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第88話 貧困! 四人の貧乏神と魔法少女 (Bパート)
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千歳とかなみはクロへ事情を説明する。
「わ、わかった……お前達についていけばいいんだろ」と観念してくれた。
ちなみに、財布をすっていた男と女は千歳がちゃんと通報しておいた。千歳がこっそり糸で足をもつれさせておいたから簡単に捕まったのだそうだ。後から聞いたら女の方は盗品が全部盗まれたり紛失したりして証拠不十分ですぐに釈放されたらしい。不幸中の幸い、と、かなみはつい思ってしまった。
「それで三人目の貧乏神はどこにいるの?」
「向こうだ」
ミドリは案内してくれる。
なんというか、マニィのナビに近い感覚だ。肩にのっているせいかもしれない。
「この中だぜ!」
「け、競馬場!?」
「お馬さんが走るところね」
「千歳さん、なんか可愛らしい……」
「おうよ! ここには金と欲望と運が渦巻いているんだぜ!」
何故かミドリとクロは張り切っている。
「私来るのは初めてですけど、千歳さんはあるんですか?」
「うん、幽霊のときにね。正面から入るのは初めてよ」
「え、ええ……そうなの……」
かなみ達は入り口に入る。
「あ~あれが、今日のレースのオッズだね」
ミドリが巨大な液晶パネルを見て言う。
貧乏神は神と称されてはいるものの妖精と似たような存在なので、普通の人には見えないからかなみの肩に乗っていても誰も気にもかけない。
「かなみちゃん、オッズって?」
「倍率のことですよ。私も詳しいことは知らないんですけど」
「なんだ嬢ちゃん達、知らねえのか?」
ミドリが偉そうに言ってくる。
(なんか親父くさくなったような……)
なんというか、そのあたりでどの馬券を買おうか頭を悩ませているおじさん達と似たような雰囲気をミドリから感じられる。
「いいか、まず競馬っていうのは順位を予想するギャンブルなんだ。ただ、順位を予想する種類がいくつかあるんだ」
「え、一着を当てるだけじゃないの?」
「それは単勝だ。どの馬が一着になるか予想するだけだからシンプルだぜ」
「それじゃ複勝は?」
かなみは液晶パネルに表示されている言葉を見てミドリに訊く。
「三着までに入る馬を当てることだ」
「あ~それじゃ三着までに入れば当たりなのね?」
「そういうこった。当たる気がしてきただろ?」
「か、賭けないわよ! そんなお金無いし!」
「一口百円から馬券は買えるぜ」
「え……?」
「たしか財布には五百円あったな」
「うぅ……」
ちょっとぐらいなら賭けることが出来る。賭けに勝てば所持金を増やすことが出来る。
(そうすれば、今日の晩ごはんはちょっと豪華にできる! トーストにバターをつけるとか!!)
そんな強烈な誘惑が押し寄せてくる。
「……千歳さん?」
かなみは確認するように呼び掛ける。
「ここに来た目的を忘れないでね」
千歳は優しく言う。
ここに来たのはあくまで四人の貧乏神のうちの一人を見つけて捕らえるため。それさえできれば賭けをしてお金を稼いでも問題無い。千歳はそう言っているようにも聞き取れた。
「百円で買って……」
どれを買おうかと少しだけ考えてみる。
「どれに賭けたらいいの……?」
かなみは競馬に関してはまったくの無知だ。
「倍率が低いってことはそれだけ当たりやすいってことよね?」
「本命だな。倍率が高いのは大穴だ」
賭けるなら大穴だな。貧乏神がそう言っているように聞こえた。
「倍率が高いってことはそれだけ低いってことね……でも、二十倍ね……」
その倍率に魅力を感じずにはいられない。
何しろ、当たれば五百円が一万円になるのだ。トーストにバターをつけるどころじゃない。
(目玉焼きもつけられるわね……)
そんな捕らぬ狸の皮算用まで考えてしまう。
「でも、当たらないからあんなに倍率が高いのよね……」
「おうとも! だが、万が一にでも間違いが起きたら……――あるかもしれないぜ、万馬券」
「――!」
ミドリの言葉はとてつもない誘惑だ。
「賭けちまえよ!」
クロがそそのかす。
「フフ」
千歳は止めるでもなく煽るでもなくただ微笑んで見守る。
「ど、どど、どうせ!」
かなみはどもりながらも言い継ぐ。
「当たりっこないんでしょ! わかってるわよ、私はあんた達貧乏神が匙投げるぐらいの不運なんだから!!」
かなみはそう言って、財布をポケットにしまう。
