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10・慧、恋の相談乗るってよ
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慧はいつもの通り、多目的トイレにいる。次の時限が慧にとって、中間最後の試験になる。気合いを入れるため、メイクを直しに来たのだ。
「わ、俺ひでぇ顔してるな」
鏡に映った自分を見て慧は呟いた。夜ふかしはなるべくしないよう気をつけているが、明らかに顔が疲れている。仕事は現在、休んでいるが、身体づくりのためのジョギングや筋トレ、そして本分である勉強を何時間もしているのだ。疲れて当然である。
試験の緊張感も関係あるのだろう。普段はゆったりしている校内も、ここ数日は緊張感でピリついていた。
「俺は負けねえぜ」
慧はあぶら取り紙で顔を拭き取った。つけまつ毛のチェックをし、リップを塗り直す。
最後にウィッグの確認をした。髪の毛はやっと肩までの長さになった。そろそろウィッグも卒業かもしれないな、と慧は嬉しくなった。試験が終わったら美容院の予約をしないと、とウキウキしてくる。
荷物と化粧ポーチを持って、慧は多目的トイレを出た。
チャイムが鳴り、慧は教室に向かった。テスト中は筆箱すら出してはいけないことになっている。必要なだけの筆記具のみで戦い抜く。いよいよ試験は始まった。
(保もこの時限、テストだったな。はじめもか)
ちらりと考えて、今はそれどころではないと喝を入れる。慧は思いの外、順調に問題に答えられていた。文字を間違えないよう慎重に解答していく。
(もしかしてこの科目が一番出来たんじゃ)
三回ほど丁寧にゆっくり見直して、慧は筆記具を置いた。チャイムが鳴り、解答用紙と問題用紙が集められる。慧は今更ながらにドキドキしていた。他の学生がぞろぞろ教室を出ていく。
「慧」
慧はその声の主を見つめた。彼のホッとしたような表情に慧も安堵する。
「保、やっと試験終わったな」
「うん。そうだ。お祝いに打ち上げでもする?」
「わあ、高校の時みたいだな!今のほうが自由だけど!」
慧が目を輝かせると、保も笑う。
「はじめくんも誘おうか」
「あぁ、あいつも友達だしな!確か二階の会議室で試験受けてたぞ」
「なら迎えに行かないとね」
二人が二階に向かうと、はじめが向こうから歩いてくるのが見えた。慧が手を振る。
「お、はじめー!」
「慧ちゃんに山川くん?どうしたの?」
はじめも気が付いたらしい、駆け寄ってきた。
「これから打ち上げしないか?近くのマーキンで」
「打ち上げ!!楽しそう」
はじめの表情が急に曇る。
「あのさ。ちょっと二人に相談があってね」
「なんだ?」
「とりあえずお店に行こう。詳しい話はそれからね」
保の提案に二人も同意する。大学のすぐそばには、人気ファストフード店「マックスキング」がある。値段設定は少し高めだが、大きなハンバーガーが食べられるという人気店だ。三人が店内に入るとそこそこ客がいた。客層は学生が中心だ。慧たちと同じ大学の学生だろう。注文するために列に並ぶ。
「そういえばクーポン持ってた」
保が言って財布からクーポンを取り出す。どうやらLサイズのジュースが10%割引になるらしい。
「保、ナイス、ほい金。釣りはとっとけ」
慧は千円札を保の手の上に載せた。
「慧は豪快だなあ。はじめくん、君は払わなくていいからね。今回のは親睦会だから」
「え?いいの?」
「ああ、仲良くなる一回目だからな」
「ありがとう」
はじめが嬉しそうにはにかんだ。
「慧、何飲む?いつもの?」
「おう」
「はじめくんは?」
「あ、じゃあ俺はメロンソーダ」
「了解」
保がさくさく注文してくれている。どうやらポテトのLサイズ二つも別に発注したようだ。こちらもクーポンが使えたらしい。注文したものが無事にやって来た。三人は窓際の席に座る。
「なんかいっぱいご馳走になってる気が・・」
すっかりはじめは恐縮してしまっている。保が穏やかに笑う。
「気にしないで。親睦会だからね」
「俺、友達にこんなことしてもらえたの初めて」
はじめは泣きそうだ。慧と保はそれを見て慌てた。
「なんで泣くんだよ!喜ぶなら分かるけど」
「ごめん」
「謝らないで。こういう時はありがとうでいいと思う」
保が言い聞かせるように言うとようやくはじめはありがとうと言った。
「とりあえず食おう。俺はマーキンのアイスティーが大好きなんだ」
いつからかストローは紙製が当たり前になっている。慧は吸いにくいなとストローをカシャカシャ動かした。
「で?相談ってなんだ?」
「そうだった。どうしたの?」
慧と保がはじめを見つめるとはじめは気まずそうに視線をずらした。
