フツメン高校生から超絶美人なお姫様に転生して国を開拓する話

はやしかわともえ

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春華の代表

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「逸花、シズクから話は聞いた。
お前が春華の代表になると」

僕はおじいちゃんの部屋にいた。おじいちゃんは椅子に座ったまま言う。
なんだかこの空気は怒られそうだ。
まだ僕も小さな子供に過ぎない。チートなスキルは持っているけれど、大人にはどうやっても勝てない。

「はい。代表となり土地調査の件で皆さんにご挨拶をしようと思っています」

素直に言うと、おじいちゃんは唸った。
なにか考えているようだ。
利用されないように気を付けないと。

「土地調査か、無駄だと思うがな」

おじいちゃんが呟く。

「まだやってみなければわかりません」

僕の言葉を反抗だと思ったのか、じろりと睨まれる。

「逸花、お前は姫だ。
本来であれば、ただ王室の子供を宿すための存在だ。
今のお前の立場は絶対ではない。
覚えておきなさい」

僕はびっくりした。そんなこと僕みたいな子供に言う?

「とにかく、春華については検討する」

「失礼しました」

部屋を出ると言われたことが悲しくなって涙が溢れた。僕の存在を否定されたのは間違いない。姫だから子供さえ成せばいい、そう言われたのだ。悔しい。

「逸花!」

城の渡り廊下を泣きじゃくりながら歩いているとトキの声がした。

「逸花、なんで泣いてるんだ?」

トキは明らかに慌てている。
僕を見ておろおろするトキを見ていたら落ち着いてきた。

「おじいさまに怒られちゃった」

正直に言うと、トキは僕の頭を優しく撫でてくれた。

「逸花が悪いんじゃないよ「」」

トキが言うと、本当にそんな気がしてくる。

「私、春華の代表にはなれないかもしれない。ごめんなさい」

僕はまた泣きそうになってきた。

「それなら別の方法を探そうぜ」

トキは力強く言ってくれた。
勇気が湧いてくる。

「姫様!」

シズクが駆け寄ってきた。

「今、義一様に聞きました!
申し訳ありません!
私の伝え方が悪かったんです!」

「シズクさん」

「私からもう一度説明してきました。
義一様から了解も頂きました」

「本当に?」

僕はシズクを見つめた。
彼女は頷く。


春華の代表をされるのですから」


なるほど、そういう理由であれば許可してもらえるのか。
おじいちゃんなかなか面倒くさいな。

でも許可は出たんだし、これで自由に動けるはずだ。

「シズクさん、ありがとう」

「私はただやるべきをしただけです」

僕たちはそのあと、また外に出て城の周りの土地を調査した。
土や植物のサンプルも採った。

この調子であれば、一ヶ月ほどで終わるだろうか。
春華のことも考えなければいけないし、忙しくなってきた。
一体どうなるんたろう。
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