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根源
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◆根源
夕暮れのせいなのか、公園には誰もいない。
だだっ広い広場の中央に砂場があり、南側にブランコが二つ配され、他にジャングルジムと滑り台がある。休憩用のベンチもある。ど真ん中に砂場があるせいで、野球やサッカーには適さない。それ故にいつも静かな場所だ。
加えて、北の少し高台になった場所には花壇があり、花壇の中心に箱ブランコがある。
子供の頃、ここは夢のような空間だった。
景子さんの姿を思い出す時、いつもここの風景が重なる。
箱ブランコが大きく揺れると、青空と花壇の景色が交互に映った。
長い黒髪が青空に溶けたかと思うと、髪がふわりと花壇の中に舞い降りていく、そんな風景を僕は愛していた。
公園に入ると、景子さんは「懐かしいわね」と言って、
「あの滑り台でよく遊んだわね」と滑り台を指して嬉しそうに目を細めた。
滑り台? 二人で遊んだ記憶が思い出せない。もしあったとしても、その相手は美也子ちゃんだったはずだ。母親の蘭子さんが遠目に見ていた。二人きりではない。
少し吹いただけの風になびく黒髪が芳しい匂いを運んでくる。
ずっと昔・・僕が幼かった頃、どこかでこの匂いに触れた気がする。
懐かしいのと同時に、なぜか心が高揚する。
僕は思い切って「あの、景子さん」と呼んだ。
「なあに、和也くん」景子さんが向き直った。
「あの学生のシンドウって奴に、血を吸われたんだよね?」
どんな返事が返ってくるのか不安だ。
景子さんは、「ああ、あの男」と呟くように言って、
「あの男の血は不味かったわ」と続けた。
「え?・・」
互いに血を吸い合ったのか? あり得ないことではない。僕と君島さんもそんな関係だし、先日、僕は佐々木の血も吸った。
景子さんは、イヤなことでも思い出したような顔をしている。この話題に触れない方が良かったのか?
いや、これは大事なことだ。僕は訊かなければならない。
「あいつの血を吸ったの?」
僕が訊ねると景子さんは、「ええ、吸ったわよ」と答えて「だいぶ、前のことだけど」と付け足した。
だいぶ前?
僕の疑問にはかまわず、景子さんは、「やっぱり、心の汚れた男の血は、同じく汚れているものなのねえ」と吐き捨てるように言った後、
「でも、和也くんの血は美味しそうねえ」と舌なめずりをするように言った。
それは、いつもの景子さんではない。口調も違う。
疑う目と反対に、景子さんの放つ強烈な色香に吸い寄せられていく自分がいる。
それに、さっきからの欲望は何だ?
景子さんの血を吸いたいという欲求とは別に、性的な衝動が生まれている。
これまで景子さんに恋い焦がれてはいても、そのような欲求を感じたことはなかった。
血と性が混在する欲望は、流れてくるこの色香のせいなのか。
景子さんの血が脈打つ喉元に目が行けば、食らいついてしまうかもしれない。
拒否されれば、他の行為に及んでしまうかもしれない。そんなことになったら大変だ。
景子さんの首筋や喉元を見ないように努めた。
僕は景子さんの目を盗み、腕時計を見た。時刻は、午後5時前。
景子さんは、そんな僕の心情を汲み取る気配もなく、
「和也くん。少し座って、お話でもしましょうか?」と、ベンチを指して言った。つい先日、佐々木と並んで腰かけた場所だ。
僕が答えないでいると、景子さんは、
「それとも、昔みたいに、ブランコに座って話す?」
ブランコ?
