るくNote（るくのおと）

電車に乗って

電車に乗って③ 黄色いろいろ、世はオレンジ色

　二両編成の黄色い電車を見た。貨物線を走っていた。一緒に目撃した人と、「何？あれ？」「ドクターイエロー？」「撮り鉄、どっかいる？」「いなーい」などと言いながら見送った。初めて見る電車だった。
　それが何か気になったので、自宅に帰ってからネットで検索した。どうやら、レール削正車のようだ。線路のゆがみを砥石でとぐ作業車のことだが、そのようなものが世の中に存在するとは知らなかった。ネットにあげられた動画を見ると、レール削正車の車体の下に付けられた砥石が、火花を散らしながら線路上を動いていた。
　一緒に目撃した人に、「ネットで調べたけど、サクなんとかという線路を砥石で磨く作業車みたいよ」と報告すると、いたく感心していた。「でも、研いでいるようには見えなかったね」「現場に向かうところだったのかな」「ひゅーって、移動してったね」と、結構、話に花が咲いた。鉄道好きのちびっ子が見たら、大喜びしただろう。大人も、レアなものを目撃して、テンションが上がっているのだから。
　しかし、ドクターイエローにしろ、レール削正車にしろ、どうして黄色なのだろう？「幸せの黄色いハンカチ」にちなんだか？新型車両の車内の吊り輪や手すりにも、黄色が使われていたりする。作業員のヘルメットも、黄色だよね。
　デザインの基礎を習ったことのある人によると、「人の目を引く色は、赤と黒と黄色」だそうだ。だから、「人の興味を引きたい掲示物には、これらの色を使えばいい」とも。この三色の中では、確かに黄色だろう。黒は、視認しにくいし、赤も、なんか違うよね。
　道路工事の車にも、黄色はよく使われている。黄色と黒の二色使いで。でも、黄色と一口に言っても、近年、鉄道関係で使われるようになった黄色と道路工事で使われている色は、微妙に色合いが異なる。鉄道関係で使われる黄色の方が、こっくりとした卵の黄身のような色合いなのである。いつか見たストロベリームーンに近いおいしそうな色？知らんけど。
　そう思い、改めて街中の黄色いものをチェックしたら……あれれ？以外とオレンジが使われていない？工事現場の囲いは、オレンジ色に黒の太い線が斜めに入っている。キリンみたいな形の背の高い工事車両も、オレンジに黒。路面に引かれている線やカーブミラーの鏡以外のところも、オレンジ色だ。でも、電柱に巻かれているものは、黄色と黒。色あせていて、古いものだと見て取れるから、ということは……オレンジ色を使うのは、最近の流行なのかな。理由としては、黄色よりも色あせしにくい、明るい昼間も見えやすい、といったところか。
　ならば、瑠紅も、オレンジ色にしようかな。って、バナーの背景色の話。アルファポリス内の瑠紅のページ、タイトルバナーっていうの？その欄の色を変えたり画像を入れたりできるらしく、とりあえず、黄緑にしたんだけど、自分で画像を作ろうかな、と思っていて。んー、でも昔、壁紙用に作った画像がパソコンに残っていて、それを使ってもいいかなと思う。リーフとフラワーがあるので。ただ、加工がめんどくさい。パソコンに過去、二台分の画像が受け継がれていて容量いっぱいで、加工ソフトが立ち上がらなかったりするのだよ。データ保存用にUSBメモリ買ってあるのだが、画像を移したくない……万が一、無くなったら嫌だもん。ああ、どうしよう……。
　オレンジ色と言えば、インド綿のオレンジ色が、結構好きで、生地問屋で透け感のあるオレンジ色のインド綿を買ってきて、突っ張り棒で家の廊下の天井にバウンドするように取りつけ、照明をつけたら出現する不思議な空間を楽しんでいたことがある。一部を間仕切りカーテンとして垂らしていたため、家族がよく引っかけ、落とすので、いつの間にかやめてしまったが。あの、ほのかな柔らかい光、良かったな。ああいうの、上手く写真画像に出来たらいいな。考えてみよう。加工ソフトが上手く立ち上がればの話だが。