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リオは即答する。
なんとも言えない困った顔で、ギデオンが息を吐き出す。
「そういうと思った。では急ぎ戻るぞ」
「はっ!」
ここに来るまでは、怪我をしたリオに合わせて速度を落としていた。しかし今からは全速力で行く。
リオは「アンと遅れていくから、気にしないで先に行って」と皆に頼んだ。だけどケリーのこともあるからと、ギデオンが残った。
一番先に領城に戻らなければならないギデオンが残るなんて、とんでもないことだ。
リオが「いいから行って」と再び頼むけど「約束しただろう」とギデオンも譲らない。
仕方なくギデオンとリオを残して、皆は先に領地へと走る。皆の姿が消えたのを見て、リオは項垂れあやまる。
「ギデオン、ごめん。足でまといになるってわかってるのに、無理を言ってごめん。でもきっと、そこにデックがいる。魔獣を操るなんて、デックじゃないとできないから。デックがいるなら、俺も行かなきゃ。それにギデオンが危険な所へ行くのに、俺だけ安全な場所で待ってられない」
「わかっている。それに足でまといなどと思っていない。いざという時は、頼りにするかもしれぬ。だが、おまえの思うようにしていいが、危険なことはやめてくれよ」
「うん」
「まあ、おまえのことは俺が守るが」
「うん…」
ギデオンが馬を寄せて、リオに近づく。そして頭を引き寄せ、髪にキスをする。
驚いて恥ずかしかったけど嬉しくて、リオはギデオンの袖を引く。ギデオンが「ん?」と顔を寄せたところを、背伸びをして今度はリオが黒髪にキスをした。
皆から遅れて領城に着くと、正面玄関でゲイルが待っていた。
控えていた使用人に馬を渡して、リオとギデオンがゲイルと共に中に入る。ギデオンの執務室へと向かいながら、ギデオンとゲイルがこれからのことを話している。
リオは、アンと並んで二人の後ろについて行く。二人の背中を見ながら、考えを巡らせる。 どうしてアシュレイとデックは、いきなり数体もの魔獣を動かしたのか。ただの威嚇なのか。隣国の王に自分の力を知らしめるためか。だけど、デックの魔法の力では、数体の魔獣を一気に操れるとは思えない。そんなことをすれば、身体がもたない。だから今すぐには攻めてこないのだ。こちらの出方をうかがっている。アシュレイの真意を知るには、現場に行って、直接確かめてみないことには何も分からない。
なんとも言えない困った顔で、ギデオンが息を吐き出す。
「そういうと思った。では急ぎ戻るぞ」
「はっ!」
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リオは「アンと遅れていくから、気にしないで先に行って」と皆に頼んだ。だけどケリーのこともあるからと、ギデオンが残った。
一番先に領城に戻らなければならないギデオンが残るなんて、とんでもないことだ。
リオが「いいから行って」と再び頼むけど「約束しただろう」とギデオンも譲らない。
仕方なくギデオンとリオを残して、皆は先に領地へと走る。皆の姿が消えたのを見て、リオは項垂れあやまる。
「ギデオン、ごめん。足でまといになるってわかってるのに、無理を言ってごめん。でもきっと、そこにデックがいる。魔獣を操るなんて、デックじゃないとできないから。デックがいるなら、俺も行かなきゃ。それにギデオンが危険な所へ行くのに、俺だけ安全な場所で待ってられない」
「わかっている。それに足でまといなどと思っていない。いざという時は、頼りにするかもしれぬ。だが、おまえの思うようにしていいが、危険なことはやめてくれよ」
「うん」
「まあ、おまえのことは俺が守るが」
「うん…」
ギデオンが馬を寄せて、リオに近づく。そして頭を引き寄せ、髪にキスをする。
驚いて恥ずかしかったけど嬉しくて、リオはギデオンの袖を引く。ギデオンが「ん?」と顔を寄せたところを、背伸びをして今度はリオが黒髪にキスをした。
皆から遅れて領城に着くと、正面玄関でゲイルが待っていた。
控えていた使用人に馬を渡して、リオとギデオンがゲイルと共に中に入る。ギデオンの執務室へと向かいながら、ギデオンとゲイルがこれからのことを話している。
リオは、アンと並んで二人の後ろについて行く。二人の背中を見ながら、考えを巡らせる。 どうしてアシュレイとデックは、いきなり数体もの魔獣を動かしたのか。ただの威嚇なのか。隣国の王に自分の力を知らしめるためか。だけど、デックの魔法の力では、数体の魔獣を一気に操れるとは思えない。そんなことをすれば、身体がもたない。だから今すぐには攻めてこないのだ。こちらの出方をうかがっている。アシュレイの真意を知るには、現場に行って、直接確かめてみないことには何も分からない。
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