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1年
学園祭6
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学園祭五日目、六日目の剣術大会は凄かった。何がかと言うと、観客が凄かったんだ。だって近衛騎士の制服を着た騎士とか、魔法協会から派遣されたと思われる魔導師とかが、貴賓席ってところにずらーっと座ってるんだよ。彼らの後ろには学園の教師たちが陣取っていて、時折学生についての説明なんかをしてたみたいだった。
もちろん冒険者たちも沢山詰めかけてたよ。貴賓席の彼ら同様に真剣な眼差しで試合を見ていて、時折手元のメモに何かを書きつけてたように見えた。きっと卒業後のスカウトとかを考えてるんじゃないかな。騎士たちも同様だと思う。
僕は試合よりも観客たちを観察するのが忙しく、逆に観客の反応を見てから慌てて試合を見るってカンジだった。だから肝心な部分は見れてないんだけど、どの生徒が注目されたかだけは分かった。
ちなみに、五日目も六日目も決勝戦だけはしっかり観戦したよ。特に個人戦の6年の部は凄かったの一言。優勝した彼も、準優勝した彼も、きっと近衛騎士になってもやっていけるんじゃないかって思ったくらいだ。とは言っても僕には剣の才能はほとんど無いから、マシューの見立ては違うかもしれないけどね。とにかく面白い試合だったよ。
団体戦の本戦については僕は何も言わないよ。なるべく楽しむように努力はしたけど、やっぱり時々眉間に皺が寄ってたみたい。マシューに眉間をグリグリされたのがものすごく痛かったってのが、団体戦の中では一番強い記憶かも。
「なあセイン、オレたちは剣術大会には出ない方が良いかもな」
団体戦を観てるとき、突然マシューがそんなことを言い出したんだ。
「騎士科は個人戦出場は義務じゃなかった?」
「そっちは出るが、多分適当なところで負けるようにすると思う」
「えー、勿体ないよ」
「大丈夫。少なくとも3年生までは、頑張っても女子の方が強いぜ。成長が速いからな」
「そうなの?」
「残念ながら、オレの成長期は一般より遅いんだ」
「ふうん」
あまり言いたくはないけど、実を言うと僕もマシューもチビなんだ。前世や前々世で会ったときのマシューは背が高かったから、今世で再会したときは意外に思ったんだよ。でもまあ、成長期ってのは人それぞれだからね。僕も成長したら平均くらいの身長になるよ。チビではないからね。それだけは強調しとくね。
「団体戦は見たところ5年生以上だろう? それくらいになったらオレの身体も成長してるし、剣の腕もかなり上がってるハズだ。個人戦で目立つのはまあ仕方ないが、団体戦ではセインの方が目立つと思うぜ。今世は目立ちたく無いんじゃなかったっけ?」
「あー、うん……。出来れば今世こそはマシューとの約束を果たしたいかな」
「まあ、オレ自身はどっちでも良いんだけどな。万が一騎士になっても、下っ端は脳筋が多いから上手くやれば目立たないし。でも魔法協会は面倒臭そうなんだよな。特にセインは誤魔化すのがニガテだし」
「うー……。今のマシューのセリフに異議を唱えたいけど、多少は僕自身も自覚してるからなぁ……。団体戦に出たら、ガマン出来ずにいろいろやらかしそうかも」
「ククッ……。まあ、セインならそうだな」
ちょっとムッとしたけど、でも僕自身自覚してるから反論出来ないんだ。と言うか、納得できるからこそムカつくんだよね? 悔しいなぁ、もう……。
「まあでも、オレ個人としては、セインが真っ当に認められるってのは嫌じゃないぜ。戦いにおいては剣士の方が目立つと思うんだ。でも実際は魔導師のサボートが無きゃ何も出来ないワケ。一般の人はそこらへんは理解できないから、オレはそれが不満だったんだよな。
もしセインが嫌じゃなければ、オレとしては今世でもセインの実力を知らしめたいと思ってる。でも今の魔法協会も、何だかんだ言って昔の魔術塔とあまり変わらないようだから、オレたちが楽しく生きていくのにはちょっと窮屈かもしれないな。
とは言っても、セインには伸び伸び生きて欲しいとも思ってるから、あんまり気にすることは無いぜ。きっとセインのことだから、目立ちたくなくても目立つだろうからな。フォローはオレがしてやるから、セインは望みをオレに言うだけでいい。だから安心して任せろ」
「マシュー!」
思わずマシューに抱きついてしまった。マシューの隣に座ってたトーマ君がギョッとしてたよ。普段の僕なら直ぐ正気にかえるのに、このときの僕は周りのことなんかまったく気にせず、ずーっと抱きついたままだった。ヘンな噂が立っても構わないよ。僕たちはまだ子供だけど、僕とマシューは愛し合ってるのは事実だからね。だから何も問題無いってことなんだ。
さすがにキスはしなかった僕を褒めて欲しいな。ただね……、マシューの手の動きがちょーっとだけ怪しかったんだよね。思わず僕が正気に返るくらい。マシューは狙ってやったのかな? きっと違うよね?
