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0章:転生前
2話:ジョブとスキルガチャ
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女神様に決意を伝えたら、祝福をくれるそうだ。異世界にはジョブとスキルがあって、それをくれるそうだ。いかにもファンタジーっぽい。
「私がお渡しできるジョブは召喚士だけなのですが、スキルの方は3つ渡せます! ……ガチャなのですが」
スキルガチャってことかな。何が当たるのかわからないから怖い。ジョブが召喚士固定ってことは、それに使えるスキルじゃないとハズレってことだ。リセマラってできるのかな。
「リセマラはできません」
リセマラができたらソシャゲだもんね。仕方ないか。女神様が取り出したのは、いろんな所で見るガラガラ。回して玉が出てくるタイプのやつ。こういうのは勢いが大事だよね。取っ手をつかんでぐるぐる回す。
ガラガラガラ、コロン。ガラガラガラ、コロン。ガラガラガラ、コロン。
出てきたのは白が2つに金が1つ。これ、白はパッとしないスキルだけど、金は当たりっぽい感じがする。ちょっと期待して女神様を見ると、彼女はおずおずと口を開いた。
「当たったスキルは見切り、受け流し、豪運ですね」
「……え?」
「見切り、受け流し、豪運ですね」
「豪運はともかく、前2つは近接系のスキルでは?」
スキルの説明を見せてもらう。見切りも受け流しも素早さ基準で判定される、回避系のスキルだ。召喚士で使えないってことは無いけど、近接系で使えるスキルのイメージが強い。豪運の方はとにかくラッキーって書かれてた。よくわからん。これって、ハズレと言っても過言ではないのでは。
「ジョブに付随する召喚獣もお渡ししますね」
召喚獣! 強い召喚獣なら、私が雑魚でもなんとかなるのでは。そう思っていた時が私にもありました。女神様から渡されたのは、もふもふの三毛猫。成猫サイズである。
「なぜ三毛猫……」
「貴女と相性が良い召喚獣がこの子でした」
「いや、確かに猫は好きだけれど」
何故に三毛猫。しかも雄。こんなところで豪運を使わなくてもいいんじゃないだろうか。そういえば、三毛猫の雄って珍しいと同時に体も弱いって聞いたけど、大丈夫なのかな。
「こちらの世界では珍しいですが、体が弱いってことはありませんよ」
それならいいや。三毛猫のステータスも見せてもらった。元気な三毛猫の雄って書かれてる。珍しい個体なので、見かけた人は超ラッキーって書かれてた。うん、豪運要素ってここに生きたのかもしれない。猫は嬉しいけど、戦闘面では紙装甲なようで今後が心配になりました。このか弱い命を守らねば。
「この子の名前はどうなさいますか?」
「にゃぁん」
名前、名前なぁ。私にはネーミングセンスってものがない。シンプルな名前しか思い浮かばねぇんだよな。男の子なんだから、かっこいい名前にしてあげたい。三毛猫、みけ、うーん。
「……あ、ミケランジェロ。ミケ・ランジェロにする」
「ミケランジェロですか。あなたの世界の有名な建築家ですよね」
「そうなの? ミケが名前で、ランジェロがミドルネーム的な。騎士っぽいじゃん」
「な、なるほど」
お前は今日からミケ・ランジェロだよ。
「ホァー」
ほぁーて、どうでもいい的な鳴き声出すじゃん。ミケは私の腕から抜け出して、肩に乗ってくる。私の肩をウロついた後、頭の上に前足を乗せ、肩に後ろ足をツッパる形で落ち着いた。それ、疲れないか?
「さっそく仲良くなれましたね」
「仲良くなってるのかな」
「貴女とミケちゃんのステータスは、ステータスと唱えればいつでも確認できますよ」
「なるほど。ステータス」
みょんって感じで私のステータスが空中に表示された。MMORPGのステータス画面みたいな、青い半透明の板に表示されてる。触れるのかなって思ったが、実体はないようだ。手が通り抜けた。
-----
名前:ウラナ
性別:女
種族:アンデッド
ジョブ:召喚士
スキル:召喚、契約、見切り、受け流し、豪運
-----
あいや、待たれい。私の名前は鈴木 麗那なんだけどさ。ウラナになってる。それ以上に気になるのが種族ね。アンデッドって、アンデッドってなに? 私ってゾンビなの?
