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近付く距離
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これは夢では無く現実世界の日常なんだよな…
今まで夢でしか会う事が無かった蓮が今、目の前で俺の作った飯を食っている。時折目が合い蓮がニコリと微笑む顔が愛おしくてたまらない。彼女と同棲していた時ですら感じた事のないこのフワフワとした気持ちは何だろうと25歳の俺は真剣に考えている…初めての恋でもあるまいし…いや…こんなに胸が苦しくなるのは初めてなのかもしれない。17歳の少年にこんな気持ちを抱いても良いのだろうかという少し後ろめたい気持ちもあるのだが、それ以上にこの時間を大事にしたいと思う気持ちがはるかに上回っているのも確かだ。それに1番大事な事は、アギトという男から蓮を守ると言う事。
でも何故俺は、蓮と出会ったのだろう…
そもそも俺の夢に出て来た理由が分からない。
アギトと蓮は前世で恋人関係だったらしいが、それなら俺は蓮とどんな関係だったんだろう。そもそも俺と蓮は前世で何らかの繋がりがあったのだろうか…
「ご馳走様でした、ハルさん美味しかったです」
「お、おう…良かった、これからここで住むんだから、遠慮しないで何かあれば言ってくれよ」
「はい、有難うございます」
「それと…その敬語も無しで行こう、堅苦しいのは苦手なんだ…」
本音を言うともっと打ち解けて欲しいってところだけどな…まぁ、蓮にしてみれば俺は8つも年上だから仕方ないんだけど…
「はい、わかりまし…た…あ…」
「急には無理だよな笑」
「頑張ります……また…」
「ハハッ…蓮は本当に素直で可愛いな」
「か、可愛い?そ、そんな事無いです…」
マズイ…可愛いとか言ってしまった…
「ごめんごめん、いや…素直だなぁと…」
蓮は少し顔を赤くし、うつむきながら食べ終わった後の食器を流しに運び始めた。
「後片付けは僕するのでハルさんはゆっくりしてて下さいね…」
「ああ…有難う、片付け終わったらお風呂先に入っていいぞ、俺は後で入るから」
「はい!」
あーー何か緊張した…蓮が可愛すぎて色々無理
その頃オビトは、満足気にビールを飲んでいた
ハル…今頃蓮といい感じになってんのかな…
でもハルはクソ真面目なとこあるから緊張でガチガチになってそうだけど…
そんなに誰かの事好きだとか思う事あんのか…?俺にはあんまり理解出来ないな…好きになったって裏切られたら終わりだろうに…
俺は人を好きになった事が無い。恋人を作った事も無い。性欲なんてもんは1晩誰か適当な女を見つけて発散すれば良いと思っている。後腐れ無く終われるからだ。過去にひつこく言い寄ってくる女も居たが徹底してスルーを決め込んだ。だからハルを見てると新鮮だ、何に対しても誰に対しても真剣で真っ直ぐだ。俺が置いてきた物をアイツは軽々と落とさないように持ち続けている。羨ましいと思った事は無いが、何故かそういう姿を見ていたいとも思っている。ハルを俺の隊に誘ったのはそれが1番の理由だろう。コイツはきっと間違わない、俺が間違ってもコイツは正しい方に戻してくれると…ハルという人間はそういう奴だ。
「くしゅん」
「ハルさん風邪ですか?さっきからクシャミ連発してません?」
「いや…風邪はひいて無いと思うんだけど…」
「熱測ります?」
そう言うと蓮はハルのおでこにソッと手のひらをあてた。
ち、近い…蓮って無自覚に大胆だな…
「熱無いみたい…お風呂入れて来ようか?温まった方が良いかも…です」
敬語と混じって可愛さが増し増しですな…
「じゃあ、お願いしようかな…」
「うん!」
少しずつだけど話し方も慣れてきたみたいだな
「ハルさんお湯ためてるから寝ないで下さいよ!何かウトウトしてる…」
ハルさん…歳上なのに僕より子供みたいな所あるんだ…ちょっと可愛いかも…
「うーん…寝ないよ…」
「寝ちゃってるよ…ハルさん!起きて!」
「蓮…」
ハルは蓮の手を掴み自分の方へ引き寄せた。
「ハル…さん」
蓮はハルに抱きしめられ身動きが取れなくなっている。不思議とハルの腕の中は居心地が良かった。静まりかえる部屋の中で蓮は自分の心臓の音が早まっている事に気付く。その音がハルに聞こえはしないかと焦りながらソッとハルの顔を見つめた時目を覚ましたハルと目が合って一瞬時が止まった。
「ご、ごめん!蓮…俺何を…?」
ハルは慌てて蓮から離れると、起き上がり風呂場へと直行した。蓮は自分の体に残るハルの温もりを感じながら自分の手で腕をなぞっていた。
何だろ…お腹の下が熱い…まだ鼓動が早い…
こんなの初めて…
2年半もの間アギトに毎夜体を触られ、セックスを強要されて来た…男の人に触られたって自分はもう何も感じないと思ってたのに…
ハルさんの体と触れた腕が胸が腰が全部が…熱い…
しまった…俺、早速やらかした…寝ぼけてたとはいえ、蓮の事抱き締めてた…蓮は何で大人しくされるがままになってたんだ…?そういう癖がついてしまったのか…?でも嫌がってる感じには見えなかったような…目が合った時、少し顔が…いやいや…駄目だろ俺!良いように取りすぎだろ!ちゃんと謝ろ…
「蓮…アレ?居ない…えっ!逃げた!?」
まさかだろー!とりあえず蓮に使ってもらうって案内した部屋見に行こう…居るだろ…居てくれ!
