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【夜の治験 初級編】 そうして始まるメイドとしての日々 

9☆

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「ファルナ、これは気持ち良いというものだ」
「……んっ、……あんっ……せんせ、これが気持ち良い?」
「そうだ。だから、君のここはこうなっている」

 グリジットは、ファルナの足の間から手を抜くと、てらりと光った指先を見せつけた。

「や、……せんせい、そんなの見せちゃ……いや」

 部屋は明るい。だから、グリジットの指先が濡れているのがしっかりとわかる。

 薬を使っているのだから、ファルナがこうなるのは謂わば必然のこと。しかし、ファルナは例え薬を使っているからと言われても恥ずかしい気持ちを押さえることができなかっただろう。

 それぐらい自分の身に起こっていることがわからなくて、それ以上にいつもの自分じゃない自分をグリジットに見られるのが恥ずかしかった。

 なのに、グリジットはそんなファルナの仕草すら嬉しそうで、目を細めるだけ。

 そして再び、刺激を再開する。今度は、ファルアの膝裏に手を入れ、大きく足を広げさせて。

「……あっ、せんせい……んっ、ここ……だめ……見ないで」
「見なければ、君を気持ちよくさせることができないじゃないか」

 いやいやと子供のようにファルナが首を横に振っても、グリジットはお構いなしに蕾を刺激する。

 ファルナのそこから溢れた蜜の甘酸っぱい香りが部屋中に充満し、クチュクチュと卑猥な音が響く。

「ファルナ、こうされるのは気持ち良いか?」
「あんっ……せんせ……そんなの聞いちゃダメです」
「約束を忘れたのか?ファルナ、私は今、君に質問をしている。答えなさい」

(……この人は、どうしてこんな冷酷なことを平然と言えるのだろう。……あ、そっか。先生だからか)

 与え続けられる刺激に悶えながら、ファルナはじっとグリジットを見つめる。

 グリジットはファルナにとって雇用主であるが、この病院の医者でもある。

 医者は患者の命を救う職業だ。しかし時として、怯える子供に平然と注射と言う名の針を刺し、苦い薬を飲むことを強要する。患者の願いをさくっと切り捨てることだってある。

 つまり、医者とは冷たい一面を持つもの。

 そんなふうにファルナは結論付けた。

 実際には、恥じらいながら乱れるファルナの姿に、グリジットが意地の悪い質問をしているだけなのだが。

「ファルナ、答えなさい。こうされるのはどうなんだ?」

 問いかけたグリジットの声は、先ほどより余裕をなくしていた。
    
 それがどんな感情から来るものなのか……ファルナは気付けず、ただただ従順に問いを返す。

「せんせ……私、こうされるの……気持ち良いです」
「そうか。良い子だ」

 羞恥のあまり目を潤ませて答えたファルナに、グリジットはご褒美を与えるように更に強く蕾を刺激した。
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