つい先日、佐々木奈々とブランコに座った。
おかしい・・
景子さんであれば、ブランコではなく、箱ブランコに座る。
普通のブランコで遊んだり、座って会話をしたのは、やはり景子さんの妹の美也子ちゃんの方だ。
僕と景子さんの場合は違う。
箱ブランコを選ぶのは、二人の間では暗黙の了解なのだ。
僕の中で、何かが固まりだした。
僕の見ている景色は現実ではない。そんな気がし始めた。
そして、この匂いは、景子さんの香りではない。
これは・・景子さんと遊ぶようになる前、もっと幼かった頃に触れた匂いだ。
僕の父と、
そして、父の不倫相手の・・
「和也くん。早く、お座りなさい!」
半ば強制するような口調で彼女は言った。
普通のブランコは、余りいい思い出がない。ついこの前も、佐々木に「あれ」を入れられたのもこのブランコだ。
彼女こそが、小山蘭子だ。
顔は、景子さんそっくりだが、それは僕の目がおかしくなっているからだ。おそらく催眠効果だ。
小山家を訪れた際、彼女の顔の中心に渦巻く空洞を見た瞬間、僕の思考は大きく歪められてしまったのた。
今、ブランコに座れば、僕の中に流れる血を残らず吸われ、中に、もっと大きな「あれ」を入れられる。
改めて時計を見る。まもなく5時になる。
僕はブランコから離れた。
「和也くん。座らないの?」
「・・あなたは、景子さんじゃない!」そう僕は返した。
眉をひそめた彼女に僕は言った。
「あなたは、小山蘭子さんだ」
強く言った僕を見上げた蘭子さんの顔に、僅かに笑みが浮かんだかと思うと、
「あら、ばれちゃったわねえ」と大きく笑って、
「でも、もう遅いわ」と言った。
「遅い?」
「ええ、そうよ」
小山蘭子は不敵な笑みを浮かべて「和也くんの体は私の意のままよ」と言った。
僕を操る気か?
しかし、僕はまだ小山蘭子に血を吸われていない。
吸血鬼は自分が血を吸った相手を思いのままに動かすことができる。だが、僕はまだ何もされていない。
だが、小山蘭子はこう言った。
「和也くん・・あなたは、こう思っているでしょ。催眠で視野を歪められても、相手に血を吸われない限り、体までは勝手に動かされないと・・だから、逃げれば済む話だと、そう考えているでしょ」
違うのか?
小山蘭子は、僕の考えていることなど見通していると言わんばかりに言った。僕の小さな思考など笑い飛ばしているという風だ。
なぜ、そんな顔をしていられるんだ。
「私は、全ての根源なのよ」
小山蘭子は、豪語するように言った。
全ての根源・・吸血鬼の源(みなもと)ということなのか。
その時だ。
「屑木くん!」
公園の入り口からやってきたのは、二人の少女だ。
君島さん、そして、佐々木奈々だ。
更にもう一人。
夕暮れのせいなのか、公園には誰もいない。
だだっ広い広場の中央に砂場があり、南側にブランコが二つ配され、他にジャングルジムと滑り台がある。休憩用のベンチもある。ど真ん中に砂場があるせいで、野球やサッカーには適さない。それ故にいつも静かな場所だ。
加えて、北の少し高台になった場所には花壇があり、花壇の中心に箱ブランコがある。
子供の頃、ここは夢のような空間だった。
景子さんの姿を思い出す時、いつもここの風景が重なる。
箱ブランコが大きく揺れると、青空と花壇の景色が交互に映った。
長い黒髪が青空に溶けたかと思うと、髪がふわりと花壇の中に舞い降りていく、そんな風景を僕は愛していた。
公園に入ると、景子さんは「懐かしいわね」と言って、
「あの滑り台でよく遊んだわね」と滑り台を指して嬉しそうに目を細めた。
滑り台? 二人で遊んだ記憶が思い出せない。もしあったとしても、その相手は美也子ちゃんだったはずだ。母親の蘭子さんが遠目に見ていた。二人きりではない。
少し吹いただけの風になびく黒髪が芳しい匂いを運んでくる。
ずっと昔・・僕が幼かった頃、どこかでこの匂いに触れた気がする。
懐かしいのと同時に、なぜか心が高揚する。
僕は思い切って「あの、景子さん」と呼んだ。
「なあに、和也くん」景子さんが向き直った。
「あの学生のシンドウって奴に、血を吸われたんだよね?」
どんな返事が返ってくるのか不安だ。
景子さんは、「ああ、あの男」と呟くように言って、
「あの男の血は不味かったわ」と続けた。
「え?・・」
互いに血を吸い合ったのか? あり得ないことではない。僕と君島さんもそんな関係だし、先日、僕は佐々木の血も吸った。
景子さんは、イヤなことでも思い出したような顔をしている。この話題に触れない方が良かったのか?
いや、これは大事なことだ。僕は訊かなければならない。
「あいつの血を吸ったの?」
僕が訊ねると景子さんは、「ええ、吸ったわよ」と答えて「だいぶ、前のことだけど」と付け足した。
だいぶ前?