「私の力で転生させると、アンデッド表示になるんです。性能的にはほぼ人間ですよ」
そっか。普通の人間とあまり変わらないなら、まぁいいかな。ステータスの続きは。
-----
LV.1
STR:1
DEX:1
VIT:1
INT:1
MND:1
ボーナスポイント:25
-----
色んなゲームでよく見るステータスだ。初期値は全部1なんだね。体格とかは関係ない感じなのか。ボーナスポイントってなんだろ。
「ボーナスポイントは好きなステータス値に割り振れるポイントです。レベルが上がるごとに5ポイントもらえます。今回の25ポイントは私からのささやかな贈り物です」
5レベル分のボーナスポイントがもらえるのか。ありがたい。ポイントの振り分け方は、私の場合はDEX一択だね。召喚士ならINTとかMNDをあげた方がいいんだけど、取得できるかわからないスキルを予想してポイントを振るよりも、持ってるスキルに合わせてポイントを振った方が良いだろう。召喚や契約は説明を見る限り、必要な能力値もないし、魔力も消費しないようだ。25ポイントをDEXにすべて注ぎ込む。
-----
名前:ウラナ
性別:女
種族:アンデッド
ジョブ:召喚士
スキル:召喚、契約、見切り、受け流し、豪運
LV.1
STR:1
DEX:26
VIT:1
INT:1
MND:1
-----
これでよし。召喚士なのにDEX極振りとか正気かって感じだけど、見切りと受け流しで生き残る戦法でいこう。
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ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
感想やエールをいただけると、執筆の励みになります。
「私がお渡しできるジョブは召喚士だけなのですが、スキルの方は3つ渡せます! ……ガチャなのですが」
スキルガチャってことかな。何が当たるのかわからないから怖い。ジョブが召喚士固定ってことは、それに使えるスキルじゃないとハズレってことだ。リセマラってできるのかな。
「リセマラはできません」
リセマラができたらソシャゲだもんね。仕方ないか。女神様が取り出したのは、いろんな所で見るガラガラ。回して玉が出てくるタイプのやつ。こういうのは勢いが大事だよね。取っ手をつかんでぐるぐる回す。
ガラガラガラ、コロン。ガラガラガラ、コロン。ガラガラガラ、コロン。
出てきたのは白が2つに金が1つ。これ、白はパッとしないスキルだけど、金は当たりっぽい感じがする。ちょっと期待して女神様を見ると、彼女はおずおずと口を開いた。
「当たったスキルは見切り、受け流し、豪運ですね」
「……え?」
「見切り、受け流し、豪運ですね」
「豪運はともかく、前2つは近接系のスキルでは?」
スキルの説明を見せてもらう。見切りも受け流しも素早さ基準で判定される、回避系のスキルだ。召喚士で使えないってことは無いけど、近接系で使えるスキルのイメージが強い。豪運の方はとにかくラッキーって書かれてた。よくわからん。これって、ハズレと言っても過言ではないのでは。
「ジョブに付随する召喚獣もお渡ししますね」
召喚獣! 強い召喚獣なら、私が雑魚でもなんとかなるのでは。そう思っていた時が私にもありました。女神様から渡されたのは、もふもふの三毛猫。成猫サイズである。
「なぜ三毛猫……」
「貴女と相性が良い召喚獣がこの子でした」
「いや、確かに猫は好きだけれど」
何故に三毛猫。しかも雄。こんなところで豪運を使わなくてもいいんじゃないだろうか。そういえば、三毛猫の雄って珍しいと同時に体も弱いって聞いたけど、大丈夫なのかな。
「こちらの世界では珍しいですが、体が弱いってことはありませんよ」
それならいいや。三毛猫のステータスも見せてもらった。元気な三毛猫の雄って書かれてる。珍しい個体なので、見かけた人は超ラッキーって書かれてた。うん、豪運要素ってここに生きたのかもしれない。猫は嬉しいけど、戦闘面では紙装甲なようで今後が心配になりました。このか弱い命を守らねば。
「この子の名前はどうなさいますか?」
「にゃぁん」
名前、名前なぁ。私にはネーミングセンスってものがない。シンプルな名前しか思い浮かばねぇんだよな。男の子なんだから、かっこいい名前にしてあげたい。三毛猫、みけ、うーん。
「……あ、ミケランジェロ。ミケ・ランジェロにする」
「ミケランジェロですか。あなたの世界の有名な建築家ですよね」
「そうなの? ミケが名前で、ランジェロがミドルネーム的な。騎士っぽいじゃん」
「な、なるほど」
お前は今日からミケ・ランジェロだよ。
「ホァー」
ほぁーて、どうでもいい的な鳴き声出すじゃん。ミケは私の腕から抜け出して、肩に乗ってくる。私の肩をウロついた後、頭の上に前足を乗せ、肩に後ろ足をツッパる形で落ち着いた。それ、疲れないか?
「さっそく仲良くなれましたね」
「仲良くなってるのかな」
「貴女とミケちゃんのステータスは、ステータスと唱えればいつでも確認できますよ」
「なるほど。ステータス」
みょんって感じで私のステータスが空中に表示された。MMORPGのステータス画面みたいな、青い半透明の板に表示されてる。触れるのかなって思ったが、実体はないようだ。手が通り抜けた。
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名前:ウラナ
性別:女
種族:アンデッド
ジョブ:召喚士
スキル:召喚、契約、見切り、受け流し、豪運
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あいや、待たれい。私の名前は鈴木 麗那なんだけどさ。ウラナになってる。それ以上に気になるのが種族ね。アンデッドって、アンデッドってなに? 私ってゾンビなの?
「私の力で転生させると、アンデッド表示になるんです。性能的にはほぼ人間ですよ」
そっか。普通の人間とあまり変わらないなら、まぁいいかな。ステータスの続きは。
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LV.1
STR:1
DEX:1
VIT:1
INT:1
MND:1
ボーナスポイント:25
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色んなゲームでよく見るステータスだ。初期値は全部1なんだね。体格とかは関係ない感じなのか。ボーナスポイントってなんだろ。
「ボーナスポイントは好きなステータス値に割り振れるポイントです。レベルが上がるごとに5ポイントもらえます。今回の25ポイントは私からのささやかな贈り物です」
5レベル分のボーナスポイントがもらえるのか。ありがたい。ポイントの振り分け方は、私の場合はDEX一択だね。召喚士ならINTとかMNDをあげた方がいいんだけど、取得できるかわからないスキルを予想してポイントを振るよりも、持ってるスキルに合わせてポイントを振った方が良いだろう。召喚や契約は説明を見る限り、必要な能力値もないし、魔力も消費しないようだ。25ポイントをDEXにすべて注ぎ込む。
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名前:ウラナ
性別:女
種族:アンデッド
ジョブ:召喚士
スキル:召喚、契約、見切り、受け流し、豪運
LV.1
STR:1
DEX:26
VIT:1
INT:1
MND:1
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これでよし。召喚士なのにDEX極振りとか正気かって感じだけど、見切りと受け流しで生き残る戦法でいこう。
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ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
感想やエールをいただけると、執筆の励みになります。
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