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第三章・拳激、登場
決断
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3日後。
ブレバリーズ選手一同が介し、緊急会議が行われている。
会議室には重い空気が流れていた。
入院した修平の欠席した椅子が、無言のまま空いている。
沙也加が口火を切った。
「みんな、先日はごめんなさい。
わたしが出しゃばり過ぎて、みんなの意向も確認せずに、独断で試合を決めてしまいました。
申し訳ありませんでした。」
選手たちに向かって、深々と頭を下げた。
そして、つづけた。
「でも、わたしは信じています。
みんな、普段からあれだけの努力をしてくれています。しっかりとトレーニングを積めています。
だから、あの時も言いましたが、街の喧嘩さながらな戦いなど、封じ込められると思っています。
みんなが拳激の選手たちに負けることなど、決してないと信じています。」
さらにつづける。
「退路を断って戦いに臨むことこそが、わたしたちの成長につながるのです。
みんなで乗り切って行きたいので、みんなの力を貸してください」
再度、深々と頭を下げた。
しかし選手たちは全員、とうに拳激と全面的に戦う覚悟はできていた。
全員が沙也加の言葉に頷いていた。
直美が口を開いた。
「沙也加さん、ブレバリーズの力を結集して、あいつらを潰してしまいましょう」
その一言で、全員の心がまとまっていた。
沙也加は感謝の言葉を述べ、そしてさらにつづけた。
「昨日、拳激の事務所で、試合方法について調整してきたので、お伝えします。」
ホワイトボードに「拳激対抗戦」と書き込み、合意したルールを述べた。
・双方の代表5人づつで、シングルマッチ5戦を行う。
・ルールは、武器を除き、殴り・蹴り・頭突き・金的等、何でもあり。
・5戦トータルで勝率の高い方が勝ち。
・敗れた団体は、解散する。
「ルールは拳激の要求どおり“何でもあり”、だけど私たちは、正統派プロレスで挑みたいと思います」
その言葉に、どよめき。
Satomiが口を開く。
「……あの人たちは、ルールもモラルもない。ケガ人が出ます」
「ええ。でも、だからこそ勝つの。あの人たちの“暴力”を、私たちの“技”でねじ伏せる」
沙也加の瞳には、かつて帝プロで阪口と対峙したときと同じ光が宿っていた。
そしていよいよ、沙也加から対抗戦の出場選手が発表される。
「いまのブレバリーズで、最強と思われる5人を、わたしの方で選出させていただきました。
みんなの代表として、ブレバリーズの誇りをもって、戦っていただきたいと思ってます」
発表された出場メンバーは、以下のとおり。
仁志、直美、Satomi、環、志桜里
5人のうち、男子は1人で、女子が4人。
「以上です。出場順は、後日決めたいと思います。」
「……は?」
高本の声が響く。
「おいっ、ちょっと待てよ、沙也加!なんでこのメンバーなんだよ!」
これから何かが起こりそうな、殺伐とした空気が流れ始めていた。
ブレバリーズ選手一同が介し、緊急会議が行われている。
会議室には重い空気が流れていた。
入院した修平の欠席した椅子が、無言のまま空いている。
沙也加が口火を切った。
「みんな、先日はごめんなさい。
わたしが出しゃばり過ぎて、みんなの意向も確認せずに、独断で試合を決めてしまいました。
申し訳ありませんでした。」
選手たちに向かって、深々と頭を下げた。
そして、つづけた。
「でも、わたしは信じています。
みんな、普段からあれだけの努力をしてくれています。しっかりとトレーニングを積めています。
だから、あの時も言いましたが、街の喧嘩さながらな戦いなど、封じ込められると思っています。
みんなが拳激の選手たちに負けることなど、決してないと信じています。」
さらにつづける。
「退路を断って戦いに臨むことこそが、わたしたちの成長につながるのです。
みんなで乗り切って行きたいので、みんなの力を貸してください」
再度、深々と頭を下げた。
しかし選手たちは全員、とうに拳激と全面的に戦う覚悟はできていた。
全員が沙也加の言葉に頷いていた。
直美が口を開いた。
「沙也加さん、ブレバリーズの力を結集して、あいつらを潰してしまいましょう」
その一言で、全員の心がまとまっていた。
沙也加は感謝の言葉を述べ、そしてさらにつづけた。
「昨日、拳激の事務所で、試合方法について調整してきたので、お伝えします。」
ホワイトボードに「拳激対抗戦」と書き込み、合意したルールを述べた。
・双方の代表5人づつで、シングルマッチ5戦を行う。
・ルールは、武器を除き、殴り・蹴り・頭突き・金的等、何でもあり。
・5戦トータルで勝率の高い方が勝ち。
・敗れた団体は、解散する。
「ルールは拳激の要求どおり“何でもあり”、だけど私たちは、正統派プロレスで挑みたいと思います」
その言葉に、どよめき。
Satomiが口を開く。
「……あの人たちは、ルールもモラルもない。ケガ人が出ます」
「ええ。でも、だからこそ勝つの。あの人たちの“暴力”を、私たちの“技”でねじ伏せる」
沙也加の瞳には、かつて帝プロで阪口と対峙したときと同じ光が宿っていた。
そしていよいよ、沙也加から対抗戦の出場選手が発表される。
「いまのブレバリーズで、最強と思われる5人を、わたしの方で選出させていただきました。
みんなの代表として、ブレバリーズの誇りをもって、戦っていただきたいと思ってます」
発表された出場メンバーは、以下のとおり。
仁志、直美、Satomi、環、志桜里
5人のうち、男子は1人で、女子が4人。
「以上です。出場順は、後日決めたいと思います。」
「……は?」
高本の声が響く。
「おいっ、ちょっと待てよ、沙也加!なんでこのメンバーなんだよ!」
これから何かが起こりそうな、殺伐とした空気が流れ始めていた。
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