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第123話 部活! 少女の奇縁は合縁をもたらす!? (Dパート)
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二回、三回とお互いのチームは無得点が続く。
怪人ルイベスの剛速球によって、まったく打ててないけど、味方の投手の方も奮闘してくれて、なんとか得点を許さなかった。
ルイベスは九番投手として打席に立ったけど、「うおぉぉぉぉッ!!」と雄たけびを上げて、投手の娘は迫力負けして四球してしまったけど、その後の打者が凡退してくれたおかげで得点は許さなかった。
そうして、四回裏に進む。
一死ランナーなしで、打順は三番の和子に回ってくる。
「よし、こい!!」
和子は威勢よくバッターボックスに立って、バットを構える。
パァン!! パァン!! パァン!!
あっという間に三球三振だった。
「頼むよ、紫織!」
「は、はあ……」
そんなこと言われても、その期待に応えることはできないかもしれない。そう思うと生返事しか返すことができない。
紫織はバッターボックスに立つ。
「待ってたぜ! 今度こそ三振にしてやるぜ!!」
ルイベスは雄叫びを上げて、投球フォームに入る。
「――!」
紫織は少し怯んだものの、身体は動く。ルイベスの剛速球を打つために。
カン!
風を切り、うなりあげてやってくる剛速球に向かってバットを振る。
するとバットはかすったボールはバックネットに飛んでいく。
「なにぃッ!?」
ルイベスは驚愕する。
「あたった……?」
紫織はそのバットの感触に信じられず、バックネット下を転がるボールを見る。それでようやく実感が持てた。
「「「おおぉぉッ!?」」」
敵も味方も感嘆の声を上げる。
「かすっただけでも大したモンだ」
和子はそう症したように、小学生ならあの豪速球にバットを当てただけでも大したものだと言っていい。
「でも、当てただけじゃ勝ってないわ」
かなみはそう言って、紫織を強く見つめる。
「よくも! よくも俺の球を一度ならず二度までもぉぉぉッ!!」
ルイベスは怒りに燃えていた。
「いくぜえええええッ!! 今度こそ空振りさせてやるぜえええッ!!」
ルイベスは第二球を投げた。
「ボールが見える!!」
紫織は一球目よりも速い二球目に対して、タイミングがちゃんと取れていた。
カキィィィィィイン!!
見事ボールをジャストミートさせた。
「何ィィィィィッ!?」
ルイベスが驚愕とともに叫びを上げる。
直後に、打球がルイベスの腹に直撃する。
「グブゥッ!?」
ルイベスは腹を抱えて膝をつく。
「「「………………」」」
それから数秒、敵も味方も起きた光景に絶句して立ちつくす。
コンコン
ルイベスの腹に当たったボールが転がる音だけが妙に大きく聞こえた。
「あ……!」
いの一番に我に返ったのは紫織だった。
バットを置いて、一塁へ向かって走った。
それによって、敵の守備達も我に返って、すぐにボールを拾う。
その時には、紫織は一塁を駆け抜けていた。
「「「おおぉぉぉぉぉぉぉッ!!」」」
味方のベンチは歓声を上げて、拍手を送る。
「すごいすごい!」
「さすが助っ人!!」
「私の見込んだ通りだ!!」
最後のは、和子の台詞だ。
「は、はは……」
紫織は手を振ってその拍手に応える。
自分でも何が起きたのか、実感がまだ湧いていない。
とはいえ、初めてのヒット。しかも、誰も打てないと思っていた剛速球投手から打ったヒット。それは値千金といっていいもので、味方チームの歓喜と敵チームの困惑によって、実感がこみ上げてくる。
「……やった」
紫織は小さくガッツポーズをとる。
それは味方ベンチからでは誰も気づかないような小さく控え目なものだった。
「やったね、紫織ちゃん」
ただ一人、かなみだけが気づいていた。
「ぐ、ぐぐ……!」
ルイベスは腹を抱えつつも立ち上がる。
ダメージは大きいみたいで、敵校の面々は心配そうに見つめている。
「おのれ! よくもやってくれたなぁ!!」
ルイベスは立ち上がり、紫織を見ようとバッターボックスへ目を向ける。
「あ?」
しかし、バッターボックスに紫織の姿は無く、間の抜けた声を出す。
「……どこに、いきやがった!?」
その問いかけに、キャッチャーの娘は無言で、一塁の方を指差して教える。
「ああぁぁッ!?」
素早く首を傾けて、一塁にいる紫織を見つける。
「ひぃッ!」
紫織はその視線に怯む。
「よくも! よくも、やってくれたな!! ちきしょうめぇッ!!」
ルイベスは今にも紫織に殴りかからんばかり怒りをぶつける。
「この借りは必ず返してやるからなッ!! 首を洗って待ってろよ!!」
「……嫌です」
紫織はボソリと答える。
「ちきしょう!!」
ルイベスは次の打者と相対する。
「オラァッ!!」
ルイベスはボールを投げる。
パァン!
