まほカン

jukaito

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第110話 帯同! 少女と怪人の奇妙な一座 (Aパート)

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 足を絡め取られ、身動きを取ることができなくなっていた。
「これは好機ですね」
 嫌な声がして、全身が寒気立つ。
 戦わなくちゃ! 動かなくちゃ!
 そう念じても身体はまったく動いてくれない。
「あなたの影をいただきますよ」
 闇から伸びててきた手。それを振り払うことも出来ず、ただ迫ってくる手を見届けることしか出来ない。
 やがて手は足元の影に伸びていく。
 その瞬間、足場が崩れ去り、底なしの闇に落ちていく感覚に囚われる。



「ああぁぁぁぁぁぁぁぁッ!!?」
 力いっぱいの悲鳴を上げて飛び起きる。
「ハァハァ」
 かなみは周囲を見回してみる。
 ここはいつものアパートの部屋。危険は無く、安心感がわいてくる。
「ふう~」
 安堵の息をつく。
「おはよう、かなみぃ~」
「母さん……」
 母の涼美は優しく挨拶してくれる。
「おはよう」
「どこか痛いところあるぅ? 違和感あったら言ってねぇ」
「違和感……」
 かなみは腕や足を少し動かして、感触を確かめる。
「全然。大丈夫よ」
「よかったぁ」
 涼美は両手を合わせる。
「あぁ……でもぉ……」
 涼美はかなみの全身を見て、笑顔に陰りが浮かぶ。
「え?」
「ううん、なんでもないからぁ」
「なんでもないって、母さんにそう言われると気になるんだけど……」
「気にするほどのことでもないからぁ、朝ごはん食べましょうぅ」
「食べましょうって……」
 かなみは怪訝そうな顔をするものの、涼美がこうなったら話してくれない。
「今日の朝ごはん、何?」
「焼き鮭定食」
「おいしそう! ……あ」
 思わず本音が出て、乗せられてしまったことに気づく。
「さぁ、食べましょう」
 聞きたいがあるけど、炊きたてのご飯、温められた味噌汁、焼きたての鮭、それらが沸き立つ湯気が視覚と嗅覚を刺激してきて、食欲を呼び起こしてくうr.
「グギュルゥゥゥゥ」
「何、そのお腹の虫みたいな鳴き声?」
「かなみのお腹の虫は毎日聞いてるからぁ、声帯模写は完璧よぉ」
「声帯なの、それ?」

グギュルゥゥゥゥ

 かなみのお腹から寸分違わず虫が鳴り出す。
「ニヤニヤ」
 涼美は得意満面の笑みを浮かべる。
「………………」
 しかし、これが鳴ってきたということは、食欲が出てきたという証拠だ。
 そして、食欲には絶対に逆らえない。
「……いただきます」
 かなみは食欲に屈して、ご飯を食べ始めた。
「鮭の塩っ気でご飯が進むねぇ」
「はむはむ!」
「味噌汁でホォッと一息できるのもぉいいわねぇ」
「ずーずー!」
「こういう母娘の会話っていうのもいいわねぇ」
「むしゃむしゃ!」
 かなみは無我夢中になって朝ごはんを食べていく。
 身体というのは正直なもので、特に食欲というのは一旦欲すると求めてやまないものだと、かなみは実感する。
「ごちそうさま!」
「おそまつさまでしたぁ」
「それで、母さん。さっきのことだけど……」
「かなみ、時間~」
 涼美は時計を指差して言う。
 急がないとまずい時間だった。
「あぁ~!?」
 かなみは慌てて制服へと着替える。
 わずか数秒の早着替え。
「何回見てもぉ飽きないわねぇ」
「何回も見ないで!」
「娘の成長を見たいのよぉ」
「なんかその台詞、親父くさい」
「えぇ……」
 かなみの返しに、涼美はわりと本気でショックを受けているようだった。
 ささやかに反撃が出来たようで、かなみはちょっと機嫌がなおる。
「それじゃ、いってきます」
「おやじ、くさい……」
 すぐには立ち直れなかったようだ。