「「「おおぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!」」」
その瞬間、歓声が上がる。
「な、なに?」
「あ~、あれをみろよ」
ミドリが液晶パネルを促す。
「今のレースで大穴が一着になっちまったみたいだ」
「え!?」
「単勝オッズは三十三倍」
「ええ!? それじゃ百円が三千三百円になったってこと!?」
「百円で買ったとは限らないぜ。ひょっとしたら、千円、一万円で賭けたやつもいるかもしれない」
「うぅ、そうなったら……!」
途方も無い額のお金が手に入ったことになる。
「たった一回のレースでそれだけの大金が動くなんてね。この人達が熱狂するのもわかるわ」
千歳は感心したように言う。
「――で、どうする?」
ミドリはかなみに問いかける。
「うぅ……」
「大穴が出ちまったんだ。これは本来あり得ないことだぜ、でも起きたんだ。次も起こらないとは限らないぜ!」
「――!」
かなみは一大決心して財布を取り出して馬券購入へ向かう。
しかし、法律で中学生には馬券は買えない。
学生服を着ているかなみは一発で係の人に呼び止められて購入を止められた。
千歳とミドリ、クロは大いに笑った。
「~~~~~」
かなみは恥ずかしさで顔を真っ赤にしていた。
「し、知ってたんですか!?」
「あはははは、いや、なんとなくそうなのかな~って思ってたんだけど、まさか本当に買えないなんてね!!」
「だったら注意ぐらいしてくれてもよかったんじゃないですか」
「ごめんなさいね」
「っていうか、ミドリは知ってたでしょ!」
「さあ、なんのことやら……」
ミドリはとぼけてみせる。
「競馬に詳しいんだから。私みたいな中学生が馬券を買えないのは知ってるはずでしょ」
「いや、まさか本当に買いに行くとは思わなかったぜ」
「うぅ~~~~」
かなみは唸る。
「まあでも、これで負けて一文無しになるのは避けられたから良かったんじゃないの」
マニィの物言いに、かなみは確かに、と思ってしまう
「そうね。それに私達の目的は貧乏神を見つけることだしね! 目的を見失っちゃいけないわ!」
かなみは自分に言い聞かせるように言う。
「それでミドリ! 三人目の貧乏神はどこにいるのよ!?」
「まあ、慌てるな。ここにいれば放っておいても奴は来るぜ」
ミドリは得意顔で答える。
「あ、そっか馬券を買う人にとりついてくるのね」
「そういうことだ」
「それだとついてない人を探せばいいの?」
千歳は訊く。
「例えば、あんな人とか?」
千歳はある男を指差す。
その男はフラフラな足取りでズボンのポケットをだらしなく出ていて、いかにも「負けて全財産失いました」と全身で語っているようだ。
「いや、あいつじゃねえ!」
クロは言う。
「あいつは搾り取られたあとだ」
ミドリが断言し、かなみと千歳はその男へ目を凝らす。その男に貧乏神がとりついてないかを確認するためだ。
そして、貧乏神はいなかった。
「貧乏神に運を搾り取られるとああなるのね」
かなみはゾッとする。
「ああ、運を絞り取っていてもまだ馬券を購入しようとするあたり、まだ生気がある。実に貧乏神らしいやり方だ」
「それって、ただのギャンブル中毒じゃないの?」
「………………」
ミドリもクロも反論しない。
「かなみ、次来る奴だ」
ミドリが告げる。
「え!?」
かなみは反射的にミドリが指した方を注視する。
「本当にあいつ?」
かなみは疑問を浮かべる。
それというのもミドリが指した方にいた男はとても貧乏神がとりついていて「運が無い、ついてない」って感じではなかったからだ。
むしろ、逆だ。
「運がある、ついている」そういう雰囲気を全身から漂わせている。
「さっきの競争で万馬券が当たったのかしら?」
千歳がそう言うぐらい上機嫌でいる。
「本当に貧乏神がとりついているの?」
とてもそうは見えない、とかなみは思う。
「ああ、とりついているわね」
千歳は目を凝らした後に言う。
「本当ですか?」
「ええ、髪の中に」
「また髪ですか……」
クロのときもそうだったけど、貧乏神は人の髪の中に潜むのが趣味なのか。
「もしかして、あんたも!?」
かなみはミドリに対して警戒する。
「いや、心配するな。髪のあたりが貧乏神的に運を吸い取りやすいんだ」
「……つまり、それって?」
「嬢ちゃんは、肩に乗っていようが髪に乗っていようが吸える運がないから関係ないんだ、ハハハハハ!!」
「だあぁぁぁぁぁッ!!」
かなみはミドリを掴んで、叩きつける。
「あの女、怖くねえか?」
クロは青ざめた顔で千歳に問いかける。
