異世界で次の人生を

ゴンべえ

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007 裁判からの独占契約

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翌日。
俺はエルフの戦士に連行されて集落の広場に来ていた。
退路を塞ぐようにエルフの戦士が槍を持って周囲を取り囲み、その外周に老若男女が詰めかけて成り行きを見守っている。
広場の一角ではエルフの長老達が集まり、なにやら熱心に議論していた。

「これ、ヤバいやつかも」

エルフの長老達からは嫌悪感が伝わってきた。
人間というだけで毛嫌いされている上に、エルフの姫様に危害を加えたと勘違いされたままなのだ。
唯一の助けであるフェイムは未だ牢に閉じ込められている。
せめてリシュナが目を覚ませば疑いを解くこともできるだろうが。

「あの衰弱ぶりじゃ回復しても直ぐには動けないだろうしなぁ」

一縷の望みも叶いそうにはない。
これは詰んだか?
俺が諦め模様で長老達を眺めていると。

「ラルフ様、フローネ様、ご到着!」

若いエルフが声高に伝えると長老達は議論をやめて膝を折り、平伏した。
戦士達は槍を持ったまま片膝をついて頭を下げ、集まった老若男女達は正座をして頭を下げる。
エルフにとって王様は、それだけ尊敬を集める対象なのだろう。
そんな王様に手を出したのだ。
フェイムは相当な処罰が下されるに違いない。
むろん、共犯の俺も。

ラルフとフローネは広場に設えられた玉座に座った。
設えたといっても地面を綺麗に掃き清め、布を敷いた上に椅子を置いた簡素な玉座だ。

「審議は?」

ラルフに問われて最長老らしきエルフが頭を上げた。
眉毛も口髭も異様に長く、綺麗な白髪で仙人のような老人だ。

「処刑ということで決定いたしました。今は処刑方法を如何にすべきか議論を重ねている次第でございます」

あ、処刑は確定してたのか。
サラリと望みを断ち切られた俺は天を仰いだ。

「そのことだが、その者は許す。無罪放免とせよ」

「な、なんと⁉︎」

思いもよらぬ言葉に最長老の隠れた眼が露わになる。
諦めて天を仰いでいた俺も驚いて首をまっすぐに直した。

「なぜそのようなことを?この者は人間ですぞ。汚らしく卑しい、嫌悪する人間ですぞ!」

「わかっている。その上での判断だ」

「王の命令とはいえ納得がいきませぬ!」

納得できないのは最長老だけではなく他の長老達、戦士達、集まった観衆も同様のようだ。
表立って異議を唱えないものの、不満であることは雰囲気で伝わってくる。

「それについては私から申しましょう」

流麗な口調でフローネが言う。
リシュナの母親だけあって見目麗しい美人だ。
エルフということを抜きにしても美しさが際立っている。

「先ほどリシュナが目覚めました。まだ体調が優れず動けませんが、事の経緯についてはハッキリと覚えていました」

「して、なんと」

「リシュナは薬草採取に出かけた先でシザーウルフに遭遇し、危ないところをその人間に救われたそうです。娘は彼を奴隷商人と思い、抵抗したところで気を失ったと申しています」

「しかし、シザーウルフはAランクのモンスターですぞ。それを人間が一人で、しかも見たところ冒険者ですらない人間が倒すなど、とうてい考えられません」

最長老の言っていることは理に適っているだけに厄介だ。
まさか自分が転生者で、主神のサービスからバケモノ級のステータスを持ってるなどと説明もできないし。

「さらには人間がウロついているのが不自然です。ここに来る人間の目的は決まっています。我々エルフを捕らえ、奴隷にして売り払う輩です!」

モンスター狩りしてたら迷子になってエルフの森に入った。
なんて説明しても言い訳にしか聞こえないよなぁ。
つくづく俺は何やってるんだろうと自分を殴りたくなる。

「私も信じられませんが、彼を捕えた戦士達の話では他に人影は無かったと報告を受けました。娘の負った傷。シザーウルフの死因。そして証言の整合性を見ても、彼がリシュナを救ったことに間違いはありません」

