副団長は次期公爵~幼き婚約者との10年

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2章【学院生活と加護の目覚め】

※ヴィヴィと母上

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※フライングで短め1話上げます。



☆――――ヴィヴィアン――――☆


 アクセル様に口づけをされてしまった。

 僅かに触れるだけのファーストキス。

 思い出すだけでも胸がドキドキしてしまいます。

 クラスの女子が誰々様が素敵と言っているのを聞いてもそうなのねとしか思えなかったけれど、誰かがアクセル様の話をすると胸がチクリと痛んだの。

 アクセル様が素敵でカッコいいのは当たり前。
 でもそれを誰かが頬を染めながら云うのは聞いていて嫌な気持ちになってしまう。

 学院での初めてパーティー。

 新入生歓迎パーティのエスコートはクラスメイトか身内と決まっていて。
 クラスの男の子からエスコートさせて欲しいとお願いされたけど嬉しくもドキドキもしなかった。

 アクセル様の事は婚約者とみんな知っていても何となく義兄が義妹の護衛と子守をしているようにしか見られていないのは分かってるから。

 だからアクセル様にはお願いしたくない。
 義兄とし見られるのが嫌だから。
 早く誰からも婚約者として認めてもらえるようになりたい。

 帰りの馬車でその事を伝えるとアクセル様の顔が赤くなるのが分かった。
 アンナアクセル様を見たのは初めてだった。

 優しく抱きしめてくれて目尻にキス・・・

「ヴィヴィは俺の婚約者で義妹ではない」

 って言ってくれて、そして・・・

 いつもの頬や額へのキスとは違うって思った。
 胸の奥がきゅーんと熱くなり思い出したらまたドキドキが止まらない。

 わたしはアクセル様が好き。

 きっと初めてモントレーのお家に来て家族が出来てアクセル様のお膝の上で抱きしめてくれた時からアクセル様に恋してたんだと思う。



( ^-^)o<※・.:*:°☆。(〃∇〃)ゞ°★。:*:.・※>o(^-^ )



★――――母マリア――――★



 現在あたくしは絶賛落ち込み中からやっと復活致しました。

 ヴィヴィちゃんからパーティーがあるからと手紙を貰い夫とともに急いで帰って来たと云うのに。
 そりゃもうウキウキでヴィヴィちゃんを着飾らせようと思っていましたのに一年生歓迎パーティーは制服ですと?!
 その上パーティーへの付き添いはエスコートできる夫だけなんて。

 面白くないわ!

 ガッカリしてちょっと愚息に八つ当たりなんかしたりしておりましたの。
 でも学院での生活を楽しそうに話すヴィヴィちゃんを見ているだけでも嬉しくなってきて。
 お友達ともうまくやっているようだし、前期の成績も上位に入っていますしね。
 入学前にあたくしがあれだけ教え込んだんですもの当然と言えば当然のことですけれど。

 それともう一つ、あたくしの機嫌が直った理由。

 ヴィヴィちゃんが学院に通うようになり落ち着いたのを見計らって旦那様が滞在している領地に行っている間に・・・ふふふ。


 ヴィヴィちゃんの中で何かが芽生えたように思うのよ。
 愚息を見る目も以前とは違う気がするわ。

 これは女の勘。

 十二歳まだまだ子供思っていましたけれど、これからどんどん女らしく変わっていくのね。
 楽しみですわ。

 成人まで五年以上ありますけど、愚息はいつまで我慢できるかしら。

 そういえば添い寝は止めたんでしたっけ。

 でもちゃんと十八になる迄待てるのかしら?

 ああ、楽しくなってきましたわ。

 何故あたくしがこんな事を考えているかと申しますと
 ここだけの話、旦那さまとは婚約はしていましたけど十八の成人を迎える前に破瓜を奪われたんですもの。
 あの旦那様の息子と思えばねぇ。

 オホホ、そういう事もあるってお話。
 愚息には内緒にしておいてくださいましね。


 アクセル、ヴィヴィちゃんを傷つけないように可愛がって頂戴ね。


 うふふ。




____________________________________

※熊将軍の奥方様は結構過激かも♡
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