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「なに…してるんだ?」
俺は静かに席を立って、篠山の腕を掴む。そして青から離れた壁際までつれて行き、篠山の顔を見あげた。
「……うな」
「なに?」
「青には言うな」
「……」
篠山は無言で俺を見つめる。
俺は懇願するように、篠山のシャツを強く握りしめた。
篠山はなにも喋らない。時間にすると一分も経っていないと思う。でも俺には果てしなく長い時間に思えた。早く言質を取らなければ青が起きてしまう。青にはバレたくない。俺は必死だった。そのため、どんな顔をしていたのか知らない。
「そんな顔するなよ」と囁いて、篠山が俺を抱きしめた。
「な…っ、はなせよ」
「嫌だね。俺は、青にも誰にも話さないと約束する。でも俺だけ守るのって不公平じゃん?だから条件がある」
「なに…」
「俺とつき合って。俺は昊が好きだ」
「無理だ…」
「ふーん」
篠山の胸を押して身体を離す。
すると篠山は、青がいる方へと歩き出した。
「ちょっ…、どこ行くんだよ」
「青に話す」
「今話さないって…」
「条件があるって言ったじゃん?その条件を昊が飲まないんだから仕方ないよな」
「う…」
尚も進もうとする篠山のシャツを慌てて掴み、強く引いた。
「なに?シャツがシワになる」
「……う」
「ん?」
「つき合う…から、言うな」
「わかった。じゃあ今日から昊は俺のものな。いい?」
「…うん」
篠山が俺を抱き寄せ顔を近づけてくる。
俺は咄嗟に手を出して顔を背けた。
「手、邪魔なんだけど」
「やめろ。無理、できない」
「なんで?つき合ってるのに?」
「でも無理…。しないって約束できないなら…もういい。青にバレても…いい」
篠山はしばらく考えて、俺の額にキスをした。
「やめっ」
「口じゃなければいいだろ。わかったよ、約束する。俺は昊の傍にいたいから」
「…絶対に守れよ」
「うん。っていうか、俺の方が弱み握ってるはずなのになぁ。まあ惚れた弱みだから仕方ないか」
「もういいだろ。夏樹から連絡来てるし、そろそろ教室に戻るから」
「あ、待って。連絡先交換して…っと。じゃあな昊。また連絡する」
篠山が笑顔で去って行く。その後ろ姿を見て、俺は気持ち悪くなり吐きそうになった。
これでいいのか?俺は青が好きなのに、好きでもないヤツとつき合う?間違ってないか?だけど…青とは結ばれることは、決してない。俺の気持ちを知られてもいけない。だから、よかったのかもしれない。
ふらふらと青の所へ戻る。青はよほど疲れていたのか、俺と篠山の話し声にも気づかずによく眠っている。
俺は自分の唇に触れて思った。青とキスをした唇だけは、誰にも触れさせない。唇だけは、青のものだ。
「青、好きだ」と声にならない声で囁いた後に、「起きろ」と青の鼻を思いっきり摘んだ。
俺は静かに席を立って、篠山の腕を掴む。そして青から離れた壁際までつれて行き、篠山の顔を見あげた。
「……うな」
「なに?」
「青には言うな」
「……」
篠山は無言で俺を見つめる。
俺は懇願するように、篠山のシャツを強く握りしめた。
篠山はなにも喋らない。時間にすると一分も経っていないと思う。でも俺には果てしなく長い時間に思えた。早く言質を取らなければ青が起きてしまう。青にはバレたくない。俺は必死だった。そのため、どんな顔をしていたのか知らない。
「そんな顔するなよ」と囁いて、篠山が俺を抱きしめた。
「な…っ、はなせよ」
「嫌だね。俺は、青にも誰にも話さないと約束する。でも俺だけ守るのって不公平じゃん?だから条件がある」
「なに…」
「俺とつき合って。俺は昊が好きだ」
「無理だ…」
「ふーん」
篠山の胸を押して身体を離す。
すると篠山は、青がいる方へと歩き出した。
「ちょっ…、どこ行くんだよ」
「青に話す」
「今話さないって…」
「条件があるって言ったじゃん?その条件を昊が飲まないんだから仕方ないよな」
「う…」
尚も進もうとする篠山のシャツを慌てて掴み、強く引いた。
「なに?シャツがシワになる」
「……う」
「ん?」
「つき合う…から、言うな」
「わかった。じゃあ今日から昊は俺のものな。いい?」
「…うん」
篠山が俺を抱き寄せ顔を近づけてくる。
俺は咄嗟に手を出して顔を背けた。
「手、邪魔なんだけど」
「やめろ。無理、できない」
「なんで?つき合ってるのに?」
「でも無理…。しないって約束できないなら…もういい。青にバレても…いい」
篠山はしばらく考えて、俺の額にキスをした。
「やめっ」
「口じゃなければいいだろ。わかったよ、約束する。俺は昊の傍にいたいから」
「…絶対に守れよ」
「うん。っていうか、俺の方が弱み握ってるはずなのになぁ。まあ惚れた弱みだから仕方ないか」
「もういいだろ。夏樹から連絡来てるし、そろそろ教室に戻るから」
「あ、待って。連絡先交換して…っと。じゃあな昊。また連絡する」
篠山が笑顔で去って行く。その後ろ姿を見て、俺は気持ち悪くなり吐きそうになった。
これでいいのか?俺は青が好きなのに、好きでもないヤツとつき合う?間違ってないか?だけど…青とは結ばれることは、決してない。俺の気持ちを知られてもいけない。だから、よかったのかもしれない。
ふらふらと青の所へ戻る。青はよほど疲れていたのか、俺と篠山の話し声にも気づかずによく眠っている。
俺は自分の唇に触れて思った。青とキスをした唇だけは、誰にも触れさせない。唇だけは、青のものだ。
「青、好きだ」と声にならない声で囁いた後に、「起きろ」と青の鼻を思いっきり摘んだ。
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