「運気はなくても元気はあるということよ」
「相性最悪だな、貧乏神と」
クロはそう言う。
「いってえ……よくもやってくれたな……」
「あんたが失礼なこと言うからよ!」
かなみとミドリは言い争う姿を見て、千歳は微笑む。
「仲は良好だと思うわ」
「貧乏神と仲良くなれる人間な……そんな巡り会いは大吉を十個引き当て続けるぐらいの幸運だぜ」
クロはそう言う。
「あ、配当を受け取ったわ」
一方の貧乏神がとりついていた男はというと、窓口から配当である札束を受け取っていた。あの札束、少なくとも百枚以上はある厚みだと遠目でもわかる。
「うぅ……ららぁ……!」
かなみは「うらやましい!」と叫びたい気持ちを必死に抑える。ここで怪しまれたらまずい。
「嬢ちゃん、生きてりゃそのうちいいことあるって」
ミドリが再び肩をあがって、ポンポンと手をそえる。
「あんたが言っても説得力が無いわよ」
「ハハ、何せ、俺は貧乏神だからな」
「それであっちの貧乏神はこれからどうするつもりだろ?」
「ここまで話したらわかるだろ?」
ミドリはニヤリと笑って言う。
「運気を吸い取る気ね」
「そう、そのとおりだ。ついている奴の運気は極上だからな、特に天国から地獄へ突き落ちる瞬間ってのはな、たまらないぜ」
貧乏神はよだれをたらして言う。
「最低ね、さすが貧乏神……」
「そんなに褒められると照れるぜ」
「褒めてない!」
「あ、次の馬券を買ったわよ」
千歳は言う。
「お、手遅れだったみたいだな」
ミドリは楽しそうに言う。
「そういうこと言わないの。っていうか、あんた達のせいでしょ」
「いやいや、貧乏神のせいとは言い切れないぞ」
「どういうこと?」
「勝負に勝った時点でやめときゃよかったんだ。勢いがあるとか勘違いして、もう一回勝負しようとしなければ絞り取られることもなかったんだ、そうすれば貧乏神がついたって関係無かったのによ」
「勝負しなければ負けないってことね」
「そういうこった。もう十分に勝ったんだからそこでもう運を使い果たしたってことでやめときゃよかったんだ」
「……それもそうね」
かなみは釈然としないものの少しだけミドリの言い分にも一理あると思ってしまう。
「見てろよ、今あの男は運を絞り取っちまったから見るも無残に負けるぜ」
ミドリとクロはニヤニヤしている。
「バカ言ってる場合じゃないでしょ。さっさとあの貧乏神を回収するわよ」
「かなみちゃんの言うとおりね。とりあえず、あの貧乏神は白いからシロにしましょうか」
千歳は名付け方にミドリとクロは「また安直だ……」と不満を漏らす。
「えいッ!」
千歳は魔法糸で男の頭についている貧乏神・シロを釣り上げられる。
「な、なになんですか!?」
いきなり釣り上げられたシロはジタバタし始める。
「よう兄弟、よくきたな!」
「ジタバタしなさんなって兄弟」
ミドリとクロはなだめすかせる。
「っていうか、あんた達って兄弟なの?」
「まあ同じ時期に同じ場所に生まれたからな」
ミドリはそう答える。
「リュミィとオプスみたいね」
リュミィはヒラヒラと踊って肯定してみせる。
「そんなことはどうだっていいんですが、この人間達は何なんですか?」
シロは千歳とかなみを指して訊く。
「こいつらは俺達を捕まえられる人間だ!」
とクロが言い、
「そんで俺達は捕まった」
ミドリが言う。
「威張って言うことじゃないわよ」
かなみはツッコミを入れる。
「な、なるほど、それでボクはこうして捕まったというわけですね」
「あら、意外と物分かりがいいのね」
千歳は感心する。
「ボクは他の貧乏神と違って知性派ですから」
シロは得意顔で言う。
「うわ、なんかえらそうね」
「だが、そこは同じ貧乏神。やることは運の吸い取りだぜ、さっきの男から随分ととっていきやがったじゃねえか」
「ええ、あれは美味でした!」
ミドリが言うと、シロは目を輝かせて言う。
「万馬券を当てた時に最高潮の運気を放出していました! あれは間違いなく彼の人生史上最高の幸運だった。その幸運をいただくのは大変な美味でした! また味わってみたいものですね! あ、絞り取られたあとにも興味ありますね、最高の幸運から最低の不幸に見舞われるところなんて是非みたいですよ!」
シロは一気にまくしたててくる。
「アリィみたいに面倒くさいやつね……」
しかも、関わりたくないぐらいのねじ曲がった性根だとこの短期間でわかった。というか、貧乏神自体関わりたくない。
「とりあえず、さっきの男がどうなった、見ていきましょう」
千歳はそんなことを提案する。
