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第88話 貧困! 四人の貧乏神と魔法少女 (Aパート)
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「退屈ね……」
千歳はオフィスの窓から外を覗いてつぶやく。
今の時間、かなみ達は学校で授業中だし、鯖戸とあるみは仕事で外に出ている。
一人だけのオフィスは退屈だった。
一応マスコット達がいるのだけど、彼らはそれぞれ持ち回りの仕事をしている。
「誰かこないかな……」
千歳はこのところ、一人になることが無かったので一人になると何もすることがなくて暇を持て余してしまう。
何しろこれまでオフィスの備品室で監禁していたスーシーを四六時中監視していた。逆に言うと退屈になったらスーシーが話し相手になってくれたので退屈になることはなかった。
「一人だと退屈か……」
最近になるまでずっと一人だったのに、と千歳は不思議に思う。
かなみと出会うまでは随分と長い間、一人で幽霊にいた。その時は話し相手なんて一人もいなかった。
「なんていうか、もう一人に戻れないわね」
そう、こういう一人言が多かった。
「あら?」
ふと外を見ると、変わったモノが目に入る。
「おはようございます」
かなみはいつものようにオフィスに入る。
「あ、貧乏神がきた!」
入ってくるなり、いきなりみあが言ってくる。
「び、貧乏神!?」
「みあさん、それはいくらなんでもあんまりですよ」
紫織が言う。
「そうだよ、あんまりだよ! いくら私が借金があって貧乏だからって、貧乏神だなんて!!」
「それじゃ、貧乏人」
「ランクダウン!?」
「この際、なんだっていいわよ。あんたが頼りになんだから」
「頼りにされてる感じがしないんだけど」
かなみのツッコミに、みあはため息をつく。
「まあ、こんなときはあんたが頼りになるかもしれないわね」
「え、私が頼りに?」
それは意外だった。
みあがかなみを頼りにするなんてことはそんなにないので珍しい。
「千歳でね、とりつかれたのよ」
「取りつかれたって何に?」
「貧乏神」
「え……?」
突飛な発言に、かなみは面を食らう。
「び、びんぼーがみ?」
「そうよ、こいつよ!」
みあは自分のデスクを指して言う。
そのデスクに確かに何か奇妙な生物がそこに立っていた。一見すると小判にカビが生えて変色している。そしてそこに手足が生えていて奇妙さに拍車をかけている。
「どーも!」
貧乏神と呼ばれた生き物は一礼する。
「ど、どうも……」
かなみは戸惑いつつも礼をして返す。
「みあちゃん、これが貧乏神なの?」
「ええ、そうよ! こいつのせいであたしはバナナの皮で転んだのよ」
「えぇ、それは酷いわ!」
「嬢ちゃん嬢ちゃん、本物の貧乏神がとりついたってのに、その程度ですんでるんだからとんでもない強運なんだぜ」
貧乏神は偉そうに言う。
「他の人だったらどうなるの?」
かなみが訊く。
「それだったら、あんたが試してみる?」
「え、えぇ!?」
「お、そいつはいいな!」
貧乏神はかなみを標的に定める。
「や、やめてえええええッ!?」
「レッツゴー!」
貧乏神は勢いよくかなみのデスクに飛び込む。
「む!?」
貧乏神は怪訝そうな顔をする。
「いやああ!? これで金運がなくなったらどうするのよおおッ!?」
「いやあんた、もとから金運ないでしょ」
「そんなことないわよ!」
「いや……そんなことある、ぜ……」
貧乏神は悔しそうにつぶやく。
「……え?」
「こいつには手の施しようがねえ……」
「どういう意味!?」
「いいか、嬢ちゃん。俺達貧乏神っていうのは運を吸い上げる性質を持っているんだ。運が百から〇に変わるから不幸になるって仕組みなんだ」
「へえ、運を吸い上げるね。それがどうして私に手の施しようがないって話になるわけ?」
「簡単な話だ。あんたには吸い上げられるだけの運がねえんだ」
「……はあ?」
「簡単な話だ。あんたには吸い上げられるだけの運がねえんだ」
「同じことを二回言わなくてもわかるわよ! わかりたくないけど!!」
かなみは頭を抱えたくなる。
「私って……そんなに運がなかったの?」
「がっかりしないで、かなみ。もとからわかってたことじゃない」
「みあちゃん、そんな酷い慰め方ある?」
「そうですよ。かなみさんは運が無くても立派に生きてるから凄いんですから!」
「いや紫織ちゃん、それも十分酷いからね!」
「いやいや、俺も不思議でならねえんだ。こんなに運が無いのにどうやって生きていられるんだ嬢ちゃん?」
貧乏神は真顔で言ってくる。
「いやいやいや、貧乏神が真顔そう言うこと言わないでよ!」
「どうやら、あんたの不幸は貧乏神のお墨付きみたいね」
みあは呆れながらも感心した言い方をする。
「欲しくなったお墨付きよ……」
「なあ嬢ちゃん、教えてくれよ。なんであんた運がないのに生きていられるんだ?」
「あんたは黙ってて、貧乏神!!」
貧乏神はそう言われて、シュンとする。
「でも、なんで貧乏神がここにいるの?」
「それは千歳がつれてきたのよ」
みあが答える。
「千歳さんが?」
「今、その件で社長とお話をしています」
「そうなんだ……」
かなみは自然と社長室の方を見る。
「きっとろくでもない話よね……」
なんとなくそう思ってしまう。
バタン!
