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女神
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「ライダ!釣りに行こ!」
レヴェルは今日も夜明け前に目が覚めた。今日は罠を作る仕事は休んで丸々一日遊ぼうと決めたレヴェルである。ライダが了承してくれるか心配だったが、ライダは良いぞと快く頷いてくれた。彼も釣り竿を持つ。もちろんいつものリュックもだ。
「レヴィ、帽子を被ったほうが良い。日差しが強いからな」
そう言ってライダが自前のつば付きの帽子をレヴェルに被せてくれた。
「ありがとう、ライダ」
「いや、行こうか」
2人は連れ立って歩き出した。レヴェルは釣りが好きだ。魚との駆け引きはスリルがある。いつもの川原に着いて、レヴェルはそういえばと思った。
「女神様も来るかな?」
「もういるわよ」
「わあっ!」
急に背後からした声にレヴェルは驚いた。
「私、ずっといたのに」
もう、と女神が口を尖らせる。
「ごめんね、女神様。今日は釣りをするんだ。女神様もやる?」
「餌がにょろにょろしてるわね?」
「う、うん。その方が魚の食いつきが良くてさ」
「あたしは見てることにするわ」
そう言って女神は大きな石に腰掛けた。どこから取り出したのか日傘を差している。
レヴェルたちは餌を付けて糸を川に垂らしてみた。よく考えるとこうして釣りをするのは久しぶりだ。
「最近遊んでなかったなぁ」
「レヴィは害獣の罠づくりに夢中だったからな」
そういえばそうだったとレヴェルは気が付いた。ライダはよく人を見ている。
しばらくして、ライダの釣り竿が反応した。
慎重に竿を上げる。
しばらくすると魚が水面近くまで上がってきた。そのまま一気に引き上げる。
「ライダやったね!」
「あぁ。レヴィ、お前のも引いてる」
「本当だ!」
レヴェルの釣り竿も反応している。レヴェルは慌てて竿を引いた。
「釣れたぁ!!」
今日は幸運だったらしい。入れ食い状態だった。
「いっぱい釣れたねぇ」
「食わないやつは返そう」
「うん」
「なに?それ、食べるの?」
女神が恐る恐るといった様子で、バケツの中身を見ている。
「そうだよ、女神様も食べるよね?」
「腸は俺が取るから」
ライダの援護射撃もあり、女神は食べてみると頷いた。乾いた枝を集め、火を熾す。魚を枝に刺して、火の回りに置いた。
「今朝作ったサンドイッチも持ってきたんだ」
ライダがそう言いながらリュックから取り出す。
「わぁ、嬉しい!」
「女神様、ここに座ってくれ」
ライダが言いながら取り出したのはビニールシートだった。地面に敷いて示す。
「あ、ありがとう。わざわざ準備してきてくれたの?」
「一応な」
3人はサンドイッチを頬張り始めた。
「ん…美味しい」
女神は驚いたらしい。一口食べて呟いた。
「ライダはお料理上手なんだよ。美味しいよね」
「意外ね」
と言いながらも、もりもり食べている。魚も焼けてきたのでそれも食べてみる。ライダがナイフで腸を取ってくれたので食べやすかった。
「美味しいね!」
「焼きたての魚がこんなに美味しいなんて」
そういえばとレヴェルは思った。
「女神様、俺の勘違いかもしれないけど、なんかあったの?」
女神が頷く。
「最近、精霊が騒ぐのよね。私にもよく分からないのだけど」
「精霊が?もうすぐお祭りだからかな?」
キリ村は夏になると小さいが祭りを行う。もちろんここにいる女神や精霊に対して感謝するものだ。女神は村に加護を与えてくれている。祭りの時期は紫陽花が咲き誇るので、近くの街では紫陽花祭りとも呼ばれていた。
普段キリ村は静かな村だが、夏と秋に行われる祭りの間は人の出入りが増える。そのため、警備が忙しくなる。腕っぷしに自信のある獣人の村だ。トラブルは滅多に起きない。
「レヴェル、ライダ、何かが起きても良いように村長に伝えておいてほしいの。私はもう少し周りを見回ってみる」
「分かりました」
「女神様、一人で大丈夫なの?」
「大丈夫よ。私は一応神なんだから」
女神がぱちんとウインクした。
✢
「あぁ、お腹いっぱい。ごちそうさま。あら?」
女神の周りに無数の光が集まってくる。レヴェルはその光景に驚いてしまった。
「この子たちが精霊。私の目となって働いてくれるの。どうやら近くにドラゴンがいるみたい」
