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電車に乗って
電車に乗って④ 映えるキャリーより、リュック
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近頃のキャリーケースは、性能が良い。お洒落で軽く、コロが全方向に転がる。そのためか、電車の乗換駅では、人一人入れそうな大きなキャリーケースを一人で二つ、転がしながら移動している外国人旅行者をよく見かける。
「いや、それ、欲張りすぎだろ!」と思いつつも「しっかり外貨を落として帰国してくれ」と願ってやまない瑠紅は、階段の上で戸惑っている外国人旅行者カップルに「向こうにエスカレーターありますよ」とアドバイスしたりする。
しかし彼らは、目配せし合い、男性が「えいやっ!」とばかりにキャリーケースをかかえて一気に階段を下る……というようなことが実際にあった。見かけの割に、軽いのね、キャリーケース。
それ以来、「もう少し行った先にエスカレーターもエレベーターもある」ということを教えることはやめにした。持って上り下り出来るなら、待ち時間の無い階段を選ぶ人もいるのだと気づいたからだ。
瑠紅は、旅行の時は荷物を少なくする。近場なら尚更。小さなリュックと、斜め掛けできる小ぶりのサブバッグの二つが、お供。
リュックの中身は、デジタル一眼レフセットと着替え、最低限の化粧品。底に、デジ一眼と交換レンズ、バッテリーチャージャーを入れたカメラバックを忍ばせ、その隙間に服やら小物を詰め込んでいる。レンズは、ズームを2本。18~55㎜と70~300㎜。これ以上は、カメラバックに入らないし、荷物が重くなる。
ズームレンズは、重宝する。ちょっと離れたところから他人を入れないように被写体(桜とか?)を撮るのに有効。あと、背景をぼかすのにも使える。桜にピントを合わせ、その向こうに、着物姿の女の人や笑顔で桜を見ている人をぼかして写しこんだらいい感じじゃない?誰だか分からないくらいぼけていれば、盗撮とは言われないと思うわ。
リュックの中は、そんな感じ。で、今度は、サブバッグ。これには、貴重品とデバイスが入っている。
まずは、iPod touch。メールのやりとりも出来る音楽プレイヤーだが、普段使いのカメラとして重宝している。ぶれやすいけど、暗いところでも華やかに写る。それと、iPad mini。近頃の宿はどこもフリーWi-Fiなので、旅先で観光情報を収集したり日課となっている漫画を読んだり。予約確認メールをフロントで見せる時にも使っている。そして、スマホ。行きたい場所が、分らない時に使う。人に聞いた方が早い時もあるけどね……。あと、財布。財布は、普段使いの長財布ではなく、旅行専用の小さいポーチタイプのもの。普段使いの財布には、ポイントカードが山ほど入っているが、旅行時は、それらは置いていく。お供にするのは、RポイントカードとDポイントカードくらい。それに加えて、クレジットカードと銀行のキャッシュカード、現金を少々。あとは……、命綱の交通系ICカード。あ、家の鍵も。
そんな感じで、瑠紅が旅に持って行くものの大半が、貴重品&取り扱い注意な精密機器類?なので、リュック類は、それらがギリギリ入る大きさのものにしている。大きいと、あれこれ入れてしまって、さらに重くなるし管理が大変だから。なので、大きなキャリーケースをコロコロ転がしている人を見ると、「大丈夫か?」と思う。その中に、荷物をたっぷり詰めたら、人に当たった時に危ないぞ。先日も、上りエスカレーターでキャリーケースを落とし、それが上手く拾えなくてあたふたしている人を見た。その前は、下りエスカレーターでキャリーケースを落とし、前の人にぶつけてしまった人を見た。エスカレーターの一段の幅は案外狭いから、大型キャリーケースを持って乗るのは至難の業。他人を巻き込む事故の元となる。映える格好で、キャリーケースを颯爽と転がして歩きたい気持ちは分からんでもないけど、旅は身軽な方がいいし、お供にするのは、キャリーケースよりもリュックの方がいいと思うよ?映えはしないかも、だけど。
「いや、それ、欲張りすぎだろ!」と思いつつも「しっかり外貨を落として帰国してくれ」と願ってやまない瑠紅は、階段の上で戸惑っている外国人旅行者カップルに「向こうにエスカレーターありますよ」とアドバイスしたりする。
しかし彼らは、目配せし合い、男性が「えいやっ!」とばかりにキャリーケースをかかえて一気に階段を下る……というようなことが実際にあった。見かけの割に、軽いのね、キャリーケース。
それ以来、「もう少し行った先にエスカレーターもエレベーターもある」ということを教えることはやめにした。持って上り下り出来るなら、待ち時間の無い階段を選ぶ人もいるのだと気づいたからだ。
瑠紅は、旅行の時は荷物を少なくする。近場なら尚更。小さなリュックと、斜め掛けできる小ぶりのサブバッグの二つが、お供。
リュックの中身は、デジタル一眼レフセットと着替え、最低限の化粧品。底に、デジ一眼と交換レンズ、バッテリーチャージャーを入れたカメラバックを忍ばせ、その隙間に服やら小物を詰め込んでいる。レンズは、ズームを2本。18~55㎜と70~300㎜。これ以上は、カメラバックに入らないし、荷物が重くなる。
ズームレンズは、重宝する。ちょっと離れたところから他人を入れないように被写体(桜とか?)を撮るのに有効。あと、背景をぼかすのにも使える。桜にピントを合わせ、その向こうに、着物姿の女の人や笑顔で桜を見ている人をぼかして写しこんだらいい感じじゃない?誰だか分からないくらいぼけていれば、盗撮とは言われないと思うわ。
リュックの中は、そんな感じ。で、今度は、サブバッグ。これには、貴重品とデバイスが入っている。
まずは、iPod touch。メールのやりとりも出来る音楽プレイヤーだが、普段使いのカメラとして重宝している。ぶれやすいけど、暗いところでも華やかに写る。それと、iPad mini。近頃の宿はどこもフリーWi-Fiなので、旅先で観光情報を収集したり日課となっている漫画を読んだり。予約確認メールをフロントで見せる時にも使っている。そして、スマホ。行きたい場所が、分らない時に使う。人に聞いた方が早い時もあるけどね……。あと、財布。財布は、普段使いの長財布ではなく、旅行専用の小さいポーチタイプのもの。普段使いの財布には、ポイントカードが山ほど入っているが、旅行時は、それらは置いていく。お供にするのは、RポイントカードとDポイントカードくらい。それに加えて、クレジットカードと銀行のキャッシュカード、現金を少々。あとは……、命綱の交通系ICカード。あ、家の鍵も。
そんな感じで、瑠紅が旅に持って行くものの大半が、貴重品&取り扱い注意な精密機器類?なので、リュック類は、それらがギリギリ入る大きさのものにしている。大きいと、あれこれ入れてしまって、さらに重くなるし管理が大変だから。なので、大きなキャリーケースをコロコロ転がしている人を見ると、「大丈夫か?」と思う。その中に、荷物をたっぷり詰めたら、人に当たった時に危ないぞ。先日も、上りエスカレーターでキャリーケースを落とし、それが上手く拾えなくてあたふたしている人を見た。その前は、下りエスカレーターでキャリーケースを落とし、前の人にぶつけてしまった人を見た。エスカレーターの一段の幅は案外狭いから、大型キャリーケースを持って乗るのは至難の業。他人を巻き込む事故の元となる。映える格好で、キャリーケースを颯爽と転がして歩きたい気持ちは分からんでもないけど、旅は身軽な方がいいし、お供にするのは、キャリーケースよりもリュックの方がいいと思うよ?映えはしないかも、だけど。
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