僕の疑問にはかまわず、景子さんは、「やっぱり、心の汚れた男の血は、同じく汚れているものなのねえ」と吐き捨てるように言った後、
「でも、和也くんの血は美味しそうねえ」と舌なめずりをするように言った。
それは、いつもの景子さんではない。口調も違う。
疑う目と反対に、景子さんの放つ強烈な色香に吸い寄せられていく自分がいる。
それに、さっきからの欲望は何だ?
景子さんの血を吸いたいという欲求とは別に、性的な衝動が生まれている。
これまで景子さんに恋い焦がれてはいても、そのような欲求を感じたことはなかった。
血と性が混在する欲望は、流れてくるこの色香のせいなのか。
景子さんの血が脈打つ喉元に目が行けば、食らいついてしまうかもしれない。
拒否されれば、他の行為に及んでしまうかもしれない。そんなことになったら大変だ。
景子さんの首筋や喉元を見ないように努めた。
僕は景子さんの目を盗み、腕時計を見た。時刻は、午後5時前。
景子さんは、そんな僕の心情を汲み取る気配もなく、
「和也くん。少し座って、お話でもしましょうか?」と、ベンチを指して言った。つい先日、佐々木と並んで腰かけた場所だ。
僕が答えないでいると、景子さんは、
「それとも、昔みたいに、ブランコに座って話す?」
ブランコ?
つい先日、佐々木奈々とブランコに座った。
おかしい・・
景子さんであれば、ブランコではなく、箱ブランコに座る。
普通のブランコで遊んだり、座って会話をしたのは、やはり景子さんの妹の美也子ちゃんの方だ。
僕と景子さんの場合は違う。
箱ブランコを選ぶのは、二人の間では暗黙の了解なのだ。
僕の中で、何かが固まりだした。
僕の見ている景色は現実ではない。そんな気がし始めた。
そして、この匂いは、景子さんの香りではない。
これは・・景子さんと遊ぶようになる前、もっと幼かった頃に触れた匂いだ。
僕の父と、
そして、父の不倫相手の・・
「和也くん。早く、お座りなさい!」
半ば強制するような口調で彼女は言った。
普通のブランコは、余りいい思い出がない。ついこの前も、佐々木に「あれ」を入れられたのもこのブランコだ。
彼女こそが、小山蘭子だ。
顔は、景子さんそっくりだが、それは僕の目がおかしくなっているからだ。おそらく催眠効果だ。
小山家を訪れた際、彼女の顔の中心に渦巻く空洞を見た瞬間、僕の思考は大きく歪められてしまったのた。
今、ブランコに座れば、僕の中に流れる血を残らず吸われ、中に、もっと大きな「あれ」を入れられる。
改めて時計を見る。まもなく5時になる。
僕はブランコから離れた。
「和也くん。座らないの?」
「・・あなたは、景子さんじゃない!」そう僕は返した。
眉をひそめた彼女に僕は言った。
「あなたは、小山蘭子さんだ」
強く言った僕を見上げた蘭子さんの顔に、僅かに笑みが浮かんだかと思うと、
「あら、ばれちゃったわねえ」と大きく笑って、
「でも、もう遅いわ」と言った。
「遅い?」
「ええ、そうよ」
小山蘭子は不敵な笑みを浮かべて「和也くんの体は私の意のままよ」と言った。
僕を操る気か?
しかし、僕はまだ小山蘭子に血を吸われていない。
吸血鬼は自分が血を吸った相手を思いのままに動かすことができる。だが、僕はまだ何もされていない。
だが、小山蘭子はこう言った。
「和也くん・・あなたは、こう思っているでしょ。催眠で視野を歪められても、相手に血を吸われない限り、体までは勝手に動かされないと・・だから、逃げれば済む話だと、そう考えているでしょ」
違うのか?
小山蘭子は、僕の考えていることなど見通していると言わんばかりに言った。僕の小さな思考など笑い飛ばしているという風だ。
なぜ、そんな顔をしていられるんだ。
「私は、全ての根源なのよ」
小山蘭子は、豪語するように言った。
全ての根源・・吸血鬼の源(みなもと)ということなのか。
その時だ。
「屑木くん!」
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