そう言っていると、オフィスの扉が勢いよく開かれる。
「あら、かなみちゃん。来てたの」
「社長、この貧乏神なんとかしてくださいよ!」
かなみはあるみへすがりつく。
「大丈夫よ。かなみちゃんの側にいれば害はないみたいだし」
「どういう意味ですか!?」
「だって、かなみちゃんには貧乏神が吸えるだけの運がないんでしょ」
あるみは容赦なく言い放つ。
「かなみちゃんならそうなるって信じてたわよ」
千歳は悪びれもせず陽気に言う。
「イヤな信頼の仕方ですね……」
かなみは精一杯の嫌味で返す。
「それじゃ、信頼しているかなみちゃんに頼みたい仕事があるのよ」
「……なんですか、その頼みたい仕事って?」
かなみはジト目であるみへ訊く。
「貧乏神四天王の回収よ」
「……はあ?」
「千歳が見つけた貧乏神は特殊で、四つで一セットの存在なのよ」
「だから四天王なんですね」
「私がそう名付けたのよ」
千歳が自慢げに言う。
「ということは、こいつの他に三人も貧乏神がいるんですか?」
「そういうことになるわね。それをかなみちゃんに取りに行ってきて欲しいわ」
「なんで私なんですか?」
「私もついていくから大丈夫よ」
千歳が言う。
「なんで私と千歳さんなんですか?」
かなみは不服そうに申し立てる。
「その貧乏神は生きている人間にしかとりつけないから千歳一人じゃ無理なのよ」
「運命っていうのは生きている人間が運ぶもんだからな」
貧乏神がしたり顔で言う。
「まあ、かなみにはその幸運がないみたいだけど」
「みあちゃん、そういうこと言わないで!」
かなみは嘆きを口にする。
「そのおかげで、今回の仕事は適任なんだから、そうそう悪いことばかりじゃないわよ」
「社長、それフォローのつもりなんですか?」
「傷口に塩を塗っているような気がします」
「……慣れないことはするものじゃないわね」
あるみは引きつった笑みで言う。
「それじゃ、かなみちゃんに貧乏神について説明しておくわね」
「え、私もう引き受けるのは確定なんですか!?」
「引き受けるでしょ」
あるみに断言される。
「……みあちゃん?」
「あたしはイヤよ。また貧乏神がとりついて、今度は財布とか落としちゃったらたまったものじゃないわ!」
「私もたまったものじゃないんだけど!!」
「っていうか、あんたは落とす落とさない以前に財布持ってるの?」
「持ってるよ!!」
かなみはポケットから財布を出す。
「おう、いいもんもってんじゃねえか!」
貧乏神は喜々としてかなみの財布を見つめる。
「ちょっとあんた! 何見てんのよ!?」
「いや、俺の不運の本領を発揮するのは財布なんだぜ。その財布の中身をどんどん減らしていくぜ!」
「やめてよ!!」
「いや、だから減らせるだけのお金がないでしょ」
みあは冷静に言う。
「そんなことないよ。今だって五百円もあるんだから!」
かなみは財布から五百円玉を取り出して自慢げに言う。
「え……?」
みあと紫織はさすがに絶句する。
「お、おい、嬢ちゃん、悪い冗談はやめてくれよ。いくらなんでもそりゃねえだろ? 気配で分かるぜ、あんたは親と一緒に生活費を稼いでるんだろ? だったら、それは生活費に消えるお金だろ? だとしても五百円はいくらなんでも心もとなさすぎるぜ!?」
貧乏神はやけに焦った口調で言う。
「そう、確かにこれぐらいじゃ心もとがないからちゃんと他にもあるわよ!」
かなみは財布からチャリンチャリンと小銭が落ちる。
その内訳は、十円玉が二枚、五円玉が一枚、一円玉が一枚……。
「かなみ……次の給料日いつだっけ?」
「来週だけど」
「あたしが悪かったわ」
みあは素直に謝罪する。
「え、なんで謝るの!?」
「俺も悪かった……」
貧乏神も膝をついて、土下座のような姿勢をとる。
「こんな貧乏人から金をとるなんて残酷なこと俺にはできねえ……!」
「なんで私、貧乏神に同情されてるの?」
かなみは腑に落ちなかった。
そんなわけで、千歳とかなみは残る三人の貧乏神を見つけるために組むことになった。
「どうして、私が……」と、かなみはぼやき続けている。
「私はもう死んでいるから取りつけないし、かなみちゃんは取りつけない。うってつけの人材じゃない」
「何がうってつけよもう。っていうか、千歳さんなんだノリノリですね」
「それはまあ久しぶりのお仕事だし、外に出るのも久しぶりだから」
「ついこないだ、外に出たじゃないですか」
