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1年
誕生日のプレゼントは……3
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お風呂から部屋に戻って来た僕は、棚の上に置いてある小さなオブジェたちを手に取った。素材からくる重さの違いは仕方ないとして、それ以外は全く同じように見えるその小鳥のオブジェは、実は決定的な違いがあるんだ。僕が土魔法で作った方は、どうやってもコテンと倒れちゃうの。お手本のオブジェはお祭りのときに買ったもので、そっちはちゃんと自立してるんだよ。形は全く同じように見えるんだけどね。マシュー曰く、微妙に重心がズレてるんだろうってことだ。ものすごく悔しい。
毎日練習してるから、僕自身のオブジェ作りの腕はかなり上がってると思うよ。細かい凹凸もキレイに作れるし、お手本さえあれば模倣とかもほぼ完ぺきだと思う。地道に練習した成果だね。だけどだけど、微妙に重心が違っててお手本通りに自立しないってのが悲しい。なので僕の今の情熱は、どうやったら完璧な重心で自立できるかってことにシフトしてるんだ。マシューは呆れた目で見てるけど、このまま負けっぱなしは絶対イヤだ。
「むう……」
お手本のオブジェをじっくり観察。次に机の上に置いてまたまた観察。今度こそ、今度こそ自立できるオブジェを作るべく、僕の目は真剣だ。
「諦めるって選択肢は?」
「無いよ。何事も地道に続ければ、自ずと目指す結果は得られるものだ」
「格言だな。だが、全てを手中に収めれると思うのは傲慢だ」
「ぐっ……」
格言を格言で返された!
前世のマシューに施された教育が素晴らしすぎて、結果、マシューの知識レベルはかなり高くなってしまったんだ。悔しいなぁ。前々世の素朴なマシューは何処行ったんだろうね? 八つ当たり気味にそう思ったし。
「セイ~ン、スネてないでこっちおいで」
「僕はオブジェ作りに忙しいの。スネてるワケじゃないもん」
「じゃあイジケてる? オレが悪かったから」
「イジケてもないもん」
「その口調が既にイジケてると思うぞ。ほら、機嫌直してこっちおいで」
もしかしたら、少し口が尖ってたかもしれない。でもスネてもイジケてもいないよ。ちょっと悔しかっただけ。
「ほら、セイン? まだ部屋は暖まってないんだからさ、こっちおいで」
ベッドに腰かけたマシューが、腕を広げて僕が行くのを待ってる……。ものすごーく惹かれる光景だけど、意地っ張りな僕としては行くワケにはいかない。
ここエンダル学園の寮の学生の部屋には、暖炉が無いんだ。壁際にパイプがあって、冬はそこをお湯が通ってるんだよ。このパイプを使った暖房が稼働するのは夕方の少し前くらいから。日中は学び舎にいるから暖房する必要は無いって考えだね。で、夕方頃から始めた暖房でしっかり部屋が暖まるのは、残念なことに僕たちが寝るくらいの時間なんだ。だから今は結構寒いよ。そして廊下はそれ以上に寒い。
ちなみに僕たちの部屋は寒さ対策はしっかりやってる。魔石に炎球の陣を彫って、簡易ストーブに設置したんだ。簡易ストーブはもちろん土魔法で作った。まあだから、暫くしたら部屋は暖かくなる予定だ。
「セイ~ン?」
「…………」
「ほら、こっちおいで? でないと誕生日プレゼントを渡せないぞ」
「えっ、プレゼントってタルトじゃないの?」
「タルトもそうだけど、もうひとつあるぞ。だからこっちおいで」
ちょっと驚いちゃった。でも『プレゼント』って言葉が嬉しくて、腕を広げたままのマシューに勢いよく抱きついた。ちゃっかりしてるよね。
「もうスネてない?」
「うん!」
「単純だなぁ。でもそれがセインか」
ちょっと失礼なことを言われたような気もしたけど、背中を撫でてくれる手が気持ち良いからまあいいやって思ったし。やっぱりマシューとくっつくのは気持ち良い。それにすごく安心するんだ。その気持ちはマシューも同じみたいで、よくこうやってくっついて話しをしている。他人には見せられない光景だね。
「それで……プレゼントを聞いても良い?」
「おう。聞いて驚け。じゃなくて、見て驚け」
そう言って、枕の下から取り出したのはガラスの小瓶だった。中に入ってるのはピンク色した液体で、トロミがあるのが見て分かる。何と言うか、僕の前世の記憶を刺激すると言うか……。
「マシュー、これって……」
「嗅いでみる? 結構良い匂いがするぜ」
「そうじゃなくて。これって何?」
「えっ、見て分からないの?」
「分かるかって言うより、分かりたくないってのが正しいような……」
だってさ、前世でも前々世でも、特に前世でとってもお世話になったブツを思い浮かべちゃうんだよね。ちなみに前世でお世話になったブツは、ピンクじゃなくすみれ色だったけど。マシューはニヤニヤしながら、僕が分からないワケがないって顔してるし。
「香油だ」
「……やっぱり……」
勝ち誇った顔で言われても……ねぇ?
