元盗賊団のリーダーが貧困貴族家を立て直す

雨音

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第3章夏休み編

契約

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「本日はこのような場を設けていただきありがとうございます。改めてトゥエルブズリーダーのラインハルトです。」

「お初にお目にかかります。参謀を務めさせていただいているクレバです。本日はよろしくお願いします」

「こちらこそよろしくお願いします。改めまして、リックス商会外交提携管理課統括およびリックス商会会長補佐の者です」

「リックス商会外交提携管理課モロコス支店代表および外交管理課統括第一秘書を務めますミーナです」

「護衛の健でござる」

「リックス商会特別研究課所属のメルです」

「早速始めましょうか(笑)契約書を作ってきたので見ていただければと思います」

「わかりました。拝見させていただきます」

契約書

1リックス商会はトゥエルブズに対して可能な限り資金援助を行う
2見返りとしてトゥエルブズは可能な限りリックス商会からの訓練生を受け入れる

可能な限りの内容は両社が納得のいく範囲で行い、ライセンスの名のもと執り行われる

最後に1つ、これは貸ね!

「「...」」
「あの、え。この端的で軽い契約書はなんですか?」

「そのままですよ。契約書を作ったものの性格が軽かったのは謝罪しますが、内容については問題ないかと」

「たしかに戦闘ギルドと商会の契約なんてこんなものですね」
(しかもある程度優位に立てる商会がライセンス承認の契約をしてくれるというのはうちみたいな小さな戦闘ギルドにとっては願ってもないこと...この事実のみに目を奪われるのはだめですが、この誓約書での両者関係の拘束はかなり低い。つまり抜け道で不利な要件を後から押し付けられる心配もない...)

「そうなんです(笑)あとは食事でも楽しみましょう!」

「え、えぇ。」

「あ、でも1つ決めないといけないことがありますね。」

(来た!条件か?)
「何でしょう?」

「いくらほどの資金が必要なのでしょうか」

「あ...そうですね1800ほどです」

「なるほど。まぁ妥当な額ですね。わかりました。こちらとしましてはいつでもお渡しできるんですが...」

「今月中で大丈夫です」

「そうですか...えっと拠点はありますか?」

「はい。小さいですが」

「そうですか。なら今月中にお伺いさせていただきたいですね。」

「わかりました。基本主要メンバーか参謀のどっちかがいると思うので営業時間内ならいつ来てもらっても大丈夫です」

「わかりました。ではお願いします。」



「すぐ終わったでござるね」

「あぁスムーズに済んで良かったよ」

「でも大丈夫なの?今1800を払う余裕はないはずだけど」

「うーん。まぁ大丈夫だろ」

「なによそれ」

「今回の商談で払うお金は足りなくなるな(笑)」

「ふんっ、優先順位ってやつね。はぁ、そんな大事だと話思わないけど」

「まぁでもそれがアルベルトさんって感じですね(笑)」

「でござるね!」


とあるお部屋 (メイドリーサイド)
「見失ったか」

「らしいですね。全く何をしているのやら」

「どう思う?」

「リックス商会ですか?」

「そうだ」

「どうですね。確かに良いアイディアとやり方です。ただお金の掛けたかが偏っているので事業拡大の速度が遅く限界もあるかと」

「うむ。私も同じ考えだ。確かに優秀なブレーンであるが、自身のやり方が枷になって脅威にはならないと思う。」

「...しかしまぁ優秀すぎますね」

「まぁ確かにな。ログの話だとそっちに通じている人間であるみたいだ」

「だからこそあいつら相手でも簡単に逃げ隠れできるんですね」

「あぁ。やはりあの一家の人間であるということか」

「そうでしょうね。濃く血を受け継いだと考えるべきでしょう。ただ、総合的には警戒に当た値すると思います」

「違うな」

「では」

「あいつは私たちに敵対するような性格ではないと思うぞ?総合的に考えるならそれも考慮に入れる必要がある」

「なるほど。では放置ですか?」

「あぁどっちにしろ本気でやればつぶせるだろう。どちらかというと有益な関係を気づいていけると考えている」

「...」

「なんだ。驚いた顔をして」

「いえ。他の紹介と手を組むという選択肢は珍しいなと思いまして」

「人は宝だよ。どれだけ優秀な人間がいても、金を払う人間と場がなければ意味がない。それは全員に当てはまることだ」

「そうでしたね」

サギ=ザイ 43歳
武力 10/10
知力  172/172 
 →会計士 80/80
  勝負勘 1/1
    センス 1/1
カリスマ 200/200
 →人心掌握 70/70
    指導者 60/60 
特殊技能
 →商売人 90/90
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