「母さん、何を言いかけたのかしら?」
「さあ、ボクにはわからないよ」
 マニィはそっけなく答える。
「役に立たないわね」
 かなみはぼやく。

カラカラ

 ふと前を歩く人のカバンからキーホルダーが落ちるのが見えた。
「あの、落としましたよ!」
 かなみは呼び止める。
 しかし、前の人は全く気づかず歩き続ける。
「あのー!」
 かなみは大きめの声で呼ぶ。
 それでも、前の人は止まることはなかった。
 かなみがそのキーホルダーを拾っているうちに見えなくなってしまう。
「あれ……? よっぽど急いでたのかしら?」
 かなみはこのキーホルダーをどうしたものかと困ってしまう。



 結局、かなみはそのキーホルダーを持ったまま、学校へ登校する。
 教室に入ってから、席に着くまで、なんとなく違和感があった。
(ん……?)
 ただ、その違和感が何なのかまではわからないまま、チャイムが鳴り始める。

キンコーンカンコーン

 やがて一時間目が始まる。
(今日の一時間目は国語……あ、まずいかも……)
 国語は音読で、自分に番が回ってくる。
「こりゃ眠れないわ……」
 かなみは教科書を開く。
「うぅ……」
 教科書を開いた途端、睡魔が襲いかかってくる。
 文章の中に睡魔という怪人が潜んでいるようだった。ネガサイドの怪人より厄介だ。
「どうにもならない事を、どうにかするためには、手段を選んでいる遑(いとま)はない。選んでいれば、築土(ついじ)の下か、道ばたの土の上で、饑死(うえじに)をするばかりである。」
 かなみの一つ前の席の子が音読する。
 順当にいけば次は、かなみの番だ。
 気が滅入りそうになる。
 しかし、ここで睡魔に負けるわけにはいかない。

ガシャ

 前の人が読み終わって、席に座る。
「次のところは、上山(うえやま)さん、読んで」
 先生はかなみの後ろの人を指名する。
(え……?)
 かなみは呆然とする。
「そうして、この門の上へ持って来て、犬のように棄てられてしまうばかりである。」
 上山は何事もなかったように音読する。
 実際何事もなかったのかもしれない。ただ、かなみだけが奇妙な違和感を覚えて、教室の周囲を見渡す。
「………………」
 別に何かおかしいところがあるわけじゃない。
 いつもの教室。いつもの同級生。いつもの先生。いつもの授業。
 平和で平穏な学校の授業の一幕だった。
 それだけに、小さな違和感が大きく感じてしまう。
 しかし、何かおかしいと思いつつもそれが何なのかわからない。
「しかしこの「すれば」は、いつまでたっても、結局「すれば」であった。」
 違和感の正体がわからないまま、睡魔は再び襲いかかってくる。
 敵の襲撃だったら、寝てなんていられない。
 しかし、これは敵の襲撃じゃない。わずかばかりの違和感でしかない。
 それだけに睡魔は一気呵成に襲来する。
 やがて、押し負けて、かなみは目を伏せる。