「何故これが誕生日プレゼントになるの? それもそうだし、僕たちまだ十歳だよ。どうやってこれを手に入れたの?」
そうだよ。香油なんてもの、子供が普通に買えるハズが無いんだ。売ってるお店はこの街にもあるよ。でも子供は立ち入り禁止だし、店の入り口にも『十五歳未満立ち入り禁止』って書いてあるんだよ。
「実はな、ちょっとしたツテが出来たんで、そこにお願いして買ってきてもらったってワケ」
「ツテ?」
「そう、ツテ」
相変わらずニヤニヤしてるマシュー。こんな気分は滅多にないけど、何となくマシューを殴りたい気分だ。
「どう言うツテなの?」
「ん? どうもこうも、ウィードさんにお願いして買ってきて貰っただけだ」
「えー、何でウィードさんが?」
「それ以上は言えない。向こうとの約束もあるからな」
「ふうん……あ!」
唐突に思い出した! 先日、学び舎の廊下でウィードさんに会ったときの会話だ。『頑張ってね』の言葉がとても意味深に聞こえたけど、やっぱりそれは間違いじゃなかったみたい。きっと今のこのことを指してたんだね。それはともかく……。
「こらこら、逃げるんじゃない」
「謹んで遠慮するよ。その誕生日プレゼント僕いらない」
「えー、折角セインに喜んでもらおうと思ったのに」
「僕じゃなく、マシューの方が喜ぶと思うよ」
「オレはセインを気持ち良くさせたいの」
「こうやってくっついてるだけで、十分気持ち良いから」
やっと今日十歳になった僕としては、大人の階段を上るのはまだ遠慮したいんだよね。マシューには申し訳ないけど、まだまだ子供でいたいんだ。
「オレ……、このためにアルバイト頑張ったんだけどなぁ。セインのために一生懸命ギルド通いしてさ……」
断固拒否する僕の前で、マシューがしょんぼりした顔をしてしまった。眉も下がってるし。しかもこのためにアルバイト頑張ったって言われると弱い。マシューがものすごく頑張ってるのを知ってる僕としては、申し訳無いって気持ちになってきてしまった。う~、どうしよう……。
「マシュー……、ごめん」
「分かってくれる? オレ、セインの為に本当に頑張ったんだぜ」
「う、うん、そうだね。えーと、ありがとう?」
僕の為に頑張ったと言われたら、礼儀としてお礼は言わなきゃいけないよね? 気に入らないものだからと文句を言うのは人としてダメだから、と言うか、その気持ちに対してだけは素直に感謝だ。
「そうか、そうか。喜んでもらえて嬉しいよ」
「えっ? ええーっ!」
あっという間の早業。マシューがパチンと指を鳴らした途端に、僕は裸でベッドに横たわってる状態だった。
「セインがもっと喜ぶように、誠心誠意奉仕してあげるね」
「あ、あの」
「大丈夫だ。年齢が二桁台になったってことは、大人の仲間入りってことだから」
そんな理屈、聞いたこと無いよー!
