目立たず静かに大人しく?

ふゆの桜

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1年

誕生日のプレゼントは……4

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 素っ裸になった僕に覆いかぶさるのは、満面の笑みのマシューだ。僕だけ裸。当然だけどマシューは服を着たままだ。
 懐かしいね、マシューの魔法は。前々世の魔王時代に覚えたと言うこの魔法は、前世でも時々お世話になった記憶がある。これと一緒に更に懐かしいのは、あっという間に手錠をかける魔法だ。特技だと言ってるけど、どう見ても魔法にしか見えないんだよね。と言ってもマシュー以外誰も知らない固有魔法みたいな部類に入ると思う。

「セイ~ン。この状況で他のことを考えるなんて、随分余裕だな」
「え、いや、あの……。ちょっと寒いから、服を着たいなぁ、なんて……」
「大丈夫だ。すぐ熱くなるハズだから」

 そう言いながら口付けられた。本気の口付け。こんなのは今世になって初めてだ。それくらい本気。油断してた僕は呼吸することもままならず、息苦しくて心臓がバクバク言ってる。

 僕……、十歳になった途端にマシューに食べられちゃうの?

 そう思うと同時に、期待してる僕もいるんだ。

 口付けしながらマシューの手が僕の脇腹をくすぐる。僕の記憶にあるいつもの順番。その手が徐々に上の方に移動していって……。そこはまっ平で触っても何も無い場所なのに、マシューの手に撫でられて徐々に存在を主張してくるんだ。何度目かの往復でぷっくりし始めたそこを、マシューの指が摘まむ。今はまだくすぐったいだけだけど、いつかその場所が気持ち良くなるのを僕は覚えてる。向こうにある官能を期待して、僕の身体がピクリと反応した。

「胸……、感じる?」
「今はまだ。もどかしいようなカンジ」
「そうか」

 答えに納得しながらも、マシューの指と舌は僕の胸に留まったままだ。くすぐったい。でも、少し気持ち良い。

 おかしいな。ついさっきまでの僕は、まだ子供のままだったのに。もう少し子供のままでいたいと思っていたハズなのに。今の僕はこの先を期待して身体中が熱くなってきているんだ。今世のこの身体では初めて。でも、記憶の中ではとても馴染みのある感覚に、少しずつ今の身体も馴染んできてるみたい。だから、もっと僕を気持ち良くして。

「ちゃんと感じてるみたいだな」
「何?」
「兆してる。その反応がオレとしては嬉しい」
「え、あっ!」

 スルッと撫でられて腰が揺れた。僕自身精通はしたけどそれ以降は何も無く、モヤモヤした気分にすらならなかったから、もしかしたらあれは夢だったのかもって思い始めてたんだ。だから少し硬くなり始めた自身のアレを見て、この状態になったのを見るのは初めてだと思った。
 マシューは僕のをゆるく握って、そして動かした……と思う。思うってのはマシューが僕に口付けてたから。でも何となく感覚で分かるし、僕自身お腹の奥の方から何かが湧き上がってくる感覚がしてる。

「もっと気持ち良くなって」

 耳元から聞こえたその言葉の直後、僕の上からマシューの重さが無くなり、そして僕のアレが温かい湿ったものに包まれた。

「マシュー、待って待って、今の僕は刺激に弱すぎてムリだから! まっ、あっ!」

 今世初の夢精の次がマシューの口の中って、さすがに無理!無理だよ!

 だから期待したような上目遣いで僕を見ないでー!

 直接的な刺激と視覚から来る刺激に、僕はあっさりと白旗を上げてしまった。前世も前々世のマシューも一番最初は強引だったけど、やっぱりそれは今世でも変わらなかったみたい。いや、今までかなりガマンしてくれたってことを考えると、今回は良い方かもしれない。いやいや、でもやっぱり強引って言葉が当てはまるよね……などと現実逃避しても良いだろうか? 精神はともかく、肉体的には無垢だったんだ。性的な刺激に慣れてないこの身体では、あっという間に達してしまったのは仕方ない。

「ん……、濃いな。意識がある状態でイッたのは、今世では初めてか?」
「……うん」
「だよな。セインがオレに隠れて自慰するなんて考えられないし」
「うぅぅ……」

 濃いとか言わないで欲しい。と言うか、その容姿で当たり前のように飲まないで欲しかったよ。僕自身も最後は力が入らなかったってのもあったけど、お互い十歳ってことを考えると、いたたまれない。なんか涙出てきた。

「泣かないで。オレはセインをイカせられて嬉しいんだから」
「うー……」
「もっと気持ち良くしてあげるから、な、だからヘンな意地は張らずオレに任せろ」
「……ぅん」
「良い子だ」

 頭を撫でられて、いつものセリフを言われて、思わずほにゃっとした笑顔が漏れた……と思う。マシューのそのセリフは、いろんな意味で僕を安心させるんだ。それと同時にごちゃごちゃした考え――まだ十歳だとか、もう少し子供のままでいたいとか、世間一般の常識とか――が、僕の中からスルッと消え去って行った。

 それから、ふわっとした甘い香りがして……。

「甘いけど、しつこくない香りだな。セインもこの香りはイヤじゃないだろう?」
「ん……、マシュー?」
「ふっ……、ほら、おいで」

 僕からマシューが離れたのが寂しくて、少し甘えた声が出てしまった。でもマシューはそんな僕には慣れっこだから、やさしい顔で腕を広げてくれたんだ。起き上がって抱きつく僕。……僕だけ裸だけど。

「マシューは脱がないの?」
「んー……。脱いだら暴走するかもしれないからなぁ。今日はセインを気持ち良くするのが目的だし。うーん、上だけ脱ごうか」
「僕だけ? マシューは?」
「セインの誕生日だもの。オレの忍耐なめんなよ」
「僕、どうせならマシューにも気持ち良くなって欲しいよ」
「こらっ。オレの忍耐は脆いんだから」
「あれっ?」
「ふふっ……。ほら、始めるよ」
「んっ……ぁっ」

 立ち膝の状態でマシューに抱きついてたら、香油を纏ったマシューの指が僕の後ろに触れた。やっぱりビクッてしちゃう。

「どうする、セイン? 四つん這いの方が身体に負担は無いけど」
「マシューが見えないのはヤダ」
「そうか」

 そう言って、再びマシューは僕を押し倒した。どんなにラクな体勢だとしても、マシューが見えないのだけはダメだ。耐えられないんだ。きっとマシューも僕の答えは分かってたと思う。

「力抜いてろよ」
「ん……、なんか、くすぐったい」
「この香油は初心者用なんだ。痛みを緩和する成分が入ってるって話だ。だから安心してオレに任せろ。……まずは小指からな」
「んっ! ……はぁ」

 マシューの小指が僕のナカに入って来た。 
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