銃世界でハーレム部隊をッ!

ラト鬼

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第2章

悲劇

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「えっ?しゅしゅしゅしゅしゅ酒呑童子!?」
「酒呑童子って言ったら...」
「大陸壊滅級じゃないの!?」
楠家三姉妹が驚きの余り大声で叫ぶ。
「なっ何だとッ!酒呑童子が居るはずがない酒呑童子なら何年か前に死んだはずだッ!」
あっそんなに最近だったのね死んだのって。
「それにもし酒呑童子だとしてもまだ完全体じゃないはず...それならAランクの俺たちでも勝てるッ!!!」
「そうだ!!」
ホワイトリッターの男達が次々とRBTを使っていく。
「Aランク妖 [以津真天]ッ!」
「Bランク妖[青行灯]」
「Bランク妖[鎌鼬]!」
「Aランク妖[犬神]ッ!」
「「「「ホワイトリッター妖部隊 参るッ!!!」」」」
男達が駆け出した所で異変が起きた。
「なっ何だ!?あいつはどうなってんだ!?」
玲景が幼馴染の変化に心配の色で顔を染めた。
そりゃ幼馴染の身体全体を青とか紫の光が包めば心配するわな。
そしてその光が収縮し肩から二本、額から二本の赤黒い角が生える。
「...お待たせ」 
その言葉を発した瞬間ホワイトリッターのBランク二人が凍りつきAランクはたじろいだ。
何故なら俺は笑っていたのだ。
それも人に恐怖を与える類いの。
「Ladies and gentlemen!!今からがショータイムだ!この光景を冥土の土産にしていけやコンチクショーッ!!」
此処で俺は背中を反り笑って挑発する。
しかし相手は怯んだままなので俺は行動に出た。
「羅夢ッ!」
「グオォォ!!」
戦闘モードになった羅夢が近づいてくる。
横に来た時に羅夢の背に跨り狂電神の狐面をつける。
其処から羅夢の尻尾にしがみつく。
そうすると羅夢が猫のジャンプするような体型になり力を溜める。
そして力がフルに溜まった所で羅夢の腹から後ろが反り返る。
それにより俺は弾丸のように飛ばされAランクの以津真天を宿した男にぶつかる。
勢いが止まった所ですでに俺は男に馬乗りの状態になってメラトリを構えていた。
此処の馬乗りという所で反応した人は心が汚れています。
彩葉は反応していたので心が汚れています...はい。
そしてメラトリで四肢を撃つ。
パシュン!パシュン!パシュン!パシュン!
乾いた音が響き男が悶える。
しかし男はまだ動こうとしていた。
だが動けなかった。
何故ならメラトリの弾丸がペグのようになっており地面と固定されていたのだ。
これは以津真天は疫病を操ると聞いたことがあるので操らせない為の固定具だ。
更に動こうとするたび俺の狐面が反応し紫電を放つのだ。
これで動けたら凄い。
素直に認める。
まあ動けた瞬間俺が殺すけどね...笑顔で。
殺したら情報聞き出せなくてこっちが損だけど。
此処で他の奴らの硬直が解け突撃してくる。
しかし其処でBランクの一人の首から上から吹っ飛んだ。
ウチの突撃部隊が一斉射撃で吹っ飛ばしたのだ。
普段なら一番重要な部分が吹っ飛んだのに男の身体は気づかず未だに血を送り続けている為間欠泉のように吹き出している。
「フェッ!?」
男の一人が驚きの余り間抜けな声を上げる。
しかし身体は動いていた。
「おおっ!偉いね!」
素直に俺は其処を褒める。
「だけど甘い」
男の一人が放った風の刃を俺は弾丸で消した。
いや消したと言ったら違う。
吸収されたのだ。
それも角に。
そして風の刃を吸収した角は緑黒い色に変化していた。
「あー美味しかった。まぁうちの三人衆のお手製料理の方が美味しいけどね」
男達は唖然としていた。
何しろ妖の力を喰われたのだから。
「まぁ良い。0.5%の力出すかな...」
そう言い俺は地面に指先を押し当てて力を込めた。
その瞬間
バグン!
という音と共に地面に亀裂が入る。
そしてその亀裂から爆風が吹き出る。
「[新風伊吹]ッ!」
その爆風は一気に男達へ吹き飛ばさんと向かっていくが男の一人が
「[爆轟氷壁]ッ!」
氷の壁を形成し対抗した。
しかし氷の壁を作ったのは大きな誤ちだった。
氷の壁が地面ごと掘られ中に投げ出されたのだ。
そして爆風により転がり...グヂャッという音と共に二人の男は潰された。