ボールはストライクゾーンを外れる。
「このぉッ! それぇッ! おらぁッ!」
そして、三球続けてボールを投げて四球で次の打者を歩かせる。
「コントロールが乱れた」
和子が神妙な面持ちで言う。
「紫織ちゃんに打たれたのがよっぽどショックだったのね」
「まだ荒れそうだな」
和子が言ったように、ルイベスはストライクを投げられず、ボール球を投げ続ける。
そして、三連続で四球を出した。
三塁ランナーになっていた紫織は三塁から小走りでホームベースを踏む。それで押し出しで一点が入る。
「がああぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
ルイベスは咆哮を上げる。
敵も味方もギョッとするような咆哮だった。
かなみはというと、さすがに何度も叫ばれては慣れてきたため、驚きというより「またか」という呆れが先に出てくる。
「なんでだ!? なんでストライクが入らねえんだ!? ちくしょう、ちくしょう!!」
ルイベスは怒りと困惑でいななく。
「一体どうしてしまったんでしょう?」
紫織は不安げに、かなみに訊く。
「わからない……けど、紫織ちゃんに打たれたのが相当ショックだったのかも……」
「私が打ったボールが……」
紫織はそう言って、ルイベスを見つめる。
ピッチャー返しで腹に直撃した場面を思い出しているのだろう。
「気に病むことはないぞ」
「和子?」
意外にも貴子が紫織を励ます。
「真っ向勝負で打ち返したんだ。それがたまたまあいつの腹に当たっただけだ。結果がそうなっただけで、お前は悪くない」
「そ、そうですか……」
貴子にそう言われて、紫織の顔は幾分か気が晴れたように見える。
パァン!
そうしているうちに、ルイベスは四球を出し続ける。
四球による押し出しで四点目が入る。
「もしかしたらまた紫織に回ってくるかもしれないな」
和子はそう言いながら、ネクストバッターズサークルに入る。
今の打者は二番で、次が三番だ。
「ボール! フォアボール!!」
審判がボールを宣告し、これでまた四球で押し出しで五点目が入る。
それで、三番の打席に回ってくる。
それはすなわち、四番の紫織がネクストバッターズサークルに入る、ということだ。
「――!」
ルイベスの目つきが変わった。
次の打者である紫織が視界に入ったからだ。
「ギギギギギギ!!」
歯軋りが紫織の耳にも届きそうだった。
「こいつッ!」
パァン! パァン! パァン! パァン!
あっという間に四球で、六点目が入る。
そして、紫織の打順に回ってくる。
「うおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!」
ルイベスは咆哮を上げる。
「ついに、ついにきたぜぇぇッ!! 今度こそカリを返してやるぜぇぇぇぇッ!!」
そんなルイベスに対して、紫織はビクつく。
しかし、それでもバットを構えてバッターボックスに立つ。
さっき言ってもらった貴子の言葉を思い出して、力を込める。
「タイム!」
ここで、敵のキャッチャーが立ち上がる。
ルイベスの方に歩み寄るかと思ったら、ベンチの方に歩み寄っていく。
そこに一人の大人の女性がいた。言うまでもなく敵校の監督だった。
(なんでしょうか?)
紫織が首を傾げる。
「速くしろ! 速く俺に勝負させろ!!」
ルイベスは要求してくる。
そして、敵のベンチから一人の娘がマウンドにやってくる。
伝令役かと思って、ルイベスに何かを伝えている。
「な、何ィィィィィィィィィィッ!?」
ルイベスは絶叫する。
そのあまりの声の大きさと迫力に、伝令にやってきた娘は腰を抜かして、尻もちをつく。
「ピッチャー交代だぁぁぁぁぁぁッ!!」
外野にまで届く絶叫だった。
その内容に、敵も味方も唖然とする。
あの伝令役の娘はただルイベスにそのことを伝えにきただけではなく、そのままピッチャーとしてマウンドに上がるつもりだったのだろう。その証拠に左手にグローブをはめている。
「なぜだ!? なんで俺が交代させられなくちゃいけないんだ!!」
怒鳴り声に対して、ピッチャーの娘は何やら反論している。
「ギギギギギギギギギ!!」
ルイベスは激しく歯軋りしてワナワナと震える。
交代自体は受け入れているものの、完全に納得はできていない様子だった。
「そりゃそうだろうな、フォアボールを連発して六点もやっちゃあな。試合にならないから交代だ」
貴子が説明してくれる。
「フン!」
ルイベスはマウンドの砂を蹴ってから、ようやく降りていく。
その行方を敵味方関係なく追っていく。
ルイベスがベンチに辿り着く。
「どちくしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!」
ベンチを蹴り飛ばして、ベンチから出ていく。
その姿は怪人そのもの。とはいえ、それは、かなみから見た印象であって、貴子や他の人達からしてみたら交代させられて癇癪を起こしているだけのようにも見える。ベンチを蹴り飛ばすのはちょっと過激だけど。
そして、そのままベンチから歩き去っていく。
「おい、帰っちゃうぞあいつ」
「え、帰るって……どこに?」
かなみは思わず貴子に訊く。
「そんなのあたしが知るか」
「そりゃそうね……よし!」
「何が、よしだ?」
「い、いいえ、なんでもないわ。私、ちょっとトイレいってくるね」
「おう」
かなみはトイレを行くフリをして、ルイベスを追いかける。
(チャンス! 誰もいないところに行ったら、そこを狙って!)
