常識破りの破壊者

柴崎 時雨

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女の子は殴らない主義なんでね

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目立ちたくないが、これは仕方ない事だな、彼女自身の能力も知りたいしな。

「ちなみに場所はどうするんだ?」

「第2魔法競技場なら安全よ、もし私があなたを殺すほどの技を撃っても、気を失う手前で自動障壁が作動して、あなたを守ってくれるから」

「はぁ、結構便利なんだな、要するに気絶するくらいで抑えられるってことだろ?」

「ヴァレン…ほんとにやるのかよ…」

何故かルイスの方が泣きそうな顔をしていた

「なんでルイスが泣きそうな顔してんだ、ったく、魔法がすべてじゃないことを証明してやるからな」

「では行きましょう」

ナーガに急かされ、俺とルイスは第2魔法競技場へと向かう。

そして着くとそこは大きなドーム状の場所だった。

「これが第2魔法競技場か…」

「へへ、うちは設備も万全だからな!」

なんでお前が得意げなんだよ。

そして中へ入ると、恐らくだが一対一用が三面あり、二対二用が二面あった。

「じゃああそこの二対二面用の所へ行くわよ」

「あぁ」

すると周りの生徒たちが集まってきた、なんだなんだという顔をしている。

と、ここでルイスが言ってしまう。

「ヴァレンがナーガーさんと決闘するんだよ」

(あの野郎、悪い意味で素直すぎるぞ)

そうなると野次馬が集まってくるわけで、結局クラス全員が観戦者となった。

「マジで!見てみてぇ!」

「ヴァレン君大丈夫かなぁ?」

「へへん!まぁヴァレンはすげぇんだ!」

と言うような声も上がるが、俺は気にせずフィールドに上がる。

そしてルイス、なぜお前が自慢げなんだ。

ナーガも準備は出来たようだ。

「よし、じゃあ始めるか!」

「行くわよ」

ナーガは杖を構える。

(詠唱時間はどのくらいだ)

だが、そんなものはなく氷の弾が一瞬で飛んでくる。

「よっと、無詠唱かやるなぁ」

ヴァレンはそれをひょいと避ける。

「おぉ!!すげぇ!ヴァレン行っけぇ!」

「ヴァレンくん頑張って!!」

「ナーガさん!ファイトォ!!!!」

そして続けざまに火の弾、水の弾、風の弾、雷の弾が俺に向けられて放たれる。

(様子見って訳か、ただこの様子だと全魔法使えるって感じだな、まぁこれならエレメンタルガーディアンにはまだまだだけどな)

またもや危なげなく、全弾を避ける。

そしてやはり歓声が湧き上がる。

だが、それを意に介さずナーガは余裕の表情をうかべる。

「なかなかやるじゃない、だけど攻撃しなくていいの?このままじゃ貴方の体力が尽きるわよ」

「はぁ、その口振りじゃ魔力は相当あるんだろうな…そして俺は女の子は殴らない主義なんでね」

「それじゃ貴方の勝ちはありえないじゃない!」 

俺は拳を握り、腰まで引く、そして前に向けて放つ。

それは空気が圧縮された弾で、ナーガの体の横を過ぎていき、後ろの地面を抉る。

「なっ!魔法は使えないんじゃ!」

「魔法は使えないが、力と速さには自信があってね、まぁ今のは高速で空気を押し出しただけだ、ちなみに俺は空弾って呼んでいる」

無茶苦茶理論にナーガはさらに猛攻をかける。

ナーガが雷を放つ、そしてそれを避けるが、追尾式のようでまたもやこっちに戻ってくる。

「なるほど、中級上位の魔法だな、よっ」

またもや、空弾を放つ、それが雷に当たり霧散する。

「ヴァレンくんかっこいい!!!」

「あいつめちゃくちゃ強いじゃねぇか!」

「ふん、もう遊びはやめましょうか」

ナーガは杖を地面に立てる。

「まさか上級魔法か?」

「いいえ、超級魔法よ!」

魔法に段階があり、初級、中級、上級、超級、天級の順だ、上級ですら千人くらいしか使えない、超級なんて百人だ、そして天級はエレメンタルガーディアンくらいしか使えない。

「まさかその歳で超級まで使えるとはな…」

そしてガーナの上には氷のつららのようなものが何十本も生成され、ヴァレンに向いていた。

(捌ききれるか…この数じゃ厳しいか、まぁやって見るか)

「ヴァレン!!!死ぬなよ!!」

ルイスは必死な表情でこっちを見る。

「任せとけって、余裕さ」

俺は観客に手を振る。

すると一部の女子からは黄色い声が上がる。

そして男子の殆どはナーガコールだった…。

「行くわよ、これが私の全力よ!」
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