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第1章*アンナの前世
◆神様◆
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アンナに全てを返し私は天界へ戻った。
「お帰りなさい、神」
「アンナに返し終えたよミカエル」
「転生させてから八年掛かりましたね、お疲れさまでした」
ミカエルに労われながら杏との出会いからを思い起こす。
■■■
天使たちに頼まれてその子の来世の為にジュリアーナの魂をまだ名もなく死産となる胎児に授けた。
でもまさかその子が生まれて来るとは予想外だったんだ。
よっぽど生命力の強い子だったんだろうな。
あの国は聖女不在となってはいるがまだ大聖女の加護である結界に守られている。
徐々に薄くはなっているが杏が寿命を終えるまで約八年何とか守られていくだろうと。(八年とは杏の世界では八十年になる)
しかしそう思うようにはいかないものだ。
一年後アデライトの状況が急激に悪化した。
こちらでは一年だがあちらの世界では杏が生を受けて十年が経った頃だった。
「神、大変です」
「どうしたミカエル」
「アデライトに瘴気が思ったより早く広がっております」
「アデライトに?聖女はどうした」
「まだ誕生していません」
「そうか・・・大聖女の加護も消えそうか?」
「かなり薄くなっておりどの位もつか分かりません」
こんなに早くアデライトに瘴気が下りて来るとは想定外だった。
杏の寿命にはまだほど遠い。次の聖女が一年以内に誕生してくれるといいが。
それからまた一年後にはアデライトはもうこれ以上はというくらい深刻な状況になっていた。
「神、アデライトに聖女が誕生しました!」
ミカエルの報告に少し安堵する。
普通の聖女でも国半分を救えれば立ち直る事も出来るだろう。
だが甘かった・・・
生まれて来た聖女はあまりにも未熟で浄化の光は上がったもののそれを降らせることが出来ないほどひ弱だった。
もう救えるのは大聖女しかいない。しかしその魂を持つ杏は今は二十歳になったばかりであちらの世界で生きていてる。
アデライトに呼ぶことは出来ない。
この国はもう諦めるしかないな。そういう運命だったのだ。
そして聖女誕生を聞いた数時間後だった。
「神、大変です!」
「ミカエル今度はなんだ?」
「聖獣フォルヴァがジュリアーナ殿の魂を見つけあちらの世界へ・・・」
「なんだって!」
私は慌てて杏のいる世界へ降りて行った。
しかし間に合わなかった。
フォルヴァを見つけた時にはもう既に杏に飛びついている状態だった。
「フォルヴァーーーーーお前はなんて事を!」
急いでフォルヴァからジュリアーナの魂を取り出し階段から落ちて行く杏に無理やり飲ませる。
ジュリアーナの魂は杏の中の片割れ魂と一つなり、杏の魂とも融合した。
神にも予想だにしなかったことが起きたのだ。
今なら間に合う。あの国を救うことが出来る。元々ジュリアーナの魂はそこへ戻って来る筈だったのだ。よし、ミカエル、杏をアデライトに転生させよう。
聖女が誕生しているので大聖女の事は隠して置かなければなるまいとアデライトの状況を探ってみた。
赤子は無理だが男爵家で眠り続ける少女を見つけた。
この眠り姫なら大丈夫だろう。
家も裕福だから杏も倖せに暮らせるかもしれないと思い七才のジュリアンナに転生させたのだ。
ジュリアンナが目覚めた時、杏の魂と融合した大聖女の魂は光の雨を降らせアデライト王国を救ったのち守る為の新たな結界が大聖女の力で張られた。
■■■
「これでこの国はまた二百年以上大丈夫だな。あとは聖女の頑張り次第だ」
「でも神は何故、国を救って大聖女としての仕事を終えたアンナにこの先も使命があるとか言っちゃったんですか?」
「ああ、それなっ」
私はアンナが目覚め後、国を脅かす事が起きたら聖女を助ける為に転生させたそれが君の使命だと告げた。
「本当は転生した時点でもう救ったんだからその必要はないんだわ。多少の瘴気は出て来るけど国全体を脅かすのなんてアンナが生きている内には起きないと思う。でもあの聖女マリーはまだまだし、君の役目は終わってるからって言ったらつまんないかもって思ってね。大げさに言っちゃったんだよ」
「神 彼女で遊んでおられますか?」
「そんな事ないよー。だってこの先何かが起きるかもって思った方がワクワクするでしょう?」
「神?」
「だってあの子面白いじゃん。杏が死ぬとき無理やり魂を飲ませたらなんていったと思う?」
「さあ?」
「【何これ、カラダが熱い!!!これから死ぬ人間になに得体の知れない物を飲ませてるんだ、バカヤロー―――!】って言ったんだよ私に。【バカヤロー―――!】だよ、笑っちゃうだろう?