「ラブレターを女の子からもらったでしょ?でも俺、ゲイなんだよね」
「!!」
はじめの告白に、慧と保は驚いた。
「だから慧に抵抗なかったんだ」
「おい、それは聞き捨てならねえな。俺はちゃんと女の子に見えるぞ」
慧が保に突っ込むとそれもそうかと保は頷いた。慧がぶすっと唇を尖らせると保に謝られる。慧はあまり根に持つタイプではない。すぐに許した。
「で、はじめはどうしたいんだ?」
「えっと、断ろうとは思うんだけど・・」
「おお、断れよ」
慧が頷くとはじめが困ったような顔をする。
「俺、告白を断ったことなくてさ。いつも流れで付き合ってフラれるみたいな」
「はじめ、もっと自分を強く持たないと。他に好きな人いないのか?」
「今はいない、かな。そういう出会いもないしね」
確かに大学の勉強だけでも時間にすれば一日のほとんどを持っていかれる。
「はじめは、将来どうするんだ?」
そういえば彼の希望を聞いていなかった。
「おじいちゃんが田んぼを持ってるからそれのお手伝いかなあ。お父さんの選挙の手伝いもあるし」
「お前はどうしたいんだ?お手伝いだけじゃ自分のやりたいことにはならねえだろ」
慧のはっきりした物言いにはじめは頷いた。
「俺、実は研究職に就きたくてさ」
「ああ、だから俺と科目被らないんだな。道理で滅多に会わないわけだぜ」
同じ農学部でも学ぶ範囲は広い。
「慧ちゃんとは作業で一緒になるじゃない」
はじめが笑う。
「研究職でも現場を知ってた方がいいもんね。なるほど」
保がすごいなと呟きながら言った。
「いやいや、そんないいもんじゃないからね?現場が好きなだけだから」
「ますますすごい」
「はじめ、お前はテキトーなチャラ男じゃなかったんだな。ごめん」
慧が謝るとはじめはいやいやと首を横に振る。
「とりあえずはじめ、俺が作ってやるよ出会いの場」
「え?」
慧は腕を組んでふんぞり返った。ふふんと笑う。
「俺の周り、そういうやつ多いから合コンしろよ。現役モデル興味あるだろ?」
「はあ?じゃあ慧ちゃんたちは?」
「そりゃ俺たちは幹事だしな」
「賑やかしくらいにはなれるかなあ」
保がひょいとポテトをつまんで口に放る。慧もアイスティーを飲み終えた。はじめは二人の様子にあたふたしている。
「よし、試験が返ってきたら皆で合コンすんぞ」
「ええ?本当にするの?告白の返事はどうすれば?」
「断れ!男だろ!」
「えええ」
「頑張って、はじめくん。女の子を傷つけないことも大事だよ」
「そうか、そうだよね」
保の言葉にはじめが神妙な表情で頷く。
「二人共、ありがとう」
こうして親睦会は終わりを告げたのだった。
「わ、俺ひでぇ顔してるな」
鏡に映った自分を見て慧は呟いた。夜ふかしはなるべくしないよう気をつけているが、明らかに顔が疲れている。仕事は現在、休んでいるが、身体づくりのためのジョギングや筋トレ、そして本分である勉強を何時間もしているのだ。疲れて当然である。
試験の緊張感も関係あるのだろう。普段はゆったりしている校内も、ここ数日は緊張感でピリついていた。
「俺は負けねえぜ」
慧はあぶら取り紙で顔を拭き取った。つけまつ毛のチェックをし、リップを塗り直す。
最後にウィッグの確認をした。髪の毛はやっと肩までの長さになった。そろそろウィッグも卒業かもしれないな、と慧は嬉しくなった。試験が終わったら美容院の予約をしないと、とウキウキしてくる。
荷物と化粧ポーチを持って、慧は多目的トイレを出た。
チャイムが鳴り、慧は教室に向かった。テスト中は筆箱すら出してはいけないことになっている。必要なだけの筆記具のみで戦い抜く。いよいよ試験は始まった。
(保もこの時限、テストだったな。はじめもか)
ちらりと考えて、今はそれどころではないと喝を入れる。慧は思いの外、順調に問題に答えられていた。文字を間違えないよう慎重に解答していく。
(もしかしてこの科目が一番出来たんじゃ)
三回ほど丁寧にゆっくり見直して、慧は筆記具を置いた。チャイムが鳴り、解答用紙と問題用紙が集められる。慧は今更ながらにドキドキしていた。他の学生がぞろぞろ教室を出ていく。
「慧」
慧はその声の主を見つめた。彼のホッとしたような表情に慧も安堵する。
「保、やっと試験終わったな」
「うん。そうだ。お祝いに打ち上げでもする?」
「わあ、高校の時みたいだな!今のほうが自由だけど!」
慧が目を輝かせると、保も笑う。
「はじめくんも誘おうか」
「あぁ、あいつも友達だしな!確か二階の会議室で試験受けてたぞ」
「なら迎えに行かないとね」
二人が二階に向かうと、はじめが向こうから歩いてくるのが見えた。慧が手を振る。
「お、はじめー!」
「慧ちゃんに山川くん?どうしたの?」
はじめも気が付いたらしい、駆け寄ってきた。