「かなみ、起きろ」
 自分を呼ぶ声がして、顔をあげる。
「え……?」
 そこにいたのは、教室(ここ)にいないはずの人だった。
 いや、正確には人じゃなかった。
「メンコちゃん!?」
 怪人。それも悪の秘密結社ネガサイドの東北支部長・メンコ姫だった。
 しかし、その恐ろしくて高い位(くらい)に相応しくないか細く小さい身体をしている。
 それをごまかすように般若の面をつけて異形を気取っているように、かなみは感じた。
 それでも、学校の日常の光景では般若の面をした童女は十分すぎるほど異形に見える。少なくとも、かなみ以外の同級生達には。
「今日からうちのクラスメイトになるメンコ姫さんです」
 先生の紹介で、メンコ姫は一礼する。
「よろしく、かなみ!」
 メンコ姫は般若の面を外して、笑顔でそう言う。
「え、ええぇぇぇぇぇ、転校生ッ!?」
 かなみは驚愕の声を上げる。
「――ハッ!?」
 かなみはパカッと目を開ける。
「あ……」
 教室はガラリと静まり返っていた。
 誰もいなかったからである。
「あ、あれ……?」
 そこで、かなみは時計を見る。
 時間は二時間目。移動教室の時間だった。
「えぇ~!?」
 一時間目に寝てしまい、チャイムの鐘で起きること無く、二時間目まで眠ってしまっていたようだ。
「理英が起こしてくれてもよかったんじゃ……」
 かなみはぼやきながら、教科書をもって寝ようとする。
「どうかしましたか?」
 そこに教育実習生兼怪人の柏原が覗き込んでいる。
「な、なんで、あんたがここに!?」
「いや、教室で一人残るあなたはとても絵になりまして」
「き、気持ち悪いこと言わないで」
「本心から言ってるんですが」
「余計気持ち悪いわよ」
「そうですか。まあ怪人は嫌われるのが定めですからね、仕方ありません」
「あぁ~!? そんなことより、二時間目! 二時間目!!」
 かなみは教科書を持って、すぐに教室を出る。
「それにしても、難儀なことになることが多い人ですね。見ていて退屈しません」
 柏原は慌てて出ていったかなみへ向けて言う。



 その後、二時間目の移動教室先である音楽室へくる。
 音楽科の先生には一言注意されただけですんだものの、理英や貴子は不思議そうな顔をしていた。
「あれ、かなみ? いなかった?」
「っていうか、今日は休みじゃなかったか?」
 なんてことを言われた。
「私は一時間目からいたわよ……ほとんど寝てたけど」
 かなみはそうぼやく。
 しかし、その一方でいつもは移動教室で起こしてくれる友達に対して、違和感も覚えた。
 決定的になったのは、さらにその後のお昼休みの時間だった。
 理英と貴子は、かなみを置いて食堂へ行ってしまったのだ。
 いつもだったら、貴子が「食堂に行くぞ」と呼びかけて、三人で行くというのに、貴子は理英だけを連れていって、かなみなんて気にもとめずに教室を出てしまったのだ。
 かなみは教室に一人残されて、唖然としてしまった。
「……なんか、今日は変ね」
 そう思いながら、食堂へ追いかけていく。
「今日のかなみさ、なんていうか、影が薄いな……普段はめちゃくちゃ濃いのに、ははは」
 貴子は笑って言う。
 かなみは笑い事だとすませられなかった。
(影が薄いか……)
 貴子の一言にピンときつつも、確信には至らなかった。