「それはそれよ! かなみちゃんは毎日学校にお仕事に外に出てるじゃない。私は毎日外に出てるわけじゃないから」
「なんで外に出ないんですか?」
「ま、まあ、現代は迷いやすいから……」
千歳はごまかすように言う。
「外に出たらオフィスに戻れないかもしれないからですね」
かなみは納得する。
土地勘の無い場所で迂闊に外に出たら簡単に迷子になる。かなみ自身もマニィのナビが無かったら迷子になっていたかもしれない場面が何度もあるからよくわかる。
「そうなのよ。現代ってわかりづらいのよね。かなみちゃん、案内よろしく」
「案内するのは私じゃなくて貧乏神なんですが」
「おう、俺に任せろよ! ドロ船に乗ったつもりでいろよ!」
「そこは大船ではないのね。ドロ船だと沈むんじゃないの」
「貧乏神は沈ませるのが信条だからな」
貧乏神は胸を張って堂々と言う。
「酷い信条ね」
現在貧乏神はかなみに取りついている。
今のところ、バナナの皮で転んだり、財布を落としたりするようなことはしていない。
貧乏神曰く「嬢ちゃんは不運の女神に愛されているから手が出せない」とのこと。不運の女神の方が格上らしい。
「こういうことって、社長の方が適任だと思うんですけど」
かなみはぼやく。
あるみだったら、多少の不運ぐらいはねのけてくれるだろうから貧乏神の相手
「あ、それも試してみたのだけどね」
「はじかれちまった!?」
「とりつこうとしたら、なんか見えない壁みたいなものにぶつかってな。とりつくことができなかったんだ」
「え、えぇ、どういうこと?」
「あるみの魔力が強大すぎて、貧乏神程度じゃはじかれたのよ」
「そんなことってあるの?」
「あるみだったらあるんじゃないの」
「あ~」
そう言われると、納得せざるを得ない。
「そう、がっかりしなさんなよ。嬢ちゃんだって大したものだぜ、貧乏神がとりつけない人間がいるなんてな、よっぽど不運の星の下に生まれてきたんだな」
「フォローになってないんだけど」
「いや、称賛のつもりだったんだが」
「……だったら、何も言わない方がいいわよ」
かなみはプンスカしながら先を行く。
「嬢ちゃん、なんであんな不機嫌なんだ」
「うーん、とりあえずあなたは運勢がまったく無いって言われて上機嫌になる人間もいないと思うわよ」
千歳は苦笑して言う。
「そうか、人間って難しいな」
貧乏神は偉そうに言う。
「ところで貧乏神!」
かなみは不意に振り向く。
「お、おう、なんだ!?」
「他の貧乏神は本当にこっちにいるの?」
「間違いねえ」
貧乏神は自信満々に答える。
四人の貧乏神はそれぞれ自分達の存在を感知して、位置がわかるようになっているらしい。
「感じている中で最も近い奴ともうすぐ接触することになるぜ」
「できれば……あんまり貧乏神と接触はしたくないわね」
かなみは本音を漏らす。
「なに、俺達が吸い取れるほどの運はないから大丈夫だぜ」
「ん~、あんたは黙っていいた方がいいわね」
かなみは顔に青筋を立てて言う。
「お、おおう、そうだな! て、いたぞ!!」
貧乏神がかなみの肩に飛び乗って言う。
「え!?」
かなみは貧乏神が差した方を見る。
そこに男女二人がいて曲がり角でぶつかった。
「すみません」
女の方が謝る。
「いえいえ、こちらこそ」
男が恐縮して、それを許す。
たったそれだけのやりとりで、男女はすれ違っていく。
「女の方、すったわね」
千歳が確信を持って言う。
「え? すったって?」
「スリだよ」
マニィが言う。
「ぶつかった拍子にポケットに手を入れて財布を抜き取る。鮮やかな手並みね」
「そ、そうなの」
「でも、感心してる場合じゃねえぞ」
貧乏神が真剣な面持ちで言う。
「貧乏神がとりついているのは、そのスリの女の方だ」
「ええ!?」
「追いかけましょう」
千歳に促されて、スリの女を追いかける。
まだ距離はそんなに離れていなかったので、すぐに見つかった。
「貧乏神……どこにいるのよ?」
「あの長い髪の中だ」
「なんてとこにとりついてるのよ……」
かなみは肩に乗っている貧乏神に向かって文句を言う。
「そんなこと言われてもな……」
貧乏神に困り顔で答える。
「フフ」
女の笑い声がここまできそうだった。
上機嫌でステップまで刻んでいる。
「「浮かれてるわ」」
かなみと千歳は口を揃えて言う。
「ああいうときが狙い目なんだぜ」
貧乏神がしたり顔になる。
「狙い目って何が?」