「これから打ち上げしないか?近くのマーキンで」
「打ち上げ!!楽しそう」
はじめの表情が急に曇る。
「あのさ。ちょっと二人に相談があってね」
「なんだ?」
「とりあえずお店に行こう。詳しい話はそれからね」
保の提案に二人も同意する。大学のすぐそばには、人気ファストフード店「マックスキング」がある。値段設定は少し高めだが、大きなハンバーガーが食べられるという人気店だ。三人が店内に入るとそこそこ客がいた。客層は学生が中心だ。慧たちと同じ大学の学生だろう。注文するために列に並ぶ。
「そういえばクーポン持ってた」
保が言って財布からクーポンを取り出す。どうやらLサイズのジュースが10%割引になるらしい。
「保、ナイス、ほい金。釣りはとっとけ」
慧は千円札を保の手の上に載せた。
「慧は豪快だなあ。はじめくん、君は払わなくていいからね。今回のは親睦会だから」
「え?いいの?」
「ああ、仲良くなる一回目だからな」
「ありがとう」
はじめが嬉しそうにはにかんだ。
「慧、何飲む?いつもの?」
「おう」
「はじめくんは?」
「あ、じゃあ俺はメロンソーダ」
「了解」
保がさくさく注文してくれている。どうやらポテトのLサイズ二つも別に発注したようだ。こちらもクーポンが使えたらしい。注文したものが無事にやって来た。三人は窓際の席に座る。
「なんかいっぱいご馳走になってる気が・・」
すっかりはじめは恐縮してしまっている。保が穏やかに笑う。
「気にしないで。親睦会だからね」
「俺、友達にこんなことしてもらえたの初めて」
はじめは泣きそうだ。慧と保はそれを見て慌てた。
「なんで泣くんだよ!喜ぶなら分かるけど」
「ごめん」
「謝らないで。こういう時はありがとうでいいと思う」
保が言い聞かせるように言うとようやくはじめはありがとうと言った。
「とりあえず食おう。俺はマーキンのアイスティーが大好きなんだ」
いつからかストローは紙製が当たり前になっている。慧は吸いにくいなとストローをカシャカシャ動かした。
「で?相談ってなんだ?」
「そうだった。どうしたの?」
慧と保がはじめを見つめるとはじめは気まずそうに視線をずらした。
「ラブレターを女の子からもらったでしょ?でも俺、ゲイなんだよね」
「!!」
はじめの告白に、慧と保は驚いた。
「だから慧に抵抗なかったんだ」
「おい、それは聞き捨てならねえな。俺はちゃんと女の子に見えるぞ」
慧が保に突っ込むとそれもそうかと保は頷いた。慧がぶすっと唇を尖らせると保に謝られる。慧はあまり根に持つタイプではない。すぐに許した。
「で、はじめはどうしたいんだ?」
「えっと、断ろうとは思うんだけど・・」
「おお、断れよ」
慧が頷くとはじめが困ったような顔をする。
「俺、告白を断ったことなくてさ。いつも流れで付き合ってフラれるみたいな」
「はじめ、もっと自分を強く持たないと。他に好きな人いないのか?」
「今はいない、かな。そういう出会いもないしね」
確かに大学の勉強だけでも時間にすれば一日のほとんどを持っていかれる。
「はじめは、将来どうするんだ?」
そういえば彼の希望を聞いていなかった。
「おじいちゃんが田んぼを持ってるからそれのお手伝いかなあ。お父さんの選挙の手伝いもあるし」
「お前はどうしたいんだ?お手伝いだけじゃ自分のやりたいことにはならねえだろ」
慧のはっきりした物言いにはじめは頷いた。
「俺、実は研究職に就きたくてさ」
「ああ、だから俺と科目被らないんだな。道理で滅多に会わないわけだぜ」
同じ農学部でも学ぶ範囲は広い。
「慧ちゃんとは作業で一緒になるじゃない」
はじめが笑う。
「研究職でも現場を知ってた方がいいもんね。なるほど」
保がすごいなと呟きながら言った。
「いやいや、そんないいもんじゃないからね?現場が好きなだけだから」
「ますますすごい」
「はじめ、お前はテキトーなチャラ男じゃなかったんだな。ごめん」
慧が謝るとはじめはいやいやと首を横に振る。
「とりあえずはじめ、俺が作ってやるよ出会いの場」
「え?」
慧は腕を組んでふんぞり返った。ふふんと笑う。
「俺の周り、そういうやつ多いから合コンしろよ。現役モデル興味あるだろ?」
「はあ?じゃあ慧ちゃんたちは?」
「そりゃ俺たちは幹事だしな」
「賑やかしくらいにはなれるかなあ」
保がひょいとポテトをつまんで口に放る。慧もアイスティーを飲み終えた。はじめは二人の様子にあたふたしている。
「よし、試験が返ってきたら皆で合コンすんぞ」
「ええ?本当にするの?告白の返事はどうすれば?」
「断れ!男だろ!」
「えええ」
「頑張って、はじめくん。女の子を傷つけないことも大事だよ」
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