「なんだか、悪者の思考回路みたいだね」とマニィが言っているような気がする。
ルイベスはグラウンドを出て、そそくさと路地裏に入っていく。
「こりゃ都合がいいわ!」
思わず声が出る。
「――誰だ!?」
ルイベスはいきなり振り向いてくる。
「あ!?」
それで見つかってしまった。
「塁を盗むがごとく俺を狙ってるやつがいるかと思えば……お前、誰だ!?」
「わ、私は……だ、代打よ!!」
急に問い詰められて、かなみはトンチンカンな返答をしてしまった。
「そうか、代打か……なら盗塁を警戒する必要はないな……」
なんだかそれで納得してしまったようだ。
「――って、なんで代打がここにいるんだ!? 試合はどうした!?」
「えぇッ!? 試合!?」
「そうだ、代打は試合にでるもんだ!」
「そ、それはそうだけど……!」
「だったら、早く試合に戻りやがれ!!」
「え、えぇ!! ――って、違う!!」
かなみは振り向いて、試合に戻ろうとするところまでで、おかしいことに気づいてツッコミを入れる。
「違うって何が違うんだ?」
「私は代打じゃない!!」
「代打じゃなかったら、お前は何なんだよ!?」
「私は――魔法少女よ!!」
「魔法少女だと!? 魔法少女は怪人を退治するもんだろ!? どうして試合に!?」
「あんたが試合抜けたからでしょ! っていうか、あんたどうみても怪人じゃない!!」
「何!? 俺の完璧な偽装を見抜いただと!?」
「え、ええ、確かに完璧だったわ。貴子や他のみんなは完全に小学女子に見えてたみたいだけど。でも、私の目はごまかせないわ!」
「何ぃぃぃッ!? そんな奴がいたなんて!? って、なんで俺のあとをついてきたんだ!?」
「あんたが怪人で! 退治するために決まってるでしょ! あんた、最近このあたりで野球勝負もちかけてたでしょ!? 被害が出てるんだからそりゃ倒すに決まってるでしょ!」
「何ぃッ!? 野球勝負は悪なのよ!?」
「無理矢理やらせるのが悪よ!」
「被害者の証言によると――」
マニィがカバンから出て、説明し始める。
「『突然一打席勝負させろと言われました。凄い球をなげるせいで三振しました。凄いピッチャーでした。でも、いきなり勝負はビックリしました。殺されるかと思いました』
他にも、『嫌だと言っても無理矢理バッターボックスに立たされて、勝負させられました。凄い球が来てビビりました』とさ」
「ほら、あんたのせいで凄く迷惑してるのよ!? 大人しく退治されなさい!!」
「ぬぐぐ、大人しく退治されてたまるか!?」
ルイベスは投球モーションに入る。
ボールを投げ込むつもりだ。
「マジカルワーク!」
かなみはコインを放り投げる。宙を舞うコインから光が降り注ぎ、カーテンに包まれる。
「愛と正義と借金の天使、魔法少女カナミ参上!」
そして、黄色の衣装を身にまとった魔法少女が姿を現して、おなじみの口上を告げる。
「――え?」
目の前に剛速球が迫っていた。
「わ!? きゃあッ!?」
カナミは反射的にステッキで打ち返す。
ヵァン!!
「うおッ!?」
打ち返されたボールをルイベスはグローブで捕球する。
「お、俺の球が打たれた、だと!?」
「あ~、そのリアクションはもういいから」
紫織との勝負で散々見たせいでそのリアクションは見飽きてきた。
「今度はこっちの番よ!」
カナミはステッキから魔法弾を発射する。
バァン!!