「ですが……」

食い下がる最長老にラルフは掌で制止した。

「他にもある。瀕死のリシュナがなぜ助かったか。それも彼の者が関わっている」

「なんと⁉︎」

リシュナが一命を取り留めたのは奇跡としかいいようがない。
エルフの薬師達は力及ばず、長い年月を生きてきた長老達でさえ手を尽くす術が無かった。
リシュナの命は風前の灯火。
誰もが覚悟を決めていた時、一夜にしてリシュナは復活したのである。
当然、理由が分かるはずもなく、奇跡が起きたと喜んでいたらしいが。

「これを見よ」

ラルフは懐から白い包みを出した。
布で覆われたそれは昨日リシュナに浴びせた液体の容器だ。

「赤い瓶……ですな」

最長老は受け取った瓶を興味深げに眺めた。
口の細長い瓶は厚みがあって割れにくい構造をしている。
香水入れかと思うほど華美な装飾が施された瓶は、最長老の掌と比べて同等程度の小ささだ。

「これは何ですかな?」

瓶を見ただけで分かるはずもなく最長老は悩んだ末に尋ねた。

「この瓶がリシュナの命を救ったのだ」

「これが?……いや、しかし……リシュナ様の傷は容易に治るものではなかったはず」

「そうだ。様々な薬草。ポーション。望みを託したハイポーションですら延命を図るので精一杯だった」

「では、これは一体?」

困惑する最長老。
方々手を尽くしただけに一つの答えが浮かんでいるらしい。
だが、それを認めたくもない様子だ。

「分かっておろう。フルポーションだ」

ラルフの言葉で場にどよめきが起きた。
フルポーションは瀕死の状態ですら回復させるアイテムだ。
それだけに稀少性が高く、入手するには高難度のクエストに挑戦しなければならない。
入手できる確率は低く、売りに出される事は稀なため、流通量は皆無に等しい。
当然ながら価格はケタ違いの高額で、一国の王ですら手を出せる代物ではなかった。

「これが、フルポーションですと」

最長老の手は震えていた。
感覚の鋭いエルフだからこそ瓶に残る微かな残滓に反応する。
ハイポーションより遥かに純度が高く、強い薬効の成分が嗅ぎとれる。
感覚だけで、これがハイポーションを凌ぐアイテムである事を実感した。

「納得したか?」

ラルフの問いに最長老は力無く首を縦に振った。

「悔しいですな。まさかエルフの知識を凌駕されようとは」

「だが、リシュナの命は助かった」

「そうですな。……うむ、確かにその通りですな」

人間に負けたことに落胆していた最長老はリシュナが助かったのだからと悔しさを飲み込んだ。
エルフはプライドが高いのは本当のようだ。
許されたようだし、下手なことはしないでおこう。

