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ゴンゴン
俺の鍛冶屋をたたく音がした。
今まではスキル解除のための鍛冶マラソンばっかしていたが、これからは鍛冶屋もやっていこう。
「すいませーん、『錬金術』一番に解除したプレイヤーがやってるって聞いたんですけど」
やっぱり、この称号は集客にいいな。
「はいはーい、初めてのお客様ですね。どんな武器を作りましょうか」
扉を開けると、そこにいたのは赤紙ツインテールの美少女だった。
「なんだ、思ったより若いのね」
「まあ、はい。ていうかアバターですし」
「それもそうね。で、あなたがアディで間違いないのかしら?」
「はい」
「あなた、私のパーティに入らない?」
「...へ?」
俺は突然の申し入れに固まってしまった。
「私のパーティに入らない?」
「いや、2回言わなくても聞こえてたけど」
「さ、私の誘い、受けるの?」
「いや受けるも何も俺鍛冶屋...」
「知ってるわ。あなたが武器を使えない非戦闘職だっていうことは十分理解してるわ」
「じゃあ何で...」
「鍛冶屋には武器を無限個収納できるスキルがついてるわ。それは商人がいれば足りるのだけれど、あなた鍛冶スキルの最終スキルとそのFSCを獲得したんでしょ?」
「まあ...」
「FSCはそれぞれ単体で攻略組に対抗できるほどの内容に設定してあるわ」
「でも俺は戦闘は...」
「だから、あなたのそのスキルなら敵をそのまま武器に変換して倒せるって言ってんの」
「...それは反則じゃないのか?」
「それがFSCよ」
「そうか...ところで君は?」
「魔法使い最終スキル『森羅万象』のFSC獲得者、アンナよ。知らない?」
「あん...って、まさかFSCをサーバー内最初に獲得してFFSCを獲得したあの...!?」
「そうよ。おかげで私のMPは常に無限、『森羅万象』のFSCで詠唱無視ができるようになったわ。運営様様ね」
「そんな奴が何で俺なんかに...」
「それは...」
アンナはごにょごにょと何か言っている。
「なんで?」
「...も...くれないのよ」
「なんて?」
「誰も入ってくれないのよ!パーティに!」
「ああ、そう...」
なんか申し訳ないことしたな。
かわいそうだし、入ってやらんではないけど。
「で!入ってくれるんでしょ?」
「ああ、いいよ。この店もしばらく閉めないとな」
俺は店を見回す。
内装とかこだわる前でよかった~。
実績解除しかしてないからどのみち金なんてないけど。
「じゃ、ほかのメンバー探すんだろ?どうせならFSC所持者にしようぜ」
「いないわよ?」
「は?」
「だから、FSC持ってんの私とあんただけ」
「...そうなの?」
「こんなことも知らないの?」
「ずっと鍛冶やってたから」
「はー、ほんと陰キャね」
「こんなゲームにこもっていそいそ魔法使いの実績解除してる時点で陰キャだろ」
「ゲームの中で暗い顔すんなっつってんの!」
「ま、間違ったことは言ってねーな」
「わかればいいのよ」
アンナは満足げに胸を張った。
今気づいたが張る胸もないなこいつ。
「じゃどうする?次のFSCが出るまで待つのもだし...」
「パーティ結成の宣言でもする?」
「なんで?」
「メンバーを公開すれば入ろうと思うプレイヤー出てくるでしょ」
「なるほど」
アンナが指を左から右に振ってメニューウィンドウを出した。
「えーっと、チャットチャット...あった、全サーバーチャット」
そこに何やら書き込む。
すると、俺のほうに通知が来た。
「ん?」
全サーバーチャットを開くと、「@nna,@ady、パーティ結成しました」と書き込まれている。
「これでFSCとった人たちが寄ってくんでしょ」
チャットでは、「は?最強かよ」とか、「上級者だけでつるんで嫌な感じ」とか賛否両論がぐんぐん書き込まれていく。
「さ、これでゲーム内のパワーバランスが変わったわ。攻略組1個くらいなら私たちだけで越えられる程度の力はあるわね」
そういいながらアンナはまだチャットに何やら書き込んでいる。
しばらくすると、アンナの「FSCの方、待ってます!」というコメントが浮上した。
「よし、じゃあ今から攻略組追い抜くわよ」
「へ?」
「だから、誰も攻略できてないダンジョンバンバン制覇してドロップ品とかで儲けるのよ。パーティ運用資金が多めにほしいし」
「お、おー」
俺とアンナの一風変わったゲームライフが始まった。
