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魔法美少女仮面ヴィクトワールは、妖魔の気配を感じてたどり着いたのは学校だった。
「えっ、わたくしの学校に潜んでいるなんて」
夜の学校は、いくら魔法戦士であっても気持ち悪い、そして、お化けが出るんじゃないかと内心ビクビクしながら廊下を進む。
「わたくしは、魔法美少女仮面ヴィクトワール、たとえ、何が出ても・・・、きゃぁああああ~~」
窓に白い人影が映った、自分の姿だった。
「妖魔さん、いるなら早く、出てらっしゃい・・・、理科室のほうですね、・・でも、もう、限界ですわ、足が進みませんわ」
魔法美少女仮面ヴィクトワールは、人間、しかも、小学生の女の子だから、自分の弱い部分が出てしまっている。それでも、魔法のバトンを持って理科室に入った。
「理科準備室に、妖魔反応ですわ・・・でも、骸骨の模型や色々あって、入るのがいやですわ・・、妖魔さん、出てきなさい! 出てきてください、お願いします、理科準備室から出て来てほしいですの!」
扉が開いて、骸骨が宙を浮いて魔法美少女仮面ヴィクトワールに近寄ってきた。
「きゃぁああああ~~~、ぃやぁああ~~、来ないで~~」
魔法美少女仮面ヴィクトワールは、廊下に飛び出した。そこに、頭から角を出し牙のある妖魔が待ち構えていた。
「小学生の魔法美少女仮面がいると聞いていたが、こんなに臆病とはな、はっははあ~」
「出ましたわね、愛と正義の使者、魔法美少女仮面ヴィクトワール参上!」
「さっきからいるのはわかっているのに、言うかそんなこと、まあ、いい、こんなちっこい魔法少女は、ここで消えてもらう!」
「クロス、ボンバービュー」
炎が魔法美少女仮面ヴィクトワールを包んだ。
「さあ、燃えてしまえ、小学生戦士、魔法美少女仮面ヴィクトワール!」
「ぅぁあああ~~熱いですわぁああ~~、わたくしのフラッシュを受けなさい!」
妖魔は、廊下を走って逃げたが、魔法美少女仮面ヴィクトワールは足を狙って必殺技を放った。
「ヴィクトワールフラッシュ!」
妖魔は転がるようにして壁に隠れた。
「ここに隠れても無駄ですわ、ヴィクトワール・・・・」
「待って!」
「あっ、幹夫君」
「どうして、魔法美少女仮面ヴィクトワールが僕の名前を知ってるの」
魔法美少女仮面ヴィクトワールは、魔法のバトンを幹夫君に向けた。
「もう、逃げられないですわ、ヴィクトワールフラッシュ!」
「わぁああああ~~、なぜ、見破った・・・」
「幹夫君は、自分のことを俺といいます、あなたは、今、僕といいました、だから、偽物です」
「くそぉおおお~~、わぁあああ~~」
妖魔は消滅した。どうやら、いじめっこの幹夫君の背後に付いていたらしい。
「これで、明日からの幹夫君は、いい子に変わることでしょう、ごきげんよう~~」
だれもいないのに挨拶をして、魔法美少女仮面ヴィクトワールは帰って行った。
しかし、妖魔の焼かれた床には小さなイモムシのようなものが蠢いていたことに気付かなかった。
魔法美少女仮面ヴィクトワールは、妖魔の気配を感じてたどり着いたのは学校だった。
「えっ、わたくしの学校に潜んでいるなんて」
夜の学校は、いくら魔法戦士であっても気持ち悪い、そして、お化けが出るんじゃないかと内心ビクビクしながら廊下を進む。
「わたくしは、魔法美少女仮面ヴィクトワール、たとえ、何が出ても・・・、きゃぁああああ~~」
窓に白い人影が映った、自分の姿だった。
「妖魔さん、いるなら早く、出てらっしゃい・・・、理科室のほうですね、・・でも、もう、限界ですわ、足が進みませんわ」
魔法美少女仮面ヴィクトワールは、人間、しかも、小学生の女の子だから、自分の弱い部分が出てしまっている。それでも、魔法のバトンを持って理科室に入った。
「理科準備室に、妖魔反応ですわ・・・でも、骸骨の模型や色々あって、入るのがいやですわ・・、妖魔さん、出てきなさい! 出てきてください、お願いします、理科準備室から出て来てほしいですの!」
扉が開いて、骸骨が宙を浮いて魔法美少女仮面ヴィクトワールに近寄ってきた。
「きゃぁああああ~~~、ぃやぁああ~~、来ないで~~」
魔法美少女仮面ヴィクトワールは、廊下に飛び出した。そこに、頭から角を出し牙のある妖魔が待ち構えていた。
「小学生の魔法美少女仮面がいると聞いていたが、こんなに臆病とはな、はっははあ~」
「出ましたわね、愛と正義の使者、魔法美少女仮面ヴィクトワール参上!」
「さっきからいるのはわかっているのに、言うかそんなこと、まあ、いい、こんなちっこい魔法少女は、ここで消えてもらう!」
「クロス、ボンバービュー」
炎が魔法美少女仮面ヴィクトワールを包んだ。
「さあ、燃えてしまえ、小学生戦士、魔法美少女仮面ヴィクトワール!」
「ぅぁあああ~~熱いですわぁああ~~、わたくしのフラッシュを受けなさい!」
妖魔は、廊下を走って逃げたが、魔法美少女仮面ヴィクトワールは足を狙って必殺技を放った。
「ヴィクトワールフラッシュ!」
妖魔は転がるようにして壁に隠れた。
「ここに隠れても無駄ですわ、ヴィクトワール・・・・」
「待って!」
「あっ、幹夫君」
「どうして、魔法美少女仮面ヴィクトワールが僕の名前を知ってるの」
魔法美少女仮面ヴィクトワールは、魔法のバトンを幹夫君に向けた。
「もう、逃げられないですわ、ヴィクトワールフラッシュ!」
「わぁああああ~~、なぜ、見破った・・・」
「幹夫君は、自分のことを俺といいます、あなたは、今、僕といいました、だから、偽物です」
「くそぉおおお~~、わぁあああ~~」
妖魔は消滅した。どうやら、いじめっこの幹夫君の背後に付いていたらしい。
「これで、明日からの幹夫君は、いい子に変わることでしょう、ごきげんよう~~」
だれもいないのに挨拶をして、魔法美少女仮面ヴィクトワールは帰って行った。
しかし、妖魔の焼かれた床には小さなイモムシのようなものが蠢いていたことに気付かなかった。
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