※※※
オブジェと言う単語についてですが、ここでは単に置物とか小物とかの簡単な意味で使っています。
毎日練習してるから、僕自身のオブジェ作りの腕はかなり上がってると思うよ。細かい凹凸もキレイに作れるし、お手本さえあれば模倣とかもほぼ完ぺきだと思う。地道に練習した成果だね。だけどだけど、微妙に重心が違っててお手本通りに自立しないってのが悲しい。なので僕の今の情熱は、どうやったら完璧な重心で自立できるかってことにシフトしてるんだ。マシューは呆れた目で見てるけど、このまま負けっぱなしは絶対イヤだ。
「むう……」
お手本のオブジェをじっくり観察。次に机の上に置いてまたまた観察。今度こそ、今度こそ自立できるオブジェを作るべく、僕の目は真剣だ。
「諦めるって選択肢は?」
「無いよ。何事も地道に続ければ、自ずと目指す結果は得られるものだ」
「格言だな。だが、全てを手中に収めれると思うのは傲慢だ」
「ぐっ……」
格言を格言で返された!
前世のマシューに施された教育が素晴らしすぎて、結果、マシューの知識レベルはかなり高くなってしまったんだ。悔しいなぁ。前々世の素朴なマシューは何処行ったんだろうね? 八つ当たり気味にそう思ったし。
「セイ~ン、スネてないでこっちおいで」
「僕はオブジェ作りに忙しいの。スネてるワケじゃないもん」
「じゃあイジケてる? オレが悪かったから」
「イジケてもないもん」
「その口調が既にイジケてると思うぞ。ほら、機嫌直してこっちおいで」
もしかしたら、少し口が尖ってたかもしれない。でもスネてもイジケてもいないよ。ちょっと悔しかっただけ。
「ほら、セイン? まだ部屋は暖まってないんだからさ、こっちおいで」
ベッドに腰かけたマシューが、腕を広げて僕が行くのを待ってる……。ものすごーく惹かれる光景だけど、意地っ張りな僕としては行くワケにはいかない。
ここエンダル学園の寮の学生の部屋には、暖炉が無いんだ。壁際にパイプがあって、冬はそこをお湯が通ってるんだよ。このパイプを使った暖房が稼働するのは夕方の少し前くらいから。日中は学び舎にいるから暖房する必要は無いって考えだね。で、夕方頃から始めた暖房でしっかり部屋が暖まるのは、残念なことに僕たちが寝るくらいの時間なんだ。だから今は結構寒いよ。そして廊下はそれ以上に寒い。
ちなみに僕たちの部屋は寒さ対策はしっかりやってる。魔石に炎球の陣を彫って、簡易ストーブに設置したんだ。簡易ストーブはもちろん土魔法で作った。まあだから、暫くしたら部屋は暖かくなる予定だ。
「セイ~ン?」
「…………」
「ほら、こっちおいで? でないと誕生日プレゼントを渡せないぞ」
「えっ、プレゼントってタルトじゃないの?」
「タルトもそうだけど、もうひとつあるぞ。だからこっちおいで」
ちょっと驚いちゃった。でも『プレゼント』って言葉が嬉しくて、腕を広げたままのマシューに勢いよく抱きついた。ちゃっかりしてるよね。
「もうスネてない?」
「うん!」
「単純だなぁ。でもそれがセインか」
ちょっと失礼なことを言われたような気もしたけど、背中を撫でてくれる手が気持ち良いからまあいいやって思ったし。やっぱりマシューとくっつくのは気持ち良い。それにすごく安心するんだ。その気持ちはマシューも同じみたいで、よくこうやってくっついて話しをしている。他人には見せられない光景だね。
「それで……プレゼントを聞いても良い?」
「おう。聞いて驚け。じゃなくて、見て驚け」
そう言って、枕の下から取り出したのはガラスの小瓶だった。中に入ってるのはピンク色した液体で、トロミがあるのが見て分かる。何と言うか、僕の前世の記憶を刺激すると言うか……。
「マシュー、これって……」
「嗅いでみる? 結構良い匂いがするぜ」
「そうじゃなくて。これって何?」
「えっ、見て分からないの?」
「分かるかって言うより、分かりたくないってのが正しいような……」
だってさ、前世でも前々世でも、特に前世でとってもお世話になったブツを思い浮かべちゃうんだよね。ちなみに前世でお世話になったブツは、ピンクじゃなくすみれ色だったけど。マシューはニヤニヤしながら、僕が分からないワケがないって顔してるし。
「香油だ」
「……やっぱり……」
勝ち誇った顔で言われても……ねぇ?
