召喚士なのに前に居る

マナ

文字の大きさ
3 / 3
0章:転生前

3話:ミケのステータスと転生

しおりを挟む
 そういえば、ミケのステータスってどうなってんだろ。見せてもらうか。

-----
名前:ミケ・ランジェロ
性別:♂
種族:三毛猫
スキル:影魔法、猫の魂9つ

LV.1
STR:1
DEX:7
VIT:1
INT:3
MND:3
-----

 おお、ちゃんとミケ・ランジェロ表記になってる。よかったよかった。それにしても、私がDEX極振りだからって、ミケもDEX中心にステータスを振らなくていいのにな。私が抱えて走ればいいんだよ。スキルの方は、影魔法を覚えてる。なんか強そう。猫の魂9つっていうスキルもあるんだ。これってどういう意味なんだろうか。

「猫の魂9つは8回までなら死んでも生き返るというスキルですね。1回死ぬごとに魂の数が減っていきます」

 そんなことわざがあった気がするなぁ。いざという時の保険ってことだろうね。それはそれとして、猫を死なせるのは猫好きとして万死に値する行為なので、なるべくならそのスキルは使わない方向で頑張ろう。

「にゃあ」

 ミケもそうしろって言ってる。何言ってるかわからないからこじつけだけども。
 そういえば、女神様から見せてもらった時の「珍しい個体なので、見かけた人は超ラッキー」の文言がない。え、神様用UIだから、見えてる情報にちょっと違いがある? なるほどなぁ。

「これで、転生前の準備はできました」

 そうだね。……あ、ちょっと待ってほしい。私の名前がウラナって表記になっていたんだけど、それはなんで? 鈴木 麗那だと何かマズいのかな。

「転生のためにそうなった、と考えてください。異世界でファミリーネームを持つのは貴族以上、もしくは勇者くらいしかいないんです」

 なるほどね。私がやることを考えたら、勇者って思われるのもマズいし、貴族を詐称するのもマズいわな。異世界での私はウラナ。理解したよ。

「それでは、貴女を転生させますね。転生したら、冒険者になって力を蓄えてください。間違っても、すぐに創造神に喧嘩を売りに行かないでくださいね」

 レベル1で世界の創造神を倒せるわけないもんね。了解したよ。

「貴女が転生するのは勇者召喚が行われる前の時間軸です。数日か、はたまた数年後に貴女の親友が召喚されるでしょう。それまでに力を蓄えてくださいね」
「数日だったら急だなぁ。豪運さん、仕事をするのは今ですよ」
「うるるる”っ」

 私の言葉にミケも相槌を打つ。やる気みたいですね。ところで、私の頭皮に爪を立てるのは止めてください。頭皮が痛い。にぎにぎするときに爪が出てるんですよ。浅ければ頭皮マッサージになったでしょうが、思いっきり爪が刺さってるのね。

「ホァー」

 へー、じゃないんだって。

 そんなことを考えていたら、私の足元が光り出した。
 転生の時だ。

「貴女の旅路に、幸多からんことを。私の封印を解いてくれるのを、いつまでもお待ちしておりますね」
「時間かかるだろうけど、頑張るよ。昼寝でもして待ってて」
「ふふ、ええ。待つのは得意ですから」

 私の意識が遠くなる。完全に意識が途切れる前に、女神様が口を開きかけたけど、言葉は出てこなかった。

-----
ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
感想やエールをいただけると、執筆の励みになります。
しおりを挟む
感想 0

この作品の感想を投稿する

あなたにおすすめの小説

セクスカリバーをヌキました!

ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。 国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。 ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる

しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。 いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに…… しかしそこに現れたのは幼馴染で……?

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

屈辱と愛情

守 秀斗
恋愛
最近、夫の態度がおかしいと思っている妻の名和志穂。25才。仕事で疲れているのかとそっとしておいたのだが、一か月もベッドで抱いてくれない。思い切って、夫に聞いてみると意外な事を言われてしまうのだが……。

主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します

白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。 あなたは【真実の愛】を信じますか? そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。 だって・・・そうでしょ? ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!? それだけではない。 何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!! 私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。 それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。 しかも! ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!! マジかーーーっ!!! 前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!! 思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。 世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...