学園祭の最後のイベントは、剣術大会のエキシビジョンマッチだった。貴賓席に座ってた近衛騎士の二人が手合わせをしたんだ。やっぱりすごね。ものすごく迫力があって、全然目が離せなかったんだよ。僕たち観客は言葉も無く真剣に見てた。その代わり、勝負がついた後の歓声は今までの中で一番だったと思う。
「やっぱ騎士たちの試合ってすごいなぁ」
「そうだな」
「いつかオレも騎士の制服着たいわ」
「あれっ、アルトって近衛騎士希望なのか?」
「近衛は夢のまた夢。できれば第1か第2騎士団に入りたいと思ってる」
「へえ~」
「マシューは違うのか?」
「オレは騎士より冒険者の方が興味あるな」
「そうなんだぁ」
エキシビジョンマッチに興奮したマシューとアルト君が、将来の夢を語り合ってた。アルト君は騎士になりたかったんだね。騎士科だし、一番憧れる職業なのかも。逆にマシューは騎士はこりごりなのかもしれないね。のびのびやった方だとは思うけど、柵はたくさんあったよ。
「トーマ君は将来の夢とかって決まってるの?」
楽しそうに夢を話すマシューたちの後ろを歩きながら、僕は隣を歩くトーマ君に聞いてみた。考えてみたら、今までそんな話をしたこと無かったからね。まだ1年生だから、将来なんて考えてない人もたくさんいると思うけど。
「騎士団か魔法協会の文官になりたいと思ってるよ」
「すっごい具体的だねぇ」
「そこに所属したら、お給料は国から貰えるからね。僕の目標は『目指せ、安定収入』だもん」
「うわあ……」
1年生の夢にしてはどうかと思う。ちょっと苦笑い。でもまあ国からお給料を貰えるってのは、トーマ君の言う通り一番安定してるかもしれないね。と言うか、安定してた。
「セイン君は?」
「そうだね……、僕も冒険者かな。マシューと一緒に楽しくやれたら良いな」
マシューが冒険者に興味があるのなら、それに付き合うのも悪くないと思うんだ。約束の『のんびり』とは違うかもしれないけど、楽しくやっていけるかもしれないな。そう考えたら、うん、卒業後がとても楽しみになってきた。よし、僕も冒険者を目指そう!
全部のイベントが終了して、模擬店も撤収の準備を始めてた。六日間に渡った初めての学園祭は、結論としてはとても楽しいものだったよ。来年は僕たちも学園祭を運営する側になるんだ。観客皆が楽しめるように、来年からは僕も頑張ろう。
「どうした、セイン?」
「マシューが冒険者を目指すなら、僕もそれを目指すね。一緒にやったらとても楽しいと思うんだ」
「そうか。……そうだな」
そう言いながら僕の頭を撫でたマシューは、とても優しい目をしていた。
もちろん冒険者たちも沢山詰めかけてたよ。貴賓席の彼ら同様に真剣な眼差しで試合を見ていて、時折手元のメモに何かを書きつけてたように見えた。きっと卒業後のスカウトとかを考えてるんじゃないかな。騎士たちも同様だと思う。
僕は試合よりも観客たちを観察するのが忙しく、逆に観客の反応を見てから慌てて試合を見るってカンジだった。だから肝心な部分は見れてないんだけど、どの生徒が注目されたかだけは分かった。
ちなみに、五日目も六日目も決勝戦だけはしっかり観戦したよ。特に個人戦の6年の部は凄かったの一言。優勝した彼も、準優勝した彼も、きっと近衛騎士になってもやっていけるんじゃないかって思ったくらいだ。とは言っても僕には剣の才能はほとんど無いから、マシューの見立ては違うかもしれないけどね。とにかく面白い試合だったよ。
団体戦の本戦については僕は何も言わないよ。なるべく楽しむように努力はしたけど、やっぱり時々眉間に皺が寄ってたみたい。マシューに眉間をグリグリされたのがものすごく痛かったってのが、団体戦の中では一番強い記憶かも。
「なあセイン、オレたちは剣術大会には出ない方が良いかもな」
団体戦を観てるとき、突然マシューがそんなことを言い出したんだ。
「騎士科は個人戦出場は義務じゃなかった?」
「そっちは出るが、多分適当なところで負けるようにすると思う」
「えー、勿体ないよ」
「大丈夫。少なくとも3年生までは、頑張っても女子の方が強いぜ。成長が速いからな」
「そうなの?」
「残念ながら、オレの成長期は一般より遅いんだ」
「ふうん」
あまり言いたくはないけど、実を言うと僕もマシューもチビなんだ。前世や前々世で会ったときのマシューは背が高かったから、今世で再会したときは意外に思ったんだよ。でもまあ、成長期ってのは人それぞれだからね。僕も成長したら平均くらいの身長になるよ。チビではないからね。それだけは強調しとくね。
「団体戦は見たところ5年生以上だろう? それくらいになったらオレの身体も成長してるし、剣の腕もかなり上がってるハズだ。個人戦で目立つのはまあ仕方ないが、団体戦ではセインの方が目立つと思うぜ。今世は目立ちたく無いんじゃなかったっけ?」
