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10話 もうひとり
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「もう一人...モモさん!?」
「片方はバケモノだ。君が私の死をだいぶ悲しんでくれたようでうれしいよ。おかげでこんな強くなったわけだけど」
「すいません...」
「もう一度言っておこう。私は不死身だ。そう強く願って」
「モモさんは不死身...」
「ここは君の心の世界。君が思ったことが現実になる」
「...わかりました」
モモさん...不死身...優しいモモさん...
「とりゃあっ!」
モモさんの斧の斬撃が、もう一人のモモさんを直撃。
その首が落ちた。
前回と違うのは、それがおそらくバケモノで、断面から吹き出るのが地ではなくどろどろとした液体であること。
破裂してない...どういうことだ?
その頭がドロッとした液体となって元の首があった場所へ戻った。
「何っ!?」
「ははーん、そういうことか...」
モモさんは何かを察したようだ。
「逃げるよっ!戦略的撤退!」
モモさんが僕を小脇に抱えて駆け出した。
そして近くの建物に逃げ込むと、モモさんは僕を抱き寄せた。
「わぷっ」
「まずいな...あいつ私へのイメージを丸々持ってやがる...」
「あのっ...あのこれ...」
「ああごめんごめん。私のおっぱい味わってて」
「...」
モモさんはより強く抱き寄せた。
「...エソラ君、私のこと好き?」
「...それは...その」
「私ってここでは君が私のこと好きなほど強くなるんだけど、さっき県政のつもりの斬撃で首落としちゃった」
「えっと...」
「私のこと、好き?」
「その前に僕からも質問があります」
「なになに?」
「モモさんの正体は増子さんですよね?」
「片方はバケモノだ。君が私の死をだいぶ悲しんでくれたようでうれしいよ。おかげでこんな強くなったわけだけど」
「すいません...」
「もう一度言っておこう。私は不死身だ。そう強く願って」
「モモさんは不死身...」
「ここは君の心の世界。君が思ったことが現実になる」
「...わかりました」
モモさん...不死身...優しいモモさん...
「とりゃあっ!」
モモさんの斧の斬撃が、もう一人のモモさんを直撃。
その首が落ちた。
前回と違うのは、それがおそらくバケモノで、断面から吹き出るのが地ではなくどろどろとした液体であること。
破裂してない...どういうことだ?
その頭がドロッとした液体となって元の首があった場所へ戻った。
「何っ!?」
「ははーん、そういうことか...」
モモさんは何かを察したようだ。
「逃げるよっ!戦略的撤退!」
モモさんが僕を小脇に抱えて駆け出した。
そして近くの建物に逃げ込むと、モモさんは僕を抱き寄せた。
「わぷっ」
「まずいな...あいつ私へのイメージを丸々持ってやがる...」
「あのっ...あのこれ...」
「ああごめんごめん。私のおっぱい味わってて」
「...」
モモさんはより強く抱き寄せた。
「...エソラ君、私のこと好き?」
「...それは...その」
「私ってここでは君が私のこと好きなほど強くなるんだけど、さっき県政のつもりの斬撃で首落としちゃった」
「えっと...」
「私のこと、好き?」
「その前に僕からも質問があります」
「なになに?」
「モモさんの正体は増子さんですよね?」
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