闇と光のコントラスト

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闇と光の真実2

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俊也「光太、どう言うことだ?契約って。契約をしたのは昴なんだろ?じゃあ何でこの悪魔は」
光太「言っただろ。悪魔の言うことなんて気にするなって。最後の悪あがきだろ。」
俊也「嘘をついてるようには見えなかったけど...。」
光太「俺よりもあいつを信用するのか?」
俊也「そういうわけじゃ。」
光太「ならかえろうぜ。こんなとこ用もないのに居たくないからな。」
俊也「うん...。」

二人はそれぞれの家に帰り体を休めた。しかし俊也は敵をうったのに気がはれなかった。
俊也(光太を疑ってる訳じゃないけど、最後の悪魔の言葉と態度は気になるな。それに、あれから光太の態度も何か変なんだよなぁ。)

次の日の朝、俊也は光太を尾行した。変な気持ちが無くなればいいと思ってあとをつけた。光太は朝早くに家を出ていった。
俊也(おかしいな?光太は朝苦手なはずなのに。)
光太は早足で闇の世界の門をくぐり抜けた。
俊也(昨日はこんなとこ居たくないって言ってたのに。)
光太は慣れた足取りで奥へ進んでいく。
俊也(こんなとこ来たことないぞ?)
もう人も野良猫もいないような暗い所に来た。そこで光太は足を止めた。そして暗い今までに聞いたことも無いような声で呟いた。
光太「そこにいるんだろ?出てこいよ。」
俊也の心臓の鼓動がはねあがった。汗が出て、呼吸が浅くなった。
俊也(ばれたか...?)
光太「早くしろ。こっちも暇じゃない。」
俊也は息を飲んだ。
俊也(出るべきか...?)
俊也が重心を前にすると俊也の右斜め前から知らない男がでてきた。
男「いやはや、契約相手がこんな子供だとは思わなかったよ。」
光太「それがどうした。今さら嫌だと抜かすか?」
男「最初はこんな子供に情報は渡せないと思っていたが、暫く様子を見ていて信用できそうだと思ったよ。流石は闇の情報屋、凌駕が進めてきた相手だ。」
俊也(一時はどうなるかと思ったがひとまずセーフだな。しかしあの男にしろ話に出てきた凌駕にしろ何者なんだ?)
光太「凌駕か...。あいつの目は宛にできんぞ。前に進めてきた男から買った悪魔は能無しだった。」
男「俺のはとっておきだぜ。何せ4000年物だ。」
光太「ほう。確か前の奴は500とかだったな。」
男「500?そりゃとんだカスを売り付けられたな。」
光太「...やはりあの男殺しておいて正解だったな。」
男「なんか言ったか?」
光太「いや、何でもない。ところでいくらだ?」
男「1000万ってところだな。」
光太「高いな。」
男「4000年だからな。これ以上は下げられねぇよ。嫌なら500年だったら100万でいいぜ。」
光太「はぁ。わかったよ。だが少し待ってくれ。金が揃い次第連絡する。」
男「んー、10日いやあんただったら二週間が限度だな。いい奴は売れるからな。二週間待っといてやるよ。」
光太「わかった。」
そう言って光太は歩き出した。
俊也(1000万で悪魔を買うつもりなのか、光太は?なぜ...。しかも前にも買ったって。昴の中にいたやつがそうなのか?)
俊也も光太や男にばれないように帰路についた。
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