「うおッ!?」
ルイベスは驚愕しながらも魔法弾をグローブで捕球する。
「魔法弾を捕ったぁッ!?」
「お前、よくもボールを投げ込んできやがったな!? ボールは人に向けて投げるもんじゃねえ!!」
「あんたがそれ言う!?」
思いっきり顔面めがけて投げてきた。
「うるせえ! もう一球勝負だ!!」
「自分でおかしいって気づきなさいよ!」
「とおりゃぁぁぁぁッ!!」
ルイベスはオーバースローで投げ込んでくる。それも野球ボールで。
しかもまた顔めがけて剛速球がやってくる。
「ちゃんと見えるわよ!」
魔法少女に変身して、強化した視力ならば十分に見ることが出来て反応が出来る。
「えいッ!」
カナミはステッキで打ち返して、ルイベスに頭目掛けてやってくる。
リピート再生かと思うくらいに同じ流れだった。
「同じだぜ! ピッチャーライナーでアウトだぜ!!」
ルイベスはその打球をグローブで捕る。
バァン!!
しかし、打ち返した直後に放った魔法弾にルイベスは反応することができず、腹に直撃する。
「ガハッ!? なんで、ボールを撃ってるんだよ!? 反則、じゃねえか……!?」
ルイベスは腹を撃たれて、吹っ飛び路地裏を転がっていく。
「そもそも顔を狙うのが反則でしょ!」
カナミは反論する。
「うるせえ……! 顔を当てればデッドボールになるだけだ!」
「そりゃそうだけど、やっちゃいけないのよ! 退場モノでしょうが!!」
「ルールに反してなけりゃいいんだよ!」
「スポーツマンシップに反してるでしょうが!! 私が退場させてやるわ!!」
カナミはステッキを掲げる。
「神殺砲!!」
ステッキを砲台へと変化させる。
「ボーナスキャノン!!」
カナミは砲弾を撃ち放つ。
「そいつは反則だろがぁぁぁぁぁぁぁッ!!?」
バァァァァァァァン!!
ルイベスは砲弾に飲み込まれて、それが断末魔になった。
「やったわ」
カナミは変身を解く。
怪人退治も大事だけど、紫織の試合の行方も大事だった。
かなみは試合をしているグラウンドに戻る。
「長かったな、かなみ」
かなみが戻ってきたことに気づいた貴子が声を掛ける。
「よっぽど厄介な敵だったんだな」
「え、ええ……」
厄介な敵だったのはそうだけど、貴子が言っている意味は違っていた。
「それで試合はどうなったの?」
「圧勝だよ」
スコアボードを見ると、9対2になっている。紫織の学校の方が9点だった。
打席にはちょうど紫織が立っている。
すっかり落ち着いていて、見ていて安心感がある。
「かっとばせー! 紫織ちゃーん!!」
それでも応援する。
今の紫織ならその応援が届いて力に変えてくれると信じて。
カキィィィィン!!
紫織はその期待に応えてくれるように快音を鳴らす。
「おめでとう、紫織ちゃん!!」
オフィスにて、かなみとみあがクラッカーを鳴らす。
「あ、ありがとうございます……」
紫織は一礼する。
「紫織、試合でホームラン打ったそうね」
みあはその日、別の怪人退治の仕事に行っていていけなかったので、かなみから聞いたそうだ。ちなみに、クラッカーはみあが用意してきた。
「え、えぇ……まぐれですけど……」
「まぐれなんかじゃないわよ!」
かなみが言う。
「本当によく打ったわ」
「これも全部かなみさんのおかげです」
「私? 私は何もしてないわよ」
「い、いえ……かなみさんが励ましてくれなかったら……私、何もできませんでした……」
「ふうん、やるじゃない」
みあは感心する。
「私は、ただ仕事で、たまたま近くに寄ってた、だけだから! あ、そうだ、お祝いにジュース買ってくるわ!!」
かなみは照れ隠しに逃げるようにオフィスを出ていく。
「かなみさんって、下手ですよね」
紫織は嬉しそうにみあに言う。
一方、オフィスを出たかなみは、
「はい、これ」
あるみはオレンジジュースのペットボトルを受け取る。
「あ、ありがとうございます」
「『野球勝負を仕掛けてくる怪人』の退治、ご苦労さまだったわね」
「いえ……もしかしたら、紫織ちゃんに被害が及ぶかと思いまして……」
「そんなの口実で、本当は紫織ちゃんの様子を見に行きたかったんでしょ」
「ま、この仕事をさせて欲しいって申し出たときに、みんなわかってたよ」
マニィまで言ってくる。
「そんな! 私はただ、仕事を選ばせてくれるかもしれないって言うから、この仕事がちょうどいいから選んだんです!」
「ええ、そうね。私もあなたが適任だと思ったから任せたのよ」
あるみはそう言って、かなみの肩を「よくやったわ」というように叩いて、この場を歩き去っていく。
かなみは振り向いて、その後姿を誇らしげに見送った。
怪人ルイベスの剛速球によって、まったく打ててないけど、味方の投手の方も奮闘してくれて、なんとか得点を許さなかった。
ルイベスは九番投手として打席に立ったけど、「うおぉぉぉぉッ!!」と雄たけびを上げて、投手の娘は迫力負けして四球してしまったけど、その後の打者が凡退してくれたおかげで得点は許さなかった。
そうして、四回裏に進む。
一死ランナーなしで、打順は三番の和子に回ってくる。
「よし、こい!!」
和子は威勢よくバッターボックスに立って、バットを構える。
パァン!! パァン!! パァン!!