「えぇ!? 千歳さん、やめましょうよ!」
「おお、話せばわかりますね!」
かなみは反対し、シロは千歳に好意的な意思を示す。
「だってあの人、運を絞り取られたんですよ。さっきのスリの人みたいになるにきまってるじゃないですか」
スリにすられて、おまけに転んで散々だったスリの女の姿を思い出す。
「本当にそうなると決まったわけじゃないでしょ。ひょっとしたら不運にも打ち勝っちゃうかもしれないでしょ!」
「そういうことってあるの?」
かなみはミドリに訊く。
「ごくたまにいるぜ。運を絞り取ってもまだついている人間ってやつはな。類稀なる強運といっていい。そういう奴は大成功して大金持ちになるか、歴史に名を残す偉人だ」
「そ、そういうレベルなのね。あの人はそうなの?」
「さあな。そいつはフタをあけてみねえとわからねえ」
そこまで言われて、かなみもあの人の勝負の行方が気になってきたし、見届けたいとも思った。
「そ、それじゃ、みていきましょうか」
「……はい」
千歳に言われて、かなみは頷く。
「……ところで」
千歳はかなみに聞こえないよう、クロとシロに囁く。
「運を絞り取っても、ついている人は類稀なる強運といっていたけど、最初から運の無いかなみちゃんは類稀なる不運といっていいのかしら?」
「さあ、そいつはわからねえが希少さでいったら強運と同じだな!」
「ボクにはそれだけ運が無いのに、ああして生気に満ち溢れているのが不思議でなりません」
「つまり、大物と言うわけね」
千歳は楽しそうに笑う。
かなみと千歳は勝負を見届けて競馬場を出た。
結論からいうと、その男は大敗を喫した。それはもうものの見事に。
一回や二回の敗北だったら、まだ「運を絞り取られたから、可哀想だけど仕方がない」とまだ見ていられたけど、それでも男は諦めずに次のレースにも大金をつぎ込もうとした。
これにかなみはたまらず「もうやめて~! これ以上勝負してもあんたには勝ち運が無いのよ~~!!」と叫んで止めに入ろうとしたのを千歳に止められた。
「あの人は引き際を見誤った。それが運命なのよ」
そう言われて、かなみは引き下がる。
「貧乏神、最低……」
かなみは吐き捨てるように言う。
「なあなあ嬢ちゃん、誤解だぜ。俺達だって運気を食い物のように食って生きてるんだ」
「その割には楽しそうにやってたと思うけど……」
「そりゃま、そうだな……」
ミドリは否定しない。
「それが最大にして唯一の娯楽ですからね」
シロは言う。
「人の不運は蜜の味ってな、ハハハ!」
クロは豪快に笑う。
「しかし、まあ驚きですね」
シロは勝手にかなみの頭に乗っかる。
「俺達が絞り取れねえぐらい運が無い人間がいるなんてな」
クロは勝手にかなみの肩に乗っかる。
今や、かなみは頭にシロ、右肩にミドリ、左肩にクロ、と三人の貧乏神にとりつかれている。
正直ちょっと面倒に感じる。
「普通の人間だったら、これでもうどんな災難が起きるのかわからないっていうのに」
「なんともないですね。なんとも興覚めです」
「一つ不運な目にあってもいいんだぜ!」
「あうか! っていうか、私にとりつかないで!!」
かなみは振り払おうとしても、貧乏神はしつこく食い下がってくる。
「かなみちゃん、すっかり貧乏神に好かれちゃったわね」
「千歳さん、見てないでなんとかしてください!」
「でも、害は無いみたいだけど」
「このままじゃ、私不運な目にあいますよ!!」
「貧乏神は生きている人間にしかとりつけないから、私にはどうしようもできないのよ」
「糸で捕まえれば、誰にもとりつけないでしょ!」
「でも、彼らはかなみちゃんのところが居心地がいいみたいよ」
「私、運気が無いから、ごはんが食べられないんですよ?」
かなみは、千歳は貧乏神の両方に問いかけるように言う。
「むしろ、俺は考えるんだ。運気が無い嬢ちゃんから運気が沸き上がる時、そいつは貧乏神にとって極上の味になるってな!」
「私のなけなしの運を食べるつもりなのね!」
貧乏神曰く「運の無い人間の運は希少ゆえに甘美な味がする」。
かなみの目には貧乏神達が食事を待ちかねた乞食のように見えた。
「離れなさい! ええい、離れさない!!」
かなみは再度振り払おうとする。それでも、貧乏神はかなみから離れない。
「さ、次行きましょうか」
「次で最後ね……」
かなみはようやく、と疲れた気分になってきた。
「俺達、四人の貧乏神が揃うのって何年振りだ?」
「三年、いや四年振りだな」
「まあボク達が一ヶ所に集まったらろくでもないことが起こりますからね」
