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ジスが首から下げた袋から小瓶を出した。怪しげな紫の液体が揺れている。蓋を取ったそれを「早く飲め」と顔の前に突き出され、リオは素直に受け取り一気に飲んだ。
「にがぁ…」
「苦いが即効性があり良く効く」
「蛇の毒にも?」
「ああ、あらゆる毒に効く」
「へぇ」
なんでも魔法で治してしまうリオには、珍しく思える。世の中にはいろんな薬があるんだな。魔法がなくても便利な物もたくさんあるし。
『余計なことを』とアンが怒ったけど、リオの体調が回復すればアンも元気になるのだから、怒る意味がわからない。
そうこうしている間も戦いは続いていて、首を噛まれながらも、ロドニーが長い身体で魔獣を締めつけている。
どちらも離さず唸り声をあげていたが、ほどなくして魔獣の身体の拘束が解け、ロドニーの首がだらりと落ちた。
「ロドニー!ミラは…」
ロドニーは力尽きたのだ。でもロドニーが死ねば、ミラも死ぬ。まだ死んではいないが、今にも死にそうに痙攣している。
リオが慌ててミラを見ると、地面に座り込んで震えていた。
とりあえずミラとロドニーの暴走は止めることができた。後は魔獣をこの場から退散させ、アンを安全な場所に遠ざける。そしてデックとロンをアシュレイの所へ向かわせることだ。
そう考えてリオがデックに声をかけようとした。しかし声をかけるより早く、魔獣がデックに襲いかかった。
「デック!」
デックはそうなることを予想していたかのように動かない。リオは、なんでだ?と考えてすぐに気づく。もしかして自分の身を魔獣に捧げることを条件に、魔獣を呼んだのか?
でも、ロンの方が早かった。ロンが鋭い爪でデックの肩を掴んで飛んだ。魔獣はデックを喰らい損ねた。ロンは高く飛び上がると、すごい速さで飛びさっていく。魔獣も、ロンを追いかけて飛びさった。
リオは、小さくなっていく影を見送ると、ふらつきながらロドニーの所へ行こうとした。
「動くな、休んでいろ」とギデオンに止められたが、「大丈夫」と足を前に出す。
しかし少し歩いて止まる。ロドニーが数回のたうった後、大きく息を吐き出して動かなくなったのだ。
「ロドニー…」
『死んだか』
アンの言葉に、リオはミラに目を向ける。
ミラは青い顔をして、まだ震えていた。震えながらロドニーに近づき、抱きしめた。ミラとロドニーを見て、リオは悲しくなる。
ミラとロドニーは奇跡的に出会えたのに、こんな結末は辛すぎる。もっと平和で穏やかに過ごせる方法を選べなかったの?ミラは後悔してないの?
問いの答えを聞いてみたかったけど、リオはミラに声をかけることができなかった。
「にがぁ…」
「苦いが即効性があり良く効く」
「蛇の毒にも?」
「ああ、あらゆる毒に効く」
「へぇ」
なんでも魔法で治してしまうリオには、珍しく思える。世の中にはいろんな薬があるんだな。魔法がなくても便利な物もたくさんあるし。
『余計なことを』とアンが怒ったけど、リオの体調が回復すればアンも元気になるのだから、怒る意味がわからない。
そうこうしている間も戦いは続いていて、首を噛まれながらも、ロドニーが長い身体で魔獣を締めつけている。
どちらも離さず唸り声をあげていたが、ほどなくして魔獣の身体の拘束が解け、ロドニーの首がだらりと落ちた。
「ロドニー!ミラは…」
ロドニーは力尽きたのだ。でもロドニーが死ねば、ミラも死ぬ。まだ死んではいないが、今にも死にそうに痙攣している。
リオが慌ててミラを見ると、地面に座り込んで震えていた。
とりあえずミラとロドニーの暴走は止めることができた。後は魔獣をこの場から退散させ、アンを安全な場所に遠ざける。そしてデックとロンをアシュレイの所へ向かわせることだ。
そう考えてリオがデックに声をかけようとした。しかし声をかけるより早く、魔獣がデックに襲いかかった。
「デック!」
デックはそうなることを予想していたかのように動かない。リオは、なんでだ?と考えてすぐに気づく。もしかして自分の身を魔獣に捧げることを条件に、魔獣を呼んだのか?
でも、ロンの方が早かった。ロンが鋭い爪でデックの肩を掴んで飛んだ。魔獣はデックを喰らい損ねた。ロンは高く飛び上がると、すごい速さで飛びさっていく。魔獣も、ロンを追いかけて飛びさった。
リオは、小さくなっていく影を見送ると、ふらつきながらロドニーの所へ行こうとした。
「動くな、休んでいろ」とギデオンに止められたが、「大丈夫」と足を前に出す。
しかし少し歩いて止まる。ロドニーが数回のたうった後、大きく息を吐き出して動かなくなったのだ。
「ロドニー…」
『死んだか』
アンの言葉に、リオはミラに目を向ける。
ミラは青い顔をして、まだ震えていた。震えながらロドニーに近づき、抱きしめた。ミラとロドニーを見て、リオは悲しくなる。
ミラとロドニーは奇跡的に出会えたのに、こんな結末は辛すぎる。もっと平和で穏やかに過ごせる方法を選べなかったの?ミラは後悔してないの?
問いの答えを聞いてみたかったけど、リオはミラに声をかけることができなかった。
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