キンコーンカンコーン

 そうこうしているうちに、今日の授業は終わった。



「マニィ、私って影薄い?」
 学校を出て、オフィスビルへ向かっていく途中で、かなみはマニィへ問いかける。
「薄いね……少なくとも今日のうちは」
「そうなのね。それって、私自身のキャラが薄いから?」
「そんなことないよ。ほら、貴子も言ってたじゃないか。普段はめちゃくちゃ濃いって」
「濃いって言われるのもなんだかなんだけど……」
 薄すぎず、濃すぎず、普通がちょうどいいのに、と思う。
 薄すぎると今日みたいに放っておかれるし、濃すぎると怪人の標的にされたりして苦労する。それは自分だけだと思うけど。
「でも、影って急に濃くなったり、薄くなったりするのかしら?」
「急にはありえないね。そういうのって普段の、一日一日の積み重ねが決定づけるものだからね」
「普段の、一日一日の積み重ね……それだったら、なんで急に……」
「急にはありえないということは、ありえないことが起きたということだよ。思い当たる節があるでしょ?」
「……そうね」
 かなみは沈痛な面持ちで答える。
 影が薄くなる。
 それが急にはありえないことだといわれると、思い当たる節といえば例のホテルでの出来事になる。
「影……」
 かなみは足元の影を確認する。
 そこに自分の影は無い。
 影鉄に盗られて以来、自分の足元に影が映ることがなくなってしまった。
 今日一日それを気に留める人はいなかった。
 ただ、かなみ自身も薄かったせいもあるけど、それも元を正せば影を盗られてしまったことが原因なんじゃないかと思えてならなくなってきた。
(もし、私の影がもっと薄くなったら……私の存在って消えてなくなっちゃうんじゃ……?)
 そんな不安に駆られて、オフィスへ向かう足が早くなる。
 なんだか、誰かと無性に話したい気分になる。
 オフィスなら誰かがいて、いつも暖かく迎えてくれる。
 オフィスビルに辿り着いて階段を駆け上がる。
「おはようございます!」
「あら、かなみちゃん。ちょうどいいところに」
「あ、社長!?」
 あるみに反応されて、即座に硬直する。
 確かに、あるみは暖かく迎えてくれる人だけど、時にはマグマのように、と枕詞がついてくる。
「あなたにお客が来てるわよ」
「え、お客?」
 会議用のテーブルの方に、可愛らしく正座している般若の面をした童女の姿があった。
「メンコちゃん!?」
「きたか」
「どうして、オフィスに?」
 かなみは、学校で見た夢のことを思い出す。

『今日からうちのクラスメイトになるメンコ姫さんです』

 このまま、メンコ姫がかなみの学校に転校してくる正夢が実現するなんて。
「今日はおめぇに相談に来た」
「相談? やっぱり転校のこと?」
「天候? 今日はええ天気じゃが」
「あ、うん、あんまりいい天気だから今日は三時間くらい寝ちゃって……って、そうじゃなくて!?」
「なんだ、天候の話ではないのか?」
「天候じゃなくて転校!? メンコちゃん、うちに転校するの?」
「かなみは一体何の話をしてるのだ?」
「面白い子でしょ、かなみちゃん」
 あるみはフフッと笑って言う。
「コーヒー淹れてきましたよ」
 翠華はコーヒーカップを持ってやってくる。
 そのタイミングで話に一息つく。
「それで相談って何?」
「ホテルでの一件で、解決しなければならない問題がある」
「解決しなければならない問題?」
「影鉄(えいてつ)」
 その名前を聞いて、反射的に強張る。
「あいつに、オラやおめぇの影は奪い取られた」
「かなみさんの影!?」
 翠華は驚いて、コーヒーカップを落としかける。
「それはまた深刻なことね」
 あるみが言う。
「深刻ってどういうことですか?」
 翠華は心配そうに言う。
「翠華ちゃん、かなみちゃんの足元を見て?」
「え? ……あぁ!?」
 翠華はかなみの影がうつっていないことに気づく
「かなみさんの影が無い!?」
「奪い取られたって言ったでしょ、話はヨロズから聞いているわ」
「オラの影もな」
 メンコ姫はコーヒーに一口含んで言う。
「おかげで、オラの東北支部長としての面目が丸つぶれだ」
「東北支部長?」
 翠華はまた驚く。
「あの、社長? 翠華さんには何も話してないんですか?」
 かなみはあるみへ訊く。
「リアクションが面白いから話してないわ」
 あるみは楽しそうに答える。
 「この人は……」と、かなみは心中でぼやく。
「オラは奪い取られた影を取り返したい。そのために、ここに来た」
「ここに来たって、よくここがわかったわね」
「ヨロズが教えてくれた」
「ヨロズってそういう奴だったかしら……?」
 かなみは困惑する。
「今日は一緒に来てるわよ」
 あるみはあっさりと言う。
「えぇッ!?」

ドカッ!