「ろくでもないこと……」
かなみはしかめつらになる。
どうか何も起きませんように、と念じずにはいられない。
「わ、わかった……お前達についていけばいいんだろ」と観念してくれた。
ちなみに、財布をすっていた男と女は千歳がちゃんと通報しておいた。千歳がこっそり糸で足をもつれさせておいたから簡単に捕まったのだそうだ。後から聞いたら女の方は盗品が全部盗まれたり紛失したりして証拠不十分ですぐに釈放されたらしい。不幸中の幸い、と、かなみはつい思ってしまった。
「それで三人目の貧乏神はどこにいるの?」
「向こうだ」
ミドリは案内してくれる。
なんというか、マニィのナビに近い感覚だ。肩にのっているせいかもしれない。
「この中だぜ!」
「け、競馬場!?」
「お馬さんが走るところね」
「千歳さん、なんか可愛らしい……」
「おうよ! ここには金と欲望と運が渦巻いているんだぜ!」
何故かミドリとクロは張り切っている。
「私来るのは初めてですけど、千歳さんはあるんですか?」
「うん、幽霊のときにね。正面から入るのは初めてよ」
「え、ええ……そうなの……」
かなみ達は入り口に入る。
「あ~あれが、今日のレースのオッズだね」
ミドリが巨大な液晶パネルを見て言う。
貧乏神は神と称されてはいるものの妖精と似たような存在なので、普通の人には見えないからかなみの肩に乗っていても誰も気にもかけない。
「かなみちゃん、オッズって?」
「倍率のことですよ。私も詳しいことは知らないんですけど」
「なんだ嬢ちゃん達、知らねえのか?」
ミドリが偉そうに言ってくる。
(なんか親父くさくなったような……)
なんというか、そのあたりでどの馬券を買おうか頭を悩ませているおじさん達と似たような雰囲気をミドリから感じられる。
「いいか、まず競馬っていうのは順位を予想するギャンブルなんだ。ただ、順位を予想する種類がいくつかあるんだ」
「え、一着を当てるだけじゃないの?」
「それは単勝だ。どの馬が一着になるか予想するだけだからシンプルだぜ」
「それじゃ複勝は?」
かなみは液晶パネルに表示されている言葉を見てミドリに訊く。
「三着までに入る馬を当てることだ」
「あ~それじゃ三着までに入れば当たりなのね?」
「そういうこった。当たる気がしてきただろ?」
「か、賭けないわよ! そんなお金無いし!」
「一口百円から馬券は買えるぜ」
「え……?」
「たしか財布には五百円あったな」
「うぅ……」
ちょっとぐらいなら賭けることが出来る。賭けに勝てば所持金を増やすことが出来る。
(そうすれば、今日の晩ごはんはちょっと豪華にできる! トーストにバターをつけるとか!!)
そんな強烈な誘惑が押し寄せてくる。
「……千歳さん?」
かなみは確認するように呼び掛ける。
「ここに来た目的を忘れないでね」
千歳は優しく言う。
ここに来たのはあくまで四人の貧乏神のうちの一人を見つけて捕らえるため。それさえできれば賭けをしてお金を稼いでも問題無い。千歳はそう言っているようにも聞き取れた。
「百円で買って……」
どれを買おうかと少しだけ考えてみる。
「どれに賭けたらいいの……?」
かなみは競馬に関してはまったくの無知だ。
「倍率が低いってことはそれだけ当たりやすいってことよね?」
「本命だな。倍率が高いのは大穴だ」
賭けるなら大穴だな。貧乏神がそう言っているように聞こえた。
「倍率が高いってことはそれだけ低いってことね……でも、二十倍ね……」
その倍率に魅力を感じずにはいられない。
何しろ、当たれば五百円が一万円になるのだ。トーストにバターをつけるどころじゃない。
(目玉焼きもつけられるわね……)
そんな捕らぬ狸の皮算用まで考えてしまう。
「でも、当たらないからあんなに倍率が高いのよね……」
「おうとも! だが、万が一にでも間違いが起きたら……――あるかもしれないぜ、万馬券」
「――!」
ミドリの言葉はとてつもない誘惑だ。
「賭けちまえよ!」
クロがそそのかす。
「フフ」
千歳は止めるでもなく煽るでもなくただ微笑んで見守る。
「ど、どど、どうせ!」
かなみはどもりながらも言い継ぐ。
「当たりっこないんでしょ! わかってるわよ、私はあんた達貧乏神が匙投げるぐらいの不運なんだから!!」
かなみはそう言って、財布をポケットにしまう。
「「「おおぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!」」」
その瞬間、歓声が上がる。
「な、なに?」
「あ~、あれをみろよ」
ミドリが液晶パネルを促す。