「蓮!」
「ハルさん…お部屋使わせて貰うね…その…今日はちょっと色々あって…疲れちゃったみたいで…寝ますっ!おやすみなさいっ!」
「あっ!まだ寝るな蓮!服!それ今日来てた服だろ?そのままは寝にくいだろうから…今日はとりあえず俺の着てくれ」
「は、はい…」
「ごめんな…さっき渡すつもりだったのに俺居眠りしちゃって…変な事して悪かった!本当にごめん!」
「ハルさん…変な事とか…思って無いから…大丈夫…です」
「そ、そうか…有難う…今着替え持ってくるから待ってて!」
抱き締められた事別に何とも思って無かったんだな…何にも感じて無いのも寂しい気はするがまぁ…ゆっくり行こう…
「蓮、これ着てみてくれ、サイズかなり大きいかもだな…」
「はい!これ下は無理っぽいけど上の服だけで大丈夫そうです!着てみますね」
「あ、ああ、部屋の外に居るよ!着替えたら呼んで」
「ハルさん!着替えました!」
「おー、じゃあ入るぞ」
か、か、彼シャツじゃね?
これはヤバイ目に毒すぎて直視出来ん…
「これ、駄目ですか?下はスースするけど僕は気にしませんよ…ハルさんは嫌?」
「い、嫌じゃ無い…全然!似合ってるよ!」
似合ってるっておかしいだろ…
変態だと思われるーー
「良かった…じゃあこれで寝ますね」
良かった…のか?可愛いけど、これずっと着せてたら俺の理性は保てないな…
威力半端無いな…好きな子の彼シャツ…
明日は蓮の下着やら服を買いに行くか…彼シャツよさらば…
今まで夢でしか会う事が無かった蓮が今、目の前で俺の作った飯を食っている。時折目が合い蓮がニコリと微笑む顔が愛おしくてたまらない。彼女と同棲していた時ですら感じた事のないこのフワフワとした気持ちは何だろうと25歳の俺は真剣に考えている…初めての恋でもあるまいし…いや…こんなに胸が苦しくなるのは初めてなのかもしれない。17歳の少年にこんな気持ちを抱いても良いのだろうかという少し後ろめたい気持ちもあるのだが、それ以上にこの時間を大事にしたいと思う気持ちがはるかに上回っているのも確かだ。それに1番大事な事は、アギトという男から蓮を守ると言う事。
でも何故俺は、蓮と出会ったのだろう…
そもそも俺の夢に出て来た理由が分からない。
アギトと蓮は前世で恋人関係だったらしいが、それなら俺は蓮とどんな関係だったんだろう。そもそも俺と蓮は前世で何らかの繋がりがあったのだろうか…
「ご馳走様でした、ハルさん美味しかったです」
「お、おう…良かった、これからここで住むんだから、遠慮しないで何かあれば言ってくれよ」
「はい、有難うございます」
「それと…その敬語も無しで行こう、堅苦しいのは苦手なんだ…」
本音を言うともっと打ち解けて欲しいってところだけどな…まぁ、蓮にしてみれば俺は8つも年上だから仕方ないんだけど…
「はい、わかりまし…た…あ…」
「急には無理だよな笑」
「頑張ります……また…」
「ハハッ…蓮は本当に素直で可愛いな」
「か、可愛い?そ、そんな事無いです…」
マズイ…可愛いとか言ってしまった…
「ごめんごめん、いや…素直だなぁと…」
蓮は少し顔を赤くし、うつむきながら食べ終わった後の食器を流しに運び始めた。
「後片付けは僕するのでハルさんはゆっくりしてて下さいね…」
「ああ…有難う、片付け終わったらお風呂先に入っていいぞ、俺は後で入るから」
「はい!」
あーー何か緊張した…蓮が可愛すぎて色々無理
その頃オビトは、満足気にビールを飲んでいた
ハル…今頃蓮といい感じになってんのかな…
でもハルはクソ真面目なとこあるから緊張でガチガチになってそうだけど…
そんなに誰かの事好きだとか思う事あんのか…?俺にはあんまり理解出来ないな…好きになったって裏切られたら終わりだろうに…
