ゲーム世界で鍛冶屋を続けていたら錬金術師になったのでチート級の仲間とともに財を成そうと思います

滝永ひろ

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1話

1-2

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「ここ...大丈夫か?」

俺とアンナが到着したのは、見るだけで凍てつきそうな氷の巨城だった。

「大丈夫よ。だってFSCが二人もいるんだもの」

「そういうものってか」

「そうよ。早く入りましょう」

「そうだな...で、入り口はどこだ?」

「これは一個前にあたるダンジョンをクリアして得られるアイテムを使用しないと開くどころか扉も出現しないようになってるわ」

「ふーん」

俺はその壁に歩み寄り、そっと触れてみる。

「スキル、『錬金術』、『問答無用』!」

すると壁に小さな穴が開き、武器が生成された。

「なんだ?『氷剣-氷瀑』...何名前に氷二回も使っちゃって。おっ、sランク武器か。初めて見たな」

「そんなちっさい穴じゃ通れないわ。もっと大きくできないの?」

「そう焦りなさんな」

俺は壁を広めにさわりまくる。

すると、触った範囲の氷すべてが氷剣-氷瀑に変わる。

生成内訳
・氷剣-氷瀑 2000G×52個
合計104000G  現在の所持金(未換金)104000G

「くぅ~、気持ちい!鍛冶屋の幸せだね」

「キモイこと言ってないで、その武器全部しまいなさい。それも売って換金しましょう」

「ああ、わかった」

俺はウィンドウを開き、ストレージ内の武器を武器用ストレージに移していく。

「さ、入りましょう」

アンナがダンジョンの城に入っていく。

「ああ」

俺もそれに続く。

中の様子は...氷でできたレンガを積んでる感じか...

殺風景ではあるが、シンプルさが氷の幻想性を引き立てるというか...

「おっと、さっそくモンスターか」

そこには、雪だるまのゴーレムが十数体待ち構えていた。

「アンナ」

「わかってるわよ!」

アンナは魔導書を取り出す。

「ファイヤ!」

アンナの魔導書が光った。

すると、ゴーレム1体1体に向けて大きな火球が飛ぶ。

それが直撃する前にゴーレムたちが解けていく。

「ふん、ちょろいわ」

「あの、1体残ってますけど」

「ああ、あんたあれ倒せるでしょ?試してみようと思って」

「はあ?」

俺の体がふわりと浮くと、なすすべないままゴーレムの目の前に落とされる。

アンナのほうを見ると、魔導書が光っている。

あの野郎...

「近くで見るとでっけー...3...いや、5mはあるな」

ゴーレムが俺に向かって腕を振りかざす。

俺はそれを手で受け止めた。というか、それを武器に生成してやった。

「オウグルルルロロロロォォォォォ!」

片腕が落ち、ゴーレムがうなり声をあげた。

苦し紛れか、ゴーレムはもう片方の腕で殴り掛かってくる。

指の部分だけ氷になっていて、当たるとすごく痛そう。

「鍛冶屋なめんなよっ!」

ゴーレムの腕は俺に触れた先から武器や道具になって消えてゆく。

あんま珍しい武器とかはないな。

雪だし仕方ないか。

「ウンガァァァァーーー」

ゴーレムがまたうなる。

「ははっ、こりゃいいや。まさか鍛冶屋になって戦闘ができるとは...って、うん?」

俺の足元に転がっていたのは、あの『槌-井氷鹿イヒカ』じゃないか!

「こいつはSSSレアの鍛冶道具...それもこんなにゴロゴロ...」

ゴーレムの指が5本あったため、井氷鹿は5個できていた。

生成内訳
・槌-井氷鹿 50000G×5
・氷盾-アイギス 2000G×21
・雪剣-おかみ 1000G×19
合計311000G  現在の所持金(未換金)415000G

そもそもゴーレムの指なんてドロップ率0.01%しかない超レアドロップだ。

しかも鍛冶屋なんかのためにそんなものとってくれる攻略組もいない。

「アンナ!やった!レア道具が5個も!」

俺は嬉しさのあまりアンナのほうを振り返り、井氷鹿を見せつける。

「後ろー!アディ後ろ!」

アンナがしきりに叫んでいる。

次の瞬間、アンナの魔導書が光った。

「アイス!」

アンナの魔導書から、水色の光線が飛んだ。

それがゴーレムに直撃。

ゴーレムは凍り付いた。

「...危うく踏まれるとこだったな」

ゴーレムは俺を踏もうとするポーズで凍っていた。

「この氷から何か生成できるかな?」

俺はその氷に触れてみる。

すると、表面の氷が解け、MPのオーブが生まれた。

「これはっ!」

多分、集めるとMP回復薬になるやつ。

瓶か何か持ってきててもよさそう。

でも俺が持てるアイテム数自体は限りがあるからな。

ともかく。

「おーい、俺じゃ倒すのは面倒だ。もう倒してしまってくれ!」

それを聞き、アンナの魔導書が光った。火球が飛んでくる。

ゴーレムに直撃、ゴーレムが解けた。

俺は再び宙に浮き、アンナの横に戻された。

「あんた、危なっかしいのよ。ちょっとは回り見なさい」

「すまんすまん。でもアンナがいるだろ?」

「っ...あんたはっ...まあ、好きなだけ頼ってくれていいのよ?」

また無い胸を張った。

「ああ、頼りにするよ」

「っ...」

「次の階、行こうぜ。上があるんだろ?」

「えっええ、そうよ。もっともっと強くなるんだから。せいぜい気を付けるのね」

俺はアンナと2階に向かった。
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