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10話 思い
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「ティーナ。僕達の事すき?」
「ええ。もちろんです」
「じゃあ~将来は僕達と結婚しようね」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
眩しい太陽の光がカーテンの隙間から射し込み 眩しくて目が覚めた。
フィオレンティーナは、起き上がろうとしたが味わった事のない疲労感と下腹部の痛みで顔を歪め目を閉じて起き上がる事を諦めてもう一度横になった。
痛い…ってもんじゃない…前世の知識って役に立たないわ…
そんな事を思いながら少し肌寒かったので腰まで掛かっていた毛布を引っ張ると毛布の中でモゾモゾと動いた。
な!何か居るわ!
ビックリして中を覗くと二人の美男子が寝ていて思わず声をあげそうになり 手で口を押さえた。
私 大変な事をしてしまったわ!!
起こさないように近くにあったシーツを引っ張り体に巻きつけ、下腹部の痛みを我慢しながらゆっくりとベットから降りようと床に足をつけた瞬間、手首を捕まえられ後ろに引っ張られた。
「きゃ!!」
「…何処に行くのかな?」
「ファミール!!いえ…あの…私………きゃ!!」
ファミールから逃げるように後退りをすると今度は腰を捕まえられた。
「ラル!!?」
「…どこ行くんだ」
「!!…わ、私は…ちょっと…」
「いいから…こっちに来い。まだねみぃ~」
腰を引かれ、ファミールとラルの間に倒れた。
「ラル!!急に引っ張ったら危ないでしょ!!」
「あ~うるせ~よ。少し黙れ」
「!!」
突然唇を奪われビックリしていると、口の中に舌を入れられ甘い声がもれてしまった。
恥ずかしくなり胸を思い切り押したが、逆にフィオレンティーナが後ろに倒れる事となった。
仰向けに倒れたフィオレンティーナをファミールとラルは押さえつけ悪魔の笑みを見せた。
「まだ、俺たちから逃げようと思ってんのか?絶対に逃がさねぇぞ」
「まだまだ、教える必要がありそうだね?」
「ち…違う!そうじゃなくって……きゃ!!」
普段の二人の笑顔が怖いと思った。
どうにか逃れる言い訳を考えたが全く思いつかず、あたふたとしているとファミールが目元に優しいキスをした。
「…ティーナ。お願いだから何処にも行かないでくれ…」
2人は顔を見せたくないかのように横を向いた。
初めて見せる表情を見た瞬間、何かを思い出せそうなところで阻むかのように頭に痛みが走った。
「っつ!!」
「「大丈夫か?!!!」」
痛みは一瞬だけで、すぐに収まった。
心配顔の二人に笑顔で大丈夫と、答えた。
「ごめんね。初めてだから加減したつもりだったんだけど。ちょっと無理させたかな?主治医を呼ぼう。」
何となく恥ずかしくって咄嗟に無理してないとよく考えずに叫んでしまった。
顔を真っ赤にしてると後ろからラルが優しく毛布をかけてくれた。
「顔が赤いぞ?熱か?お前は昔から無理をするとすぐ熱が出るからな。…ほら!布団に入ってゆっくり休め」
「そうだね。昔からティーナはがんばり屋だからね」
優しい二人の笑みにドキッとして、ますます顔が赤くなったが毛布に隠れて小さい声でお礼を告げた。
「じゃあ~僕達は……」
やっと一人になれると思っていたら 両サイドからドサッっと音がした。
「!!!」
恐る恐る毛布から顔を覗かせるとフィオレンティーナを囲むように大量のクッションが置かれた。
「ここから降りたら駄目だよ。降りたら」
「「犯す」」
二人の揃った声が怖くなり また毛布を被ったフィオレンティーナを見た二人は脱ぎ散らかしていた服を拾い着た。
「側に居たいけど、僕達は仕事があるか行かなくっちゃならない。だけど部屋を出たら駄目だよ?
