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経由:宝石の国シノノメ
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次の日の早朝、シノノメ国に向かうため、僕たちは泰の特急電車に乗っていた。荷物はなるべく持たないようにした。
「いつかー、シノノメ国ってどんなとこー?」
隣に座っているクーが聞いてきたので、僕は端末で調べてみた。
そう言えば、僕もクーも初めて外国に行く。
でも今回は遊びに行くわけじゃない。
ドラゴンの村を救うために行くんだ。
【シノノメ国 別称(クリスタル国)
大規模な鉱山地を所有するため、クリスタル国とも呼ばれる。
クリスタルが主だが、その他の宝石も採掘される。王政。
シノノメ国のプリンセス、ルビー、サファイアは優秀なダンジョンハンターとして有名】
二人のことが端末に載っていた。
すごいなぁ。有名人だ。
「お姉ちゃん、この前あげたピアス付けてくれたんだ!」
ルビーが前の座席から話しかけてきた。
「うん、すごく可愛くて気に入ったよ。ありがとう」
「へへっ!」
「それにしても不思議ですわね」
サファイアも話に加わってくる。
「なにが、不思議なのー?」
「ダンジョンが現実に出現することもそうですが、その周辺で不思議な歌声が聞こえるという噂が世界中で流れているんです」
「誰かがお歌を歌ってるの?」
クーにサファイアは笑いかける。
「そうなりますわね。その歌声の主は迷宮の歌姫と呼ばれています」
歌姫ということは、女性なんだろうか。
「とにかくあたいらはダンジョンをぶっ壊す!そうだろ?サファイア!」
「そうですわね」
電車を降りて、シノノメ国に向かう飛行機に乗り込んだ。
「わぁー、お空飛んでるー!」
「クー、シートベルト外すからね」
「はーい」
ここから6時間程度の空の旅だ。
今から気を張っていても、疲れてしまうだけだ。僕はハンドバッグを開けた。クッキーの包みを出す。お母さんが朝、持たせてくれた。
「クー、お菓子食べる?」
「うんー!」
「えと、トキ様は?」
「ん、もらう」
昨日のことを思い出して、なんだか気まずい。トキにクッキーの包みを差し出すと腕を掴まれてぐいと引き寄せられた。
「逸花、あのさ」
「トキ様?」
「さっきサファイア姫が言っていた歌声についてなんだけど、音源が残ってるかもしれない」
「え?」
「いや、かもしれないだからあまり期待しないでほしい。5年前の春華で、クーがドラゴンになっただろ?逸花も覚えてるよな?」
クーがドラゴンになった時に流れてきた歌声。
あれが、迷宮の歌姫の歌?
確か子守唄を歌ってくれたっけ。
「もちろん、まだただの推測だよ。
あの時、俺なりに歌声の主を探したんだ。
でも誰も見ていなかった。あんなに人がいたのに」
確かにそれは不自然かもしれない。
トキは端末を操作して、僕に画面を見せてくれた。世界地図に赤い丸が沢山打ち込まれている。
「これは今、発見されているダンジョンだ。
ダンジョンは5年前からあちこちに出現するようになったようだな。
公式の情報がないのがきついけど」
迷宮の歌姫の出現と時間的には符合する。
「歌声が流れたとき、俺、咄嗟に端末で録音していたんだ。さっき思い出したよ。
なんとかデータを復元してみる」
「もし復元できたらすごい手がかりになりますね!」
「あぁ、またできたら知らせる」
「はい、お願いします」
「いつかー!クッキーもう1枚ー!」
みんなとクッキーを食べて少しリラックスできた。
シノノメの空港に僕達はいた。
もう夜だ。
明日、ここから飛行船に乗る。
トワイライト山はもうすぐ目の前だ。
「お姉ちゃん、みんなで夕飯を買いに行こうぜ!」
ホテルに着くなり、ルビーとサファイアが部屋まで呼びに来てくれた。
どうやらこのシノノメ国では屋台で食事を買うのがメジャーらしい。
みんなで食べ歩きをしながら屋台を巡るのはとても楽しかった。
「いつかー、お肉おいしー!」
クーが口の周りに串焼きのタレをべったりつけながら食べている。僕も食べたけど、甘辛くて癖になる美味しいタレだ。それにここにある屋台はみんな安い。
そのせいか、どこもお客さんが途切れない。
こういうのすごく勉強になる。
「クー、お口拭こうか?」
「うんー!」
クーの口の周りをハンカチで拭ってやる。
お肉がクーの口より大きいし分厚いから、食べた気がすると思う。実際、クーは満足したようだった。
「クー、お腹いっぱい」
「よかったね、クー」
ホテルに戻るなりクーは眠ってしまった。
移動が疲れたんだろう。
僕も疲れたなぁ。
するとトキからメッセージが来た。
彼はクロさんと同じ部屋に泊まっている。
メッセージを開いてみる。
「歌を復元できたから送る」
音楽ファイルが添付されている。
僕はそれを開いてみた。
歌が流れる。
それは確かにあの時に聞いたものだった。
優しい歌声。
彼女とダンジョン出現が関係しているなら一体目的はなんだろう?
