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勇者選別テスト②
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トーナメントはコウテツにある更地で行われるようだった。2人が向かうと、トーナメントの組み合わせがホワイトボードに書かれている。安普請だなと航は思ったが、急きょ開催されることになった大会だ。こんなものかと気に留めなかった。
「えーと、俺たちはうまく行けば決勝で当たりますね」
「平介と真剣に戦ってみたかったんだよな」
「負けませんよー」
2人は試合の様子を見つめていた。戦いはかなり盛り上がっている。双剣を構えた青年が最後の一撃を決めた。
「そこまで!勝者、サンシャ!」
「おっしゃあ!」
次は航の試合だ。装備を確認して、試合に臨む。
出てきた相手はライオンの獣人だった。航よりはるかにでかい。だが、航はそんなことで怯まない。冷静に愛用のアイスソードを構えた。試合が始まる。
相手が何をするか分からない。航は遠くから見守った。ライオンの獣人は航が怖気づいたと思ったらしい。にやあと笑って挑発してきた。
「兎ちゃん、かかってきな?」
航は獣人の武器を確認していた。グローブに金属がびっしり埋め込まれている。あれで殴られたら
意識を保っていられないだろう。
「なら行かせてもらう!」
航は走り出した。ここまでの経験値の賜物か、航は影分身が出来るようになっている。
「はああっ!!」
「そんな単調な動き!」
航は跳んだ。太陽を背にして斬り掛かる。
「っらぁ!!」
「ぐわっ!」
アイスソードのみねがもろに獣人の額にヒットする。獣人はよたよたとして倒れ込んだ。
「そこまで!勝者、ワタル!!」
「よし!勝った!」
平介も戦っている。グランフレアが活躍しているようだ。
「参った!その龍をなんとかしてくれぇ!!」
「勝者!クランニ!」
「グランフレア、頑張ったね。メイジたちもありがとう!」
平介がモンスターを労るのは毎度のことだが、航は、偉いなと平介を見ていた。
「先輩!勝ちましたよ!」
平介がこちらに駆け寄ってくる。
「あぁ。俺も勝った。なんかランクマッチを思い出すよ」
「そうですね。スサさんが心配です」
それから2人は勝ち続けた。当然最後の決勝で、2人は対峙する。
「平介!手を抜くなよ!」
「先輩こそ!」
平介がグランフレア、アーツメイジ、ライブラリを召喚している。航もアイスソードを構えた。平介の今考えている最強のパーティーなのだろう。
「グランフレア!火球!アーツ、援護して!」
「ぎゅあ!!」
グランフレアが口から炎を吐き出した。アーツメイジの光魔法で航の目が眩む。もろに火球を食らった。
「面白いじゃねーか!」
航は走った。
「俺もやらせてもらうぜ!」
航は銭を投げて視界を撹乱した。遊び人ならではの勝負だ。
航は平介の背後に回り込むことに成功していた。
「ライブラリ!鉄壁!」
やはりライブラリは自分に気が付いている。さすが解析が得意なモンスターだ。しかも防御力を中心にパラメーターを調整されている。
だが、航には自信があった。
「凍れ!!」
ライブラリに斬り掛かる。ライブラリは一瞬で凍結していた。
「な!ライブラリ!!」
平介の動揺に航は好機と更に攻め入った。
グランフレアが苦しげに呻いて倒れる。その瞬間、アイスソードが根元から折れた。
「そこまで!勝者、ワタル!優勝者はワタルだ!」
「やった!」
「すごいです、先輩!」
宝刀を受け取り、航はさっそくステータスを見た。すべての能力が段違いに上がる。折れてしまったアイスソードを航は撫でた。
「壊れちゃいましたね」
「あぁ。寿命だったのかもな」
航はアイスソードを手放し、宝刀【マゼラニア】を装備した。
「えーと、俺たちはうまく行けば決勝で当たりますね」
「平介と真剣に戦ってみたかったんだよな」
「負けませんよー」
2人は試合の様子を見つめていた。戦いはかなり盛り上がっている。双剣を構えた青年が最後の一撃を決めた。
「そこまで!勝者、サンシャ!」
「おっしゃあ!」
次は航の試合だ。装備を確認して、試合に臨む。
出てきた相手はライオンの獣人だった。航よりはるかにでかい。だが、航はそんなことで怯まない。冷静に愛用のアイスソードを構えた。試合が始まる。
相手が何をするか分からない。航は遠くから見守った。ライオンの獣人は航が怖気づいたと思ったらしい。にやあと笑って挑発してきた。
「兎ちゃん、かかってきな?」
航は獣人の武器を確認していた。グローブに金属がびっしり埋め込まれている。あれで殴られたら
意識を保っていられないだろう。
「なら行かせてもらう!」
航は走り出した。ここまでの経験値の賜物か、航は影分身が出来るようになっている。
「はああっ!!」
「そんな単調な動き!」
航は跳んだ。太陽を背にして斬り掛かる。
「っらぁ!!」
「ぐわっ!」
アイスソードのみねがもろに獣人の額にヒットする。獣人はよたよたとして倒れ込んだ。
「そこまで!勝者、ワタル!!」
「よし!勝った!」
平介も戦っている。グランフレアが活躍しているようだ。
「参った!その龍をなんとかしてくれぇ!!」
「勝者!クランニ!」
「グランフレア、頑張ったね。メイジたちもありがとう!」
平介がモンスターを労るのは毎度のことだが、航は、偉いなと平介を見ていた。
「先輩!勝ちましたよ!」
平介がこちらに駆け寄ってくる。
「あぁ。俺も勝った。なんかランクマッチを思い出すよ」
「そうですね。スサさんが心配です」
それから2人は勝ち続けた。当然最後の決勝で、2人は対峙する。
「平介!手を抜くなよ!」
「先輩こそ!」
平介がグランフレア、アーツメイジ、ライブラリを召喚している。航もアイスソードを構えた。平介の今考えている最強のパーティーなのだろう。
「グランフレア!火球!アーツ、援護して!」
「ぎゅあ!!」
グランフレアが口から炎を吐き出した。アーツメイジの光魔法で航の目が眩む。もろに火球を食らった。
「面白いじゃねーか!」
航は走った。
「俺もやらせてもらうぜ!」
航は銭を投げて視界を撹乱した。遊び人ならではの勝負だ。
航は平介の背後に回り込むことに成功していた。
「ライブラリ!鉄壁!」
やはりライブラリは自分に気が付いている。さすが解析が得意なモンスターだ。しかも防御力を中心にパラメーターを調整されている。
だが、航には自信があった。
「凍れ!!」
ライブラリに斬り掛かる。ライブラリは一瞬で凍結していた。
「な!ライブラリ!!」
平介の動揺に航は好機と更に攻め入った。
グランフレアが苦しげに呻いて倒れる。その瞬間、アイスソードが根元から折れた。
「そこまで!勝者、ワタル!優勝者はワタルだ!」
「やった!」
「すごいです、先輩!」
宝刀を受け取り、航はさっそくステータスを見た。すべての能力が段違いに上がる。折れてしまったアイスソードを航は撫でた。
「壊れちゃいましたね」
「あぁ。寿命だったのかもな」
航はアイスソードを手放し、宝刀【マゼラニア】を装備した。
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