かなみが訊くと、貧乏神は得意満面でこう答える。
「ツキのおとしどころだよ」
女はとある男にぶつかってくる。
「あ、すられた」
千歳が言う。
「え、いつの間に!?」
かなみは驚く。
「あっちの男の方が数段上手ね」
「ああ、見事な手際だ」
千歳と貧乏神は揃って感心する。
「なんでこの二人、スリを褒めてるのよ?」
かなみは呆れてしまう。
そこから数秒して、女がポケットをまさぐって慌て始める。
「気づいたわね、すられたことに」
「ええ、あ、追いかけました!」
男はかなみ達の目から見えてもまだかろうじて見える距離にいた。
今ならまだ追いかければ取り戻せる。そう思っていたに違いない。――そこに小石があって、つまづかなければ、だけど。
カタッ! ゴロンゴロン!!
「転んだ」と貧乏神が、
「転んだわね」とかなみが、
「それでも派手に豪快に、転んだわね」と千歳がリズミカルに言った。
女はそれで倒れたまま起き上がってこない。
「あたりどころが悪かったんでしょうか?」
「そうでもないみたい」
「あ、男の方は見失っちゃいました!」
「これは追いかけても間に合わないわね」
「やっぱり転んだのが致命的だったみたいですね」
しくしくと女の泣き声が聞こえてきそうだった。そのくらい倒れた女の背中から哀愁が漂ってきた。
「可哀想だな」
貧乏神は言う。
「……まあ、もとはスリで盗んだものだから自業自得というか」
かなみは呆れつつもツッコミを入れる。
「そうね。ひとまず貧乏神を回収しましょうか」
千歳は倒れた女へ歩み寄る。
「もしもし?」
「はい?」
女は起き上がって、千歳を見上げる。
「ちょっと失礼するわね」
千歳はそのまま女の髪を引っ張り上げる。
「あんぎゃぁぁぁぁぁッ!?」
そこで髪の中に潜んでいた貧乏神が姿を現わす。
そのまま、千歳の糸でグルグル巻きにされる。
「す、すごい、名人芸……!」
「俺もああやって捕獲されたんだ」
貧乏神はかなみの肩の上でブルブル震わせる。よっぽどの恐怖体験だったんだろう。
「はい、ありがとうね」
千歳はそれだけ言って、女から離れる。女は首を傾げて頭の上に「?」を浮かべていた。
「これが二人目の貧乏神よ」
「ぎゃあ、なにするんだ、はなせこんちくしょう!」
二人目の貧乏神は糸を振りほどこうとして、必死にあがく。
しかし、それくらいで千歳の糸が振りほどけるはずがない。
「なんか、黒ずんでいる……」
一人目と二人目の貧乏神を見比べて、一人目は苔むしていて緑がかっているように見えて、二人目は黒ずんでいるように見える。
「それじゃ、どっちも貧乏神じゃややこしいから一人目はミドリで二人目はクロと呼びましょう」
千歳はそう提案する。
「賛成です」
「安直じゃねえか」
「そういうこと言わないの、ミドリ」
かなみは早くも一人目を「ミドリ」と呼び始める。
「おいおい待て待て、ミドリとかクロとか何の話だ!?」
「あんた達貧乏神の呼び方よ」
「達? お、よく見るとそっちにも貧乏神いるじゃねえか! 久しぶりだな! そんなとこ、いないでこのクモ女なんとかしてくれよ!!」
「く、クモ……!」
千歳の顔からピキリと青筋が立つ。
「ひ!」
「地雷を踏むタイプの貧乏神なのね……」
かなみは感心する
「おい、諦めろ兄弟。こいつらにはさからえねえよ」
「さからねえ? そういえば、こいつにとりつこうとしているのにできねえ! 一体(いってー)どうなってやがるんだ!?」
「私、死んでるからとりつけないのよ」
千歳はニコリと笑って答える。
「な、なんだってえええええええッ!?」
クロは驚愕する。
「ああ、ついでに言うとこっちの嬢ちゃんはとりついても運が無いから無意味なんだ」
ミドリが補足する。
「な、なんなんだお前ら!?」
「魔法少女よ!」
千歳は堂々と言う。
千歳はオフィスの窓から外を覗いてつぶやく。
今の時間、かなみ達は学校で授業中だし、鯖戸とあるみは仕事で外に出ている。
一人だけのオフィスは退屈だった。
一応マスコット達がいるのだけど、彼らはそれぞれ持ち回りの仕事をしている。
「誰かこないかな……」
千歳はこのところ、一人になることが無かったので一人になると何もすることがなくて暇を持て余してしまう。
何しろこれまでオフィスの備品室で監禁していたスーシーを四六時中監視していた。逆に言うと退屈になったらスーシーが話し相手になってくれたので退屈になることはなかった。
「一人だと退屈か……」
