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恋煩い
恐怖のテスト返却
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夏休み、それは誰もが待ち望む休み期間。だが、その前に学生には試練がある。
担任:よーし、この間のテスト返却するぞー
瑠奈:..........きたー
そう、テスト返却。あれだけ頑張ったことが果たして点数に反映されるのか、瑠奈は気が気でなかった。そして、テストの点数を見る前の先生の顔、これも大事だ。めちゃくちゃ悪かったらひどく言われ、めちゃくちゃ良かったら頑張ったな!って褒められる。微妙だったら、何も言わない。これが分かってしまうのが恐ろしい。
担任:次は..........四宮!
瑠奈:あ、はい!
どうだ.........どっちだ...........。
瑠奈は恐る恐る担任の顔を伺っていた。
担任:..........前より上がってるな。よく頑張ったな
瑠奈:......ありがとうございます。
前より上がってる、とはいえ前が悪すぎて今回がいい点数かは分からない。
果たして、結果は......................。
数学69
亜美:おぉ!瑠奈が70手前取るなんて!いやーーやっぱ勉強ってすれば取れるもんだねー
瑠奈:.............そうだね......
亜美:えーー何か嬉しくない感じー?いいじゃん!これも立派な点数だよ?
瑠奈:分かるでしょ!この.........微妙な点数......見せられる点数じゃない......
亜美:まぁ、まだ数学しか返ってきてないし、次の教科に期待しよ!
亜美はそう言ったが、その後のテスト返却も何とも言えない点数で、唯一自信を持てたのは、社会の点数でだった。
新藤:四宮、やればできるじゃないか!
瑠奈:え、あ........はい......
亜美:.......ねぇ、めちゃくちゃ褒められてたけど何点だったの??
瑠奈:いや、まだ見てない.........
瑠奈は自分の席に戻る途中に、亜美に引き止められ、亜美は早く見なよと急かし、そのまま席に戻っても、見る勇気がなかった。
新藤:えーっと、ここのクラスの最高点数は96点、この調子で夏休み明けの実力テストも頑張ってくれ!
テスト返却はこれで終わり、みんなグループごとに自分の点数を公表したりして、和気あいあいとしていた。
亜美:うちのクラスで96点なんて強者だねーー。ほら瑠奈!気になる点数は??
瑠奈:まだだからさ、一緒に見てくんない?
亜美:はぁ?!まだ見てないの?!早く見なさいよ!
瑠奈:じゃあ、いくよ?
そう言って一つ折に畳んでいた紙を恐る恐る広げた。
瑠奈:.............え
亜美:どれどれ............って.........はぁぁぁ?!きゅ.........96点って!最高得点じゃん!
瑠奈は今まで見たことない点数で動揺し、亜美は自分の事のように喜んでいた。しかし瑠奈は、これが新藤の受け持つ教科でのテストで良かったと思った。他の点数があまり良くなかったのも当然で、勉強はしていたものの、毎日欠かさず、テスト当日も復習していたのは、社会のテスト勉強だけだったのである。ある意味、亜美の言っていたことは間違ってはいなかった。
担任:よーし、この間のテスト返却するぞー
瑠奈:..........きたー
そう、テスト返却。あれだけ頑張ったことが果たして点数に反映されるのか、瑠奈は気が気でなかった。そして、テストの点数を見る前の先生の顔、これも大事だ。めちゃくちゃ悪かったらひどく言われ、めちゃくちゃ良かったら頑張ったな!って褒められる。微妙だったら、何も言わない。これが分かってしまうのが恐ろしい。
担任:次は..........四宮!
瑠奈:あ、はい!
どうだ.........どっちだ...........。
瑠奈は恐る恐る担任の顔を伺っていた。
担任:..........前より上がってるな。よく頑張ったな
瑠奈:......ありがとうございます。
前より上がってる、とはいえ前が悪すぎて今回がいい点数かは分からない。
果たして、結果は......................。
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亜美:おぉ!瑠奈が70手前取るなんて!いやーーやっぱ勉強ってすれば取れるもんだねー
瑠奈:.............そうだね......
亜美:えーー何か嬉しくない感じー?いいじゃん!これも立派な点数だよ?
瑠奈:分かるでしょ!この.........微妙な点数......見せられる点数じゃない......
亜美:まぁ、まだ数学しか返ってきてないし、次の教科に期待しよ!
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新藤:四宮、やればできるじゃないか!
瑠奈:え、あ........はい......
亜美:.......ねぇ、めちゃくちゃ褒められてたけど何点だったの??
瑠奈:いや、まだ見てない.........
瑠奈は自分の席に戻る途中に、亜美に引き止められ、亜美は早く見なよと急かし、そのまま席に戻っても、見る勇気がなかった。
新藤:えーっと、ここのクラスの最高点数は96点、この調子で夏休み明けの実力テストも頑張ってくれ!
テスト返却はこれで終わり、みんなグループごとに自分の点数を公表したりして、和気あいあいとしていた。
亜美:うちのクラスで96点なんて強者だねーー。ほら瑠奈!気になる点数は??
瑠奈:まだだからさ、一緒に見てくんない?
亜美:はぁ?!まだ見てないの?!早く見なさいよ!
瑠奈:じゃあ、いくよ?
そう言って一つ折に畳んでいた紙を恐る恐る広げた。
瑠奈:.............え
亜美:どれどれ............って.........はぁぁぁ?!きゅ.........96点って!最高得点じゃん!
瑠奈は今まで見たことない点数で動揺し、亜美は自分の事のように喜んでいた。しかし瑠奈は、これが新藤の受け持つ教科でのテストで良かったと思った。他の点数があまり良くなかったのも当然で、勉強はしていたものの、毎日欠かさず、テスト当日も復習していたのは、社会のテスト勉強だけだったのである。ある意味、亜美の言っていたことは間違ってはいなかった。
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