「今のレースで大穴が一着になっちまったみたいだ」
「え!?」
「単勝オッズは三十三倍」
「ええ!? それじゃ百円が三千三百円になったってこと!?」
「百円で買ったとは限らないぜ。ひょっとしたら、千円、一万円で賭けたやつもいるかもしれない」
「うぅ、そうなったら……!」
途方も無い額のお金が手に入ったことになる。
「たった一回のレースでそれだけの大金が動くなんてね。この人達が熱狂するのもわかるわ」
千歳は感心したように言う。
「――で、どうする?」
ミドリはかなみに問いかける。
「うぅ……」
「大穴が出ちまったんだ。これは本来あり得ないことだぜ、でも起きたんだ。次も起こらないとは限らないぜ!」
「――!」
かなみは一大決心して財布を取り出して馬券購入へ向かう。
しかし、法律で中学生には馬券は買えない。
学生服を着ているかなみは一発で係の人に呼び止められて購入を止められた。
千歳とミドリ、クロは大いに笑った。
「~~~~~」
かなみは恥ずかしさで顔を真っ赤にしていた。
「し、知ってたんですか!?」
「あはははは、いや、なんとなくそうなのかな~って思ってたんだけど、まさか本当に買えないなんてね!!」
「だったら注意ぐらいしてくれてもよかったんじゃないですか」
「ごめんなさいね」
「っていうか、ミドリは知ってたでしょ!」
「さあ、なんのことやら……」
ミドリはとぼけてみせる。
「競馬に詳しいんだから。私みたいな中学生が馬券を買えないのは知ってるはずでしょ」
「いや、まさか本当に買いに行くとは思わなかったぜ」
「うぅ~~~~」
かなみは唸る。
「まあでも、これで負けて一文無しになるのは避けられたから良かったんじゃないの」
マニィの物言いに、かなみは確かに、と思ってしまう
「そうね。それに私達の目的は貧乏神を見つけることだしね! 目的を見失っちゃいけないわ!」
かなみは自分に言い聞かせるように言う。
「それでミドリ! 三人目の貧乏神はどこにいるのよ!?」
「まあ、慌てるな。ここにいれば放っておいても奴は来るぜ」
ミドリは得意顔で答える。
「あ、そっか馬券を買う人にとりついてくるのね」
「そういうことだ」
「それだとついてない人を探せばいいの?」
千歳は訊く。
「例えば、あんな人とか?」
千歳はある男を指差す。
その男はフラフラな足取りでズボンのポケットをだらしなく出ていて、いかにも「負けて全財産失いました」と全身で語っているようだ。
「いや、あいつじゃねえ!」
クロは言う。
「あいつは搾り取られたあとだ」
ミドリが断言し、かなみと千歳はその男へ目を凝らす。その男に貧乏神がとりついてないかを確認するためだ。
そして、貧乏神はいなかった。
「貧乏神に運を搾り取られるとああなるのね」
かなみはゾッとする。
「ああ、運を絞り取っていてもまだ馬券を購入しようとするあたり、まだ生気がある。実に貧乏神らしいやり方だ」
「それって、ただのギャンブル中毒じゃないの?」
「………………」
ミドリもクロも反論しない。
「かなみ、次来る奴だ」
ミドリが告げる。
「え!?」
かなみは反射的にミドリが指した方を注視する。
「本当にあいつ?」
かなみは疑問を浮かべる。
それというのもミドリが指した方にいた男はとても貧乏神がとりついていて「運が無い、ついてない」って感じではなかったからだ。
むしろ、逆だ。
「運がある、ついている」そういう雰囲気を全身から漂わせている。
「さっきの競争で万馬券が当たったのかしら?」
千歳がそう言うぐらい上機嫌でいる。
「本当に貧乏神がとりついているの?」
とてもそうは見えない、とかなみは思う。
「ああ、とりついているわね」
千歳は目を凝らした後に言う。
「本当ですか?」
「ええ、髪の中に」
「また髪ですか……」
クロのときもそうだったけど、貧乏神は人の髪の中に潜むのが趣味なのか。
「もしかして、あんたも!?」
かなみはミドリに対して警戒する。
「いや、心配するな。髪のあたりが貧乏神的に運を吸い取りやすいんだ」
「……つまり、それって?」
「嬢ちゃんは、肩に乗っていようが髪に乗っていようが吸える運がないから関係ないんだ、ハハハハハ!!」
「だあぁぁぁぁぁッ!!」
かなみはミドリを掴んで、叩きつける。
「あの女、怖くねえか?」
クロは青ざめた顔で千歳に問いかける。
「運気はなくても元気はあるということよ」
「相性最悪だな、貧乏神と」
クロはそう言う。
「いってえ……よくもやってくれたな……」
「あんたが失礼なこと言うからよ!」
