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第8章 久し振りの日本
コボルト討伐 3
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コボルト達が危険度が低いモンスタ一だと判断した柊達は、コボルト達を出来るだ
け、捕獲する方針にした。
モンスタ一素材等の買い取りを行う協会も、まだまだ生態が謎に包まれているモン
スタ一の捕獲を奨励している。
買い取り価格も1.5倍にまで上がるが、搬送時のリスク等を嫌って実際に行う会社
は少ないが。
作戦としては、集落跡を有刺鉄線で囲み、いくつもの出口には、エサ入りの檻を用
意するというものだった。
檻に入らない個体や抵抗する個体は柊がなるべく、捕獲する手順だが、手に終えな
ければ、討伐も視野に入れていた。
有刺鉄線を設置するのは深夜、コボルトの動きが最も鈍くなる時間帯を選んだ。
それが終われば檻を設置する暗視装置を着用しての作業は日の出までに何とか終わ
り後は、コボルト達を住みかから追い出して罠に嵌めるだけだ。
エサには、鶏肉を選んだ。キャベツや鶏、その他の野菜等を盗んでいたようだが、
雑食と言えど、鶏の養鶏農家は見回りや小屋の強化を行い、コボルト達は久しく肉類
を食べていない筈である。そこで、鶏肉を選んだ。
檻の数はコボルトの推定数と同じく10個。頑丈な猪用の大きな檻を用意してもら
った。
本来ならば、捕獲用の檻の設置には、免許等が必要なのだが、適合者やその関係者
が、モンスターを捕獲する際の設置は特例として許可されていた。
しかし、今回は、数が数であるし、有志からの強い要望があり、数名の猟師が罠の
設置に協力していた。
あとは、ゴブリンの巣穴を殲滅する時にも使った錬金術師製の有刺鉄線で囲み、コ
ボルトの逃げ道を塞いで待つだけである。
小さな集落跡とはいえ、完全に塞ぐのには、時間がかかり終わった頃には朝日が昇
り始めていた。
罠を仕掛けて半日、夕日が沈み始めた頃に罠の様子を見に行くと、すでに5匹もの
コボルトが罠に掛かっていた。
罠を仕掛けた際に協力してもらった猟師の手も借り、罠に掛かったコボルトをトラ
ックへと運んで行く。何人かの猟師は携帯電話でコボルトとの写真を撮り、孫に見せ
るのだと嬉しそうに言っていた。
罠を仕掛けていた周囲には、他のコボルトの物と思われる足跡が複数残されていた
ことから警戒されていると思い、敢えて新たな罠を仕掛けずに、有刺鉄線で穴を塞い
でおいた。
罠を仕掛けて2日目の夕方罠を見に行くと、3匹のコボルトが新たに罠に掛かって
いた。それと、同時に有刺鉄線を乗り越えようとしたのか、有刺鉄線に血と毛が絡ま
っている場所も確認できた。
残るコボルトは2頭だと予想される為、柊が有刺鉄線の中に入ることにした。
事前の偵察でコボルト達の拠点になっていた空き家に向かうとそこには傷付いた2
頭のコボルトがいた。
柊が近付くと唸りはするものの、襲いかかって来たりはせず、そのままうずくまる
のみであった。
そこで、これもまた特注の錬金術師製の首輪をして、残っていたエサ用の鶏肉を与
えると、貪るようにして食べ出した。
こうして、コボルト10匹全てを捕獲して木口町でのコボルト討伐は終了した。
け、捕獲する方針にした。
モンスタ一素材等の買い取りを行う協会も、まだまだ生態が謎に包まれているモン
スタ一の捕獲を奨励している。
買い取り価格も1.5倍にまで上がるが、搬送時のリスク等を嫌って実際に行う会社
は少ないが。
作戦としては、集落跡を有刺鉄線で囲み、いくつもの出口には、エサ入りの檻を用
意するというものだった。
檻に入らない個体や抵抗する個体は柊がなるべく、捕獲する手順だが、手に終えな
ければ、討伐も視野に入れていた。
有刺鉄線を設置するのは深夜、コボルトの動きが最も鈍くなる時間帯を選んだ。
それが終われば檻を設置する暗視装置を着用しての作業は日の出までに何とか終わ
り後は、コボルト達を住みかから追い出して罠に嵌めるだけだ。
エサには、鶏肉を選んだ。キャベツや鶏、その他の野菜等を盗んでいたようだが、
雑食と言えど、鶏の養鶏農家は見回りや小屋の強化を行い、コボルト達は久しく肉類
を食べていない筈である。そこで、鶏肉を選んだ。
檻の数はコボルトの推定数と同じく10個。頑丈な猪用の大きな檻を用意してもら
った。
本来ならば、捕獲用の檻の設置には、免許等が必要なのだが、適合者やその関係者
が、モンスターを捕獲する際の設置は特例として許可されていた。
しかし、今回は、数が数であるし、有志からの強い要望があり、数名の猟師が罠の
設置に協力していた。
あとは、ゴブリンの巣穴を殲滅する時にも使った錬金術師製の有刺鉄線で囲み、コ
ボルトの逃げ道を塞いで待つだけである。
小さな集落跡とはいえ、完全に塞ぐのには、時間がかかり終わった頃には朝日が昇
り始めていた。
罠を仕掛けて半日、夕日が沈み始めた頃に罠の様子を見に行くと、すでに5匹もの
コボルトが罠に掛かっていた。
罠を仕掛けた際に協力してもらった猟師の手も借り、罠に掛かったコボルトをトラ
ックへと運んで行く。何人かの猟師は携帯電話でコボルトとの写真を撮り、孫に見せ
るのだと嬉しそうに言っていた。
罠を仕掛けていた周囲には、他のコボルトの物と思われる足跡が複数残されていた
ことから警戒されていると思い、敢えて新たな罠を仕掛けずに、有刺鉄線で穴を塞い
でおいた。
罠を仕掛けて2日目の夕方罠を見に行くと、3匹のコボルトが新たに罠に掛かって
いた。それと、同時に有刺鉄線を乗り越えようとしたのか、有刺鉄線に血と毛が絡ま
っている場所も確認できた。
残るコボルトは2頭だと予想される為、柊が有刺鉄線の中に入ることにした。
事前の偵察でコボルト達の拠点になっていた空き家に向かうとそこには傷付いた2
頭のコボルトがいた。
柊が近付くと唸りはするものの、襲いかかって来たりはせず、そのままうずくまる
のみであった。
そこで、これもまた特注の錬金術師製の首輪をして、残っていたエサ用の鶏肉を与
えると、貪るようにして食べ出した。
こうして、コボルト10匹全てを捕獲して木口町でのコボルト討伐は終了した。
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