最近になるまでずっと一人だったのに、と千歳は不思議に思う。
かなみと出会うまでは随分と長い間、一人で幽霊にいた。その時は話し相手なんて一人もいなかった。
「なんていうか、もう一人に戻れないわね」
そう、こういう一人言が多かった。
「あら?」
ふと外を見ると、変わったモノが目に入る。
「おはようございます」
かなみはいつものようにオフィスに入る。
「あ、貧乏神がきた!」
入ってくるなり、いきなりみあが言ってくる。
「び、貧乏神!?」
「みあさん、それはいくらなんでもあんまりですよ」
紫織が言う。
「そうだよ、あんまりだよ! いくら私が借金があって貧乏だからって、貧乏神だなんて!!」
「それじゃ、貧乏人」
「ランクダウン!?」
「この際、なんだっていいわよ。あんたが頼りになんだから」
「頼りにされてる感じがしないんだけど」
かなみのツッコミに、みあはため息をつく。
「まあ、こんなときはあんたが頼りになるかもしれないわね」
「え、私が頼りに?」
それは意外だった。
みあがかなみを頼りにするなんてことはそんなにないので珍しい。
「千歳でね、とりつかれたのよ」
「取りつかれたって何に?」
「貧乏神」
「え……?」
突飛な発言に、かなみは面を食らう。
「び、びんぼーがみ?」
「そうよ、こいつよ!」
みあは自分のデスクを指して言う。
そのデスクに確かに何か奇妙な生物がそこに立っていた。一見すると小判にカビが生えて変色している。そしてそこに手足が生えていて奇妙さに拍車をかけている。
「どーも!」
貧乏神と呼ばれた生き物は一礼する。
「ど、どうも……」
かなみは戸惑いつつも礼をして返す。
「みあちゃん、これが貧乏神なの?」
「ええ、そうよ! こいつのせいであたしはバナナの皮で転んだのよ」
「えぇ、それは酷いわ!」
「嬢ちゃん嬢ちゃん、本物の貧乏神がとりついたってのに、その程度ですんでるんだからとんでもない強運なんだぜ」
貧乏神は偉そうに言う。
「他の人だったらどうなるの?」
かなみが訊く。
「それだったら、あんたが試してみる?」
「え、えぇ!?」
「お、そいつはいいな!」
貧乏神はかなみを標的に定める。
「や、やめてえええええッ!?」
「レッツゴー!」
貧乏神は勢いよくかなみのデスクに飛び込む。
「む!?」
貧乏神は怪訝そうな顔をする。
「いやああ!? これで金運がなくなったらどうするのよおおッ!?」
「いやあんた、もとから金運ないでしょ」
「そんなことないわよ!」
「いや……そんなことある、ぜ……」
貧乏神は悔しそうにつぶやく。
「……え?」
「こいつには手の施しようがねえ……」
「どういう意味!?」
「いいか、嬢ちゃん。俺達貧乏神っていうのは運を吸い上げる性質を持っているんだ。運が百から〇に変わるから不幸になるって仕組みなんだ」
「へえ、運を吸い上げるね。それがどうして私に手の施しようがないって話になるわけ?」
「簡単な話だ。あんたには吸い上げられるだけの運がねえんだ」
「……はあ?」
「簡単な話だ。あんたには吸い上げられるだけの運がねえんだ」
「同じことを二回言わなくてもわかるわよ! わかりたくないけど!!」
かなみは頭を抱えたくなる。
「私って……そんなに運がなかったの?」
「がっかりしないで、かなみ。もとからわかってたことじゃない」
「みあちゃん、そんな酷い慰め方ある?」
「そうですよ。かなみさんは運が無くても立派に生きてるから凄いんですから!」
「いや紫織ちゃん、それも十分酷いからね!」
「いやいや、俺も不思議でならねえんだ。こんなに運が無いのにどうやって生きていられるんだ嬢ちゃん?」
貧乏神は真顔で言ってくる。
「いやいやいや、貧乏神が真顔そう言うこと言わないでよ!」
「どうやら、あんたの不幸は貧乏神のお墨付きみたいね」
みあは呆れながらも感心した言い方をする。
「欲しくなったお墨付きよ……」
「なあ嬢ちゃん、教えてくれよ。なんであんた運がないのに生きていられるんだ?」
「あんたは黙ってて、貧乏神!!」
貧乏神はそう言われて、シュンとする。
「でも、なんで貧乏神がここにいるの?」
「それは千歳がつれてきたのよ」
みあが答える。
「千歳さんが?」
「今、その件で社長とお話をしています」
「そうなんだ……」
かなみは自然と社長室の方を見る。
「きっとろくでもない話よね……」
なんとなくそう思ってしまう。
バタン!