かなみとミドリは言い争う姿を見て、千歳は微笑む。
「仲は良好だと思うわ」
「貧乏神と仲良くなれる人間な……そんな巡り会いは大吉を十個引き当て続けるぐらいの幸運だぜ」
クロはそう言う。
「あ、配当を受け取ったわ」
一方の貧乏神がとりついていた男はというと、窓口から配当である札束を受け取っていた。あの札束、少なくとも百枚以上はある厚みだと遠目でもわかる。
「うぅ……ららぁ……!」
かなみは「うらやましい!」と叫びたい気持ちを必死に抑える。ここで怪しまれたらまずい。
「嬢ちゃん、生きてりゃそのうちいいことあるって」
ミドリが再び肩をあがって、ポンポンと手をそえる。
「あんたが言っても説得力が無いわよ」
「ハハ、何せ、俺は貧乏神だからな」
「それであっちの貧乏神はこれからどうするつもりだろ?」
「ここまで話したらわかるだろ?」
ミドリはニヤリと笑って言う。
「運気を吸い取る気ね」
「そう、そのとおりだ。ついている奴の運気は極上だからな、特に天国から地獄へ突き落ちる瞬間ってのはな、たまらないぜ」
貧乏神はよだれをたらして言う。
「最低ね、さすが貧乏神……」
「そんなに褒められると照れるぜ」
「褒めてない!」
「あ、次の馬券を買ったわよ」
千歳は言う。
「お、手遅れだったみたいだな」
ミドリは楽しそうに言う。
「そういうこと言わないの。っていうか、あんた達のせいでしょ」
「いやいや、貧乏神のせいとは言い切れないぞ」
「どういうこと?」
「勝負に勝った時点でやめときゃよかったんだ。勢いがあるとか勘違いして、もう一回勝負しようとしなければ絞り取られることもなかったんだ、そうすれば貧乏神がついたって関係無かったのによ」
「勝負しなければ負けないってことね」
「そういうこった。もう十分に勝ったんだからそこでもう運を使い果たしたってことでやめときゃよかったんだ」
「……それもそうね」
かなみは釈然としないものの少しだけミドリの言い分にも一理あると思ってしまう。
「見てろよ、今あの男は運を絞り取っちまったから見るも無残に負けるぜ」
ミドリとクロはニヤニヤしている。
「バカ言ってる場合じゃないでしょ。さっさとあの貧乏神を回収するわよ」
「かなみちゃんの言うとおりね。とりあえず、あの貧乏神は白いからシロにしましょうか」
千歳は名付け方にミドリとクロは「また安直だ……」と不満を漏らす。
「えいッ!」
千歳は魔法糸で男の頭についている貧乏神・シロを釣り上げられる。
「な、なになんですか!?」
いきなり釣り上げられたシロはジタバタし始める。
「よう兄弟、よくきたな!」
「ジタバタしなさんなって兄弟」
ミドリとクロはなだめすかせる。
「っていうか、あんた達って兄弟なの?」
「まあ同じ時期に同じ場所に生まれたからな」
ミドリはそう答える。
「リュミィとオプスみたいね」
リュミィはヒラヒラと踊って肯定してみせる。
「そんなことはどうだっていいんですが、この人間達は何なんですか?」
シロは千歳とかなみを指して訊く。
「こいつらは俺達を捕まえられる人間だ!」
とクロが言い、
「そんで俺達は捕まった」
ミドリが言う。
「威張って言うことじゃないわよ」
かなみはツッコミを入れる。
「な、なるほど、それでボクはこうして捕まったというわけですね」
「あら、意外と物分かりがいいのね」
千歳は感心する。
「ボクは他の貧乏神と違って知性派ですから」
シロは得意顔で言う。
「うわ、なんかえらそうね」
「だが、そこは同じ貧乏神。やることは運の吸い取りだぜ、さっきの男から随分ととっていきやがったじゃねえか」
「ええ、あれは美味でした!」
ミドリが言うと、シロは目を輝かせて言う。
「万馬券を当てた時に最高潮の運気を放出していました! あれは間違いなく彼の人生史上最高の幸運だった。その幸運をいただくのは大変な美味でした! また味わってみたいものですね! あ、絞り取られたあとにも興味ありますね、最高の幸運から最低の不幸に見舞われるところなんて是非みたいですよ!」
シロは一気にまくしたててくる。
「アリィみたいに面倒くさいやつね……」
しかも、関わりたくないぐらいのねじ曲がった性根だとこの短期間でわかった。というか、貧乏神自体関わりたくない。
「とりあえず、さっきの男がどうなった、見ていきましょう」
千歳はそんなことを提案する。
「えぇ!? 千歳さん、やめましょうよ!」
「おお、話せばわかりますね!」
かなみは反対し、シロは千歳に好意的な意思を示す。
「だってあの人、運を絞り取られたんですよ。さっきのスリの人みたいになるにきまってるじゃないですか」