「ドラゴン?!」
レヴェルは思わず叫んでしまった。ドラゴンは大きな災害をもたらすとキリ村で伝わっている。
「大丈夫よ。もう老いたドラゴンみたいだから」
「でも、なんでこんな所にドラゴンが?」
「翼が弱ってロイダール山脈を越えられなかったみたいね」
キリ村の周辺には高い山脈が連なっている。
「どうする?様子を見に行ってみる?」
「危険じゃないのか?」
ライダの言葉にレヴェルも頷いていた。女神が大丈夫よと笑う。
「もう動くこともままならない。精霊も落ち着いているわ。後は土に還るだけよ」
レヴェルはライダと顔を見合わせた。
「どうしよう、ライダ?」
「そうだな。女神様とはいえ、女の子を一人で行かせるのもな」
うーんと2人は考えて決めた。
「一緒に行っていい?ドラゴンなんてなかなか間近で見られないし」
レヴェルは好奇心を抑えられなかった。
「もし亡くなっているのなら花を手向けたい」
ライダはいつもの通り真面目だ。
レヴェルとライダの言葉に女神は頷いた。彼女が両手を上げる。ふわり、と落ちてきたのは花束だった。
「ライダ、これを」
「ありがとう」
女神が歩き出す。2人はそれについて行った。山に囲まれたこのあたりは野生の動物がそこかしこにいる。もちろん魔獣もだ。レヴェルは念の為、罠を手に持っていた。投げつけると相手を捕獲し動けなくする。レヴェルの唯一の戦う術だった。
「いた」
女神が静かに呟く。しばらく歩くと、レヴェルとライダにも見えた。緑色の鱗を持ったドラゴンが倒れている。あまりにも巨大だった。女神は臆することもなく近づいて、ドラゴンの額を撫でる。ドラゴンはまだ生きていた。弱々しいが目を開ける。女神はドラゴンに話しかけた。
「ロイダール山脈を越えるつもりだったの?」
ドラゴンの声は掠れていた。レヴェルとライダには何を言っているか分からなかったが、女神には分かるらしい。相槌を打っている。しばらくしてドラゴンは力尽きたらしかった。ぐったりと倒れ込む。ライダは花束を手向け祈る。安らかに天国に行けるようにだ。レヴェルもそれに倣った。女神も祈りを捧げている。
「あのね」
女神の声は思ったより響いた。ざわりと風が起きる。
「この子、たまごのある巣に戻りたかったみたいなの」
「たまごって、あの?」
レヴェルが驚いて言うと女神が頷く。
「そうよ、ロイダール山脈の山頂近くに巣があるみたい。話によると番のドラゴンも亡くなっているの」
「じゃあ、たまごは?」
「そのままってことね。私はこれからそれを探しに行くわ」
「待って、俺たちも行くよ」
女神が首を振る。
「普通の人間が行くところじゃない。私は転移ができるけど、3人で転移は出来ないわ。それでお願いがあるの」
「何でも言って?」
「もし、たまごを見つけたら育ててあげて欲しいの。命を与るって大変よ。私は不安定な存在。助けには行けてもずっとこの世界に顕現は出来ないかもしれない」
「だから今まで女神様に会えなかったんだ」
「私は魔素で構築されているの。キリ村の魔素は比較的濃いわ。だからこうしていられる。いい?私は行くわ。30分時間を頂戴。帰ってこなかったら2人で下山するの、いいわね?」
「分かった」
レヴェルが頷くと女神は微笑んだ。その姿は一瞬で消える。
「これが転移か」
「さすが女神様だね。俺たちじゃ魔力が足りないもの」
2人は待った。
✢
「そろそろ30分だ」
「もう?」
ライダの冷静な言葉にレヴェルはつい言ってしまった。
「レヴィ、女神様は俺たちに危険が及ばないように言ってくれたんだ。それに雲が出てきた。雨が降るかもしれない」
山の天気は変わりやすい。このあたりは霧がよく発生する。キリ村もそうだ。
「レヴェル、ライダ!」
ふわり、と現れたのは女神だった。手には大きなたまごを抱えている。
「見つけたの?」
「滝の後ろに巣があって探すのが大変だったわ」
女神の姿が消えようとしている。レヴェルは慌ててたまごを受け取っていた。
「女神様?消えないで!」
「大丈夫よ。言ったでしょう?私は元から不安定な存在なの。あなたたちがいてよかった」
すぅと女神が消えていく。
「レヴィ、とにかくキリ村に戻ろう。ドラゴンのたまごを預かったんだ。孵さなくちゃ話にならない」
「たまご温かいんだ」
「あぁ、それなら直に孵るだろう。行こう」
