孤独なメイドは、夜ごと元国王陛下に愛される 〜治験と言う名の淫らなヒメゴト〜

当麻月菜

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【夜の治験 卒業編】 メイドは一晩限りの過ちを望む

7☆

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 触れ合うだけの口付けから激しいものに変わった途端、ファルナの身体が強張った。

「こういうのは嫌か?」

 グリジットがそっと舌を抜いて尋ねれば、ファルナはフルフルと首を横に振る。

「違います。ただ……こんなの初めてで、びっくりしちゃって」
「ん、そうか……でも怖がらないでくれ。ただ君を愛したいだけだ」
「愛し……たい?」
「そうだ。私は君を愛してる」

 かつてその場限りの女に向けて比喩では伝えたことがあるが、はっきりと言葉にするのは初めてだった。

 思ったより気恥ずかしい。だが言葉にして正解だった。

 ファルナは驚愕した顔で、こちらを見ている。

 媚薬で意識が混濁しているのに、こんな表情を浮かべるということは、それほど信じられないことなのだろう。

(おい、待て)

 ファルナが、自分をどんな風に見ていたのかわかったような気がして、グリジットは苦く思う。

 悔しくて、でも、一度だって自分の気持ちを匂わせる言動をしていなかったことも思い出し、結局、グリジットは言葉を重ねることはせずファルナの唇を貪ることにする。

 少し開いた唇に舌を入れて、緊張で固くなったファルナの舌を優しくからめる。甘い唾液と共に次第に柔らかくなってくる舌を味わえば、己の中心に熱が集まってくるのが鮮明にわかる。

 もうそれは痛いほどに固く、ただ一つの場所を求めている。

 グリジットは身体を起こすと、ファルナの寝間着のリボンをほどく。ほっそりとした肩に口づけを落としながら、ゆっくりと脱がしていく。下着も同様に。

 薄暗い部屋の中に浮かび上がるファルナの裸体は、桃色に染まりうっすらと汗ばんでいた。

 コクリとグリジットの喉が鳴った。

「……ファルナ、奇麗だ」

 無意識に呟きながら、グリジットはファルナの胸の膨らみに手を伸ばす。片側を口に含んで、先端を舌で転がす。

 ツンと尖ったそこに軽く歯を立てると、「……あん」とくぐもった甘い声が聞こえてくる。

 顔を上げれば、ファルナは己の口に両手を当て声を出すのを懸命に堪えていた。

「ファルナ、その手を離しなさい」
「だ、だって……変な声が」
「変じゃないさ。聞かせてくれ」
「……う……うう……でも」

 何を今更と思う気持ちと、どこまでも恥じらいを捨てないファルナに対して、グリジットは堪らない気持ちになる。

 うんと甘やかしたい。嫌がることなんてしたくない。心から大切にしたい。

 そんな気持ちとは裏は何グリジットは、己の意思を尊重することにした。

「好きなんだ。君のその声が」

 一度タガが外れてしまえば、素直な気持ちを口にすることに抵抗を覚えない。
 
 すんなりと紡いだ言葉はそれなりの威力があったのあろう。ファルナは、観念したように口を覆っていた両手を離してこちらに手を伸ばす。

 グリジットは小さな手を取ると、良くできましたと褒めるように、そこに口づけを落とした。
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