「何故これが誕生日プレゼントになるの? それもそうだし、僕たちまだ十歳だよ。どうやってこれを手に入れたの?」
そうだよ。香油なんてもの、子供が普通に買えるハズが無いんだ。売ってるお店はこの街にもあるよ。でも子供は立ち入り禁止だし、店の入り口にも『十五歳未満立ち入り禁止』って書いてあるんだよ。
「実はな、ちょっとしたツテが出来たんで、そこにお願いして買ってきてもらったってワケ」
「ツテ?」
「そう、ツテ」
相変わらずニヤニヤしてるマシュー。こんな気分は滅多にないけど、何となくマシューを殴りたい気分だ。
「どう言うツテなの?」
「ん? どうもこうも、ウィードさんにお願いして買ってきて貰っただけだ」
「えー、何でウィードさんが?」
「それ以上は言えない。向こうとの約束もあるからな」
「ふうん……あ!」
唐突に思い出した! 先日、学び舎の廊下でウィードさんに会ったときの会話だ。『頑張ってね』の言葉がとても意味深に聞こえたけど、やっぱりそれは間違いじゃなかったみたい。きっと今のこのことを指してたんだね。それはともかく……。
「こらこら、逃げるんじゃない」
「謹んで遠慮するよ。その誕生日プレゼント僕いらない」
「えー、折角セインに喜んでもらおうと思ったのに」
「僕じゃなく、マシューの方が喜ぶと思うよ」
「オレはセインを気持ち良くさせたいの」
「こうやってくっついてるだけで、十分気持ち良いから」
やっと今日十歳になった僕としては、大人の階段を上るのはまだ遠慮したいんだよね。マシューには申し訳ないけど、まだまだ子供でいたいんだ。
「オレ……、このためにアルバイト頑張ったんだけどなぁ。セインのために一生懸命ギルド通いしてさ……」
断固拒否する僕の前で、マシューがしょんぼりした顔をしてしまった。眉も下がってるし。しかもこのためにアルバイト頑張ったって言われると弱い。マシューがものすごく頑張ってるのを知ってる僕としては、申し訳無いって気持ちになってきてしまった。う~、どうしよう……。
「マシュー……、ごめん」
「分かってくれる? オレ、セインの為に本当に頑張ったんだぜ」
「う、うん、そうだね。えーと、ありがとう?」
僕の為に頑張ったと言われたら、礼儀としてお礼は言わなきゃいけないよね? 気に入らないものだからと文句を言うのは人としてダメだから、と言うか、その気持ちに対してだけは素直に感謝だ。
「そうか、そうか。喜んでもらえて嬉しいよ」
「えっ? ええーっ!」
あっという間の早業。マシューがパチンと指を鳴らした途端に、僕は裸でベッドに横たわってる状態だった。
「セインがもっと喜ぶように、誠心誠意奉仕してあげるね」
「あ、あの」
「大丈夫だ。年齢が二桁台になったってことは、大人の仲間入りってことだから」
そんな理屈、聞いたこと無いよー!
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