完璧すぎるα俳優の私が君の人生を無理やり奪うまで

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2「っはぁ…はぁ…嫌なら逃げろと言った」

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だが、トラブルというのは俺を離してはくれないらしい。

いつもの日常に戻り…俺はバイトやギャラ飲み、ゲイバーのサクラ、パパ活……と大忙しかつ怠惰な生活を送っていた。

これからセフレと飯でも食べようかと思っていた時だ。

携帯のディスプレイに写るのは知らない番号。
俺は知らない番号には基本出ないので無視したが、何十回も鳴らしてくるコールは流石に無視しきれるものではない。

恐る恐る通話ボタンを触る。

「…」

「………すまない、名前を知らない」

俺は知っていた、その声を。

「……荒木さん?」

「……ああ」

切ってしまおうかと迷ったが、荒木さんのその声は明らかに苦しそうで…尋常ではない。

何故電話番号を?とも聞きたかったがそれどころではなさそうだ。

「…なんすか」

「頼む、君しか頼れない。今すぐ家に来て欲しい、どうせ部屋番号も覚えているだろう」

「……は?いや、本当に忘れましたけど」

「……4401だ」


社長の必死すぎる声色……興味が勝ったのか、親切心が勝ったのか……俺は、あの日のマンションに向かい教えられた通りに部屋に入室した。

部屋は遠隔で開けられたらしく、入室するとアルファのグレアに似たフェロモンが立ち込める。

オメガには毒だが、必死に抑え込もうとしているのは明白で…悪意はないらしい。

「……社長?」

「……すまない、これから言う事…嫌なら今すぐに帰ってくれ。とりあえず、タオルで片腕を括りつけているから、今すぐに襲う事はない」

社長はソファの足にタオルを巻き付け、自分の片腕を縛り上げている。最初は、傷まみれで縛られている姿を見て、そういう趣味かと思った程だ。

「……ラットすか」

「ああ、ヒートのオメガに迫られ……抑制剤の効かない何らかの薬を打たれたようで……何も効かない…五時間後には撮影がある、頼む……」

「抱かせてくれって?」

美しい砂糖の溶けたミルクティー色の髪の毛は汗で張り付き、眼鏡は今にも落ちそうに項垂れているのが何とも麗しい。

「……都合がいい事は分かっている、金は渡す、私ができる事なら何でも協力する……」

「てか、なんで俺?」

「私の…っはぁ、マンションを知っているオメガなどお前しかいない」

聞きたい事が多すぎるのに、俺のフェロモンにも過敏に反応し、タオルから引き抜こうとする手は赤く鬱血している。
片手で結んだ結び目が解けるのも時間の問題だろう。

「……彼女は?」

「…っ、アメリカ暮らしで、半年に一度程しか会わない」

「電話番号はどうして知ってる?」

「あの芸人に…聞いた…アテンドした、男なら知ってるだろうと思って」

そして……ラットのアルファを抑えておくには何とも心許ないタオルはとうとう弾け飛んだ。

「っはぁ、はぁ嫌なら逃げろと言った」

「この間は、触るなとか散々言ってたくせに、俺みたいなオメガに発情してるあんたがちょっと面白くてさ、ごめんね?」

玄関先で立っていた俺の後頭部を強く引き寄せると、躊躇もなく口付けをする。

「っはぁ、抱いてもいいか……」

「聞くなよ、帰らないのが答えだろ」

その言葉を聞ききらないうちに、俺の服はアルファの力によってただの布切れに変わっていた。

いきなり持ち上げられると、あの日俺達が寝たベッドに投げ飛ばされ、高いブランドの服が雑に脱ぎ捨てられる。鍛え上げられたデカい筋肉は流石にちょっと怖い。

だが、やはりド美形の容貌とラットで我を失い性欲と劣情に顔を歪ませる有名俳優と……ヤレるのは悪くない。