俺の鍛冶屋をたたく音がした。
今まではスキル解除のための鍛冶マラソンばっかしていたが、これからは鍛冶屋もやっていこう。
「すいませーん、『錬金術』一番に解除したプレイヤーがやってるって聞いたんですけど」
やっぱり、この称号は集客にいいな。
「はいはーい、初めてのお客様ですね。どんな武器を作りましょうか」
扉を開けると、そこにいたのは赤紙ツインテールの美少女だった。
「なんだ、思ったより若いのね」
「まあ、はい。ていうかアバターですし」
「それもそうね。で、あなたがアディで間違いないのかしら?」
「はい」
「あなた、私のパーティに入らない?」
「...へ?」
俺は突然の申し入れに固まってしまった。
「私のパーティに入らない?」
「いや、2回言わなくても聞こえてたけど」
「さ、私の誘い、受けるの?」
「いや受けるも何も俺鍛冶屋...」
「知ってるわ。あなたが武器を使えない非戦闘職だっていうことは十分理解してるわ」
「じゃあ何で...」
「鍛冶屋には武器を無限個収納できるスキルがついてるわ。それは商人がいれば足りるのだけれど、あなた鍛冶スキルの最終スキルとそのFSCを獲得したんでしょ?」
「まあ...」
「FSCはそれぞれ単体で攻略組に対抗できるほどの内容に設定してあるわ」
「でも俺は戦闘は...」
「だから、あなたのそのスキルなら敵をそのまま武器に変換して倒せるって言ってんの」
「...それは反則じゃないのか?」
「それがFSCよ」
「そうか...ところで君は?」
「魔法使い最終スキル『森羅万象』のFSC獲得者、アンナよ。知らない?」
「あん...って、まさかFSCをサーバー内最初に獲得してFFSCを獲得したあの...!?」
「そうよ。おかげで私のMPは常に無限、『森羅万象』のFSCで詠唱無視ができるようになったわ。運営様様ね」
「そんな奴が何で俺なんかに...」
「それは...」
アンナはごにょごにょと何か言っている。
「なんで?」
「...も...くれないのよ」
「なんて?」
「誰も入ってくれないのよ!パーティに!」
「ああ、そう...」
なんか申し訳ないことしたな。
かわいそうだし、入ってやらんではないけど。
「で!入ってくれるんでしょ?」
「ああ、いいよ。この店もしばらく閉めないとな」
俺は店を見回す。
内装とかこだわる前でよかった~。
実績解除しかしてないからどのみち金なんてないけど。
「じゃ、ほかのメンバー探すんだろ?どうせならFSC所持者にしようぜ」
「いないわよ?」
「は?」
「だから、FSC持ってんの私とあんただけ」
「...そうなの?」
「こんなことも知らないの?」
「ずっと鍛冶やってたから」
「はー、ほんと陰キャね」
「こんなゲームにこもっていそいそ魔法使いの実績解除してる時点で陰キャだろ」
「ゲームの中で暗い顔すんなっつってんの!」
「ま、間違ったことは言ってねーな」
「わかればいいのよ」
アンナは満足げに胸を張った。
今気づいたが張る胸もないなこいつ。
「じゃどうする?次のFSCが出るまで待つのもだし...」
「パーティ結成の宣言でもする?」
「なんで?」
「メンバーを公開すれば入ろうと思うプレイヤー出てくるでしょ」
「なるほど」
アンナが指を左から右に振ってメニューウィンドウを出した。
「えーっと、チャットチャット...あった、全サーバーチャット」
そこに何やら書き込む。
すると、俺のほうに通知が来た。
「ん?」
全サーバーチャットを開くと、「@nna,@ady、パーティ結成しました」と書き込まれている。
「これでFSCとった人たちが寄ってくんでしょ」
チャットでは、「は?最強かよ」とか、「上級者だけでつるんで嫌な感じ」とか賛否両論がぐんぐん書き込まれていく。
「さ、これでゲーム内のパワーバランスが変わったわ。攻略組1個くらいなら私たちだけで越えられる程度の力はあるわね」
そういいながらアンナはまだチャットに何やら書き込んでいる。
しばらくすると、アンナの「FSCの方、待ってます!」というコメントが浮上した。
「よし、じゃあ今から攻略組追い抜くわよ」
「へ?」
「だから、誰も攻略できてないダンジョンバンバン制覇してドロップ品とかで儲けるのよ。パーティ運用資金が多めにほしいし」
「お、おー」
俺とアンナの一風変わったゲームライフが始まった。
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