何か用がある時は、今からくる者に言ってね。」
「大人しく帰りを待ってろよ。土産を買ってくるからな。」
毛布を被っているフィオレンティーナの頭をポンとして 二人は出て行った。
パタン!!ガチャ!と、ドアが閉まる音と鍵がかかる音がして 顔を出すとフィオレンティーナは、天井を見つめた。
「…鍵が…どうすれば、いいの…」
二人から離れなければいけないのに、初めてを捧げてしまった。
…そう、捧げてしまったのだ…拒否の言葉や態度をとっていても心の中は、他の人など考えられなくって…最低かもしれないが同じくらい二人を好き…いや、愛しているのだ。
秘めていたのに、求められ、愛を囁かれて二人に捧げてしまった。
本気で拒んでいたら…でも、これで良かったと、最後の思い出を胸の奥底にしまい。将来は、二人ではない男性と結婚をしその男性との授かる子供を大事に育てようと決心をした。
自分の肩をギュッと抱き締め二人の温もりを思いだしながらしまい込もうとした時だった。
トン、トン、トン。
「…フィオレンティーナ様。お目覚めでございましょうか?」
フィオレンティーナは、待つよう言ってから急いで起き上がり一人でも着れる服を着用し声をかけた。
入室したのは、前世では見なれている漆黒色の髪を綺麗にまとめ上げたあどけない小柄の子供だった。
「この度、フィオレンティーナ様のお世話係に任命されました『イチカ』と申します。よろしくお願い致します。」
「よろしくね。珍しい綺麗な髪色ね…何処の国の方なの?」
イチカはビクッとし黙ってしまった。
「…ごめんなさい。聞いちゃいけなかったかしら…」
「いいえ!違います。この髪を誉めていただいたのが初めてで……遠い所にある『京東国』と、いう所から来ました。」
笑顔で答えたイチカは頬を染めながらお辞儀をした。そして…小さな声で言った
「…この髪が怖くないのですか?」
「ええ。もちろんです」
「じゃあ~将来は僕達と結婚しようね」
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眩しい太陽の光がカーテンの隙間から射し込み 眩しくて目が覚めた。
フィオレンティーナは、起き上がろうとしたが味わった事のない疲労感と下腹部の痛みで顔を歪め目を閉じて起き上がる事を諦めてもう一度横になった。
痛い…ってもんじゃない…前世の知識って役に立たないわ…
そんな事を思いながら少し肌寒かったので腰まで掛かっていた毛布を引っ張ると毛布の中でモゾモゾと動いた。
な!何か居るわ!
ビックリして中を覗くと二人の美男子が寝ていて思わず声をあげそうになり 手で口を押さえた。
私 大変な事をしてしまったわ!!