「その者の縄を解け」

ラルフの命令に従って戦士が縄を解いた。
これで晴れて無罪放免か。
俺は機嫌を損ねないようラルフに向かって正座すると両手を上げて平伏した。

「ありがとうございます!」

あれ?
やけに静かだな。
もしかして何かやっちまったか。
人間が平伏するのはマナー違反とか。
いや、そんなはずはないと思うが。
俺は恐る恐る頭を上げた。

「んん?」

面を上げるとエルフ達は鳩が豆鉄砲を食ったようにポカーンとしていた。

どうしたのだろう。
俺が戸惑いを見せると。

「まあ、面白いお方。エルフに頭を下げる人間なんて初めて見ました」

フローネがクスクスと笑った。
それで一気に場の空気が和む。

どうやら人間が感謝するとは思っていなかったらしい。
エルフを奴隷として扱う認識なのだ。
当然といえば当然だろう。
俺が非常識なだけだ。

ラルフは軽く咳払いすると。

「済まなかったな。リシュナの命の恩人よ」

「いえ、なにやら誤解が重なった様でしたので」

「全てこちらの過失だ。謝罪を受け入れてほしい」

嫌悪する人間に謝罪するとは。
どうやらラルフはできた人間……ではなくエルフらしい。
長老達は謝罪に不満げだが、異論を唱える気は無い様子だ。

「お気になさらず。とりあえず助かってよかったですね」

喜びを伝えただけなのだが長老達の厳しい視線が容赦なく浴びせられる。
人間ごときが王様に口を利くな。
そう言いたげな様子だ。

「ありがとう。そなたは人間だが心根が優しいのだな」

「全ての人間が悪いわけではありません。ですが、エルフの方々にとって人間が嫌悪の対象であることも理解できました」

「感謝する。ところでそなたの名は?」

「ホランドと申します」

「ホランドか。よい名だ」

ラルフは満足気に頷いた。
人間にも信用に足る人物が少なくとも一人はいる。
そんな様子だ。

「私からも、娘を救っていただき感謝申し上げます。さらに瀕死の状態からも救っていただき感激に堪えません」

丁寧にお辞儀するフローネ。
美人に免疫のない俺は優雅な立ち振る舞いにドキドキしてしまう。

「いえ、そんな、たいしたことでは」

顔を赤らめてしどろもどろ。
恥ずかしくて穴があったら入りたい。
そんな挙動を見てラルフは笑いを堪えている。

「つかぬ事を伺いますが、フルポーションはどちらでお求めに?」

「あれは……」

浮かれてついスキルをバラすところだった。
危ない危ない。
もしフルポーションが簡単に手に入るなんて知れたらとんでもないことになる。
俺は思考をフル回転させ。

「道に迷った先で偶然にも落ちていたのを拾いまして……あ、俺って方向音痴でよく迷うんです。ここにも道に迷って来たくらいですし」

さすがに厳しいか?
でも道に迷ってエルフの森に入り込んだのは事実だし。

「……そうですか。いずれにせよ、高価なアイテムを使わせてしまって申し訳ありません」

「いえ。そんな……」

俺は内心で安堵した。
どうやらフローネの関心は入手先より使わせたことに対する負い目が強いらしい。
探りを入れられたのかと邪推したが、杞憂だったようだ。

「いいんです。どうせ拾ったものですし。使う機会もないでしょうから」

使う機会があったら瀕死ってことだ。
そんな状態になど是が非でもなってたまるか。

「ですが……」

「本当に気にしないでください。駆け出しですが、これでも商人です。戦闘なんてしませんから、フルポーションなんて必要ないんですよ」

「そなたが商人?ではなおのことフルポーションは財産であろうに」

痛いところをラルフが突っ込んでくる。
もうやめてと口に出かけたがグッと飲み込んだ。

「駆け出しが持つには分不相応です。他の商人や冒険者に見つかれば直ぐに狙われてしまうでしょう。持っていてもリスク。売るにしてもリスクが高すぎます。こういう物は必要な時にパァッと使うに限るのです。それが人の命に関わる事態ならなおさら。なんの悔いもございません」

我ながらよくスラスラと嘘が出てくるものだ。
ラルフとフローネは聴き終えた後、最長老を手招きしてなにやら耳打ちする。
最長老は驚きの表情を浮かべたが、天を仰いで大きく溜息をつくと、長老達の元に戻ってなにやら議論を始めた。

「ホランドよ」

「はい」

「そなたの配慮には感服するばかりだ。それで提案なのだが、我々と交易をせぬか?商人であるならば一考の価値はあろう。エルフと取引している商人はいない。交易を行えば独占状態だ。悪い提案だとは思わんが、どうであろう?」

思いもよらない提案に一瞬頭が真っ白になった。
エルフの市場を独占。
これってかなり美味しい提案なのでは。

「よろしいんですか?」

「無論だ。王である私が申しているのだ。良いも悪いもなかろう」

確かにその通りなのだが。
話が飛躍しすぎていてどうにも実感がない。
だが、こんなチャンス逃す手はないだろう。

「謹んでお受けいたします!」

「うむ、そう来なくてはな」

ラルフは満足そうに微笑んだ。

「これよりホランドは客人である!くれぐれも粗相のないように」

「承知いたしました!」

最長老以下全てのエルフが声を揃えて頭を下げた。
罪人から一転して客人にランクアップ。
しかもエルフと独占交易までゲットとは。
狐につままれた気分だ。

「ホランド殿。こちらへ」

最長老が移動を促した。
俺はラルフとフローネに会釈すると最長老の案内に従って広場を後にする。
すると。

「罪人フェイムをこれへ!」

広場に轟く大きな声が俺の耳に届いた。
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