レオさんは単純に好みだったが、この人はナンチャラ賞を取るような有名俳優だ。

子宮に繋がっている排出口からは、彼を受け入れたがる浸出液が溢れ出して来るのを感じる。

ヒートじゃないから妊娠はしないが、身体がこの美しく著名なアルファを求めている。

信じ難い事だが、セックスはそこまで慣れていない様だった。それか、ラットでうまく出来ないのか、強く掴まれて身体中が痛い。

自分でもそれが分かっているようで、秘部の周りを触る手が震えていて、力加減が分からないみたいだ。

「はは、ちんこバキバキ、あんたちんこもいい。自分でやるから…キス、して」

そんなに激しいのはいらない…と言いたい程に口の中に舌を押し込められる。

「ん、む」

そして、自分の指を秘部に押し入れ、あのデカすぎる物をちゃんと受け入れられる様にナカを慣らした。

「っ、かわいい、お前」

熱に浮かされた荒木さんの顔。
この男には初めて褒められた気がする。自分で慣らしている指を思い切り抜かれ、両腕をベッドに縫い付けると、またしても口付けを落とした。

長い舌が俺の舌を吸い、ざらざらと絡ませられ…乳首もしつこい程に吸われて痛い。

「っ、オメガとは初めてで…もう、いいか、」

慣らしている指を無理やり抜いたくせに……まだ、と言わせない程荒い息を吐き出しながら、一応そう聞いてきた。

「……うん」

あの大きさだと、まだ…少し早いけど、俺ももう…最奥が疼いて仕方がない。

両腕を有り得ない程強い力で押さえつけれたまま、秘部に彼の物が押し付けられた。

ぬぷ、ぬぷ…と入り込んでくる大きすぎる質量。苦しみが先ん立つが、熱すぎるそれが俺のナカを擦るとゾワゾワと快楽が産まれる。

そして、奥まで無理やりに推し進め入ってきて、一番奥に入れたまま俺の身体を抱き締めると、耳元では、ふーふーという息遣いが俺の耳さえも犯す。

俺は、自分でも驚く程に口からは嬌声をとめどなく発した。
ナカの一番深いところに、自分を覚えさせるようにぐちゃぐちゃと動かされ、たまに意地悪するみたいに入り口だけで扱かれたり。

そして、浅い所まで抜くと一気に最奥まで突き抜けられる。その度に、どんなに我慢しても身体がビクビクと震えて、情けない命乞いみたいな嬌声をあげた。

俺が、止まって…と何度も静止してもやめるつもりは無いようで、むしろ快楽から逃げようとする俺をさらに快楽の海に落としては気を良くしている様だ。

「なぜこんなに熱い」

そりゃ、こんな美形の巨根でナカを散々犯されて…前立腺押し潰されて、散々イかされてんだから、熱くなって当然だろう。

「このオメガは、私が好きなのか」

頭沸いてる~とかどこか冷静な俺が静観している中、俺は巨根にド敗北しているので嬌声を垂れ流す。もちろん好きとは言わないが、気になったのはオメガ…という部分だった。

こいつは俺の名前を知らない。

なのにこんなにもいい様にされ、俺の気持ちいい部分を散々虐められ、大きすぎる快楽に身を委ねる事しか出来ないのは、あまりに惨めだ。

「~っ、、ぁ、ああ、あ、ぅ、はるか……遥だっ」

「…っはぁ、遥……?」

「ぁ、あ、あぁ、それっ、むり…ああ、ぁ」

「はるか…はるか、遥」

俺の名前を呼ばれると、余計に腰はへこへこと持ち上がり快楽を求め男の頭に腕を回す。

どちゅどちゅと俺の可愛い子宮が虐められていて、目の前がクラクラするくらいに気持ちよかった。

「っ、はるか、精を、出す」

今日一番強く押し潰されると、脚を折れるほどに持ち上げられ潰れたカエルの様に固定されて苦しいのすらも気持ちいい。

無遠慮に突き上げられ、唇に唇を重ねられ、舌を吸われながら深い所を抉ると、俺の最奥には温かいものが広がった。

この男は、数分経っても俺の身体を抱き締めたままだ。というよりも、抜いてすらくれず……俺を抱き竦め、ナカに精子を散々マーキングして…唇をまた重ねては、顔を掴んでまで舌と舌を絡めた。

