溺れる天使は悪魔をもつかむ

明樹

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 激しい動きに、エイルリスの体が前へと逃げる。しかしすぐに引き戻され、深く突かれた。
 エイルリスが枕に顔を押しつけて声を抑えていると、いきなり腹の中のモノが抜かれた。

「んっ…なに…」

 エイルリスが顔を上げようとしたその時、体を返され、膝裏を抱えられ、後ろの穴に固いモノがあてがわれたと思うと、一気に入ってきた。
 強い快感に、エイルリスの顎が上がる。

「んあっ、…あっ」
「やべぇ…イきそう」

 最奥まで突き入れて、アレンがエイルリスを抱きしめながら、掠れた声を出した。
 ゆるゆると腰を動かしながら、エイルリスにキスをする。
 エイルリスも口を開け、入ってきた舌を吸った。
 アレンがエイルリスの全てが甘いと言ってたけど、エイルリスも口内に入ってくるアレンの唾液が甘いと感じていた。
 腹の奥に感じる快感と、耳に入ってくる水音と、絡まる舌の熱さで、頭の中も体も蕩けてしまう。
 
「ルリス…ルリス…」

 アレンが何度も囁き、エイルリスの肩を噛んだ。

「あっ…ん」

 噛まれてエイルリスは軽く気をやった。
 アレンが体を起こし、エイルリスの腰を掴んで激しく律動を始める。それと同時に、エイルリスのモノも掴んで上下に動かす。

「あ…あっ!」
「ルリスっ」

 ひときわ強く腰を打ち付け、アレンの動きが止まり、腰を震わせた。
 エイルリスは、腹の奥に熱いモノが注がれる感触に、腰を震わせて蜜を吐き出した。
 アレンがエイルリスに覆いかぶさり、荒い呼吸を繰り返す。
 ピタリと合わさった胸からドキドキと激しい鼓動が聞こえるが、どちらのものかわからない。でも、たぶん二人から聞こえている。
 しばらくしてからアレンが顔を上げ、優しいキスをする。そして強く抱きしめて「愛してる」と囁いた。

 翌日、目覚めたエイルリスは、幸せに満たされていた。そして、今までに感じたことがないくらいに、力がみなぎっていることに気づいた。
 なぜだろうと首を傾げ、もしかしてと、ある考えにたどり着く。
 以前、アレンがオリスに腹に穴をあけられた時、エイルリスとキスをして、唾液を飲んで傷が治ったことがあった。
 あれと同じかもしれない。昨夜、エイルリスはアレンを受け入れた。腹の奥にアレンの体液を注がれた。アレンの、愛する人の体液を摂取したために、力が増したのかもしれない。

「俺もアレンと同じ体質ってことか?でも…これならフォラスに勝てるかもしれない」
「ん…ルリス、起きたの?おはよう」
「…おはよう」

 まだ眠そうに瞼をこするアレンを見て、エイルリスは笑う。
 まるで子供みたいだ。俺を抱いた時は、本性丸出しで、赤い目を光らせて牙を出して、俺の肩を噛んでいたのに。俺の腰に長い爪を食い込ませていたくせに。本人は夢中で気づいてなかったみたいだが。あれは結構痛かった。でも、アレンの体液を注ぎ込まれたら、すぐに治ったようだ。残念だ。アレンに愛された証だったから、跡が残ってほしかった。


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