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1話 出会い
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「確か...僕はさっきまで家の中に...」
見回すと、そこはいつの間にか町の中だった。
四月一日生まれ高校2年生17歳の住野エソラは、たぶん夢の中にいる。
「ここは...どこの町だろう...かなり都会みたいだけど」
しかし違和感がある。
なんだろ...
どこにも人がいない...
「あんまり町に出ないからわかんないや」
この感じ、たぶん夢だろう。
なんか、現実な感じがしない。
「じゃあ、好きにやっていいや。ここには多分、僕をとやかく言う人もきっといない」
せっかくの久しぶりの町だ。
何があるか、探検してみよう。
「へえ、今はこんなのがあるんだな。そういえばニュースでやってたっけ」
タピオカ...ポテサラ専門店!
外には出たくないけど、興味はあるんだよな~。
人のいるところは...ちょっとね。
ヒタ...ヒタ...
「何!?」
後ろから、足音がした。
振り向くと、そこには人型のバケモノがいた。
首が長くて、ワニ口の口元はバンドのようなもので強制的に締め付けられている。
前かがみで全身は紫色...目がないけど、たぶんこっちを見てる。
表面はつるっとしてる?
鱗だとかは見えない。
「いや...やめて...!」
こっちを見ないで...
こっちに来ないで...
その足先を、こっちに向けないで...
バケモノの口を開ける。
それを留めていたバンドのようなものがちぎれた。
ワニのような口が大きく開く。
「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!」
バケモノが飛びかかってきた。
「殺され..る...」
とびかかる勢いそのままに押し倒され、そのまま爪を突き付けて振り下ろす。
「ヒヤァッ!」
その手は、僕の顔すれすれを刺した。
カギヅメは刺さるようにして生えており、妙に人間と似た関節の作りが君の悪さを掻き立てている。
「コ゛ロ゛ス゛...アヒャッ!」
バケモノが大きく口を開いた。
「やめ...やめ...て...」
「アヒャァッ!」
さっきとは違い、大きく開けた口でゆっくり、ゆっくりと僕の顔に近づけてくる。
「ああ...ああ...」
「お待たせ!」
突如、バケモノが吹っ飛んだ。
「待った?」
そこにいたのは、「魔法少女っ!」って感じの恰好をした女の子だった。
見回すと、そこはいつの間にか町の中だった。
四月一日生まれ高校2年生17歳の住野エソラは、たぶん夢の中にいる。
「ここは...どこの町だろう...かなり都会みたいだけど」
しかし違和感がある。
なんだろ...
どこにも人がいない...
「あんまり町に出ないからわかんないや」
この感じ、たぶん夢だろう。
なんか、現実な感じがしない。
「じゃあ、好きにやっていいや。ここには多分、僕をとやかく言う人もきっといない」
せっかくの久しぶりの町だ。
何があるか、探検してみよう。
「へえ、今はこんなのがあるんだな。そういえばニュースでやってたっけ」
タピオカ...ポテサラ専門店!
外には出たくないけど、興味はあるんだよな~。
人のいるところは...ちょっとね。
ヒタ...ヒタ...
「何!?」
後ろから、足音がした。
振り向くと、そこには人型のバケモノがいた。
首が長くて、ワニ口の口元はバンドのようなもので強制的に締め付けられている。
前かがみで全身は紫色...目がないけど、たぶんこっちを見てる。
表面はつるっとしてる?
鱗だとかは見えない。
「いや...やめて...!」
こっちを見ないで...
こっちに来ないで...
その足先を、こっちに向けないで...
バケモノの口を開ける。
それを留めていたバンドのようなものがちぎれた。
ワニのような口が大きく開く。
「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!」
バケモノが飛びかかってきた。
「殺され..る...」
とびかかる勢いそのままに押し倒され、そのまま爪を突き付けて振り下ろす。
「ヒヤァッ!」
その手は、僕の顔すれすれを刺した。
カギヅメは刺さるようにして生えており、妙に人間と似た関節の作りが君の悪さを掻き立てている。
「コ゛ロ゛ス゛...アヒャッ!」
バケモノが大きく口を開いた。
「やめ...やめ...て...」
「アヒャァッ!」
さっきとは違い、大きく開けた口でゆっくり、ゆっくりと僕の顔に近づけてくる。
「ああ...ああ...」
「お待たせ!」
突如、バケモノが吹っ飛んだ。
「待った?」
そこにいたのは、「魔法少女っ!」って感じの恰好をした女の子だった。
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