 入り口の扉が勢いよく開かれる。
 扉を壊す勢い。そんな開け方をするのは、あるみくらいだと思っていただけに、一体誰かと思った。
「……ヨロズ」
「来ていたのか、かなみ」
「来ていたのか、じゃないわよ。あんた、ここを友達の家か何かと勘違いしてるんじゃないの?」
「お前は何を言っているんだ?」
「あ~わからないならいいわ。あんたは何の用で来たの?」
「俺はメンコ姫の依頼で来た。それともう一人会ってみたい奴がいたから会いに行った」
「会ってみたい奴?」
「――私よ」
 ヨロズの背後から、かなみと瓜二つの少女が顔を出す。
 いや、瓜二つなのもそのはずで。
「「ドッペルゲンガー!?」」
 かなみと翠華はそのかなみの姿をした怪人の名を呼ぶ。
「相変わらずのリアクション、嬉しいわね」
「これが相変わらずなのか」
「そうそう。私の姿を見てビックリする。その顔を見るのが楽しいのよ」
「……悪シュミね」
「怪人だもの。ちゃんと理解してるわよ」
 ドッペルはむしろ誇らしげに言う。
 かなみにはそれが嫌味に見えてしまう。
「っていうか、あんた。備品室から出てきていいわけ!? 社長、いいんですか!?」
「やむをえない措置よ。俗に言う司法取引ってやつよ」
 あるみがそう答える。
「しほーとりひき?」
 かなみは首を傾げる。
「早い話、私を自由にさせる代わりに一時的にあんたに協力するって取引よ」
 ドッペルが上機嫌に答える。
「あんたを自由にって……!? 社長、そんな取引を勝手に!?」
「仕方ないのよ。あなたの影を取り戻すためにね」
「私の影……」
 かなみは自然とメンコ姫の視線を移す。
『オラは奪い取られた影を取り返したい。そのために、ここに来た』
 メンコ姫はそう言っていた。
 それを思い出すと、かなみの内側からも感情がこみ上げて食る。
「かなみ、お前は取り戻したくはないのか?」
 メンコ姫は問いかける。
 答えは当然決まっている。
「そりゃ、取り返したいわ」
「それでこそ、かなみちゃんね!」
 あるみは満足げに言う。
「影を取り返さなくちゃ、かなみちゃんの影は薄いままだから学校生活にも支障がでるでしょ?」
「うぅ……それはそうだけど……」
 まるで、見てきたかのようにあるみは言う。
 いや、実際見ていたのかもしれない。マニィの目を通して、かなみの学校生活を。
「そんなわけで、かなみちゃんの影、メンコ姫の影を取り戻すため、作戦を立てましょう」
「作戦?」
「影を取り戻すには、現中部支部長・影鉄と戦う必要があるわ。でも話を聞く限り、かなみちゃん一人じゃ厳しいしね。メンコ姫と共同戦線といきましょうか。あ、ついでにヨロズもね」
「ついでに、って……」
「なるほど、影鉄を倒す共同戦線か。いいだろう」
「いいの!?」
「やつはいけ好かない。戦う理由などそれで十分だろう」
 ヨロズはあっさりと答える。
「十分って……それでいいの? 同じネガサイドの支部長同士で戦っていいの? しかも、私達に協力して」
「戦いならホテルでもしたじゃないか」
「あぁ」
 そういえば、ホテルで思いっきり戦っていた。
 ようは、あれと同じことをまたやるというだけの話なのかと、かなみは納得した。
「怪人同士で戦うってネガサイドじゃ珍しくないのね」
「時と場合によるが、今回はそうらしい」
 ヨロズは言う。
「ま、カリウスなら大手を振って賛成するでしょうね」
 あるみがそう言うと、かなみはますます納得する。
 中部支部長・影鉄と関東支部長・ヨロズが戦う。
 まさにカリウスだったら特等席で見物するであろうシチュエーションだ。カリウスのことが少しずつわかってきたようなきがするのがなんだか少し納得がいかないけど。
「そういうわけで、かなみちゃん、メンコ姫、ヨロズで影鉄のところに向かってもらうわね」
「あの!」
 翠華は挙手して申し出る。
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