そう言っていると、オフィスの扉が勢いよく開かれる。
「あら、かなみちゃん。来てたの」
「社長、この貧乏神なんとかしてくださいよ!」
かなみはあるみへすがりつく。
「大丈夫よ。かなみちゃんの側にいれば害はないみたいだし」
「どういう意味ですか!?」
「だって、かなみちゃんには貧乏神が吸えるだけの運がないんでしょ」
あるみは容赦なく言い放つ。
「かなみちゃんならそうなるって信じてたわよ」
千歳は悪びれもせず陽気に言う。
「イヤな信頼の仕方ですね……」
かなみは精一杯の嫌味で返す。
「それじゃ、信頼しているかなみちゃんに頼みたい仕事があるのよ」
「……なんですか、その頼みたい仕事って?」
かなみはジト目であるみへ訊く。
「貧乏神四天王の回収よ」
「……はあ?」
「千歳が見つけた貧乏神は特殊で、四つで一セットの存在なのよ」
「だから四天王なんですね」
「私がそう名付けたのよ」
千歳が自慢げに言う。
「ということは、こいつの他に三人も貧乏神がいるんですか?」
「そういうことになるわね。それをかなみちゃんに取りに行ってきて欲しいわ」
「なんで私なんですか?」
「私もついていくから大丈夫よ」
千歳が言う。
「なんで私と千歳さんなんですか?」
かなみは不服そうに申し立てる。
「その貧乏神は生きている人間にしかとりつけないから千歳一人じゃ無理なのよ」
「運命っていうのは生きている人間が運ぶもんだからな」
貧乏神がしたり顔で言う。
「まあ、かなみにはその幸運がないみたいだけど」
「みあちゃん、そういうこと言わないで!」
かなみは嘆きを口にする。
「そのおかげで、今回の仕事は適任なんだから、そうそう悪いことばかりじゃないわよ」
「社長、それフォローのつもりなんですか?」
「傷口に塩を塗っているような気がします」
「……慣れないことはするものじゃないわね」
あるみは引きつった笑みで言う。
「それじゃ、かなみちゃんに貧乏神について説明しておくわね」
「え、私もう引き受けるのは確定なんですか!?」
「引き受けるでしょ」
あるみに断言される。
「……みあちゃん?」
「あたしはイヤよ。また貧乏神がとりついて、今度は財布とか落としちゃったらたまったものじゃないわ!」
「私もたまったものじゃないんだけど!!」
「っていうか、あんたは落とす落とさない以前に財布持ってるの?」
「持ってるよ!!」
かなみはポケットから財布を出す。
「おう、いいもんもってんじゃねえか!」
貧乏神は喜々としてかなみの財布を見つめる。
「ちょっとあんた! 何見てんのよ!?」
「いや、俺の不運の本領を発揮するのは財布なんだぜ。その財布の中身をどんどん減らしていくぜ!」
「やめてよ!!」
「いや、だから減らせるだけのお金がないでしょ」
みあは冷静に言う。
「そんなことないよ。今だって五百円もあるんだから!」
かなみは財布から五百円玉を取り出して自慢げに言う。
「え……?」
みあと紫織はさすがに絶句する。
「お、おい、嬢ちゃん、悪い冗談はやめてくれよ。いくらなんでもそりゃねえだろ? 気配で分かるぜ、あんたは親と一緒に生活費を稼いでるんだろ? だったら、それは生活費に消えるお金だろ? だとしても五百円はいくらなんでも心もとなさすぎるぜ!?」
貧乏神はやけに焦った口調で言う。
「そう、確かにこれぐらいじゃ心もとがないからちゃんと他にもあるわよ!」
かなみは財布からチャリンチャリンと小銭が落ちる。
その内訳は、十円玉が二枚、五円玉が一枚、一円玉が一枚……。
「かなみ……次の給料日いつだっけ?」
「来週だけど」
「あたしが悪かったわ」
みあは素直に謝罪する。
「え、なんで謝るの!?」
「俺も悪かった……」
貧乏神も膝をついて、土下座のような姿勢をとる。
「こんな貧乏人から金をとるなんて残酷なこと俺にはできねえ……!」
「なんで私、貧乏神に同情されてるの?」
かなみは腑に落ちなかった。
そんなわけで、千歳とかなみは残る三人の貧乏神を見つけるために組むことになった。
「どうして、私が……」と、かなみはぼやき続けている。
「私はもう死んでいるから取りつけないし、かなみちゃんは取りつけない。うってつけの人材じゃない」
「何がうってつけよもう。っていうか、千歳さんなんだノリノリですね」