「ふぅ...全然力試しにならんかったぜ」
幼馴染勢はポカンと口を開けていた。
「おいおいお前ら...」
そしてその言葉と共にRBTの効果が切れ周囲の緊張感が解けた。
「うわぁーーーーーん和樹ーー!」
「カズ君怖かったよー!!」
「グスックズッ...」
「カズ!」
四人が抱きついてきた。
「おいお前ら!抱きつくな!玲景!俺はホモじゃない!彩葉!年上だろお前普通逆だろ!静葉!そのまな板を押し当てるな!奈葉!色々とお前はやめたほうが良い!色気ない!」
その瞬間静葉と奈菜のアッパーカットをまともに食らった。
「「酷い!最低!」」
二人はプリプリしながら逃げるようにその場を去った。
そしてそれとすれ違うようにサキア達が来た。
「「「ご主人様!
                     様...
                     っ!」」」
今度はこっちの三人が抱きついてくる。
あぁ幸せなんじゃー
カナコには胸で顔の半分を埋められケルチは腰にまとわりつくような形で抱きついている。
サキアは俺の胸の中から上目遣いで
「...ご無事でよかったです...」
とか言ってくれている。
うんこりゃたまらねぇ。
なんか以津真天の男が動いた気がするが三人の抱きつきを堪能しながら全員で状況報告をする事にした。
その時だった。
サキア カナコ ケルチ達の心臓の音が同時に聞こえなくなったのは...
三人はその場に一斉に倒れた。
そして倒れた後には笑い声が広がった。
ある男の笑い声が...
「ギャハハハハハ!!!!見ろあの酒呑童子の顔!ギャハハ!」
以津真天を宿した男が右手をこちらに向けて笑っていた。
それだけ言って男は死んだ。
「玲景!バレットフライを3個ッ!」
「えっ?」
「早くッ!」
「あっああ!」
玲景はベルトからバレットフライを下げていたのでそれを取り出し俺に渡そうとするがおれは奪うように玲景の手からとる。
「頼むッ!生きてくれッ!」
俺は胸骨圧迫の時に手を置く所にバレットフライを置き全てのバレットフライを同時に作動させた。
作動させたら全員の心臓が動いているか確認する。
そうして俺は確認すると無事全員の心臓はトクントクンと本来の役目を再開していた。
確認したらやる事は一つ。
「...あいつの死体を塵以下にしてやる」
「「「「えっ?」」」」
「[酒呑童子から通達。全部隊俺の元に集合せよ。繰り返す全部隊集合せよ。以上]」
[[[[了解]]]]
了解の声が起きたと同時に全部隊、シードラゴン、自動操縦のアパッチが転送魔法で集合した。
「なっ何なんだよカズ!」
「黙って見てろ...全部隊射撃用意!」
ガヂャッという音と共にリザードマン達が銃を構える。
「ファイヤッ!」
グレネードランチャー、グレネード、焼夷弾、アサルトライフル、サブマシンガン、ロケットランチャー、空対地ミサイル、重機関銃、30mm機関銃が待ってましたとでも言うように一斉に火を噴いた。
10秒くらいしただろうか?
「射撃中止!」
そう言った瞬間ピタッと静寂が戻った。
今まで男がいた所には射撃が止まった今も煙が立ち込めている。
その中を俺はじっと見つめていた。
そして煙がはれると全貌が明らかになった。
半径5m程のクレーターが出来ておりその真ん中に砕け散りバラバラになった骨があった。
「...塵以下にしてやる」
その声は怒りで満ち満ちていた。
俺は魔力剣にほんの僅かに酒呑童子の力を込め展開する。
その刃の色は禍々しく赤黒い色だった。
そして刀身の長さは増減を繰り返しており3m程になったり6mくらいになったりしていた。
更にそれをメラトリのカスタムレールに魔力剣をつけ銃剣にする。
俺はバラバラになった骨の元にゆっくりとしかし確かに近づいていき剣の切っ先が届く距離になると...
「うちの嫁達に手出したらどうなるか、地獄の底からお前の親玉に伝えておけ」
そう言い俺は銃剣で滅多斬りと乱射を同時に始めた。
バララララララララララララララララララララ
ザクッザグッカキンッ!ガキンッ!
30秒くらいしたら手を止めた。
骨は消えた。
そしてもう対象はいない。
俺の脳は役目を果たしかのように思考を停止して視界がブラックアウトした。
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