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「んっ…カエ…っ」
ハオランの苦しそうな声に我に返り、俺はハオランの肩を突き飛ばした。一瞬目が合って、すぐに逸らす。俺はベッドの端に座るハオランに背を向けて寝転ぶと、「もう大丈夫だから部屋に戻れ」と掠れた声で言った。
「…わかった。また何かあったら呼んで…」
衣擦れの音がして、ハオランが離れて行く。パタンと扉が閉まる音がしてようやく、俺は身体を起こしてハオランが去った扉に目を向けた。
「俺は…何をしてるんだ。なぜあんなことを…」
ハオランの柔らかい唇の感触を思い出し、指でそっと唇に触れる。
俺は…ハオランのことを特別に思ってるんだろうか。無意識に手が動いてしまったけど、嫌ではなかった。…むしろ、またしたいとさえ思う。
「そうか…。俺も父さまと同じで、異世界から来たハオランに惹かれてるのかもしれないな…」
そう呟くと、言葉が胸の中にストンと落ちた。出会いは最悪だけど、ハオランはいい奴だ。俺と同じ王族だけど、偉そうでもなく命を狙われるような中でよくやってきたな…と思えるほどに頼りない所がある。そんな所も可愛いと思っている。
丸薬が効いてきたのか、少し楽になってきた。先程は自分でも混乱してハオランを追い出してしまったけど、ハオランにとても悪いことをしてしまった。俺はハオランに好意を持ってるからいいが、ハオランは俺のことを何とも思ってない筈だ。なのに男にキスをされて嫌だっただろう。ちゃんと謝らなければ。
そう思ってベッドから降りた。しかしハオランの部屋へと続く扉に手をかけた瞬間、また頭の中で声が響いた。
『何をしている。早く行動に移せ。おまえは世界の王になるのだ!』
「くそっ!うるさいっ!俺はそんなものになる気はないっ!」
「…カエン!?」
扉の向こう側からハオランの心配そうな声がする。
「…何でもない。ハオラン…さっきはごめん。嫌な思いをさせた…」
「あっ…あのっ、俺っ、嫌じゃなかった!ていうか…ちょっと…ドキドキした…」
「ふっ…本当に?あんなことしたのに?」
「うんっ…、今もまだ、ドキドキしてる」
「ハオラン…俺…うっ!」
「カエン?」
扉が向こう側に開いてハオランが顔を出す。その顔を見て、一瞬だけ頭の中の声が止まった。だけどその直後に、身体の中に抑え難い衝動が湧き上がってきた。
「ま…ずい…。ハオラン…下がれっ」
「え?どうしたのっ!」
下がれと言ったのにハオランが俺の腕にしがみつく。腕を振っても押してもハオランが離れない。
「駄目だ…ここでは駄目だ…っ」
「カエン?」
俺は腕にしがみついたハオランごと、バルコニーに出て「オルタナ!」と叫んだ。
遠くの厩舎から馬のいななきが聞こえ、すぐにオルタナがバルコニーへと翔んで来た。
「オルタナ…悪いな。人のいない森へ行ってくれ…」
どうやっても離れないハオランを仕方なく抱いて何とかオルタナによじ登ると、オルタナは勢いよく空へと翔け上がった。
ハオランの苦しそうな声に我に返り、俺はハオランの肩を突き飛ばした。一瞬目が合って、すぐに逸らす。俺はベッドの端に座るハオランに背を向けて寝転ぶと、「もう大丈夫だから部屋に戻れ」と掠れた声で言った。
「…わかった。また何かあったら呼んで…」
衣擦れの音がして、ハオランが離れて行く。パタンと扉が閉まる音がしてようやく、俺は身体を起こしてハオランが去った扉に目を向けた。
「俺は…何をしてるんだ。なぜあんなことを…」
ハオランの柔らかい唇の感触を思い出し、指でそっと唇に触れる。
俺は…ハオランのことを特別に思ってるんだろうか。無意識に手が動いてしまったけど、嫌ではなかった。…むしろ、またしたいとさえ思う。
「そうか…。俺も父さまと同じで、異世界から来たハオランに惹かれてるのかもしれないな…」
そう呟くと、言葉が胸の中にストンと落ちた。出会いは最悪だけど、ハオランはいい奴だ。俺と同じ王族だけど、偉そうでもなく命を狙われるような中でよくやってきたな…と思えるほどに頼りない所がある。そんな所も可愛いと思っている。
丸薬が効いてきたのか、少し楽になってきた。先程は自分でも混乱してハオランを追い出してしまったけど、ハオランにとても悪いことをしてしまった。俺はハオランに好意を持ってるからいいが、ハオランは俺のことを何とも思ってない筈だ。なのに男にキスをされて嫌だっただろう。ちゃんと謝らなければ。
そう思ってベッドから降りた。しかしハオランの部屋へと続く扉に手をかけた瞬間、また頭の中で声が響いた。
『何をしている。早く行動に移せ。おまえは世界の王になるのだ!』
「くそっ!うるさいっ!俺はそんなものになる気はないっ!」
「…カエン!?」
扉の向こう側からハオランの心配そうな声がする。
「…何でもない。ハオラン…さっきはごめん。嫌な思いをさせた…」
「あっ…あのっ、俺っ、嫌じゃなかった!ていうか…ちょっと…ドキドキした…」
「ふっ…本当に?あんなことしたのに?」
「うんっ…、今もまだ、ドキドキしてる」
「ハオラン…俺…うっ!」
「カエン?」
扉が向こう側に開いてハオランが顔を出す。その顔を見て、一瞬だけ頭の中の声が止まった。だけどその直後に、身体の中に抑え難い衝動が湧き上がってきた。
「ま…ずい…。ハオラン…下がれっ」
「え?どうしたのっ!」
下がれと言ったのにハオランが俺の腕にしがみつく。腕を振っても押してもハオランが離れない。
「駄目だ…ここでは駄目だ…っ」
「カエン?」
俺は腕にしがみついたハオランごと、バルコニーに出て「オルタナ!」と叫んだ。
遠くの厩舎から馬のいななきが聞こえ、すぐにオルタナがバルコニーへと翔んで来た。
「オルタナ…悪いな。人のいない森へ行ってくれ…」
どうやっても離れないハオランを仕方なく抱いて何とかオルタナによじ登ると、オルタナは勢いよく空へと翔け上がった。
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