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俺は、もう一度男の腕を掴むと「馬に乗れ」と言う。
男は「嫌だ」と言い、いきなり俺の身体に火をつけた。
俺は、瞬時に全身から大きな炎を出して、炎で炎を消す。
男が感嘆の声を上げながら、次々と炎を飛ばしてくる。
俺は全ての炎を弾き飛ばすが、男の炎はかなり威力が強くて、防ぐのが面倒だ。
「わあっ!君すごいよっ!」
男が楽しそうに、ひっきりなしに炎を飛ばしてくる。
このままじゃあ埒が明かないと、俺は黄色い炎を掌に出した。
「え?なにそれっ。なんでそんな色してるのっ?」
俺は、無言で炎を男の足元に投げた。
男の足元の地面が崩れ、大きな穴が開く。
「うわあっ!」
男の身体が穴に落ちる。人の背丈ほどの深さの穴の底に尻もちをついて、男が「痛い…」と情けない声を出した。
「観念したか?諦めて大人しくついてこい」
「君…本当にすごいね!さすが王様だ。わかったよ。行くからここから出るの手伝って」
男が服についた土を払いながら立ち上がり、手を伸ばす。
俺がその手を掴もうと屈んだ瞬間、強く手を引かれて穴に落ちた。
「ぐっ…!何するんだっ!」
「えー?これでお互い様だろ?俺だけ落ちて君が落ちないのは不公平じゃん」
「おまえ…っ」
「それと、さすがにこの距離じゃ避けれないよね?」
「はっ?」
男が、膝をついた状態の俺の胸に手を当てて、炎を出した。
男の言う通り、この距離では防げない。
まずい!と俺は身体を硬直させた。その瞬間、穴の中にバチバチと嫌な音が響き渡り、男の動きが止まった。
「え…なにそれ…すごい!てか痛いっ!」
俺の身体から、無数の黒い雷が出ている。黒い雷が、男の腕を突き刺している。
男が慌てて俺から離れ、穴の端に逃げた。
「え?君、雷も出せるの?すごい!刺された腕が痛いし痺れてる!」
俺は、男を見て苦笑いをする。
やられて嬉しそうに興奮している奴を、初めて見た。本当に変な奴だ。
でも…それよりも……俺が…変だ。
まだ身体の周りでバチバチと鳴っている黒い雷を、収められない。
そして…なんだ?この嫌な気持ちは…。
俺の中に、嫌な感情が湧き上がってくる。
いらないものは排除しろ。ついてくるものだけを従えろ。おまえは最強だ。おまえは優れている。世界はおまえのものだ。
「ああっ!うるさいっ!」
「え?なに、どうしたの?俺なんか言った?」
男が何かを言っている。
違う、おまえじゃない。俺の中から声が聞こえる。俺の中がドス黒く染まっていく。
固く目を閉じて唇を噛んでいると、ようやく黒い雷が消えた。でもまだ嫌な感情が残っており、俺は胸を押さえて、うずくまる。
俺の背中に、そっと手が当てられた。
「ねえ…大丈夫?」
汗で濡れた顔を上げると、男が心配そうに俺を覗き込んでいる。
つい先程まで俺を殺そうとしてたくせに、なんでそんな顔が出来るんだ?
俺は可笑しくなって、表情を弛めて「変な奴…」と呟いた。
男は「嫌だ」と言い、いきなり俺の身体に火をつけた。
俺は、瞬時に全身から大きな炎を出して、炎で炎を消す。
男が感嘆の声を上げながら、次々と炎を飛ばしてくる。
俺は全ての炎を弾き飛ばすが、男の炎はかなり威力が強くて、防ぐのが面倒だ。
「わあっ!君すごいよっ!」
男が楽しそうに、ひっきりなしに炎を飛ばしてくる。
このままじゃあ埒が明かないと、俺は黄色い炎を掌に出した。
「え?なにそれっ。なんでそんな色してるのっ?」
俺は、無言で炎を男の足元に投げた。
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「うわあっ!」
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「観念したか?諦めて大人しくついてこい」
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男が服についた土を払いながら立ち上がり、手を伸ばす。
俺がその手を掴もうと屈んだ瞬間、強く手を引かれて穴に落ちた。
「ぐっ…!何するんだっ!」
「えー?これでお互い様だろ?俺だけ落ちて君が落ちないのは不公平じゃん」
「おまえ…っ」
「それと、さすがにこの距離じゃ避けれないよね?」
「はっ?」
男が、膝をついた状態の俺の胸に手を当てて、炎を出した。
男の言う通り、この距離では防げない。
まずい!と俺は身体を硬直させた。その瞬間、穴の中にバチバチと嫌な音が響き渡り、男の動きが止まった。
「え…なにそれ…すごい!てか痛いっ!」
俺の身体から、無数の黒い雷が出ている。黒い雷が、男の腕を突き刺している。
男が慌てて俺から離れ、穴の端に逃げた。
「え?君、雷も出せるの?すごい!刺された腕が痛いし痺れてる!」
俺は、男を見て苦笑いをする。
やられて嬉しそうに興奮している奴を、初めて見た。本当に変な奴だ。
でも…それよりも……俺が…変だ。
まだ身体の周りでバチバチと鳴っている黒い雷を、収められない。
そして…なんだ?この嫌な気持ちは…。
俺の中に、嫌な感情が湧き上がってくる。
いらないものは排除しろ。ついてくるものだけを従えろ。おまえは最強だ。おまえは優れている。世界はおまえのものだ。
「ああっ!うるさいっ!」
「え?なに、どうしたの?俺なんか言った?」
男が何かを言っている。
違う、おまえじゃない。俺の中から声が聞こえる。俺の中がドス黒く染まっていく。
固く目を閉じて唇を噛んでいると、ようやく黒い雷が消えた。でもまだ嫌な感情が残っており、俺は胸を押さえて、うずくまる。
俺の背中に、そっと手が当てられた。
「ねえ…大丈夫?」
汗で濡れた顔を上げると、男が心配そうに俺を覗き込んでいる。
つい先程まで俺を殺そうとしてたくせに、なんでそんな顔が出来るんだ?
俺は可笑しくなって、表情を弛めて「変な奴…」と呟いた。
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