「それはまあ久しぶりのお仕事だし、外に出るのも久しぶりだから」
「ついこないだ、外に出たじゃないですか」
「それはそれよ! かなみちゃんは毎日学校にお仕事に外に出てるじゃない。私は毎日外に出てるわけじゃないから」
「なんで外に出ないんですか?」
「ま、まあ、現代は迷いやすいから……」
千歳はごまかすように言う。
「外に出たらオフィスに戻れないかもしれないからですね」
かなみは納得する。
土地勘の無い場所で迂闊に外に出たら簡単に迷子になる。かなみ自身もマニィのナビが無かったら迷子になっていたかもしれない場面が何度もあるからよくわかる。
「そうなのよ。現代ってわかりづらいのよね。かなみちゃん、案内よろしく」
「案内するのは私じゃなくて貧乏神なんですが」
「おう、俺に任せろよ! ドロ船に乗ったつもりでいろよ!」
「そこは大船ではないのね。ドロ船だと沈むんじゃないの」
「貧乏神は沈ませるのが信条だからな」
貧乏神は胸を張って堂々と言う。
「酷い信条ね」
現在貧乏神はかなみに取りついている。
今のところ、バナナの皮で転んだり、財布を落としたりするようなことはしていない。
貧乏神曰く「嬢ちゃんは不運の女神に愛されているから手が出せない」とのこと。不運の女神の方が格上らしい。
「こういうことって、社長の方が適任だと思うんですけど」
かなみはぼやく。
あるみだったら、多少の不運ぐらいはねのけてくれるだろうから貧乏神の相手
「あ、それも試してみたのだけどね」
「はじかれちまった!?」
「とりつこうとしたら、なんか見えない壁みたいなものにぶつかってな。とりつくことができなかったんだ」
「え、えぇ、どういうこと?」
「あるみの魔力が強大すぎて、貧乏神程度じゃはじかれたのよ」
「そんなことってあるの?」
「あるみだったらあるんじゃないの」
「あ~」
そう言われると、納得せざるを得ない。
「そう、がっかりしなさんなよ。嬢ちゃんだって大したものだぜ、貧乏神がとりつけない人間がいるなんてな、よっぽど不運の星の下に生まれてきたんだな」
「フォローになってないんだけど」
「いや、称賛のつもりだったんだが」
「……だったら、何も言わない方がいいわよ」
かなみはプンスカしながら先を行く。
「嬢ちゃん、なんであんな不機嫌なんだ」
「うーん、とりあえずあなたは運勢がまったく無いって言われて上機嫌になる人間もいないと思うわよ」
千歳は苦笑して言う。
「そうか、人間って難しいな」
貧乏神は偉そうに言う。
「ところで貧乏神!」
かなみは不意に振り向く。
「お、おう、なんだ!?」
「他の貧乏神は本当にこっちにいるの?」
「間違いねえ」
貧乏神は自信満々に答える。
四人の貧乏神はそれぞれ自分達の存在を感知して、位置がわかるようになっているらしい。
「感じている中で最も近い奴ともうすぐ接触することになるぜ」
「できれば……あんまり貧乏神と接触はしたくないわね」
かなみは本音を漏らす。
「なに、俺達が吸い取れるほどの運はないから大丈夫だぜ」
「ん~、あんたは黙っていいた方がいいわね」
かなみは顔に青筋を立てて言う。
「お、おおう、そうだな! て、いたぞ!!」
貧乏神がかなみの肩に飛び乗って言う。
「え!?」
かなみは貧乏神が差した方を見る。
そこに男女二人がいて曲がり角でぶつかった。
「すみません」
女の方が謝る。
「いえいえ、こちらこそ」
男が恐縮して、それを許す。
たったそれだけのやりとりで、男女はすれ違っていく。
「女の方、すったわね」
千歳が確信を持って言う。
「え? すったって?」
「スリだよ」
マニィが言う。
「ぶつかった拍子にポケットに手を入れて財布を抜き取る。鮮やかな手並みね」
「そ、そうなの」
「でも、感心してる場合じゃねえぞ」
貧乏神が真剣な面持ちで言う。
「貧乏神がとりついているのは、そのスリの女の方だ」
「ええ!?」
「追いかけましょう」
千歳に促されて、スリの女を追いかける。
まだ距離はそんなに離れていなかったので、すぐに見つかった。
「貧乏神……どこにいるのよ?」
「あの長い髪の中だ」
「なんてとこにとりついてるのよ……」
かなみは肩に乗っている貧乏神に向かって文句を言う。