あっという間に三球三振だった。
「頼むよ、紫織!」
「は、はあ……」
そんなこと言われても、その期待に応えることはできないかもしれない。そう思うと生返事しか返すことができない。
紫織はバッターボックスに立つ。
「待ってたぜ! 今度こそ三振にしてやるぜ!!」
ルイベスは雄叫びを上げて、投球フォームに入る。
「――!」
紫織は少し怯んだものの、身体は動く。ルイベスの剛速球を打つために。
カン!
風を切り、うなりあげてやってくる剛速球に向かってバットを振る。
するとバットはかすったボールはバックネットに飛んでいく。
「なにぃッ!?」
ルイベスは驚愕する。
「あたった……?」
紫織はそのバットの感触に信じられず、バックネット下を転がるボールを見る。それでようやく実感が持てた。
「「「おおぉぉッ!?」」」
敵も味方も感嘆の声を上げる。
「かすっただけでも大したモンだ」
和子はそう症したように、小学生ならあの豪速球にバットを当てただけでも大したものだと言っていい。
「でも、当てただけじゃ勝ってないわ」
かなみはそう言って、紫織を強く見つめる。
「よくも! よくも俺の球を一度ならず二度までもぉぉぉッ!!」
ルイベスは怒りに燃えていた。
「いくぜえええええッ!! 今度こそ空振りさせてやるぜえええッ!!」
ルイベスは第二球を投げた。
「ボールが見える!!」
紫織は一球目よりも速い二球目に対して、タイミングがちゃんと取れていた。
カキィィィィィイン!!
見事ボールをジャストミートさせた。
「何ィィィィィッ!?」
ルイベスが驚愕とともに叫びを上げる。
直後に、打球がルイベスの腹に直撃する。
「グブゥッ!?」
ルイベスは腹を抱えて膝をつく。
「「「………………」」」
それから数秒、敵も味方も起きた光景に絶句して立ちつくす。
コンコン
ルイベスの腹に当たったボールが転がる音だけが妙に大きく聞こえた。
「あ……!」
いの一番に我に返ったのは紫織だった。
バットを置いて、一塁へ向かって走った。
それによって、敵の守備達も我に返って、すぐにボールを拾う。
その時には、紫織は一塁を駆け抜けていた。
「「「おおぉぉぉぉぉぉぉッ!!」」」
味方のベンチは歓声を上げて、拍手を送る。
「すごいすごい!」
「さすが助っ人!!」
「私の見込んだ通りだ!!」
最後のは、和子の台詞だ。
「は、はは……」
紫織は手を振ってその拍手に応える。
自分でも何が起きたのか、実感がまだ湧いていない。
とはいえ、初めてのヒット。しかも、誰も打てないと思っていた剛速球投手から打ったヒット。それは値千金といっていいもので、味方チームの歓喜と敵チームの困惑によって、実感がこみ上げてくる。
「……やった」
紫織は小さくガッツポーズをとる。
それは味方ベンチからでは誰も気づかないような小さく控え目なものだった。
「やったね、紫織ちゃん」
ただ一人、かなみだけが気づいていた。
「ぐ、ぐぐ……!」
ルイベスは腹を抱えつつも立ち上がる。
ダメージは大きいみたいで、敵校の面々は心配そうに見つめている。
「おのれ! よくもやってくれたなぁ!!」
ルイベスは立ち上がり、紫織を見ようとバッターボックスへ目を向ける。
「あ?」
しかし、バッターボックスに紫織の姿は無く、間の抜けた声を出す。
「……どこに、いきやがった!?」
その問いかけに、キャッチャーの娘は無言で、一塁の方を指差して教える。
「ああぁぁッ!?」
素早く首を傾けて、一塁にいる紫織を見つける。
「ひぃッ!」
紫織はその視線に怯む。
「よくも! よくも、やってくれたな!! ちきしょうめぇッ!!」
ルイベスは今にも紫織に殴りかからんばかり怒りをぶつける。
「この借りは必ず返してやるからなッ!! 首を洗って待ってろよ!!」
「……嫌です」
紫織はボソリと答える。
「ちきしょう!!」
ルイベスは次の打者と相対する。
「オラァッ!!」
ルイベスはボールを投げる。
パァン!