2人は来た道を引き返した。途中パラパラと雨が降ったが2人は無事にキリ村に戻ることが出来た。
レヴェルは今日も夜明け前に目が覚めた。今日は罠を作る仕事は休んで丸々一日遊ぼうと決めたレヴェルである。ライダが了承してくれるか心配だったが、ライダは良いぞと快く頷いてくれた。彼も釣り竿を持つ。もちろんいつものリュックもだ。
「レヴィ、帽子を被ったほうが良い。日差しが強いからな」
そう言ってライダが自前のつば付きの帽子をレヴェルに被せてくれた。
「ありがとう、ライダ」
「いや、行こうか」
2人は連れ立って歩き出した。レヴェルは釣りが好きだ。魚との駆け引きはスリルがある。いつもの川原に着いて、レヴェルはそういえばと思った。
「女神様も来るかな?」
「もういるわよ」
「わあっ!」
急に背後からした声にレヴェルは驚いた。
「私、ずっといたのに」
もう、と女神が口を尖らせる。
「ごめんね、女神様。今日は釣りをするんだ。女神様もやる?」
「餌がにょろにょろしてるわね?」
「う、うん。その方が魚の食いつきが良くてさ」
「あたしは見てることにするわ」
そう言って女神は大きな石に腰掛けた。どこから取り出したのか日傘を差している。
レヴェルたちは餌を付けて糸を川に垂らしてみた。よく考えるとこうして釣りをするのは久しぶりだ。
「最近遊んでなかったなぁ」
「レヴィは害獣の罠づくりに夢中だったからな」
そういえばそうだったとレヴェルは気が付いた。ライダはよく人を見ている。
しばらくして、ライダの釣り竿が反応した。
慎重に竿を上げる。
しばらくすると魚が水面近くまで上がってきた。そのまま一気に引き上げる。
「ライダやったね!」
「あぁ。レヴィ、お前のも引いてる」
「本当だ!」
レヴェルの釣り竿も反応している。レヴェルは慌てて竿を引いた。
「釣れたぁ!!」
今日は幸運だったらしい。入れ食い状態だった。
「いっぱい釣れたねぇ」
「食わないやつは返そう」
「うん」
「なに?それ、食べるの?」
女神が恐る恐るといった様子で、バケツの中身を見ている。
「そうだよ、女神様も食べるよね?」
「腸は俺が取るから」
ライダの援護射撃もあり、女神は食べてみると頷いた。乾いた枝を集め、火を熾す。魚を枝に刺して、火の回りに置いた。
「今朝作ったサンドイッチも持ってきたんだ」
ライダがそう言いながらリュックから取り出す。
「わぁ、嬉しい!」
「女神様、ここに座ってくれ」
ライダが言いながら取り出したのはビニールシートだった。地面に敷いて示す。
「あ、ありがとう。わざわざ準備してきてくれたの?」
「一応な」
3人はサンドイッチを頬張り始めた。
「ん…美味しい」
女神は驚いたらしい。一口食べて呟いた。
「ライダはお料理上手なんだよ。美味しいよね」
「意外ね」
と言いながらも、もりもり食べている。魚も焼けてきたのでそれも食べてみる。ライダがナイフで腸を取ってくれたので食べやすかった。
「美味しいね!」
「焼きたての魚がこんなに美味しいなんて」
そういえばとレヴェルは思った。
「女神様、俺の勘違いかもしれないけど、なんかあったの?」
女神が頷く。
「最近、精霊が騒ぐのよね。私にもよく分からないのだけど」
「精霊が?もうすぐお祭りだからかな?」
キリ村は夏になると小さいが祭りを行う。もちろんここにいる女神や精霊に対して感謝するものだ。女神は村に加護を与えてくれている。祭りの時期は紫陽花が咲き誇るので、近くの街では紫陽花祭りとも呼ばれていた。
普段キリ村は静かな村だが、夏と秋に行われる祭りの間は人の出入りが増える。そのため、警備が忙しくなる。腕っぷしに自信のある獣人の村だ。トラブルは滅多に起きない。
「レヴェル、ライダ、何かが起きても良いように村長に伝えておいてほしいの。私はもう少し周りを見回ってみる」
「分かりました」
「女神様、一人で大丈夫なの?」
「大丈夫よ。私は一応神なんだから」
女神がぱちんとウインクした。
✢
「あぁ、お腹いっぱい。ごちそうさま。あら?」
女神の周りに無数の光が集まってくる。レヴェルはその光景に驚いてしまった。
「この子たちが精霊。私の目となって働いてくれるの。どうやら近くにドラゴンがいるみたい」
「ドラゴン?!」
レヴェルは思わず叫んでしまった。ドラゴンは大きな災害をもたらすとキリ村で伝わっている。
「大丈夫よ。もう老いたドラゴンみたいだから」
