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25.新学期
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春休みが終わってオレたちは三年生になった。受験生だ。もう受験まっしぐら、待った無しだね。ちなみに二年から三年になるときはクラス替えが無いので、周りは全く代わり映えがしない。担任も変わらないんだ。
「志望校とかって決まった?」
「まだこれからだよぉ。とりあえず一学期の成績で考える」
「そうだよねー。行きたい大学があっても、成績が伴わないとムリだもんねぇ」
受験生って言ったって、そんなもんだよな。
オレはチラッと亮介の顔を見た。一緒の大学に行けたらいいねって話は以前した。でも、一緒の大学に行こうって話はしてない。オレは今も行きたいって思ってるけど、亮介はどうなんだろう?
そう言えばさ、いろいろあって、いつの間にか亮介のこと好きになって付き合ってるけど、普通に考えたらオレたちっておかしいよね? 男同士だよ。付き合う前は悶々としてたくせに、好きって気がついた途端そこらへん何も考えてないオレって、やっぱヘンじゃね? ときどきそんなことを考えるんだ。まあでも、考えたからってどうにかなるわけじゃないし、やっぱオレは亮介のこと好きだし……。恋愛に男とか女とかってのは関係ないのかな? それともオレたちってやっぱりヘンなんだろうか?
いつの日か「この関係っておかしいよな」って我に返って終わりになるんだろうか? そのときオレはどう思うんだろう? 今の関係が続けばいいと思ってるけど、もし亮介と別れたら? その後オレは普通に戻って女の子と恋愛とかできるんだろうか?
ときどき頭に浮かぶその考え。気にしないようしても、また頭に浮かんでくるんだ。それでも今は考えたくない。亮介が好きだから。今は亮介と一緒にいたいから。だから浮かんでもフタをして閉じ込めておくようにしてる。もしかしたら、そんなこと気にならなくなる日がくるかもしれないし。つか、来て欲しい。
「智クーン、ファミレスでちょっとだけお茶してこうって話してるんだけど、どぉ?」
「オレ? 大賛成!」
不安になる気持ちを閉じ込めて、オレはニカッて笑ってそう答えた。
「帰る前にオレんち寄ってくでしょ?」
自宅近くなって、亮介がオレにそう聞いてきた。
あの日以来……、つまり亮介と初めてエッチした日以来、春休みってことっもあって、オレたちは毎日イタしちゃってる。と言っても毎回最後までってわけでも無いんだけど……。とにかく、日中はマジメに図書館とか行って勉強しつつ、早めに切り上げて亮介んちに行ってその……。
オレんちはお母さんがパートで午後はいるんだけど、亮介んちは共働きで帰りが遅いから、亮介んちはオレたち的には都合が良くて……。まあ、察してくれ。
「あっ、あっ、あっ、りょう、亮介っ、も、もう、イクッ、あぁぁぁぁ」
何故だろう? 亮介とのキスでボーっとしてるうちに、必ずイカされちゃうんだ。キスで亮介の舌に翻弄されつつ、オレの息子さんを扱かれて、あっという間に目に星が散ってる。オレばっかりイカされて……って思うけど、どちらかと言うと亮介が嬉しそうなんだよ。なので、何も言えずにいる……。オレって、空気読むヤツでしょ? て、違うか。
「智かわいい。感じてるときの智の顔、最近ますますエロくなってきたし」
「エロいなんて言うなよ……」
その後は後ろをほぐされて……。
◇◇◇ ◇◇◇
「どこか、絶対行きたいってとこってある?」
「あー、あたし伏見稲荷行きたい。千本鳥居を実際に見てみたいんだよね」
「そこは結構時間かかるみたいじゃん。二日目にゆっくり行くとか」
「レンタサイクルってなかったっけ? 初日はそれでいっぱい周れるよ」
「自転車借りるのって、事前に学校の許可いるのかな?」
「六人分の自転車でしょ。予約とかした方が良いのかなぁ」
「とりあえずさ、自転車で行く場合のルート決めておこうよ」
高3になって最初のイベントは修学旅行だ。三泊四日で京都へ。まあここらへんの高校だと普通なんじゃないかな。
二日目と三日目は自由行動ってことになってる。と言っても、事前に予定を組み立てて提出しなきゃいけないけど。もちろん旅行が終わってから、グループ毎の発表なんかもあるよ。
グループ分けはわりと自由で、三人から六人くらいで好きに組めってカンジ。なのでオレたちは六人で行動することにした。
「お昼食べるところも決めとこうよ」
「えーでも、並んで待ったりするとこだと時間無くなっちゃうよ」
「何ヶ所かチェックしとけば。そのうちのどこかには入れるんじゃね?」
「伏見稲荷はさ、上の方に休憩する場所があるみたいだよ。見晴らし良いって書いてあるからお弁当買って行きたいな」
「じゃあどこで弁当買う? 修学旅行でコンビニ弁当なんて悲しすぎるっしょ」
「あー、それはオレもヤダ」
そんなカンジで順調に計画が作られていく。特に梨奈ちゃんと愛理ちゃんが積極的だ。男子はそれにのせられてってカンジかな。
高校の思い出修学旅行、楽しみだな。
「志望校とかって決まった?」
「まだこれからだよぉ。とりあえず一学期の成績で考える」
「そうだよねー。行きたい大学があっても、成績が伴わないとムリだもんねぇ」
受験生って言ったって、そんなもんだよな。
オレはチラッと亮介の顔を見た。一緒の大学に行けたらいいねって話は以前した。でも、一緒の大学に行こうって話はしてない。オレは今も行きたいって思ってるけど、亮介はどうなんだろう?