ボールはストライクゾーンを外れる。
「このぉッ! それぇッ! おらぁッ!」
そして、三球続けてボールを投げて四球で次の打者を歩かせる。
「コントロールが乱れた」
和子が神妙な面持ちで言う。
「紫織ちゃんに打たれたのがよっぽどショックだったのね」
「まだ荒れそうだな」
和子が言ったように、ルイベスはストライクを投げられず、ボール球を投げ続ける。
そして、三連続で四球を出した。
三塁ランナーになっていた紫織は三塁から小走りでホームベースを踏む。それで押し出しで一点が入る。
「がああぁぁぁぁぁぁぁッ!!」
ルイベスは咆哮を上げる。
敵も味方もギョッとするような咆哮だった。
かなみはというと、さすがに何度も叫ばれては慣れてきたため、驚きというより「またか」という呆れが先に出てくる。
「なんでだ!? なんでストライクが入らねえんだ!? ちくしょう、ちくしょう!!」
ルイベスは怒りと困惑でいななく。
「一体どうしてしまったんでしょう?」
紫織は不安げに、かなみに訊く。
「わからない……けど、紫織ちゃんに打たれたのが相当ショックだったのかも……」
「私が打ったボールが……」
紫織はそう言って、ルイベスを見つめる。
ピッチャー返しで腹に直撃した場面を思い出しているのだろう。
「気に病むことはないぞ」
「和子?」
意外にも貴子が紫織を励ます。
「真っ向勝負で打ち返したんだ。それがたまたまあいつの腹に当たっただけだ。結果がそうなっただけで、お前は悪くない」
「そ、そうですか……」
貴子にそう言われて、紫織の顔は幾分か気が晴れたように見える。
パァン!
そうしているうちに、ルイベスは四球を出し続ける。
四球による押し出しで四点目が入る。
「もしかしたらまた紫織に回ってくるかもしれないな」
和子はそう言いながら、ネクストバッターズサークルに入る。
今の打者は二番で、次が三番だ。
「ボール! フォアボール!!」
審判がボールを宣告し、これでまた四球で押し出しで五点目が入る。
それで、三番の打席に回ってくる。
それはすなわち、四番の紫織がネクストバッターズサークルに入る、ということだ。
「――!」
ルイベスの目つきが変わった。
次の打者である紫織が視界に入ったからだ。
「ギギギギギギ!!」
歯軋りが紫織の耳にも届きそうだった。
「こいつッ!」
パァン! パァン! パァン! パァン!
あっという間に四球で、六点目が入る。
そして、紫織の打順に回ってくる。
「うおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!」
ルイベスは咆哮を上げる。
「ついに、ついにきたぜぇぇッ!! 今度こそカリを返してやるぜぇぇぇぇッ!!」
そんなルイベスに対して、紫織はビクつく。
しかし、それでもバットを構えてバッターボックスに立つ。
さっき言ってもらった貴子の言葉を思い出して、力を込める。
「タイム!」
ここで、敵のキャッチャーが立ち上がる。
ルイベスの方に歩み寄るかと思ったら、ベンチの方に歩み寄っていく。
そこに一人の大人の女性がいた。言うまでもなく敵校の監督だった。
(なんでしょうか?)
紫織が首を傾げる。
「速くしろ! 速く俺に勝負させろ!!」
ルイベスは要求してくる。
そして、敵のベンチから一人の娘がマウンドにやってくる。
伝令役かと思って、ルイベスに何かを伝えている。
「な、何ィィィィィィィィィィッ!?」
ルイベスは絶叫する。
そのあまりの声の大きさと迫力に、伝令にやってきた娘は腰を抜かして、尻もちをつく。
「ピッチャー交代だぁぁぁぁぁぁッ!!」
外野にまで届く絶叫だった。
その内容に、敵も味方も唖然とする。
あの伝令役の娘はただルイベスにそのことを伝えにきただけではなく、そのままピッチャーとしてマウンドに上がるつもりだったのだろう。その証拠に左手にグローブをはめている。
「なぜだ!? なんで俺が交代させられなくちゃいけないんだ!!」
怒鳴り声に対して、ピッチャーの娘は何やら反論している。
「ギギギギギギギギギ!!」
ルイベスは激しく歯軋りしてワナワナと震える。
交代自体は受け入れているものの、完全に納得はできていない様子だった。
「そりゃそうだろうな、フォアボールを連発して六点もやっちゃあな。試合にならないから交代だ」
貴子が説明してくれる。
「フン!」
ルイベスはマウンドの砂を蹴ってから、ようやく降りていく。
その行方を敵味方関係なく追っていく。
ルイベスがベンチに辿り着く。
「どちくしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉッ!!」
ベンチを蹴り飛ばして、ベンチから出ていく。
その姿は怪人そのもの。とはいえ、それは、かなみから見た印象であって、貴子や他の人達からしてみたら交代させられて癇癪を起こしているだけのようにも見える。ベンチを蹴り飛ばすのはちょっと過激だけど。
そして、そのままベンチから歩き去っていく。
「おい、帰っちゃうぞあいつ」
「え、帰るって……どこに?」
かなみは思わず貴子に訊く。
「そんなのあたしが知るか」
「そりゃそうね……よし!」
「何が、よしだ?」
「い、いいえ、なんでもないわ。私、ちょっとトイレいってくるね」
「おう」
かなみはトイレを行くフリをして、ルイベスを追いかける。
(チャンス! 誰もいないところに行ったら、そこを狙って!)