それと、フォルヴァを返すと言ったら【最後のプレゼントは拒否します】だよ。面白いだろう?」
「確かに」
「だからさ、もっと面白い彼女を見てみたいワケ」
「はぁ、神に振り回されている彼女が気の毒になります」
「そんな事ないでしょう。今回は周りに面白いキャラが沢山いるから彼女も楽しめると思うのよ」
「だと良いですね」
「うん、恋もして欲しいしね」
「アンナの人生が楽しい事を祈ります」
「大天使ミカエルに願われたなら安泰だ」
十五才のアンナ。社交界デビューをして来年には成人を迎えるジュリアンナのこれからを楽しみに傍観し見届けようと神は思ったのでした。
「お帰りなさい、神」
「アンナに返し終えたよミカエル」
「転生させてから八年掛かりましたね、お疲れさまでした」
ミカエルに労われながら杏との出会いからを思い起こす。
■■■
天使たちに頼まれてその子の来世の為にジュリアーナの魂をまだ名もなく死産となる胎児に授けた。
でもまさかその子が生まれて来るとは予想外だったんだ。
よっぽど生命力の強い子だったんだろうな。
あの国は聖女不在となってはいるがまだ大聖女の加護である結界に守られている。
徐々に薄くはなっているが杏が寿命を終えるまで約八年何とか守られていくだろうと。(八年とは杏の世界では八十年になる)
しかしそう思うようにはいかないものだ。
一年後アデライトの状況が急激に悪化した。
こちらでは一年だがあちらの世界では杏が生を受けて十年が経った頃だった。
「神、大変です」
「どうしたミカエル」
「アデライトに瘴気が思ったより早く広がっております」
「アデライトに?聖女はどうした」
「まだ誕生していません」
「そうか・・・大聖女の加護も消えそうか?」
「かなり薄くなっておりどの位もつか分かりません」
こんなに早くアデライトに瘴気が下りて来るとは想定外だった。
杏の寿命にはまだほど遠い。次の聖女が一年以内に誕生してくれるといいが。
それからまた一年後にはアデライトはもうこれ以上はというくらい深刻な状況になっていた。
「神、アデライトに聖女が誕生しました!」
ミカエルの報告に少し安堵する。
普通の聖女でも国半分を救えれば立ち直る事も出来るだろう。
だが甘かった・・・
生まれて来た聖女はあまりにも未熟で浄化の光は上がったもののそれを降らせることが出来ないほどひ弱だった。
もう救えるのは大聖女しかいない。しかしその魂を持つ杏は今は二十歳になったばかりであちらの世界で生きていてる。
アデライトに呼ぶことは出来ない。
この国はもう諦めるしかないな。そういう運命だったのだ。
そして聖女誕生を聞いた数時間後だった。
「神、大変です!」
「ミカエル今度はなんだ?」
「聖獣フォルヴァがジュリアーナ殿の魂を見つけあちらの世界へ・・・」
「なんだって!」
私は慌てて杏のいる世界へ降りて行った。
しかし間に合わなかった。
フォルヴァを見つけた時にはもう既に杏に飛びついている状態だった。
「フォルヴァーーーーーお前はなんて事を!」
急いでフォルヴァからジュリアーナの魂を取り出し階段から落ちて行く杏に無理やり飲ませる。
ジュリアーナの魂は杏の中の片割れ魂と一つなり、杏の魂とも融合した。
神にも予想だにしなかったことが起きたのだ。
今なら間に合う。あの国を救うことが出来る。元々ジュリアーナの魂はそこへ戻って来る筈だったのだ。よし、ミカエル、杏をアデライトに転生させよう。
聖女が誕生しているので大聖女の事は隠して置かなければなるまいとアデライトの状況を探ってみた。
赤子は無理だが男爵家で眠り続ける少女を見つけた。
この眠り姫なら大丈夫だろう。
家も裕福だから杏も倖せに暮らせるかもしれないと思い七才のジュリアンナに転生させたのだ。
ジュリアンナが目覚めた時、杏の魂と融合した大聖女の魂は光の雨を降らせアデライト王国を救ったのち守る為の新たな結界が大聖女の力で張られた。
■■■
「これでこの国はまた二百年以上大丈夫だな。あとは聖女の頑張り次第だ」
「でも神は何故、国を救って大聖女としての仕事を終えたアンナにこの先も使命があるとか言っちゃったんですか?」
「ああ、それなっ」
私はアンナが目覚め後、国を脅かす事が起きたら聖女を助ける為に転生させたそれが君の使命だと告げた。
「本当は転生した時点でもう救ったんだからその必要はないんだわ。多少の瘴気は出て来るけど国全体を脅かすのなんてアンナが生きている内には起きないと思う。でもあの聖女マリーはまだまだし、君の役目は終わってるからって言ったらつまんないかもって思ってね。大げさに言っちゃったんだよ」
「神 彼女で遊んでおられますか?」
「そんな事ないよー。だってこの先何かが起きるかもって思った方がワクワクするでしょう?」
「神?」
「だってあの子面白いじゃん。杏が死ぬとき無理やり魂を飲ませたらなんていったと思う?」
「さあ?」
「【何これ、カラダが熱い!!!これから死ぬ人間になに得体の知れない物を飲ませてるんだ、バカヤロー―――!】って言ったんだよ私に。【バカヤロー―――!】だよ、笑っちゃうだろう?
それと、フォルヴァを返すと言ったら【最後のプレゼントは拒否します】だよ。面白いだろう?」
「確かに」
「だからさ、もっと面白い彼女を見てみたいワケ」
「はぁ、神に振り回されている彼女が気の毒になります」
「そんな事ないでしょう。今回は周りに面白いキャラが沢山いるから彼女も楽しめると思うのよ」
「だと良いですね」
「うん、恋もして欲しいしね」
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