「あー、うん……。出来れば今世こそはマシューとの約束を果たしたいかな」
「まあ、オレ自身はどっちでも良いんだけどな。万が一騎士になっても、下っ端は脳筋が多いから上手くやれば目立たないし。でも魔法協会は面倒臭そうなんだよな。特にセインは誤魔化すのがニガテだし」
「うー……。今のマシューのセリフに異議を唱えたいけど、多少は僕自身も自覚してるからなぁ……。団体戦に出たら、ガマン出来ずにいろいろやらかしそうかも」
「ククッ……。まあ、セインならそうだな」
ちょっとムッとしたけど、でも僕自身自覚してるから反論出来ないんだ。と言うか、納得できるからこそムカつくんだよね? 悔しいなぁ、もう……。
「まあでも、オレ個人としては、セインが真っ当に認められるってのは嫌じゃないぜ。戦いにおいては剣士の方が目立つと思うんだ。でも実際は魔導師のサボートが無きゃ何も出来ないワケ。一般の人はそこらへんは理解できないから、オレはそれが不満だったんだよな。
もしセインが嫌じゃなければ、オレとしては今世でもセインの実力を知らしめたいと思ってる。でも今の魔法協会も、何だかんだ言って昔の魔術塔とあまり変わらないようだから、オレたちが楽しく生きていくのにはちょっと窮屈かもしれないな。
とは言っても、セインには伸び伸び生きて欲しいとも思ってるから、あんまり気にすることは無いぜ。きっとセインのことだから、目立ちたくなくても目立つだろうからな。フォローはオレがしてやるから、セインは望みをオレに言うだけでいい。だから安心して任せろ」
「マシュー!」
思わずマシューに抱きついてしまった。マシューの隣に座ってたトーマ君がギョッとしてたよ。普段の僕なら直ぐ正気にかえるのに、このときの僕は周りのことなんかまったく気にせず、ずーっと抱きついたままだった。ヘンな噂が立っても構わないよ。僕たちはまだ子供だけど、僕とマシューは愛し合ってるのは事実だからね。だから何も問題無いってことなんだ。
さすがにキスはしなかった僕を褒めて欲しいな。ただね……、マシューの手の動きがちょーっとだけ怪しかったんだよね。思わず僕が正気に返るくらい。マシューは狙ってやったのかな? きっと違うよね?
学園祭の最後のイベントは、剣術大会のエキシビジョンマッチだった。貴賓席に座ってた近衛騎士の二人が手合わせをしたんだ。やっぱりすごね。ものすごく迫力があって、全然目が離せなかったんだよ。僕たち観客は言葉も無く真剣に見てた。その代わり、勝負がついた後の歓声は今までの中で一番だったと思う。
「やっぱ騎士たちの試合ってすごいなぁ」
「そうだな」
「いつかオレも騎士の制服着たいわ」
「あれっ、アルトって近衛騎士希望なのか?」
「近衛は夢のまた夢。できれば第1か第2騎士団に入りたいと思ってる」
「へえ~」
「マシューは違うのか?」
「オレは騎士より冒険者の方が興味あるな」
「そうなんだぁ」
エキシビジョンマッチに興奮したマシューとアルト君が、将来の夢を語り合ってた。アルト君は騎士になりたかったんだね。騎士科だし、一番憧れる職業なのかも。逆にマシューは騎士はこりごりなのかもしれないね。のびのびやった方だとは思うけど、柵はたくさんあったよ。
「トーマ君は将来の夢とかって決まってるの?」
楽しそうに夢を話すマシューたちの後ろを歩きながら、僕は隣を歩くトーマ君に聞いてみた。考えてみたら、今までそんな話をしたこと無かったからね。まだ1年生だから、将来なんて考えてない人もたくさんいると思うけど。
「騎士団か魔法協会の文官になりたいと思ってるよ」
「すっごい具体的だねぇ」
「そこに所属したら、お給料は国から貰えるからね。僕の目標は『目指せ、安定収入』だもん」
「うわあ……」
1年生の夢にしてはどうかと思う。ちょっと苦笑い。でもまあ国からお給料を貰えるってのは、トーマ君の言う通り一番安定してるかもしれないね。と言うか、安定してた。
「セイン君は?」
「そうだね……、僕も冒険者かな。マシューと一緒に楽しくやれたら良いな」
マシューが冒険者に興味があるのなら、それに付き合うのも悪くないと思うんだ。約束の『のんびり』とは違うかもしれないけど、楽しくやっていけるかもしれないな。そう考えたら、うん、卒業後がとても楽しみになってきた。よし、僕も冒険者を目指そう!
全部のイベントが終了して、模擬店も撤収の準備を始めてた。六日間に渡った初めての学園祭は、結論としてはとても楽しいものだったよ。来年は僕たちも学園祭を運営する側になるんだ。観客皆が楽しめるように、来年からは僕も頑張ろう。
「どうした、セイン?」
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