俺は人を好きになった事が無い。恋人を作った事も無い。性欲なんてもんは1晩誰か適当な女を見つけて発散すれば良いと思っている。後腐れ無く終われるからだ。過去にひつこく言い寄ってくる女も居たが徹底してスルーを決め込んだ。だからハルを見てると新鮮だ、何に対しても誰に対しても真剣で真っ直ぐだ。俺が置いてきた物をアイツは軽々と落とさないように持ち続けている。羨ましいと思った事は無いが、何故かそういう姿を見ていたいとも思っている。ハルを俺の隊に誘ったのはそれが1番の理由だろう。コイツはきっと間違わない、俺が間違ってもコイツは正しい方に戻してくれると…ハルという人間はそういう奴だ。
「くしゅん」
「ハルさん風邪ですか?さっきからクシャミ連発してません?」
「いや…風邪はひいて無いと思うんだけど…」
「熱測ります?」
そう言うと蓮はハルのおでこにソッと手のひらをあてた。
ち、近い…蓮って無自覚に大胆だな…
「熱無いみたい…お風呂入れて来ようか?温まった方が良いかも…です」
敬語と混じって可愛さが増し増しですな…
「じゃあ、お願いしようかな…」
「うん!」
少しずつだけど話し方も慣れてきたみたいだな
「ハルさんお湯ためてるから寝ないで下さいよ!何かウトウトしてる…」
ハルさん…歳上なのに僕より子供みたいな所あるんだ…ちょっと可愛いかも…
「うーん…寝ないよ…」
「寝ちゃってるよ…ハルさん!起きて!」
「蓮…」
ハルは蓮の手を掴み自分の方へ引き寄せた。
「ハル…さん」
蓮はハルに抱きしめられ身動きが取れなくなっている。不思議とハルの腕の中は居心地が良かった。静まりかえる部屋の中で蓮は自分の心臓の音が早まっている事に気付く。その音がハルに聞こえはしないかと焦りながらソッとハルの顔を見つめた時目を覚ましたハルと目が合って一瞬時が止まった。
「ご、ごめん!蓮…俺何を…?」
ハルは慌てて蓮から離れると、起き上がり風呂場へと直行した。蓮は自分の体に残るハルの温もりを感じながら自分の手で腕をなぞっていた。
何だろ…お腹の下が熱い…まだ鼓動が早い…
こんなの初めて…
2年半もの間アギトに毎夜体を触られ、セックスを強要されて来た…男の人に触られたって自分はもう何も感じないと思ってたのに…
ハルさんの体と触れた腕が胸が腰が全部が…熱い…
しまった…俺、早速やらかした…寝ぼけてたとはいえ、蓮の事抱き締めてた…蓮は何で大人しくされるがままになってたんだ…?そういう癖がついてしまったのか…?でも嫌がってる感じには見えなかったような…目が合った時、少し顔が…いやいや…駄目だろ俺!良いように取りすぎだろ!ちゃんと謝ろ…
「蓮…アレ?居ない…えっ!逃げた!?」
まさかだろー!とりあえず蓮に使ってもらうって案内した部屋見に行こう…居るだろ…居てくれ!
「蓮!」
「ハルさん…お部屋使わせて貰うね…その…今日はちょっと色々あって…疲れちゃったみたいで…寝ますっ!おやすみなさいっ!」
「あっ!まだ寝るな蓮!服!それ今日来てた服だろ?そのままは寝にくいだろうから…今日はとりあえず俺の着てくれ」
「は、はい…」
「ごめんな…さっき渡すつもりだったのに俺居眠りしちゃって…変な事して悪かった!本当にごめん!」
「ハルさん…変な事とか…思って無いから…大丈夫…です」
「そ、そうか…有難う…今着替え持ってくるから待ってて!」
抱き締められた事別に何とも思って無かったんだな…何にも感じて無いのも寂しい気はするがまぁ…ゆっくり行こう…
「蓮、これ着てみてくれ、サイズかなり大きいかもだな…」
「はい!これ下は無理っぽいけど上の服だけで大丈夫そうです!着てみますね」
「あ、ああ、部屋の外に居るよ!着替えたら呼んで」
「ハルさん!着替えました!」
「おー、じゃあ入るぞ」
か、か、彼シャツじゃね?
これはヤバイ目に毒すぎて直視出来ん…
「これ、駄目ですか?下はスースするけど僕は気にしませんよ…ハルさんは嫌?」
「い、嫌じゃ無い…全然!似合ってるよ!」
似合ってるっておかしいだろ…
変態だと思われるーー
「良かった…じゃあこれで寝ますね」
良かった…のか?可愛いけど、これずっと着せてたら俺の理性は保てないな…
威力半端無いな…好きな子の彼シャツ…
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