「なんだか、悪者の思考回路みたいだね」とマニィが言っているような気がする。
ルイベスはグラウンドを出て、そそくさと路地裏に入っていく。
「こりゃ都合がいいわ!」
思わず声が出る。
「――誰だ!?」
ルイベスはいきなり振り向いてくる。
「あ!?」
それで見つかってしまった。
「塁を盗むがごとく俺を狙ってるやつがいるかと思えば……お前、誰だ!?」
「わ、私は……だ、代打よ!!」
急に問い詰められて、かなみはトンチンカンな返答をしてしまった。
「そうか、代打か……なら盗塁を警戒する必要はないな……」
なんだかそれで納得してしまったようだ。
「――って、なんで代打がここにいるんだ!? 試合はどうした!?」
「えぇッ!? 試合!?」
「そうだ、代打は試合にでるもんだ!」
「そ、それはそうだけど……!」
「だったら、早く試合に戻りやがれ!!」
「え、えぇ!! ――って、違う!!」
かなみは振り向いて、試合に戻ろうとするところまでで、おかしいことに気づいてツッコミを入れる。
「違うって何が違うんだ?」
「私は代打じゃない!!」
「代打じゃなかったら、お前は何なんだよ!?」
「私は――魔法少女よ!!」
「魔法少女だと!? 魔法少女は怪人を退治するもんだろ!? どうして試合に!?」
「あんたが試合抜けたからでしょ! っていうか、あんたどうみても怪人じゃない!!」
「何!? 俺の完璧な偽装を見抜いただと!?」
「え、ええ、確かに完璧だったわ。貴子や他のみんなは完全に小学女子に見えてたみたいだけど。でも、私の目はごまかせないわ!」
「何ぃぃぃッ!? そんな奴がいたなんて!? って、なんで俺のあとをついてきたんだ!?」
「あんたが怪人で! 退治するために決まってるでしょ! あんた、最近このあたりで野球勝負もちかけてたでしょ!? 被害が出てるんだからそりゃ倒すに決まってるでしょ!」
「何ぃッ!? 野球勝負は悪なのよ!?」
「無理矢理やらせるのが悪よ!」
「被害者の証言によると――」
マニィがカバンから出て、説明し始める。
「『突然一打席勝負させろと言われました。凄い球をなげるせいで三振しました。凄いピッチャーでした。でも、いきなり勝負はビックリしました。殺されるかと思いました』
他にも、『嫌だと言っても無理矢理バッターボックスに立たされて、勝負させられました。凄い球が来てビビりました』とさ」
「ほら、あんたのせいで凄く迷惑してるのよ!? 大人しく退治されなさい!!」
「ぬぐぐ、大人しく退治されてたまるか!?」
ルイベスは投球モーションに入る。
ボールを投げ込むつもりだ。
「マジカルワーク!」
かなみはコインを放り投げる。宙を舞うコインから光が降り注ぎ、カーテンに包まれる。
「愛と正義と借金の天使、魔法少女カナミ参上!」
そして、黄色の衣装を身にまとった魔法少女が姿を現して、おなじみの口上を告げる。
「――え?」
目の前に剛速球が迫っていた。
「わ!? きゃあッ!?」
カナミは反射的にステッキで打ち返す。
ヵァン!!
「うおッ!?」
打ち返されたボールをルイベスはグローブで捕球する。
「お、俺の球が打たれた、だと!?」
「あ~、そのリアクションはもういいから」
紫織との勝負で散々見たせいでそのリアクションは見飽きてきた。
「今度はこっちの番よ!」
カナミはステッキから魔法弾を発射する。
バァン!!
