君がすべてを教えてくれた。

美桜

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春 ー出会いー

悠の想い

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ー3日前ー
あの部活動紹介から、誰もが予想していた通り、サッカー部には大勢の希望者がいて、それはプレイヤーの方ではなく、新藤目当てのマネージャー希望だった。


顧問:これは.........参ったなー

新藤:え、50名以上マネージャー希望ですか??

顧問:マネージャーに基準もないし.....どうやって決めるかがねー(笑)

悠:なら、俺が決めてもいいですか?

新藤:確か、神田.......だよな

顧問:何だ、お前が決めんのか?

悠:先生たちも困ってんでしょー?じゃー俺にやらせてくれません?

顧問:多く入れても三人までに絞って欲しいねー、他の部活にも顔向けしづらいんだよ(笑)

悠:まっかせてください!じゃー行ってきまーす

新藤:あ、俺も立ち会っていいか!

悠:..........お好きにどーぞー


悠はそのまま希望者のところに出向き、新藤はそれについて行くように小走りに走り回った。一度に集めるには教室を貸し切らなければならないほどの人数であったため、クラスごとに希望者を廊下に呼び出し、新藤はそれを近くで見守るように見ていた。


瑠奈:じゃあ、5クラス分に分けていちいち同じ説明を?

亜美:マネージャーの仕事内容ならこの間の説明会でも話しましたし、尚更私たちが話すべきだったんじゃ........

新藤:んーーいや、あれは神田にしか話せなかったことだと思うな。


瑠奈と亜美は一体何を伝えていたのか気になり、そのまま話の続きを聞いた。


悠:君たち、サッカー部のマネージャー希望ってことで合ってる?

''はい!私たちみんなサッカー部のマネージャーに入りたくて!''

''結構人数多くて心配だったんですー!''

''やっぱり、面談的なのあるんですか?''

悠:まぁーーそうだねーー。その前に確認したいことがあって、君たち.......何でマネージャーに入りたいの?

''それは............まぁ、選手を支えるのに憧れて.......ね!''

''.......うん!.........部活動紹介の先輩たちのプレーが凄くて!''

悠:なるほどねー。でも、マネージャーなら他にもあるし、何でうちなの?

''..........あ、私お兄ちゃんがサッカーしてて!少しは知識もあるので何かお役に立てるかもって!''

''私は..........サッカー観戦が趣味で........!''

悠:そっかーー好きでいてくれてるのは、やってる俺たちからしても凄い嬉しいよ。皆知識があるっていうのも歓迎やなー、うちは顧問がというか、顔出さないし、練習に何かアドバイスとかしないからそういうマネージャー居てくれると助かるわ!

''..........え、顧問の先生、あんまり関わらないんですか?''

''部活動紹介で挨拶してました......よね?''

悠:どこの部活にも顧問がおるし、うちも紹介した先生が顧問だけど、何ていうの?名前だけ?一応顧問が居ないと大会にも出られないから顧問っていう立場になってもらってるだけで日頃の練習にも来ないし、大会も終わってから特に打ち上げもないし、関わりゼロだねー。授業とか学校内でしか会わないよ。

''..........へぇ......あ、そうだったんですね''

悠:マネージャーも意外と忙しいから、成績も気にしないといけないっていうのも理解して欲しくてさ!成績悪いと先生からもあんまりよく思われないし、一年生は特に慣れないことばっかで大変だよねー?

''あぁ.........そうですね........''

''あの、やっぱりもう少し考えてから希望出します........すいません!''

悠:全然いいよ!前もって伝えておけばよかったね、こっちこそごめんね!


その後も悠は同じように希望者に説明し、皆同じように、改めて希望を出すという人ややっぱり辞めると言った人もいて、結局誰も残らなかったという。


新藤:神田があんなに熱心なやつだと思わなかったよ!一年生の学業から部活の両立まで考えてるとはなー。でも、顧問が全く関与してないっていうのは語弊があったような........

亜美:あはは.........先生全く分かってない(笑)

瑠奈:なるほどね、それでか。悠先輩、結構頑張ったんだ。

新藤:一人も入らなかったのは残念だけど、来年に入ってもらえることを期待するしかないな!

亜美:そうですねー(笑)来年は何人希望だすだろうか........

瑠奈:多分毎年大変な目に誰かが合うんだろうね。

新藤:え、どういうこと??

亜美:とにかく!無事に部活は始められるし!先生も頑張り時ですね!

瑠奈:よろしくお願いします

新藤:あぁ!よろしくな!


一つ、新藤先生について分かったことがある。物凄く鈍感で、少し天然要素があるってことを瑠奈たちは思った。そして、悠が影で先輩としての役目以上の行動をしていたことに、瑠奈は感動していた。

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