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愛する人 3
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「レオン、ナジャ、大丈夫?」
アルファムの腕から降りようとしたけど、強く抱きしめられて動けなかったから、顔だけを二人に向けて聞く。
レオナルトは俺を見て困ったように笑い、ナジャは顔を歪めて俯いた。
「俺達は大丈夫だ。少し動くようにもなってきた。…俺は、カナデを守ってやると言いながら、守るどころか傷を負わせてしまったな。すまない…」
「それは…仕方ないよ。だって不意打ちだったし。二人だって毒を浴びてたんだし…。レオン、ナジャ、困ってた俺に一緒に来いと言ってくれてありがとう。心細かったから、ホントは少し嬉しかった。…でも、やっぱりスイ国には行かない。俺は、このエン国に…アルの傍に残るよ」
「そう…か。カナデがそう決めたのなら、仕方ないな。だが、俺は諦めたわけではないぞ。もしカナデが、また辛いと思った時はいつでも来い。いや、俺がすぐに攫いに来てやる」
「残念だが、そんな時は二度と来ない。もうカナに辛い思いをさせないからな」
アルファムのその言葉に、俺は嬉しくて感激して、みるみる瞳に涙が溢れて、ポロリと頬を流れ落ちた。
アルファムは、そんな俺に目を細めて、頬に流れる涙を唇を寄せて吸う。
「カナ。おまえの居場所は俺の隣だ。もうどこにも行かないでくれ。俺がおまえを守る。俺はもう、おまえがいないとダメみたいだ…」
「アル…」
「はいっ、そこまでにして早く城に帰りましょう。アルファム様もカナデも怪我をしてるのですよ。早く手当をしないと」
リオがヴァイスを連れて、俺とアルファムの傍に立つ。
アルファムがヴァイスの首を撫でると、俺を抱き抱えたまま飛び乗り、スイ国の二人へと振り向いた。
「俺は炎の国、エン国の王アルファムだ。今回は強引に連れ去ろうとした訳ではなく、助けてくれたようだから礼を言う。だが、カナは大切な俺の宝だ。二度と連れ去ろうなどと考えるなよ」
「やはり…エン国王だったか。俺はスイ国の…レオナルトと言う。初めてお目にかかる。これからも、ぜひとも仲良くしてもらいたいものだな」
「ふん、それはおまえの態度次第だな、スイ国の王。じゃあな、追尾はかけぬから早くエン国から出て行くがいい。いつまでも王が不在だと国が混乱するぞ」
「ふっ…なんだ、わかっていたのか。言われなくとも。カナデ、また会おう。元気でな」
「うんっ。レオンもナジャも気をつけて。元気でっ」
二人が深く頷く姿を見て、俺はまた泣きそうになる。
最初は怖いと思ったレオナルトだけど、本当はとても優しくて、俺のことを一番に考えてくれた。
ナジャもいつも気にかけてくれた。
二人には心から感謝をしている。
涙が零れないように目を瞬かせる俺の髪を、アルファムが優しく撫でる。
そして、「ヴァイス、翔べ」と命令すると、俺をしっかりと抱きしめて、一気に空へと駆け上がった。
アルファムの腕から降りようとしたけど、強く抱きしめられて動けなかったから、顔だけを二人に向けて聞く。
レオナルトは俺を見て困ったように笑い、ナジャは顔を歪めて俯いた。
「俺達は大丈夫だ。少し動くようにもなってきた。…俺は、カナデを守ってやると言いながら、守るどころか傷を負わせてしまったな。すまない…」
「それは…仕方ないよ。だって不意打ちだったし。二人だって毒を浴びてたんだし…。レオン、ナジャ、困ってた俺に一緒に来いと言ってくれてありがとう。心細かったから、ホントは少し嬉しかった。…でも、やっぱりスイ国には行かない。俺は、このエン国に…アルの傍に残るよ」
「そう…か。カナデがそう決めたのなら、仕方ないな。だが、俺は諦めたわけではないぞ。もしカナデが、また辛いと思った時はいつでも来い。いや、俺がすぐに攫いに来てやる」
「残念だが、そんな時は二度と来ない。もうカナに辛い思いをさせないからな」
アルファムのその言葉に、俺は嬉しくて感激して、みるみる瞳に涙が溢れて、ポロリと頬を流れ落ちた。
アルファムは、そんな俺に目を細めて、頬に流れる涙を唇を寄せて吸う。
「カナ。おまえの居場所は俺の隣だ。もうどこにも行かないでくれ。俺がおまえを守る。俺はもう、おまえがいないとダメみたいだ…」
「アル…」
「はいっ、そこまでにして早く城に帰りましょう。アルファム様もカナデも怪我をしてるのですよ。早く手当をしないと」
リオがヴァイスを連れて、俺とアルファムの傍に立つ。
アルファムがヴァイスの首を撫でると、俺を抱き抱えたまま飛び乗り、スイ国の二人へと振り向いた。
「俺は炎の国、エン国の王アルファムだ。今回は強引に連れ去ろうとした訳ではなく、助けてくれたようだから礼を言う。だが、カナは大切な俺の宝だ。二度と連れ去ろうなどと考えるなよ」
「やはり…エン国王だったか。俺はスイ国の…レオナルトと言う。初めてお目にかかる。これからも、ぜひとも仲良くしてもらいたいものだな」
「ふん、それはおまえの態度次第だな、スイ国の王。じゃあな、追尾はかけぬから早くエン国から出て行くがいい。いつまでも王が不在だと国が混乱するぞ」
「ふっ…なんだ、わかっていたのか。言われなくとも。カナデ、また会おう。元気でな」
「うんっ。レオンもナジャも気をつけて。元気でっ」
二人が深く頷く姿を見て、俺はまた泣きそうになる。
最初は怖いと思ったレオナルトだけど、本当はとても優しくて、俺のことを一番に考えてくれた。
ナジャもいつも気にかけてくれた。
二人には心から感謝をしている。
涙が零れないように目を瞬かせる俺の髪を、アルファムが優しく撫でる。
そして、「ヴァイス、翔べ」と命令すると、俺をしっかりと抱きしめて、一気に空へと駆け上がった。
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