラッキー!
さあさ、1階には続々と女子たちが詰めかけてきた。
そしてメンズは、外科と整形外科の前にアイテム別に並んだ。
待合室のベンチや椅子の上にも、洋服がこんもりと並べられた。
女子は莉子が細いからサイズがどうかなと思ったんだけど、ゆったりサイズもあるしね。
「お孫さんにぴったりみたいですよ」と山野さんが笑っていた。
つまり菜の花の全スタッフが来ていた。
菜の花フーズから派遣されていたカフェのスタッフも参加していて、すごく喜ばれたようだ。
莉子は赤いかわいいエプロンをして、張り切っていた。かわいいなあ~。
ちょっと見惚れていたら「お兄さん、よだれが……」と夏がツッコミ。ぷっ。夏も働け!
ハンガーには、すでにエリナさんが洋服をたくさん掛けておいてくれたので、
それを引っ張ってエレベーターに乗せれば良いだけだった。
面白いことに、本居君がフリーマーケットを録画するって言うんだ。
それを休憩室で披露するらしい。まったく、うちのスタッフは面白いなあ。
さあ、14時開始!
本居君が「カウントダウンしましょうよ!」と叫んだ。
「10、9、8……」
誰かがブーッと大きなブザーを押した。え、それどこから持ってきたの??
本居君だった。そのタイミングで群がるスタッフを撮りたかったらしい。ぷっ。
プロだね。おかしくて仕方がない。
いざ始まってみると、100名だからね。すごいよ!
俺は総合受付の中から見ていた。ここなら安全だしね。
うわ~みんなの素の姿が見られるね。あはは、笑っちゃうよ。
今年一番笑ったかもしれない。
桐生君が「院長、こんなに楽しいクリニックって、この世に二つとないですよ!」と言った。
彼は水曜日に、エリナさんがしっかり厳選した服を、段ボールいっぱいにもらっていたから余裕なんだよね。
それも俺にはおかしくてたまらなかった。ふふふ。
エリナさんが整理してくれたクローゼットが美しいこと!
スカスカだよ。おしゃれな服だけが残った。
やっぱり、未練はいけないね。そう思ったよ。
自分ならこうはできないからな。
ああ~面白かった。
結局1時間以内にすべてなくなった。1枚も残っていないよ。
メルカリで売ってもいいって言ったしね。
ああ~気持ちいいよ。すっきりした。
それまでは、みんな休憩室で待機というか、お弁当タイムのようだった。
開始時間は14時にした。
みんな労働のあとだからね、ちゃんと食べてからにしてほしいと思ったんだよ。
もちろん俺たち自身のためでもあるさ(笑)
桐生君も他の男子スタッフも手伝うそうで、実は掲示板で呼びかけておいたんだよね。
うまくいった! 笑っちゃう。あれは若くないと無理だよ。
作業は13時半から開始だ。
うちの4階の玄関の外とエレベーター前にも、すでにコンビ台車に荷物が積んである。
それから廊下にも段ボールがずらっと並んでいて、台車で往復しないとダメなんだ。
うちは若手がたくさんいるからさ。ラッキー!
さあさ、1階には続々と女子たちが詰めかけてきた。
そしてメンズは、外科と整形外科の前にアイテム別に並んだ。
待合室のベンチや椅子の上にも、洋服がこんもりと並べられた。
女子は莉子が細いからサイズがどうかなと思ったんだけど、ゆったりサイズもあるしね。
「お孫さんにぴったりみたいですよ」と山野さんが笑っていた。
つまり菜の花の全スタッフが来ていた。
菜の花フーズから派遣されていたカフェのスタッフも参加していて、すごく喜ばれたようだ。
莉子は赤いかわいいエプロンをして、張り切っていた。かわいいなあ~。
ちょっと見惚れていたら「お兄さん、よだれが……」と夏がツッコミ。ぷっ。夏も働け!
ハンガーには、すでにエリナさんが洋服をたくさん掛けておいてくれたので、
それを引っ張ってエレベーターに乗せれば良いだけだった。
面白いことに、本居君がフリーマーケットを録画するって言うんだ。
それを休憩室で披露するらしい。まったく、うちのスタッフは面白いなあ。
さあ、14時開始!
本居君が「カウントダウンしましょうよ!」と叫んだ。
「10、9、8……」
誰かがブーッと大きなブザーを押した。え、それどこから持ってきたの??
本居君だった。そのタイミングで群がるスタッフを撮りたかったらしい。ぷっ。
プロだね。おかしくて仕方がない。
いざ始まってみると、100名だからね。すごいよ!
俺は総合受付の中から見ていた。ここなら安全だしね。
うわ~みんなの素の姿が見られるね。あはは、笑っちゃうよ。
今年一番笑ったかもしれない。
桐生君が「院長、こんなに楽しいクリニックって、この世に二つとないですよ!」と言った。
彼は水曜日に、エリナさんがしっかり厳選した服を、段ボールいっぱいにもらっていたから余裕なんだよね。
それも俺にはおかしくてたまらなかった。ふふふ。
エリナさんが整理してくれたクローゼットが美しいこと!
スカスカだよ。おしゃれな服だけが残った。
やっぱり、未練はいけないね。そう思ったよ。
自分ならこうはできないからな。
ああ~面白かった。
結局1時間以内にすべてなくなった。1枚も残っていないよ。
メルカリで売ってもいいって言ったしね。
ああ~気持ちいいよ。すっきりした。
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