起こさないように近くにあったシーツを引っ張り体に巻きつけ、下腹部の痛みを我慢しながらゆっくりとベットから降りようと床に足をつけた瞬間、手首を捕まえられ後ろに引っ張られた。
「きゃ!!」
「…何処に行くのかな?」
「ファミール!!いえ…あの…私………きゃ!!」
ファミールから逃げるように後退りをすると今度は腰を捕まえられた。
「ラル!!?」
「…どこ行くんだ」
「!!…わ、私は…ちょっと…」
「いいから…こっちに来い。まだねみぃ~」
腰を引かれ、ファミールとラルの間に倒れた。
「ラル!!急に引っ張ったら危ないでしょ!!」
「あ~うるせ~よ。少し黙れ」
「!!」
突然唇を奪われビックリしていると、口の中に舌を入れられ甘い声がもれてしまった。
恥ずかしくなり胸を思い切り押したが、逆にフィオレンティーナが後ろに倒れる事となった。
仰向けに倒れたフィオレンティーナをファミールとラルは押さえつけ悪魔の笑みを見せた。
「まだ、俺たちから逃げようと思ってんのか?絶対に逃がさねぇぞ」
「まだまだ、教える必要がありそうだね?」
「ち…違う!そうじゃなくって……きゃ!!」
普段の二人の笑顔が怖いと思った。
どうにか逃れる言い訳を考えたが全く思いつかず、あたふたとしているとファミールが目元に優しいキスをした。
「…ティーナ。お願いだから何処にも行かないでくれ…」
2人は顔を見せたくないかのように横を向いた。
初めて見せる表情を見た瞬間、何かを思い出せそうなところで阻むかのように頭に痛みが走った。
「っつ!!」
「「大丈夫か?!!!」」
痛みは一瞬だけで、すぐに収まった。
心配顔の二人に笑顔で大丈夫と、答えた。
「ごめんね。初めてだから加減したつもりだったんだけど。ちょっと無理させたかな?主治医を呼ぼう。」
何となく恥ずかしくって咄嗟に無理してないとよく考えずに叫んでしまった。
顔を真っ赤にしてると後ろからラルが優しく毛布をかけてくれた。
「顔が赤いぞ?熱か?お前は昔から無理をするとすぐ熱が出るからな。…ほら!布団に入ってゆっくり休め」
「そうだね。昔からティーナはがんばり屋だからね」
優しい二人の笑みにドキッとして、ますます顔が赤くなったが毛布に隠れて小さい声でお礼を告げた。
「じゃあ~僕達は……」
やっと一人になれると思っていたら 両サイドからドサッっと音がした。
「!!!」
恐る恐る毛布から顔を覗かせるとフィオレンティーナを囲むように大量のクッションが置かれた。
「ここから降りたら駄目だよ。降りたら」
「「犯す」」
二人の揃った声が怖くなり また毛布を被ったフィオレンティーナを見た二人は脱ぎ散らかしていた服を拾い着た。
「側に居たいけど、僕達は仕事があるか行かなくっちゃならない。だけど部屋を出たら駄目だよ?
何か用がある時は、今からくる者に言ってね。」
「大人しく帰りを待ってろよ。土産を買ってくるからな。」
毛布を被っているフィオレンティーナの頭をポンとして 二人は出て行った。
パタン!!ガチャ!と、ドアが閉まる音と鍵がかかる音がして 顔を出すとフィオレンティーナは、天井を見つめた。
「…鍵が…どうすれば、いいの…」
二人から離れなければいけないのに、初めてを捧げてしまった。
…そう、捧げてしまったのだ…拒否の言葉や態度をとっていても心の中は、他の人など考えられなくって…最低かもしれないが同じくらい二人を好き…いや、愛しているのだ。
秘めていたのに、求められ、愛を囁かれて二人に捧げてしまった。
本気で拒んでいたら…でも、これで良かったと、最後の思い出を胸の奥底にしまい。将来は、二人ではない男性と結婚をしその男性との授かる子供を大事に育てようと決心をした。
自分の肩をギュッと抱き締め二人の温もりを思いだしながらしまい込もうとした時だった。
トン、トン、トン。
「…フィオレンティーナ様。お目覚めでございましょうか?」
フィオレンティーナは、待つよう言ってから急いで起き上がり一人でも着れる服を着用し声をかけた。
入室したのは、前世では見なれている漆黒色の髪を綺麗にまとめ上げたあどけない小柄の子供だった。
「この度、フィオレンティーナ様のお世話係に任命されました『イチカ』と申します。よろしくお願い致します。」
「よろしくね。珍しい綺麗な髪色ね…何処の国の方なの?」
イチカはビクッとし黙ってしまった。
「…ごめんなさい。聞いちゃいけなかったかしら…」
「いいえ!違います。この髪を誉めていただいたのが初めてで……遠い所にある『京東国』と、いう所から来ました。」
笑顔で答えたイチカは頬を染めながらお辞儀をした。そして…小さな声で言った
「…この髪が怖くないのですか?」
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