「うおッ!?」
ルイベスは驚愕しながらも魔法弾をグローブで捕球する。
「魔法弾を捕ったぁッ!?」
「お前、よくもボールを投げ込んできやがったな!? ボールは人に向けて投げるもんじゃねえ!!」
「あんたがそれ言う!?」
思いっきり顔面めがけて投げてきた。
「うるせえ! もう一球勝負だ!!」
「自分でおかしいって気づきなさいよ!」
「とおりゃぁぁぁぁッ!!」
ルイベスはオーバースローで投げ込んでくる。それも野球ボールで。
しかもまた顔めがけて剛速球がやってくる。
「ちゃんと見えるわよ!」
魔法少女に変身して、強化した視力ならば十分に見ることが出来て反応が出来る。
「えいッ!」
カナミはステッキで打ち返して、ルイベスに頭目掛けてやってくる。
リピート再生かと思うくらいに同じ流れだった。
「同じだぜ! ピッチャーライナーでアウトだぜ!!」
ルイベスはその打球をグローブで捕る。
バァン!!
しかし、打ち返した直後に放った魔法弾にルイベスは反応することができず、腹に直撃する。
「ガハッ!? なんで、ボールを撃ってるんだよ!? 反則、じゃねえか……!?」
ルイベスは腹を撃たれて、吹っ飛び路地裏を転がっていく。
「そもそも顔を狙うのが反則でしょ!」
カナミは反論する。
「うるせえ……! 顔を当てればデッドボールになるだけだ!」
「そりゃそうだけど、やっちゃいけないのよ! 退場モノでしょうが!!」
「ルールに反してなけりゃいいんだよ!」
「スポーツマンシップに反してるでしょうが!! 私が退場させてやるわ!!」
カナミはステッキを掲げる。
「神殺砲!!」
ステッキを砲台へと変化させる。
「ボーナスキャノン!!」
カナミは砲弾を撃ち放つ。
「そいつは反則だろがぁぁぁぁぁぁぁッ!!?」
バァァァァァァァン!!
ルイベスは砲弾に飲み込まれて、それが断末魔になった。
「やったわ」
カナミは変身を解く。
怪人退治も大事だけど、紫織の試合の行方も大事だった。
かなみは試合をしているグラウンドに戻る。
「長かったな、かなみ」
かなみが戻ってきたことに気づいた貴子が声を掛ける。
「よっぽど厄介な敵だったんだな」
「え、ええ……」
厄介な敵だったのはそうだけど、貴子が言っている意味は違っていた。
「それで試合はどうなったの?」
「圧勝だよ」
スコアボードを見ると、9対2になっている。紫織の学校の方が9点だった。
打席にはちょうど紫織が立っている。
すっかり落ち着いていて、見ていて安心感がある。
「かっとばせー! 紫織ちゃーん!!」
それでも応援する。
今の紫織ならその応援が届いて力に変えてくれると信じて。
カキィィィィン!!
紫織はその期待に応えてくれるように快音を鳴らす。
「おめでとう、紫織ちゃん!!」
オフィスにて、かなみとみあがクラッカーを鳴らす。
「あ、ありがとうございます……」
紫織は一礼する。
「紫織、試合でホームラン打ったそうね」
みあはその日、別の怪人退治の仕事に行っていていけなかったので、かなみから聞いたそうだ。ちなみに、クラッカーはみあが用意してきた。
「え、えぇ……まぐれですけど……」
「まぐれなんかじゃないわよ!」
かなみが言う。
「本当によく打ったわ」
「これも全部かなみさんのおかげです」
「私? 私は何もしてないわよ」
「い、いえ……かなみさんが励ましてくれなかったら……私、何もできませんでした……」
「ふうん、やるじゃない」
みあは感心する。
「私は、ただ仕事で、たまたま近くに寄ってた、だけだから! あ、そうだ、お祝いにジュース買ってくるわ!!」
かなみは照れ隠しに逃げるようにオフィスを出ていく。
「かなみさんって、下手ですよね」
紫織は嬉しそうにみあに言う。
一方、オフィスを出たかなみは、
「はい、これ」
あるみはオレンジジュースのペットボトルを受け取る。
「あ、ありがとうございます」
「『野球勝負を仕掛けてくる怪人』の退治、ご苦労さまだったわね」
「いえ……もしかしたら、紫織ちゃんに被害が及ぶかと思いまして……」
「そんなの口実で、本当は紫織ちゃんの様子を見に行きたかったんでしょ」
「ま、この仕事をさせて欲しいって申し出たときに、みんなわかってたよ」
マニィまで言ってくる。
「そんな! 私はただ、仕事を選ばせてくれるかもしれないって言うから、この仕事がちょうどいいから選んだんです!」
「ええ、そうね。私もあなたが適任だと思ったから任せたのよ」
あるみはそう言って、かなみの肩を「よくやったわ」というように叩いて、この場を歩き去っていく。
かなみは振り向いて、その後姿を誇らしげに見送った。
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