「そんなこと言われてもな……」
貧乏神に困り顔で答える。
「フフ」
女の笑い声がここまできそうだった。
上機嫌でステップまで刻んでいる。
「「浮かれてるわ」」
かなみと千歳は口を揃えて言う。
「ああいうときが狙い目なんだぜ」
貧乏神がしたり顔になる。
「狙い目って何が?」
かなみが訊くと、貧乏神は得意満面でこう答える。
「ツキのおとしどころだよ」
女はとある男にぶつかってくる。
「あ、すられた」
千歳が言う。
「え、いつの間に!?」
かなみは驚く。
「あっちの男の方が数段上手ね」
「ああ、見事な手際だ」
千歳と貧乏神は揃って感心する。
「なんでこの二人、スリを褒めてるのよ?」
かなみは呆れてしまう。
そこから数秒して、女がポケットをまさぐって慌て始める。
「気づいたわね、すられたことに」
「ええ、あ、追いかけました!」
男はかなみ達の目から見えてもまだかろうじて見える距離にいた。
今ならまだ追いかければ取り戻せる。そう思っていたに違いない。――そこに小石があって、つまづかなければ、だけど。
カタッ! ゴロンゴロン!!
「転んだ」と貧乏神が、
「転んだわね」とかなみが、
「それでも派手に豪快に、転んだわね」と千歳がリズミカルに言った。
女はそれで倒れたまま起き上がってこない。
「あたりどころが悪かったんでしょうか?」
「そうでもないみたい」
「あ、男の方は見失っちゃいました!」
「これは追いかけても間に合わないわね」
「やっぱり転んだのが致命的だったみたいですね」
しくしくと女の泣き声が聞こえてきそうだった。そのくらい倒れた女の背中から哀愁が漂ってきた。
「可哀想だな」
貧乏神は言う。
「……まあ、もとはスリで盗んだものだから自業自得というか」
かなみは呆れつつもツッコミを入れる。
「そうね。ひとまず貧乏神を回収しましょうか」
千歳は倒れた女へ歩み寄る。
「もしもし?」
「はい?」
女は起き上がって、千歳を見上げる。
「ちょっと失礼するわね」
千歳はそのまま女の髪を引っ張り上げる。
「あんぎゃぁぁぁぁぁッ!?」
そこで髪の中に潜んでいた貧乏神が姿を現わす。
そのまま、千歳の糸でグルグル巻きにされる。
「す、すごい、名人芸……!」
「俺もああやって捕獲されたんだ」
貧乏神はかなみの肩の上でブルブル震わせる。よっぽどの恐怖体験だったんだろう。
「はい、ありがとうね」
千歳はそれだけ言って、女から離れる。女は首を傾げて頭の上に「?」を浮かべていた。
「これが二人目の貧乏神よ」
「ぎゃあ、なにするんだ、はなせこんちくしょう!」
二人目の貧乏神は糸を振りほどこうとして、必死にあがく。
しかし、それくらいで千歳の糸が振りほどけるはずがない。
「なんか、黒ずんでいる……」
一人目と二人目の貧乏神を見比べて、一人目は苔むしていて緑がかっているように見えて、二人目は黒ずんでいるように見える。
「それじゃ、どっちも貧乏神じゃややこしいから一人目はミドリで二人目はクロと呼びましょう」
千歳はそう提案する。
「賛成です」
「安直じゃねえか」
「そういうこと言わないの、ミドリ」
かなみは早くも一人目を「ミドリ」と呼び始める。
「おいおい待て待て、ミドリとかクロとか何の話だ!?」
「あんた達貧乏神の呼び方よ」
「達? お、よく見るとそっちにも貧乏神いるじゃねえか! 久しぶりだな! そんなとこ、いないでこのクモ女なんとかしてくれよ!!」
「く、クモ……!」
千歳の顔からピキリと青筋が立つ。
「ひ!」
「地雷を踏むタイプの貧乏神なのね……」
かなみは感心する
「おい、諦めろ兄弟。こいつらにはさからえねえよ」
「さからねえ? そういえば、こいつにとりつこうとしているのにできねえ! 一体(いってー)どうなってやがるんだ!?」
「私、死んでるからとりつけないのよ」
千歳はニコリと笑って答える。
「な、なんだってえええええええッ!?」
クロは驚愕する。
「ああ、ついでに言うとこっちの嬢ちゃんはとりついても運が無いから無意味なんだ」
ミドリが補足する。
「な、なんなんだお前ら!?」
「魔法少女よ!」
千歳は堂々と言う。
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