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王城に着くと、まずは部屋に案内された。領城のギデオンの部屋よりは狭いけど、調度品が豪華だ。ここに俺も入っちゃっていいのかなと緊張していると、挨拶に来たビクターに「リオはギデオンと同室でいいよな?」と聞かれて驚いた。
「えっ…と、泊まっていいのっ?」
「ああ。また王都の宿に泊まるつもりだったのか?」
「うん。だって身分が…」
「ふっ、今回はギデオンの身内ってことになってるそうじゃないか。だから堂々と泊まっていいんだぜ」
「へぇ。ギデオンって、もしかしてすごい貴族とか?」
「…普通だ」
「普通…ねぇ。まあよかったじゃないか。ギデオンと離れなくて済んで」
「はいっ」
リオの素直な返事に、ビクターも思わず笑顔になる。そして豪華な長椅子に堂々と寝そべるアンを見て、息を吐いた。
「それよりもその犬…いや狼?あまり王城内を歩かせるなよ?大騒ぎになるぞ」
「え、そう?狼領主の愛玩動物ってことで」
「にしては大きすぎる。見慣れない者からすれば、怖いだろう」
「ええ…アンは大人しいのに…」
しゅん…と俯くリオの髪を撫で、ギデオンがビクターを見る。
「とろこで此度の件、どういうことだ。俺はそう頻繁に領地を留守にしたくないのだが」
「仕方ないだろ?招待状の中に狼領主の文字があったんだから。領地はゲイルがいれば安心だろうよ」
「おまえが狼領主として行ってもいいんだぞ?」
「あ、それ面白いな。考えてみるわ」
「頼む」
「え?いいの?」と、リオは二人を交互に見る。言われたビクターが楽しそうに考えこんでるから、いいのかもしれない。ビクターには悪いけど、このままギデオンと領地に戻りたい。
しかしそんな淡い期待も虚しく、王と面会したギデオンが、凶悪な顔で戻ってきた。
「ど、どうだった?」
「リオ」
ギデオンが、リオの腕を引き寄せ抱きしめた。肩口に顔を乗せて小さく顔をふる。まるで小さな子供みたいだと、リオは大きな背中を撫でた。
「とりあえず座ろ?」
「ああ…」
ギデオンが顔を上げ、リオの肩を抱いて長椅子に座る。リオも並んで座ると、「それで?」と少し和らいだ顔を見上げた。
「…隣国に行くことになった。おまえを連れて」
「そっか。やっぱり断れ……え?なんて?」
「だからリオも行くことになった。明日、王と会ってもらう」
「ええっ!なんでっ…」
「リオに会ってみたいそうだ。しかし…王もしっかりしろよな。隣国はこの国に密偵を送り込んでる。しかも俺の動向をよく知っている」
「どういうこと?」
ギデオンは一度、リオから目をそらせて何か文句を呟いた。でもすぐにリオと目を合わせると、とんでもないことを言った。
「えっ…と、泊まっていいのっ?」
「ああ。また王都の宿に泊まるつもりだったのか?」
「うん。だって身分が…」
「ふっ、今回はギデオンの身内ってことになってるそうじゃないか。だから堂々と泊まっていいんだぜ」
「へぇ。ギデオンって、もしかしてすごい貴族とか?」
「…普通だ」
「普通…ねぇ。まあよかったじゃないか。ギデオンと離れなくて済んで」
「はいっ」
リオの素直な返事に、ビクターも思わず笑顔になる。そして豪華な長椅子に堂々と寝そべるアンを見て、息を吐いた。
「それよりもその犬…いや狼?あまり王城内を歩かせるなよ?大騒ぎになるぞ」
「え、そう?狼領主の愛玩動物ってことで」
「にしては大きすぎる。見慣れない者からすれば、怖いだろう」
「ええ…アンは大人しいのに…」
しゅん…と俯くリオの髪を撫で、ギデオンがビクターを見る。
「とろこで此度の件、どういうことだ。俺はそう頻繁に領地を留守にしたくないのだが」
「仕方ないだろ?招待状の中に狼領主の文字があったんだから。領地はゲイルがいれば安心だろうよ」
「おまえが狼領主として行ってもいいんだぞ?」
「あ、それ面白いな。考えてみるわ」
「頼む」
「え?いいの?」と、リオは二人を交互に見る。言われたビクターが楽しそうに考えこんでるから、いいのかもしれない。ビクターには悪いけど、このままギデオンと領地に戻りたい。
しかしそんな淡い期待も虚しく、王と面会したギデオンが、凶悪な顔で戻ってきた。
「ど、どうだった?」
「リオ」
ギデオンが、リオの腕を引き寄せ抱きしめた。肩口に顔を乗せて小さく顔をふる。まるで小さな子供みたいだと、リオは大きな背中を撫でた。
「とりあえず座ろ?」
「ああ…」
ギデオンが顔を上げ、リオの肩を抱いて長椅子に座る。リオも並んで座ると、「それで?」と少し和らいだ顔を見上げた。
「…隣国に行くことになった。おまえを連れて」
「そっか。やっぱり断れ……え?なんて?」
「だからリオも行くことになった。明日、王と会ってもらう」
「ええっ!なんでっ…」
「リオに会ってみたいそうだ。しかし…王もしっかりしろよな。隣国はこの国に密偵を送り込んでる。しかも俺の動向をよく知っている」
「どういうこと?」
ギデオンは一度、リオから目をそらせて何か文句を呟いた。でもすぐにリオと目を合わせると、とんでもないことを言った。
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