僕はファイルを繰り返し再生するのだった。
「いつかー、シノノメ国ってどんなとこー?」
隣に座っているクーが聞いてきたので、僕は端末で調べてみた。
そう言えば、僕もクーも初めて外国に行く。
でも今回は遊びに行くわけじゃない。
ドラゴンの村を救うために行くんだ。
【シノノメ国 別称(クリスタル国)
大規模な鉱山地を所有するため、クリスタル国とも呼ばれる。
クリスタルが主だが、その他の宝石も採掘される。王政。
シノノメ国のプリンセス、ルビー、サファイアは優秀なダンジョンハンターとして有名】
二人のことが端末に載っていた。
すごいなぁ。有名人だ。
「お姉ちゃん、この前あげたピアス付けてくれたんだ!」
ルビーが前の座席から話しかけてきた。
「うん、すごく可愛くて気に入ったよ。ありがとう」
「へへっ!」
「それにしても不思議ですわね」
サファイアも話に加わってくる。
「なにが、不思議なのー?」
「ダンジョンが現実に出現することもそうですが、その周辺で不思議な歌声が聞こえるという噂が世界中で流れているんです」
「誰かがお歌を歌ってるの?」
クーにサファイアは笑いかける。
「そうなりますわね。その歌声の主は迷宮の歌姫と呼ばれています」
歌姫ということは、女性なんだろうか。
「とにかくあたいらはダンジョンをぶっ壊す!そうだろ?サファイア!」
「そうですわね」
電車を降りて、シノノメ国に向かう飛行機に乗り込んだ。
「わぁー、お空飛んでるー!」
「クー、シートベルト外すからね」
「はーい」
ここから6時間程度の空の旅だ。
今から気を張っていても、疲れてしまうだけだ。僕はハンドバッグを開けた。クッキーの包みを出す。お母さんが朝、持たせてくれた。
「クー、お菓子食べる?」
「うんー!」
「えと、トキ様は?」
「ん、もらう」
昨日のことを思い出して、なんだか気まずい。トキにクッキーの包みを差し出すと腕を掴まれてぐいと引き寄せられた。
「逸花、あのさ」
「トキ様?」
「さっきサファイア姫が言っていた歌声についてなんだけど、音源が残ってるかもしれない」
「え?」
「いや、かもしれないだからあまり期待しないでほしい。5年前の春華で、クーがドラゴンになっただろ?逸花も覚えてるよな?」
クーがドラゴンになった時に流れてきた歌声。
あれが、迷宮の歌姫の歌?
確か子守唄を歌ってくれたっけ。
「もちろん、まだただの推測だよ。
あの時、俺なりに歌声の主を探したんだ。
でも誰も見ていなかった。あんなに人がいたのに」
確かにそれは不自然かもしれない。
トキは端末を操作して、僕に画面を見せてくれた。世界地図に赤い丸が沢山打ち込まれている。
「これは今、発見されているダンジョンだ。
ダンジョンは5年前からあちこちに出現するようになったようだな。
公式の情報がないのがきついけど」
迷宮の歌姫の出現と時間的には符合する。
「歌声が流れたとき、俺、咄嗟に端末で録音していたんだ。さっき思い出したよ。
なんとかデータを復元してみる」
「もし復元できたらすごい手がかりになりますね!」
「あぁ、またできたら知らせる」
「はい、お願いします」
「いつかー!クッキーもう1枚ー!」
みんなとクッキーを食べて少しリラックスできた。
シノノメの空港に僕達はいた。
もう夜だ。
明日、ここから飛行船に乗る。
トワイライト山はもうすぐ目の前だ。
「お姉ちゃん、みんなで夕飯を買いに行こうぜ!」
ホテルに着くなり、ルビーとサファイアが部屋まで呼びに来てくれた。
どうやらこのシノノメ国では屋台で食事を買うのがメジャーらしい。
みんなで食べ歩きをしながら屋台を巡るのはとても楽しかった。
「いつかー、お肉おいしー!」
クーが口の周りに串焼きのタレをべったりつけながら食べている。僕も食べたけど、甘辛くて癖になる美味しいタレだ。それにここにある屋台はみんな安い。
そのせいか、どこもお客さんが途切れない。
こういうのすごく勉強になる。
「クー、お口拭こうか?」
「うんー!」
クーの口の周りをハンカチで拭ってやる。
お肉がクーの口より大きいし分厚いから、食べた気がすると思う。実際、クーは満足したようだった。
「クー、お腹いっぱい」
「よかったね、クー」
ホテルに戻るなりクーは眠ってしまった。
移動が疲れたんだろう。
僕も疲れたなぁ。
するとトキからメッセージが来た。
彼はクロさんと同じ部屋に泊まっている。
メッセージを開いてみる。
「歌を復元できたから送る」
音楽ファイルが添付されている。
僕はそれを開いてみた。
歌が流れる。
それは確かにあの時に聞いたものだった。
優しい歌声。
彼女とダンジョン出現が関係しているなら一体目的はなんだろう?
僕はファイルを繰り返し再生するのだった。
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