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番外編 芽吹き 25
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「ふむ…。しかし、民にも人気の高いおまえが狙われる理由があるのか?もしや、俺に恨みを持つ奴の仕業か?」
「結婚式からは落ち着いてたのに今更ですか?…まさかとは思いますが、カナデの妊娠が誰かに知られてるということは無いでしょうか?」
「なに?」
リオの言葉に、部屋の中に緊張が走る。
俺の妊娠は極秘裏のことなのに、誰かに知られている?
だとしたら、お腹の子を狙ったっていうこと?
「失礼します。お話はそれぐらいにして、今はカナデ様を休ませてあげて下さい。カナデ様、何も考えずゆっくりと休むのですよ?あなたが不安を抱えてるとお腹の子にもよくありません。ではお薬を置いておきますので飲んで下さい」
「はい…。ありがとうございます」
「まだ油断は禁物です。絶対に安静になさって下さい」
医師の真剣な表情に、俺も真剣に頷く。
医師と共に「後でまた来ます」と言って、リオも部屋を出て行った。
アルファムに起こしてもらって薬を飲み、再び横になる。
ベッドの傍から離れようとしないアルファムに笑って、仕事に戻るように言う。
「アル、仕事の邪魔してごめんね…。俺はもう大丈夫。寝るから気にしないで仕事の続きして」
「だが…」
「本当に大丈夫だって。同じ部屋にいるんだし。何かあったら呼ぶから」
「…ん、わかった。ゆっくり休めよ」
アルファムは、俺の額にキスをすると、ようやく書類が積まれた机に戻った。
書類を見るアルファムの端正な横顔を見つめて、心の中でもう一度謝る。
ーーアル、本当にごめんね。軽率なことしちゃったな…。今度からは絶対に一人で動くのはやめよう。この世界の神様、もう無茶はしないから、この子を助けて。俺の命を投げ出してもいいから、お願いします。
薬のせいか、急速に眠くなり目を閉じる。
こんなこと口に出して言ったら、きっとアルに怒られるよな…と微かに笑う。
でも、この子は俺の命よりも大事だ。もちろんアルファムも。
大切なものが増えることは幸せだけど、怖くもある。
俺は徐々に収まってきたお腹の痛みに安堵の息を吐いて、眠りに落ちた。
話し声に気づいて、目を覚ました。
眠い眼を擦りながら「アル…?」と声を出す。
「起きたのか?気分はどうだ?」
すぐにアルファムが俺の所へ来る。
大きな手で俺の頬を撫でて、唇にキスをする。
「ん…、お腹痛いの治ったよ。あ、シアン来てたの?」
アルファムの後ろに、シアンの顔が見える。
シアンは、俺と目が合うなり頭を下げた。
「カナデ様、大変な目に合われましたね。俺は留守にしていて、カナデ様の一大事に助けることが出来ませんでした。それに、日の浅い使用人を迂闊に城の奥にまで来させるような緩い警備をしてしまいました…。本当に申し訳ない。もう二度とこのようなことが無いように警備も強化しました。カナデ様は安心して、アルファム様の傍でゆっくりと過ごして下さい」
「結婚式からは落ち着いてたのに今更ですか?…まさかとは思いますが、カナデの妊娠が誰かに知られてるということは無いでしょうか?」
「なに?」
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「はい…。ありがとうございます」
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医師の真剣な表情に、俺も真剣に頷く。
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「だが…」
「本当に大丈夫だって。同じ部屋にいるんだし。何かあったら呼ぶから」
「…ん、わかった。ゆっくり休めよ」
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ーーアル、本当にごめんね。軽率なことしちゃったな…。今度からは絶対に一人で動くのはやめよう。この世界の神様、もう無茶はしないから、この子を助けて。俺の命を投げ出してもいいから、お願いします。
薬のせいか、急速に眠くなり目を閉じる。
こんなこと口に出して言ったら、きっとアルに怒られるよな…と微かに笑う。
でも、この子は俺の命よりも大事だ。もちろんアルファムも。
大切なものが増えることは幸せだけど、怖くもある。
俺は徐々に収まってきたお腹の痛みに安堵の息を吐いて、眠りに落ちた。
話し声に気づいて、目を覚ました。
眠い眼を擦りながら「アル…?」と声を出す。
「起きたのか?気分はどうだ?」
すぐにアルファムが俺の所へ来る。
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「ん…、お腹痛いの治ったよ。あ、シアン来てたの?」
アルファムの後ろに、シアンの顔が見える。
シアンは、俺と目が合うなり頭を下げた。
「カナデ様、大変な目に合われましたね。俺は留守にしていて、カナデ様の一大事に助けることが出来ませんでした。それに、日の浅い使用人を迂闊に城の奥にまで来させるような緩い警備をしてしまいました…。本当に申し訳ない。もう二度とこのようなことが無いように警備も強化しました。カナデ様は安心して、アルファム様の傍でゆっくりと過ごして下さい」
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