スリにすられて、おまけに転んで散々だったスリの女の姿を思い出す。
「本当にそうなると決まったわけじゃないでしょ。ひょっとしたら不運にも打ち勝っちゃうかもしれないでしょ!」
「そういうことってあるの?」
かなみはミドリに訊く。
「ごくたまにいるぜ。運を絞り取ってもまだついている人間ってやつはな。類稀なる強運といっていい。そういう奴は大成功して大金持ちになるか、歴史に名を残す偉人だ」
「そ、そういうレベルなのね。あの人はそうなの?」
「さあな。そいつはフタをあけてみねえとわからねえ」
そこまで言われて、かなみもあの人の勝負の行方が気になってきたし、見届けたいとも思った。
「そ、それじゃ、みていきましょうか」
「……はい」
千歳に言われて、かなみは頷く。
「……ところで」
千歳はかなみに聞こえないよう、クロとシロに囁く。
「運を絞り取っても、ついている人は類稀なる強運といっていたけど、最初から運の無いかなみちゃんは類稀なる不運といっていいのかしら?」
「さあ、そいつはわからねえが希少さでいったら強運と同じだな!」
「ボクにはそれだけ運が無いのに、ああして生気に満ち溢れているのが不思議でなりません」
「つまり、大物と言うわけね」
千歳は楽しそうに笑う。
かなみと千歳は勝負を見届けて競馬場を出た。
結論からいうと、その男は大敗を喫した。それはもうものの見事に。
一回や二回の敗北だったら、まだ「運を絞り取られたから、可哀想だけど仕方がない」とまだ見ていられたけど、それでも男は諦めずに次のレースにも大金をつぎ込もうとした。
これにかなみはたまらず「もうやめて~! これ以上勝負してもあんたには勝ち運が無いのよ~~!!」と叫んで止めに入ろうとしたのを千歳に止められた。
「あの人は引き際を見誤った。それが運命なのよ」
そう言われて、かなみは引き下がる。
「貧乏神、最低……」
かなみは吐き捨てるように言う。
「なあなあ嬢ちゃん、誤解だぜ。俺達だって運気を食い物のように食って生きてるんだ」
「その割には楽しそうにやってたと思うけど……」
「そりゃま、そうだな……」
ミドリは否定しない。
「それが最大にして唯一の娯楽ですからね」
シロは言う。
「人の不運は蜜の味ってな、ハハハ!」
クロは豪快に笑う。
「しかし、まあ驚きですね」
シロは勝手にかなみの頭に乗っかる。
「俺達が絞り取れねえぐらい運が無い人間がいるなんてな」
クロは勝手にかなみの肩に乗っかる。
今や、かなみは頭にシロ、右肩にミドリ、左肩にクロ、と三人の貧乏神にとりつかれている。
正直ちょっと面倒に感じる。
「普通の人間だったら、これでもうどんな災難が起きるのかわからないっていうのに」
「なんともないですね。なんとも興覚めです」
「一つ不運な目にあってもいいんだぜ!」
「あうか! っていうか、私にとりつかないで!!」
かなみは振り払おうとしても、貧乏神はしつこく食い下がってくる。
「かなみちゃん、すっかり貧乏神に好かれちゃったわね」
「千歳さん、見てないでなんとかしてください!」
「でも、害は無いみたいだけど」
「このままじゃ、私不運な目にあいますよ!!」
「貧乏神は生きている人間にしかとりつけないから、私にはどうしようもできないのよ」
「糸で捕まえれば、誰にもとりつけないでしょ!」
「でも、彼らはかなみちゃんのところが居心地がいいみたいよ」
「私、運気が無いから、ごはんが食べられないんですよ?」
かなみは、千歳は貧乏神の両方に問いかけるように言う。
「むしろ、俺は考えるんだ。運気が無い嬢ちゃんから運気が沸き上がる時、そいつは貧乏神にとって極上の味になるってな!」
「私のなけなしの運を食べるつもりなのね!」
貧乏神曰く「運の無い人間の運は希少ゆえに甘美な味がする」。
かなみの目には貧乏神達が食事を待ちかねた乞食のように見えた。
「離れなさい! ええい、離れさない!!」
かなみは再度振り払おうとする。それでも、貧乏神はかなみから離れない。
「さ、次行きましょうか」
「次で最後ね……」
かなみはようやく、と疲れた気分になってきた。
「俺達、四人の貧乏神が揃うのって何年振りだ?」
「三年、いや四年振りだな」
「まあボク達が一ヶ所に集まったらろくでもないことが起こりますからね」
「ろくでもないこと……」
かなみはしかめつらになる。
どうか何も起きませんように、と念じずにはいられない。
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