女なら嬉しいのだろうが……散々犯されて、身体は無理に折られて、筋肉に潰され、手も身体も痣だらけ。

早く離して欲しいこの上ないのだが…この男は俺が退いて?という間ずっと舌を吸っていた。


「申し訳ない」

風呂を借りて、唾液と精子を落とすと身体の痛みはあれどサッパリとはする。

「うん、いてー」

だが、俺も男だし…何より半端なくセックスは良かった。別に怒ったり呆れたりはしていないのだが、流石にラットにいきなり呼びつけて犯し尽くしたのだから申し訳なさは感じて然るべきだ。

そして、どこかに行ったと思えば手には帯の付いた金。

名刺を渡す様に美しい所作で俺に渡してきたが、流石にセックスへの対価は受け取れない。

「それ犯罪。別にいいよ気にしないで」

「……でも」

破り散らかした服の代わりに、新品のブランド服を貰えただけで十分だ。

「ん~腹減ったから、キッチン借りていい?」

俺は外食が得意では無いので、肯定も聞かぬまま冷蔵庫を開ける。

なんとか、チャーハンくらいは作れそうな具材達。

「別にいいが…大したものはないぞ、それならフードデリバリーを……」

「ん~いいのいいの、キッチン借りるね」

じゅわ、といい匂いが立ち込めると荒木さんが不思議そうに見ている。
フライパンやキッチンは妙に真新しく、この男があまり料理はしないという事は明白だった。

そして……部屋もどことなく汚い。
風呂を借りた時にも思ったが、清掃をした形跡がない。

炒め上がる頃には、この男の生活力の無さに気づいてしまい、俳優…社長、完璧なアルファの苦手分野を見つけ少し微笑んだ。

「はい」

「……え」

「食べれなかったら持って帰るからいいよ」

「あ…いや、食べていいのか」

一応多めに作っておいたチャーハンを二つに盛ると、ダイニングテーブルに着く。
人の作った飯など食えるかと一蹴されるかと思ったが、意外と逆の事を口にした。

「……私は、外食やデリバリー、コンビニも苦手なんだ」

なのに、このキッチンは料理をしている人の物では無いが。

「料理すんの?」

「…しない、正直…久々に人の作ったご飯を食べる」

一口チャーハンを口に運ぶと、咀嚼して静かに飲み込んだ。

「美味しい?」

「………美味い」

聞かなくても分かる程に冷徹な表情が緩まり、またすぐにもう一口を放り込む。

すぐに皿の中のチャーハンは無くなって、少し寂しげに皿を見た。

「外食苦手なのに料理もしないって矛盾してない?」

「……だから、いつも食事が苦痛だった」

俺も外食は苦手だが、その分料理は多分主婦くらいには上手い。いつも食事が苦痛なんて可哀想なやつだ。

「……遥、本当にすまない。以前は失礼な態度をとった挙句、勝手に呼びつけた。それでもお前は来てくれて……その、性交渉にも応じて……こうして料理まで作ってくれた、どうにか…厚意に応えたいが……」

この男は、俺が来た事やら色んな事をやたらと重く捉えている節がある。来たのはただの興味だし、抱かれたのは満更じゃなかった。

だから俺は、にっこりと笑うとこう言ってやった。

「じゃあさ、雇って!ハウスキーパーとして、そしたら、また料理してやるし」

俺の金欠も解消されるし…食事が嫌いだというこの人の腹も満たされる、汚い部屋もこの人に見合うくらい綺麗にしてやれる。

セックスの対価に金を貰うつもりはないが、このお金持ちから食事のお礼を受け取らない理由はないので……俺にとって都合のいい提案をこのアルファに持ちかけたのだ。
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