そう言えばさ、いろいろあって、いつの間にか亮介のこと好きになって付き合ってるけど、普通に考えたらオレたちっておかしいよね? 男同士だよ。付き合う前は悶々としてたくせに、好きって気がついた途端そこらへん何も考えてないオレって、やっぱヘンじゃね? ときどきそんなことを考えるんだ。まあでも、考えたからってどうにかなるわけじゃないし、やっぱオレは亮介のこと好きだし……。恋愛に男とか女とかってのは関係ないのかな? それともオレたちってやっぱりヘンなんだろうか?
いつの日か「この関係っておかしいよな」って我に返って終わりになるんだろうか? そのときオレはどう思うんだろう? 今の関係が続けばいいと思ってるけど、もし亮介と別れたら? その後オレは普通に戻って女の子と恋愛とかできるんだろうか?
ときどき頭に浮かぶその考え。気にしないようしても、また頭に浮かんでくるんだ。それでも今は考えたくない。亮介が好きだから。今は亮介と一緒にいたいから。だから浮かんでもフタをして閉じ込めておくようにしてる。もしかしたら、そんなこと気にならなくなる日がくるかもしれないし。つか、来て欲しい。
「智クーン、ファミレスでちょっとだけお茶してこうって話してるんだけど、どぉ?」
「オレ? 大賛成!」
不安になる気持ちを閉じ込めて、オレはニカッて笑ってそう答えた。
「帰る前にオレんち寄ってくでしょ?」
自宅近くなって、亮介がオレにそう聞いてきた。
あの日以来……、つまり亮介と初めてエッチした日以来、春休みってことっもあって、オレたちは毎日イタしちゃってる。と言っても毎回最後までってわけでも無いんだけど……。とにかく、日中はマジメに図書館とか行って勉強しつつ、早めに切り上げて亮介んちに行ってその……。
オレんちはお母さんがパートで午後はいるんだけど、亮介んちは共働きで帰りが遅いから、亮介んちはオレたち的には都合が良くて……。まあ、察してくれ。
「あっ、あっ、あっ、りょう、亮介っ、も、もう、イクッ、あぁぁぁぁ」
何故だろう? 亮介とのキスでボーっとしてるうちに、必ずイカされちゃうんだ。キスで亮介の舌に翻弄されつつ、オレの息子さんを扱かれて、あっという間に目に星が散ってる。オレばっかりイカされて……って思うけど、どちらかと言うと亮介が嬉しそうなんだよ。なので、何も言えずにいる……。オレって、空気読むヤツでしょ? て、違うか。
「智かわいい。感じてるときの智の顔、最近ますますエロくなってきたし」
「エロいなんて言うなよ……」
その後は後ろをほぐされて……。
◇◇◇ ◇◇◇
「どこか、絶対行きたいってとこってある?」
「あー、あたし伏見稲荷行きたい。千本鳥居を実際に見てみたいんだよね」
「そこは結構時間かかるみたいじゃん。二日目にゆっくり行くとか」
「レンタサイクルってなかったっけ? 初日はそれでいっぱい周れるよ」
「自転車借りるのって、事前に学校の許可いるのかな?」
「六人分の自転車でしょ。予約とかした方が良いのかなぁ」
「とりあえずさ、自転車で行く場合のルート決めておこうよ」
高3になって最初のイベントは修学旅行だ。三泊四日で京都へ。まあここらへんの高校だと普通なんじゃないかな。
二日目と三日目は自由行動ってことになってる。と言っても、事前に予定を組み立てて提出しなきゃいけないけど。もちろん旅行が終わってから、グループ毎の発表なんかもあるよ。
グループ分けはわりと自由で、三人から六人くらいで好きに組めってカンジ。なのでオレたちは六人で行動することにした。
「お昼食べるところも決めとこうよ」
「えーでも、並んで待ったりするとこだと時間無くなっちゃうよ」
「何ヶ所かチェックしとけば。そのうちのどこかには入れるんじゃね?」
「伏見稲荷はさ、上の方に休憩する場所があるみたいだよ。見晴らし良いって書いてあるからお弁当買って行きたいな」
「じゃあどこで弁当買う? 修学旅行でコンビニ弁当なんて悲しすぎるっしょ」
「あー、それはオレもヤダ」
そんなカンジで順調に計画が作られていく。特に梨奈ちゃんと愛理ちゃんが積極的だ。男子はそれにのせられてってカンジかな。
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