「でも、なんでこんな所にドラゴンが?」
「翼が弱ってロイダール山脈を越えられなかったみたいね」
キリ村の周辺には高い山脈が連なっている。
「どうする?様子を見に行ってみる?」
「危険じゃないのか?」
ライダの言葉にレヴェルも頷いていた。女神が大丈夫よと笑う。
「もう動くこともままならない。精霊も落ち着いているわ。後は土に還るだけよ」
レヴェルはライダと顔を見合わせた。
「どうしよう、ライダ?」
「そうだな。女神様とはいえ、女の子を一人で行かせるのもな」
うーんと2人は考えて決めた。
「一緒に行っていい?ドラゴンなんてなかなか間近で見られないし」
レヴェルは好奇心を抑えられなかった。
「もし亡くなっているのなら花を手向けたい」
ライダはいつもの通り真面目だ。
レヴェルとライダの言葉に女神は頷いた。彼女が両手を上げる。ふわり、と落ちてきたのは花束だった。
「ライダ、これを」
「ありがとう」
女神が歩き出す。2人はそれについて行った。山に囲まれたこのあたりは野生の動物がそこかしこにいる。もちろん魔獣もだ。レヴェルは念の為、罠を手に持っていた。投げつけると相手を捕獲し動けなくする。レヴェルの唯一の戦う術だった。
「いた」
女神が静かに呟く。しばらく歩くと、レヴェルとライダにも見えた。緑色の鱗を持ったドラゴンが倒れている。あまりにも巨大だった。女神は臆することもなく近づいて、ドラゴンの額を撫でる。ドラゴンはまだ生きていた。弱々しいが目を開ける。女神はドラゴンに話しかけた。
「ロイダール山脈を越えるつもりだったの?」
ドラゴンの声は掠れていた。レヴェルとライダには何を言っているか分からなかったが、女神には分かるらしい。相槌を打っている。しばらくしてドラゴンは力尽きたらしかった。ぐったりと倒れ込む。ライダは花束を手向け祈る。安らかに天国に行けるようにだ。レヴェルもそれに倣った。女神も祈りを捧げている。
「あのね」
女神の声は思ったより響いた。ざわりと風が起きる。
「この子、たまごのある巣に戻りたかったみたいなの」
「たまごって、あの?」
レヴェルが驚いて言うと女神が頷く。
「そうよ、ロイダール山脈の山頂近くに巣があるみたい。話によると番のドラゴンも亡くなっているの」
「じゃあ、たまごは?」
「そのままってことね。私はこれからそれを探しに行くわ」
「待って、俺たちも行くよ」
女神が首を振る。
「普通の人間が行くところじゃない。私は転移ができるけど、3人で転移は出来ないわ。それでお願いがあるの」
「何でも言って?」
「もし、たまごを見つけたら育ててあげて欲しいの。命を与るって大変よ。私は不安定な存在。助けには行けてもずっとこの世界に顕現は出来ないかもしれない」
「だから今まで女神様に会えなかったんだ」
「私は魔素で構築されているの。キリ村の魔素は比較的濃いわ。だからこうしていられる。いい?私は行くわ。30分時間を頂戴。帰ってこなかったら2人で下山するの、いいわね?」
「分かった」
レヴェルが頷くと女神は微笑んだ。その姿は一瞬で消える。
「これが転移か」
「さすが女神様だね。俺たちじゃ魔力が足りないもの」
2人は待った。
✢
「そろそろ30分だ」
「もう?」
ライダの冷静な言葉にレヴェルはつい言ってしまった。
「レヴィ、女神様は俺たちに危険が及ばないように言ってくれたんだ。それに雲が出てきた。雨が降るかもしれない」
山の天気は変わりやすい。このあたりは霧がよく発生する。キリ村もそうだ。
「レヴェル、ライダ!」
ふわり、と現れたのは女神だった。手には大きなたまごを抱えている。
「見つけたの?」
「滝の後ろに巣があって探すのが大変だったわ」
女神の姿が消えようとしている。レヴェルは慌ててたまごを受け取っていた。
「女神様?消えないで!」
「大丈夫よ。言ったでしょう?私は元から不安定な存在なの。あなたたちがいてよかった」
すぅと女神が消えていく。
「レヴィ、とにかくキリ村に戻ろう。ドラゴンのたまごを預かったんだ。孵さなくちゃ話にならない」
「たまご温かいんだ」
「あぁ、それなら直に孵るだろう。行こう」
2人は来た道を引き返した。途中パラパラと雨が降ったが2人は無事にキリ村に戻ることが出来た。
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